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私の感想文
宮部 みゆき 特集 「 火車 」
今さらながら読んでしまいました。
宮部みゆきといったら今年の春に放送予定の「理由」やこの間テレビ放映し「RPG」が話題ですね。
「クロスファイア」のような超能力で大暴れするようなSF系から江戸時代を舞台にした「堪忍袋」のような人情時代劇ものと、彼女は作品のジャンルが幅広く、何でもかける才人ですがなんといっても王道はミステリーでしょう。
今回紹介する「火車」。
これはミステリーといっても、殺人事件が起きて犯人を突き止め、そいつのアリバイ工作と隠された動機を暴くといった刑事サスペンスものではなく、一言でいえば人探しです。犯人の痕跡・足取りをたどりながらその陥った悲惨な境遇が明かされていく話ですね。
この物語を読んで痛感したのが社会上での人間の存在、つまり戸籍の不明瞭さとカード社会の恐ろしさ、これは読んでいて背筋が凍りそうでした。
緊迫感のあるストーリーではないのですが筆者の生々しい人間の心のヤミの描写には思わず心拍数が上がってしまいます。
他の代表作「ドリームバスター」のような若者向けではなく、本格的な社会派ミステリーなので比較的に誰でも話の中に入っていけます。宮部みゆきをまだ読んでいない人にはかなりお勧めです。
2004年 3月21日
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