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3びき(グレ、カノジョ、マスターの3びきののらねこ)のところに泊めてもらった、チャピーという子猫は、どうなったでしょう。
チャピーは人間の年齢で言うと、12歳くらいの女の子。毛足の長い、真っ白い猫で、愛くるしいブルーの目をしていました。 チャピーは、家無し猫にしては、白い毛並みも汚れていないし、カノジョたちといっしょに食事をした時も、ガツガツせずに、とても上品に食べました。 この様子を見て、マスターが、 「おい、チャピー!!お前家がないというのは、うそだろう。正直に白状しろよ。」 と、強い口調で言いました。 カノジョ 「あなたの様子だと、由緒ある家柄の猫だと思うわ。私たちは孤児だったから、あなたは家無し猫ではないとわかるの。」 グレ 「正直に話してごらん。家に帰りたくない事情があるなら、話を聞いてあげるから。僕たちは、無理やり君を、家に帰したりしないよ。」 チャピーはしばらくだまっていましたが、観念して少しづつ話しはじめました。
チャピーはダイヤモンド.キャット7番街という高級住宅地に住んでいて、パトリシア家という、古くからある、名門の猫だそうです。 幼少の頃から、家庭教師が何人もいて、勉強の他にも、色々な習い事、行儀作法にいたるまで、みっちり教育されたそうです。 ほしいものは何でも与えられ、衣装も1日に3度も着替えるほど、たくさんあったし、なに不自由なく暮らしていましたが、1つだけ、許されないことがありました。
それは、1人で外出することです。外出する時は、親か、家庭教師か、使用人のだれかが、必ずいっしょでした。そして、用件が済むとすぐに家にもどらなければなりません。 パトリシア家は広いお屋敷で、庭も車で移動するほど広く、友達もよく遊びに来てくれました。しかし、友達はみんな、チャピーと同じ家柄のボンボンで、毎日同じような生活の繰り返しでした。
チャピーは、テレビで見たことのある、街角で歌う、ストリート・ミュージッシャンにあこがれました。 「私のまわりには、あんな猫たちはいないわ。私もストリート・ミュージッシャンになりたい。」 毎日、々思い続けるようになり、ある日こっそり、家を抜け出して来たのです。 生まれてはじめて、自由を満喫したチャピーは、もう、家には戻りたくないと言い出しました。
マスター 「事情はわかった。ここにおいてやってもいいが、贅沢はできないぞ。」 カノジョ 「でも、ご両親がどんなに心配しているか...一応ここにいることを知らせましょう。」 チャピー 「そんなことしたら、家に連れ戻されてしまいます。お願いだから、知らせないで。」 チャピーはカノジョにしがみついて、泣き出しました。
3びきは悩んだあげく、チャピーをここにおくことにしました。 チャピーの両親には、ここの居場所を知らせずに、チャピーが元気でいることを伝えなくてはなりません。
同じアパートに住んでいる、ハトのポッポさんに、手紙を届けてもらうことにしました。 「お父様、お母様、だまって家を出てしまってごめんなさい。私は今とても幸せに暮らしていますので、探さないでください。又お手紙書きます。チャピー」
こうして、3びきとチャピーの生活がはじまったのです。