『俺と僕で何?』


第参拾七話 新しい 仲間(前編)


フェル、か・・・。

「フェル!」

「ニャウ」

でも、この猫って・・・あれなんだよな。

〜〜〜〜〜〜〜

「フェル?」

「そうよ」

「それって・・・まさか・・・」

「イスラフェルよ」

えっえっ〜〜!!

「なんだかなぁ・・・リツコさん、楽しそうですねぇ」

「ええ、もちろん!」

「フェルは『やじろべぇ』だったのね」

「綾波!」

何で平気なんだよ、二人とも・・・。

「・・・可愛いわ」

女性って怖い物知らずなんだろうか?

「でしょう」

「姿が変わっただけなのに何故?」

「大丈夫なんですか、飼ったりして?」

「あら、いざとなればシンジ君が何とかしてくれるでしょ?」

「え、ウソでしょ?」

「ホントでしょ?」

「何で俺が?」

「だってそれはもう神様なんですもの。あ、大事な事、明日は学校休んでちょうだいな。お客様が来るからお相手をして欲しいの」

〜〜〜〜〜〜〜

「マジかよ、ったく」

「フニィ〜」

「しっかし・・・何で猫なんですかぁ?」

用心という事で、俺は自主的に学校を休んで『フェル』の様子を観察する事にした。綾波も休みたがったけど何とか学校に行かせた。

「どうせならカヲル君みたいに人間の姿だったら喋れて楽だったのにな。・・・リツコさんの趣味なのかな?」

こうして見てると毛並が少し変わっている他には全く普通の猫だ。

毛並はスリートーンで赤、白、黒の三色とちょっとお目に掛れない配色だ。

「そう言えば君は男の子?女の子?」

どっちなんだろう?

「ニャーン!」

「女の子だってさ、シンジ君」

「わぁーーっ!」

ビ、ビビッタぁ!

「なんだい?」

「カ、カヲル君!って、どっから入ったの?」

「本部の宿舎から直接、ね」

ったく!

「駄目だよ、そんな事しちゃあ」

「どうしてだい?」

「ただでさえ父さん達に疑われてるんだから、これ以上怪しい真似しないで欲しいな」

「そうかな?もう十分に手遅れだと思うけどね」

はぁ・・・まあそれはそうかも知れないなんだけどさ。

あ、れれ?

「その女の子は誰なの?」

「ああ、紹介するよ」

やけに綾波に似た感じの娘だな・・・。

「こんにちは、シンジさん」

「あ、こ、こんにちは」

「彼女の名前は『イスラ』だ。」

え!

え?ええ〜〜っ!」

「『イスラ』です、よろしくお願いします」

「あ、いあ、よろしく・・・イスラさん」

だ、誰か助けて・・・お願いします。『お客』ってこの事かぁ・・・。

「碇シンジさんでしょ?」

「あ、うん」

「今度同じクラスメイトなると思うから」

「え、おんなじ学年なの?」

「ねえ、カヲル兄さん!碇君って少しピントがずれてませんか?」

え?カヲル兄さん?ええっ?

「そう見えるだけだよ。本当はこの世界の『神様』なんだ 、シンジ君は」

「へーー・・・偉いんですねぇ」

「そういう次元の話しじゃないだろ、カヲル君!」

「何をそうカリカリしているんだい、シンジ君は?」

「そもそもその娘はどこに住むんだよ!」

「ああ、葛城一尉のところに引き取ってもらえる事になっているよ。

え?

「ミサトさんが・・・引き取るって何を?」

何を考えてるんですか、ミサトさん。

「あ、アスカは?」

「女の子同士だから問題ないだろう?」

「食事は?」

「女の子同士だから問題ないだろう?」

「『イスラ』ってさ、食事はどうしてるの?」

「普通に食べてますわ。」

「どこに住んでるの?」

「今は宿舎ですけど・・・」

「色々やらなきゃいけない事もあるけど、人間社会の基本的なルールは一通り教えたから、とりあえず後は買い物なんだけど、これはアスカにお任せするしかないね」

「アスカで大丈夫なの、事情を知らないのに?」

「イスラは僕の双子の妹と言う事になっているんだ」

「リツコさん、またMAGIのデータいじったんだね」

もう何でもあり、だね。

「まあそう言う事だね」

「はぁ」

「さ、シンジ君。出掛ける時間だよ」

「え、どこに?」

「ショッピングセンターだよ、買い物にね」

「げ!またか・・・」

「レイちゃんも一緒だから、みんなで四人だね」

「ヘロー、レイ、シンジ、カヲル、で、こっちが『イスラ』ちゃんね!」

「こんにちは、惣流さん。」

「『アスカ』でいいわよ。あたしも『イスラ』って呼ぶから。」

「はい、アスカさん!」

「カヲルの双子の妹なんだって?」

「ああ、そうなんだ」

ウソ付きめ。

「ミサトとあたしと一緒に住むんだって?」

「ええ、宿舎じゃあ寂しくって・・・」

「わかるわ、それ。あそこじゃねぇ。あんたもチルドレンなの?」

「いえ、今のところ何も言われてません」

「でもネルフの内情には詳しそうね」

「はい。兄がお喋りでしょ、それで」

「成程ね」

女の子のお喋りは長いな、はぁ。

「じゃあ、メインの買い物を済ませてしまいましょ」

綾波、ナイス!

「あたしも結構買う方だけとあんたも相当な買い物魔ね・・・」

「荷物をほとんど送らなかったので」

「仕方ないから全部送って貰いましょ」

「はい。」

「カヲル君」

「ん、なんだい?」

「アスカは気が付かないのかな?」

「イスラの正体かい?」

「うん」

「普通は気が付かないよ。あの『やじろべー』と同一人物だなんてさ」

「まあそうか」

でも、絶対にネーミングは良くないよ。

「アスカさん」

「何、イスラ?」

「荷物はミサトさんとこに送るんですけど、もう暫くは宿舎に泊まります。今日はこれで失礼します」

「わかったわ。じゃあ、またね〜。」

「はい、また!」

「さて、と」

何から話そうかな。

今はイスラのホテルにいる。フェルも一緒だ。

フェルは一匹で移動してきた。

「『イスラ』と『フェル』ってどうして出て来たと言うか、産まれたと言うか、何がどうなったの?」

「僕がATフィールドを収縮させた時に色々な想念を送ったんだ」

「どんな?」

「レイちゃんとか僕自身の事とかトトやチャチャやミミの事とかシンジ君の事とか、色々ね」

「何で猫だったの?」

「身近の動物は猫しかいなかっし、小さいからだよ、レイちゃん」

「?」

「小さいから匿いやすいと思ったんだよ」

「それ以外の人間は?」

「使徒に割りと近い存在だから、かな?」

うーん。

「で、『フェル』は猫を、『イスラ』は人間を選んだのか・・・」

「そういう事なんだろうね」

「リツコさんやミサトさんとは打ち合わせてたの?」

「ああ、シンジ君達には話す時間がなかったんだ。ごめんよ」

「いや、それはいいんだ」

「・・・イスラ」

「何、綾波さん?」

「レイ、でいいわ。イスラは今の状態をどう考えてるのかしら?」

「よくわかりません」

「その身体はどうやって構成したの?」

「それもよくわかりません

「フェルとは意志疎通出きるの?」

「それは出来ます」

「フェルは今の状態をどう思ってるって?」

「なんか居心地いいみたいですよ」

「それってテレパシー?」

「テレパシー、って何ですか?」

「喋らなくても相手と意志疎通出来る能力の事よ。普通の人間には出来ないみたいだけど」

「そうですか。不便なんですね」

「ねえ。フェルはイスラと一緒にいた方が良いんじゃないかしら?」

え?

「でも、また合体して『イスラフェル』になってしまうかも知れませんよ」

「あ、そうか。うう〜〜ん」

余計な事を言ったかな?綾波が頭を抱えて悩んでいると言う珍しい光景だ。

「あ!でも、私がフェルと合体する事は余程の事がない限りないと思いますよ」

そうなの?

「どうして?」

あ、綾波に先に聞かれちゃった。

「だって別々でいた方が安全みたいなんですもの」

あ、そうだった!

お互いに補完し合っていたんだったな・・・。

「今日は僕がイスラと一緒にいるから、シンジ君とレイちゃんはもう時間が遅いからそろそろ帰った方がいいと思うよ」

げ!もう7時かぁ・・・。

「学校へはいつ来るの?」

「カヲル兄さんからもっと社会勉強してからにしろって言われてるから・・・もう少し先かしら?」

「わたし達、遊びに来てもいい?」

「大歓迎だよ!特にレイちゃんには女の子にしか教えられない事を教えてやって欲しいんだ」

な〜る程、そう言ったのもあるよな。

「俺も来ていいかな、男だけど??」

「勿論さ!な!イスラ?」

「お願いします」

やっぱり心細いのかな?

「場所はどうしようか?トウジやケンスケに内緒なら街中に出るのは不味いし・・・。かと言ってホテルや本部にいたんじゃ社会勉強になりそうにないし・・・」

「訓練のある時は本部で、ない時はミサトさんちに引越す迄はこのホテルにしましょ!」

綾波・・・結論早い。

「それがいいだろうね、レイちゃん。その後慣れて来たら街中に出ようかな?どうイスラは?」

みんなが注目している。

「私、良く解らないからお任せですわ」

「了解。じゃ、シンジ君、レイちゃん。明日は訓練だから本部で!あと、フェルを連れて帰るの忘れないでね!」

「ただいま〜、トト、チャチャ、ミミ。ヘェルを連れて帰って来たゃ〜!」

「ニャ〜」

「ニャア」

「ミャ」

「ニャン!」

猫語・・・通じてるのかな?

「リツコさんはまだみたいだね」

「碇君、わたしフェルと先にお風呂入っていいかしら?」

「ああ、いいよ。夕飯は適当に見繕っておくから、ゆっくり入るといいよ!」

「ありがと」

『バタン』

『フェル』に『イスラ』、か・・・二人合わせて『イスラフェル』だなんて、何て安易なネーミングなんだ。

カヲル君はリツコさんやミサトさん達と今回の作戦について入念な打ち合わせをしていたんだろうな。

でも、実際に使徒が人間や猫なんかになってみたからといって何の意味があるのかな?

これからどうするんだろう?

リツコさんが帰ったら聞かなくちゃ。

それより夕飯何にしようかな?

(バタン)

・・・この材料だと・・・天ぷらかな?

(バタン)

それと素麺にするか・・・リツコさんの帰りが分からないからな。

うん、決定!

下拵えだけしつおこう!(バタン)

(ガサゴソ)

(バタン)

(ザクザク)

(カチャカチャ)

(バタン)

(カシャン)

(バタン)

(バタン)

(コポコポ)

(ガチャン)

(バタン)

ま、こんなもんかな?

『バタン』

((パタパタ))

『バタン』

(パタパタ)

「お待たせ、碇君」

「綾波にはしては割りとゆっくりだったね。あ、フェルがいたからか・・・」

「そうなの」

「大変だったの?」

「ええ。見る?」

は?

「見るって何を?」

「こっちに来て」

(パタパタ)

ん、綾波の部屋?

『コンコン』

え、自分の部屋なのに何故にノックするの?

『入っていいよ』

え、返事?

『ガチャ』

「どう、具合いは?」

げ!女の子がいる?

「丁度いいみたいだよ〜、胸がちょっとキツイ以外はサイズぴったし〜」

赤毛の巻き毛なんて珍しいな。

「具合って身体の方よ?」

「あ!それなら問題ない、大丈夫だよ〜」

「そう。良かったわ」

良くない!誰なのこの娘は?

「ね、ねえ、綾波?」

「何、碇君?」

「あの、俺に見せたいのってこの娘の事なの?」

「そう。見て欲しかったの。ただそれだけ」

「何を?」

「この娘を」

「確かに見たけど・・・誰なのこの娘?」

「え?」

え?って何?

俺はこの娘知らないぞ・・・。

「あの〜・・・シンジ君」

「あ、はい。碇シンジです。初めまして。ところで君は・・・?」

「あらら・・・」

何?

「やっぱわかんないか〜?」

だから何が?

「??」

「あたしよあたし〜!」

「???」

「フェルだっちゅうのに〜っ!」

「????」

「改めてよろしくね〜、碇シンジ君!」

え?

「フェルって・・・あのスリートーン猫のフェル?」

「そうだよ〜!」

「え?何?どゆ事?」

「ビックリしたぁ〜?」

「びっくり、しました。それって・・・変身したって事?」

「そそ。この姿でもよろしくね〜

「はあ」

ってもう部屋ないよ・・・。

「でもさ、何で人間としての知恵や知識を持ってるの?」

今は最初のバタバタ騒動が収まって、居間で話しをしている。

「フェルの場合はねぇ、人間でのオリジナルはレイがベースでアスカが混ざったみたいな感じかな〜」

「わたしなの?」

「そゆ事〜」

「じゃあイスラは?」

「アスカがベースでレイが混ざってるみたいだね〜」

そんなぁ・・・。

「何で変身なんかしちゃったのかな?綾波は見てたの?」

「ええ。浴槽に付けたらこうなったの」

「驚いたろ?」

「別に」

「何で?」

「フェルは使徒だから」

そんなもんなのか?

そんなんで納得してていいのか?

『ガチャン』

「ただいま!遅くなって悪かっわね」

良かった!リツコさんだ!

「おかえりなさい」

「「おかえりなさい」」

「「「ニャ〜ン」」」

リツコさんは知ってたのかな?

「あらお客様なの?」

はあ?

「リツコさん!」

「冗談よ、冗談。シンジ君」

「今回の作戦の発案者はリツコさんですか?」

「いいえ、違うわ。発案者は渚君よ」

「でも猫って言うのはリツコさんっぽいんですけど・・・」

「あ、私やミサトや加持君の意見も一部反映されたからね」

「でも良く思い付きましたね。あ、今日は天ぷらと素麺にします」

これなら一人増えても何とかなるなら良かったな。

「ありがとう、シンジ君。フェルは人間の食事初体験ね」

「はい。楽しみ〜

「じゃあ頂きましょう」

「「「頂きま〜す」」」

「どうかな、フェル、味の方は?」

「ん、んぐ。美味しいよ〜。キャットフードと違って味が付いているのがいいな〜」

「そ、そうなんだ・・・」

変な感想だな。

食事が終わった。

リツコさんには聞きたい事が山ほどある。

「リツコさん」

「分かっているわ、シンジ君。質問コーナーでしょう?」

「はい」

「何から聞きたいの?」

「まずは・・・何故イスラフェルは分離した状態でヒト化したんですか?いやヒト化出来たんですか?」

「いきなり核心から来たね」

「核心、ですか?」

「そうよ」

核心なのか。

「・・・」

「使徒を少なくともアダムと融合させないためには、使徒自身に強固な自我を持たせるのが一番だと考えたの」

「強固な自我?」

「そうよ」

「そのためのヒト化ですか」

「ええ」

「まずは渚君にATフィールドを臨界点まで収縮してもらい、使徒の肉体の消滅の危機状態を作ってもらったの。そうすれば使徒は自爆するか、他の肉体に転移するんじゃあないかと考えたのよ 」

「はあ」

「自爆させずに転移させるには代替となる肉体が必要でしょ?」

「はい」

「で、まずは代替となり得る肉体のイメージを渚君から使徒に送ってもらったの」

「そのイメージが俺達と猫だったんですか?」

「そうよ。・・・まあ猫は私の趣味だけど」

やっぱりそうだったんだ。

「で、イスラはヒトをフェルは猫を選んだんですね」

「そう言う事ね」

「フェルは別に何も考えてなかったよ〜」

「そ、そうなんだ」

「うん!」

「で、リツコさん。その肉体は彼女達が自分で作ったんですか?」

「いいえ。ベースはダミー生産工場のレイ達よ」

やっぱり。

「でも姿形は綾波とは違いますよ」

「それは渚君のイメージの与え方に左右されたのよ。彼女達は自ら調整したみたい」

「それが今のイスラとフェル?」

「ええ。まあフェルはちょっと特殊になったけどね」

「変身能力の事ですね?」

「それも渚君のイメージによるものなんだけどね」

「カヲル君の?」

「ああ。その点については渚君がレイに貸したDVDのアニメを観れば解ると言っていたわ」

何でここでアニメが出て来るんだ?

「綾波は解るの?」

「いえ。まだ観てないの」

「そっか。・・・何で変身能力が必要だったんだ?」

「意思疎通するにはヒト型が便利だから、猫になった場合にはヒトへの変身能力が必要だったのよ」

「じゃあヒト型のベースのレイにアスカが混ざったのは?」

「それは渚君の雑念の産物だったみたいよ」

「雑念?」

「ついついアスカの事を思い浮かべてしまったんだって」

良くわかんないけど、綾波が三人いるよりはいいよな・・・。

って!

「リツコさん!!」

「何よ、大声出して」

「さっき・・・綾波のダミーを使ったって言いましたよね?」

「何よ、いきなり。さっきそう言ったじゃないの」

「使ったんですね」

「そうよ」

「じゃあ二体減ったんですか?」

「そうよ」

「それってマズくないですか?父さんや副司令に気が付かれるんじゃないか、と思うんですけど」

「それは大丈夫」

え?

「どうしてですか?」

「素体の員数チェックなんて私以外には誰もしてないもの」

え!・・・何たるアバウト。

「リツコさん」

「何、レイ?」

「わたしの四人目は使われてしまったんでしょうか?」

あ!

「それは大丈夫。ちゃんと確保してあるわ」

全部に番号振ってるのかな?

「そう」

「それに今回は四人目も五人目も必要ないわ」

「それは何故?」

「あなたをそんな危険な目に遭わせる積もりないからよ」

「あ・・・ありがとうございます」

綾波がリツコさんにお礼を言うなんて・・・。

「良かったね、綾波」

「うん(グスン)」

げ・・・泣くなよ〜。

「ねえ、リツコさん」

「何かしら、シンジ君」

「イスラとフェル、どうする積もりなんですか?」

「どう、って?」

「彼女達を使徒と戦わせる積もりですか?それともただ匿うだけなんですか?」

「それは彼女達次第ね」

「彼女達に委せる、ですか・・・ずるいですよ」

「何が?」

「それじゃあ前回俺が初号機に初めて乗った時と変わりないじゃないですか」

「・・・」

ちょっと言い過ぎたかな?

「だいたい使徒は使徒と戦えるんでしょうか?」

「渚君によれば使徒は使徒と戦えるそうよ」

「どうして・・・仲間じゃないの?」

「レイ。使徒は単体生物だから種と言う観点からすれば仲間なんていないの。全ては敵なのよ」

「そうなのね」

「前回の時を思い出してみて。使徒が複数現れた事はないでしょう?」

「そう言えばそうだったわ」

確かにそうだったな。

「その理由は使徒と使徒と同士撃ちを避ける意味があったの。天の配剤ね」

「フェルとイスラはどう考えているのかしら?」

フェル・・・。

みんなの視線がフェルに集まった。


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