ほんの?10数年前まではビデオ・ソフトの再生手段としては最先端のアイテムだったレーザー・ディスク (LD)。ところがDVDなどのメディアの誕生によってその姿はほとんど巷では見かけられなく なってしまいました。しかししかし、LDでしか見ることのできない貴重な映像はまだまだあります。 今後も増やしていきたいsatochanのコレクションです。
1969年に行なわれたローリング・ストーンズのUSツアーの様子を収めたドキュメンタリー・フィルム。
11月28日のマジソン・スクエア・ガーデンと12月6日のオルタモント・スピードウェイでのフリー・コンサート
が収録されている。このディスクは音が凄くいい。ライヴ録音でまた年代物であるにもかかわらず、ギターの音など
かなり生々しく伝わってくる。ライヴの模様と交錯して、出来上がったフィルムを眺めるメンバーや、
ツアーの最終目玉であるフリー・コンサートの
会場探しに奔走する関係者のやりとりなどが映し出されている。結果として殺人が起きてしまった
「オルタモントの悲劇」と呼ばれる
会場での惨劇は、本当に怖い。ヘルス・エンジェルスという団体の信じ難い暴力的な警備が
かなりショッキングだ。私はいつも前半のMSGだけ観て終えてしまう(これだけでも見応え
充分なのだ)。時代が変わっているとはいえ、この世界的に偉大なバンドは、今に至るまで常にこのような危険とも、少なからず
歩んできているのではないだろうか。<2004.1.21>
92年から93年頃にかけて制作された、ニルヴァーナのツアー・ライヴ映像を中心とした
ドキュメンタリー・ビデオ。中にはTV出演時のものやプライベート撮影らしきものもある。
一貫したライヴ・ビデオではないのでコンサートの全体的な雰囲気は伝わりにくいが、車椅子での
登場や女装を
したりギターやアンプをハチャメチャに壊したり、音だけでなく寄席芸人的な要素もあるステージだ。
70年代後半のパンク・ロックが底抜けのロックン・ロールだったのに対して、どこか重く、
退廃的で、後ろ向きな印象を受ける。若者の圧倒的な支持を受け、ヒット・チャートを昇って
知名度が高まりグループがますますメジャー化していくシークエンス映像は、権力や保守的な社会に
反発して叫びを起こしたはずの彼らが、逆にどんどんその社会そのものにはまり
込んでいくという皮肉な展開を見せているようであった。ヒット曲に縛られた
演奏を嫌い、"Smells Like Teen Spirit"をイントロだけ弾いて、あとはすっ飛ばしてしまうというのもあった。
人気グループになってしまった故の、彼らの苦悩が見えたような感じがした。<2004.1.8>
1978年1月14日、セックス・ピストルズのアメリカン・ツアー最後の公演地である
サンフランシスコ、ウィンターランドでのライヴ・フィルム。いろんなライヴ作品を観てきたけど、
こんな空虚に満ちたステージは初めて。熱気ムンムンというわけでもなく、妙な凍りつき感があり、ジョン・ロットンの絞り出す
ようなシャウトも、バンドが刻むリズムも、宙に浮いては消える。そんな感じだ。”ベルセン・ウォズ・ア・ガス”
なんかを聴いていると、背筋が寒くなるほどだ。この時の
ピストルズの内情は最悪で、このコンサートの後、帰国を待たずにグループは解散してしまう。
メンバーがお互いに目を合わせようとはせず、心がバラバラに離れているのがよくわかる。
ヘロインでボロボロのはずのシド・ヴィシャスのベースは、意外とよく弾けている。残念なことに、スティーヴ・
ジョーンズのギターの出来が悪すぎて、まともな音が出せていない。崇拝していたというジョニー・
サンダースの真似アクションだけは、きっちり冴えていた。ステージに上がろうとする客に対して
シドがいつでも殴りかかれるように早々とベースを構えたり、殺伐とした雰囲気も。このビデオを
観終えた後、別のライヴを観直したいと思うのは、私だけだろうか。<2003.10.2>
1972年のデビュー・アルバム「ロキシー・ミュージック」から82年の「アヴァロン」
までの、ロキシー・ミュージックの10年間に渡るヴィジュアル・ヒストリー。PVやライヴ、
TV出演時の映像がソロも含めて42曲収められている。ナレーションは一切なく、映像だけで
ディスコグラフィやメンバー・チェンジの様子などが紹介されていて、完唱されていない曲も
あるとはいえ、おしゃべりの無い分演奏がかなり堪能できる。オープニングの”リ・メイク/
リ・モデル”ではギンギンメイクにキンキラ衣装のブライアン・フェリーが現れて、いきなり
ブッとばされる。ブライアン・イーノの存在感もすごい。個人的には「ストランデッド」
あたりまでの怪しげな音楽スタイルに、魅力を感じる。”ストリート・ライフ”では、イーノに
代わって加入したエディ・ジョブソンが、エレクトリック・ヴァイオリンにメロトロン、
シンセサイザーと、当時17歳とは思えない恐ろしいプレイを披露している。フェリーのソロ
”レッツ・スティック・トゥゲザー”では、後にミック・ジャガーに横取りされる当時の婚約者の
ジェリー・ホールが出演している。物議をかもした「カントリー・ライフ」のアルバム・ジャケットが
デザインを規制され、
発売国によって異なるヴァージョンで映し出されていて、面白い。<2003.5.26>
ジュリアン・テンプル他2名の監督によるセックス・ピストルズのセミ・ドキュメンタリー
映画。グループのマネージャーだったマルコム・マクラーレンが物語の主体になっていて、ピストルズが
音楽業界に巻き起こしたお騒がせの数々は全て彼の計算によるものだった、ということらしいが、
まあ事実半分、誇張・こじつけ半分くらいのつもりで見れば、視覚的にも結構楽しめる内容に
なっているので私的には気に入っている作品。シンコー・ミュージック刊フレッド&ジュディ・ヴァーモレル著の
「セックス・ピストルズ・インサイド・ストーリー」という本を読めば、この映画の背景が
よくわかる。テンプルはピストルズの無名時代から彼らに
注目して撮り続けていたらしく、グレン・マトロック在籍時の演奏シーンなど、随所に当時の貴重な
映像を折り込んでいる。バッキンガム宮殿前でA&M社との契約を交わすシーンや、女王戴冠
25周年のボート・ジュビリーでのマクラーレン逮捕の瞬間といったドキュメントの部分も
しっかり捉えている。最大の見所はシド・ヴィシャスの”マイ・ウェイ”熱唱後の客席に
向けての銃乱射シーンということらしいが、脚色はなくとも、アメリカ公演でのシドの狂気に満ちたライヴ、
ジョン・ロットンのPVのハチャメチャな歌いっぷりなど(”ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン”は
史上最強のPVだ!)彼らは役者以上に役者である。彼らを演じきれる人物はいないだろう。それ
だけに、映画「シド・アンド・ナンシー」は見ていて辛かった。<2003.5.16>
’70年代から’80年代にかけての音楽シーンに軌跡を残したといわれるロック・グループ
達のビデオ・クリップ集。スーパートランプ、デヴィッド・ボウイ、ジェネシス、ドゥービー・
ブラザーズ、フォリナー、ブラック・サバス、プロコル・ハルム、ゴールデン・イアリング、
ダイアー・ストレイツ、リトル・リヴァー・バンド、シン・リジィ、クイーン、ポリスら
13組、全16曲が収録されている。ボウイやジェネシス、ポリスなどは比較的初期の頃の
映像が収められていて、ボウイの”愛しき反抗”のクリップはこのビデオで初めて見た。
”ヒーローズ”はbest of bowieのDVDとは別ヴァージョンが収められている。ロジャー・ホジソンの
いたスーパートランプ、イアン・マクドナルドの頃のフォリナー、トム・ジョンストンの
在籍していたドゥービー・ブラザーズ、イアン・ギランがヴォーカルを
とっていたブラック・サバスなど、それぞれのグループ史の中でも貴重な映像が見られる。
<2003.5.14>
1995年11月30日に日本武道館で行われた、坂本龍一のD&Lツアー・ライヴ。DはDegital、
Dream、Desire、LはLife、Love、Lustといった意味がそれぞれ含まれている。
YMOのライヴと同じく原田大三郎氏が映像パフォーマンスを見せている。私はこのツアーでは
大阪公演を観に行ったが、髪の毛を真っ白にブリーチした坂本が現れて、皆が驚いた。
このディスクは音がなかなか凄くて、会場にいるときのスピーカーから腹をえぐるような
ズン、ズンというあの感触や、微妙なノイズなども加わっていてヘッドフォンで聴くと結構
迫力もの。YMOの時の映像と比べて、曲によってミュージシャン中心に映したり、ビデオ・アートを
中心に映したりしている。この頃インターネットにはまりまくっていた坂本が、このライヴにおいて初のネット・
ライヴを試みていた記憶があるが、コンサートに行くにあたっては、こちらとしてはあまり
興味はない。それよりも傑作アルバム「スムーチー」の楽曲や、教授の名曲の数々の演奏を
味わっていたい。<2003.5.13>
1987年に発表されたアルバム「ナッシング・ライク・ザ・サン」からのビデオ・クリップ
集で、ウィル・ビー・トゥゲザー/ビー・スティル・マイ・ビーティング・ハート/
イングリッシュマン・イン・ニューヨーク/フラジャイル/孤独なダンス の5曲が
収められている。スティングはミュージシャンの中でも最もビデオ向き、というか
アクターとしても天性のものを持っているのかもしれない。モノクローム映像や幻想的なシーン、
演奏のみのクリップもあるが、どれを見ても見事に絵にはまっている。演出にも嫌味がなく、
彼ならではのセンスの良さがうかがえる。”イングリッシュマン・イン・
ニューヨーク”のクリップは、映画「セヴン」「ファイト・クラブ」「パニック・ルーム」
などで一躍有名になったデヴィッド・フィンチャーがビデオ監督をしている。<2003.5.10>
10ccの7曲と、元10ccメンバーのゴドレー&クレームの4曲とを合わせたビデオ・クリップ集。
10ccの内”フィール・ザ・ラヴ”はG&Cがビデオ監督をしている。G&C在籍時の10ccの映像は、
”アイム・マンディ”1曲のみで見られる。この曲はエリック・スチュアートのヴォーカルが
ことのほか美しく、他グールドマンとG&Cの4人の演奏も素朴だけれど、聴いていて夢見心地にさせてくれる。
この中では、”アイム・マンディ”のクリップが一番好き。G&Cはビデオ・クリエイター
として当時かなりもてはやされていたが、私的には
どうも・・・という感じだった。”ヒストリー・ミックス”を見ていると、CGをやたらと駆使
するのが主流だったのかな、と思う。著作権クリアの心配がないからか、コンビが手がけた
いろんなアーティストのクリップがモチーフとして使われている。あまり映像に凝りすぎると
聴き手のイマジネーションが遮られてしまうので、私は好きになれない。<2003.5.9>
ストラングラーズは1974年の結成以来、今もなお現役で活動しているバンド。このビデオは1977年のデビューから82年までに発表されたアルバムやシングル
からのPVやライヴ、TV出演時の映像が、ヒュー・コーンウェルとジャン・ジャック・
バーネルのソロも含めて全27曲収められている。まさにこの時期に入れ込んで彼らの
アルバムを聴いていた私は、「サムシング・ベター・チェンジ」や「ロック・イット・トゥ・
ザ・ムーン」などの衝撃を受けた映像を再び目にすることができて、うれしかった。解説には
やたらと「演奏がへた」などと書かれているが、そうは思わない。明らかに他のニュー・ウェイヴ・
シーンで肩を並べて登場したバンドとは一線を画していて、デイヴのキーボードは並外れた
テクニックだったし、ジャン・ジャックのベースは攻撃的で常にリードの性質を持っていた。
The Old Testament=”旧約聖書”をめくりながら、曲目を紹介していくという演出がちょっと
ダサっぽい・・・?<2003.5.8>
1986年7月、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたクイーンのマジック・ツアー・ライヴ。この”マジック・
ツアー”は、活動の低迷期だった彼らが1985年のライヴ・エイドに出演したのをきっかけに
再び自信を取り戻し、グループとしての再起を賭けたツアーである。それだけに、ステージでは
意欲溢れたパフォーマンスが繰り広げられ、すさまじい熱気と興奮が伝わってくる。特に、
舞台狭しと動き回るフレディー・マーキュリーの存在感には圧倒される。先に紹介した「
クイーン栄光の軌跡vol.3」のビデオの中で、このコンサートに関わった人達による
裏話や、メンバーのバック・ステージでの様子などが映し出されている。彼らのような大物でも開演前には極度にあがり、高まっていく
緊張とともにステージに上がっていく様子などが、よくわかる。このビデオは、最近DVD化
されたようだ。<2003.5.6>
1976年頃にロンドンを中心に巻き起こったパンク・ムーヴメントを、クラブでの演奏
シーン他の映像でとらえたドキュメンタリー・ビデオ。セックス・ピストルズ、クラッシュ、
ジェネレーションX、スリッツ、イーター、スージー&ザ・バンシーズなど当時注目を
集めたバンド達が出演している。話題の渦中だった彼らを見るには貴重な映像かもしれ
ないけど、画像が極めて粗くて見づらく、音の方もほとんどが
オーディエンス録音のような感じで聞き取りにくい。内容もそれぞれのバンドの演奏シーン
やクラッシュのツアー・バスでの様子などがなんの脈絡もなく次々と現れて、一体誰が、
何を言いたくて撮った作品なのかがよくわからない。映像を流すだけで当時のパンク世代の
風俗を伝えるのには充分、という見方も出来るかもしれないけど、それにしても歌や演奏が
最悪なバンドもあって、回数を重ねて見るには耐えられない。<2003.5.4>
1965年から72年にかけて、ドイツのBEAT-CLUBというテレビ番組で放映された中から、
プログレッシヴ・ロックのジャンルを開拓したといわれるアーティスト達の出演時の
映像集。「ナイフ・エッジ/エマーソン、レイク&パーマー」「太陽と戦慄パート1/キング・
クリムゾン」「夢を追って/ナイス」「コンポジション/ソフト・マシーン」「ユアズ・イズ・
ノー・ディスグレイス/イエス」「トラックストップ・ゴンドレロ/ソフトマシーン」の6曲が
収められている。私はEL&Pとナイス見たさに、このディスクを買った。若くて美しい面々に
会いたくなったら、画像のきれいなこのビデオを見るに限る。
キング・クリムゾンは実験音楽のような演奏に不思議な緊迫感があり、自然に画面に釘付けに
なってしまう。イエスの生演奏は最もスリリングで聴き応えがあるけれど、なぜか椅子の上に
宙吊りになった首の像がくるくる回るという演出には、少々時代を感じる。<2003.4.30>
”散開”したYMOが1993年に”再生”し、6月10日・11日の2日間だけ東京
ドームでコンサートを行った。私はこのライヴを、主人と一緒にはるばる観に行った。映像作家・
原田大三郎氏の手によるCG作品がステージのスクリーンいっぱいに広がり、そのめくるめく映像から
目を離せないし、しかし彼らの演奏している姿も見たいし、困った。このビデオはカット
割りが非常に上手く、両方をバランスよく効果的に見せてくれる。制作者はものすごい
苦労をしているはず。と思ったら、ビデオ編集も原田氏によるものらしい。ライヴで
ありながら斬新なビデオ・クリップのような出来になっていて、曲が単調な分、目を楽しませて
くれる。原田氏はこの後も、D&Lライヴやオペラ「LIFE」で坂本と共演する。<2003.4.28>
このころが最も旬だったビデオ・クリエイター、ゴドレー&クレームが編集を手がけたポリスの超有名
なライヴ・ビデオ。1983年11月、ジョージア州アトランタのオムニ・スタジアムでのコンサートから全15曲
が収められている。ライヴ映像としてはそれまでになかったスケールの大きさで、
画質、音質、構成、カメラワークどれをとっても極上の出来だと思う。このような名作が、なぜDVD化されていないのだろう。ユニークなところは、観客の
熱狂ぶりもパフォーマンスとして、シーンに多く取り入れていることだ。映像作家らしく
CGやモノクローム効果なども随所に使われている。スティングが跳ね、アンディ・サマーズも
跳ね飛び、オープニングからアンコールまでエキサイティングな盛り上がりを見せる、
最高潮の彼らのパワー炸裂ライヴ。<2003.4.26>
1985年5月1日、コネチカット州ハートフォードのシビック・センターでのライヴ
映像。ベースにドナルド・’ダック’・ダン、ドラムスにジャミー・オールデーカー他の
ミュージシャンが加わっている。私はエリック・クラプトンのレコードもCDも持っていなくて
公式音源はこの一枚だけになるけど、10代の私の姪がCDを所有しているのを知って
驚いた。彼はいつの時代にも受け入れられるアーティストなのだろうか。このステージを
観た印象では、決して雲の上のスーパー・スターのようなパフォーマンスではなく、
熱狂した観客と常に一体化したようなあたたかさを感じる。お馴染みの”アイ・ショット・ザ・シェリフ”
や”レイラ”の他に、”ワンダフル・トゥナイト”、”コカイン”、”フォーエヴァー・マン”
など全14曲が収められている。<2003.4.26>
The NEO GEO Ensemble を率いての、1990年3月10日東京中野サンプラザ・ホールでの
コンサートを収録したライヴ・ビデオ。14曲のライヴと、1曲のビデオ・クリップが
収められている。坂本の中には年代毎にブームがあるようで、このころは郷土音楽から
ワールド・ミュージックに傾倒し始めていたような趣向が見られる。NEO GEOとは「新しい地理」
で、音楽による民主世界を実現させるというコンセプトを持っている。今と比べると背景
には何もない、シンプルなステージ編成だけれどもこれもいいのではないかと思う。
1〜2曲の合い間に、自身の音楽を語るインタヴュー映像が挿入されていて、映画
「ラスト・エンペラー」でのベルトリッチ監督との仕事のことや、ドイツのクラフトワークに
影響されて日本のテクノ・ポップを創るべくYMOを結成したことなど、興味深い話が
聞ける。<2003.4.26>

1987年にクイーンのデビュー15周年を記念して制作された、全3巻にわたるバンドの ヒストリー・ビデオ。数多くのビデオ・クリップやライヴの映像を盛り込みながら、メンバー他 様々な証言者たちによって彼らの輝かしい軌跡が綴られていく。vol.1はグループ誕生から 15年間のPV制作やレコーディングを中心とした活動の記録、vol.2は初来日公演を含む、 全世界でのツアーをこなしながらどんどん人気を博していく成長の 記録、そしてvol.3はバンドとしての様々な試練にぶつかりながらも、力強く前進し 未来への挑戦を続けていく彼らの姿で、幕を閉じる。1では”ウィ・ウィル・ロック・ユー” が音と映像のリミックスで派手にオープニングを飾っている。ミュージック・ライフを 購読していた当時、人気絶頂の彼らはいつも誌面を賑わせていたが、それらのショットが動く映像となって 目に入ってきたのは非常に興味深かった。私がこのビデオを入手してすぐの頃、、 フレディ・マーキュリーがエイズに侵されていることを自身が告白したという新聞記事を読み、 その後程なくして彼は亡くなった。この3巻のビデオを通して彼のアーティストとしての 大きさや、常に中心となってメンバーを引っ張っていく頼もしさを認識した後だっただけに、 このニュースは衝撃的だった。<2003.4.23>
1985年12月、ロンドンのウェンブリー・アリーナでのコンサートを収録したビデオ。
私はザ・ジャムのファンだったので元メンバーのポール・ウェラーが結成したこのグループに
少しは興味を持ったが、ついに入れ込むことは出来なかった。バックに流しておけば気持ちの
いい音楽、くらいでしかない。このライヴに関していえば、元テープの画質が悪く、53分
間も見ているのは少々疲れる。それとは反対に音は耳障りのいいようにクリアに録られているので、
ライヴの熱気と興奮が伝わってこない。ステージ編成はホーン・セクションやストリングスが
入っていて豪華だけれど、これもまたキレイに処理されていて、ウェンブリー・アリーナに
居るような臨場感を与えてくれない。おまけにサイド・ヴォーカルの女性の歌唱力が
あまりにも不安定(つまりヘタ)で、安心して聴いていられない。洒落たセンスの溢れた
ポップって何だ?!というわけで、購入したもののほとんど鑑賞することのなかった一枚。<2003.4.22>
1988年6月24日ビーコンシアターに於いて、坂本龍一初のニューヨーク公演での
ライヴを収録したビデオ。坂本のコンサートのビデオはかなりの数が出ていて、内容に関しては
比較的最近の物の方が構成や音質、趣向などにおいて優れた物が多い。このビデオは収録
曲数も8曲とそれほど多くないし、映像も途切れがちな印象で全体としてあまりまとまりが
ない。それでもこのビデオに惹きつけられるのは、坂本のアメリカ進出に対しての野心、
意気込みといったものが演奏そのものや楽曲のダイナミックなアレンジなどに表れていて、
見ていてそれがひしひしと伝わってくるからである。”チベタン・ダンス”は
コンサートの定番曲のひとつであるが、私は沖縄少女合唱団をフィーチャーした、
このビデオでのヴァージョンが最高にいいと思う。白いスーツの胸にハイビスカスを挿した、
若き教授のエネルギー溢れるライヴ。<2003.4.21>
初代のレーザーヴィジョン・デッキを購入した時、希望のソフトをおまけに貰えるという
ことだったので、大ヒットした”レッツ・ダンス”が収録されているこのビデオクリップ集を選んだ。
他に”チャイナ・ガール”、”モダン・ラヴ”の3曲が入っている。2002年に発売された
ベスト・オヴ・ボウイのDVDにもこの3曲は収録されている。LDが出始めた当初、映像が
半永久的で音質もかなりいいとのことで、私も長い間LD信奉者だったが、DVDの方が格段に
画質が良かった。音質の方は謎。当時はレーザー・ジュークなる機器が飲食店やボウリング
場などに設置されていて、このビデオもリクエストすることができた。<2003.4.19>
大物アーティストが集うチャリティー・ソングの走りといえる一大イベントのドキュメン
タリー・ビデオ。友人はテレビで見たらしく、これは絶対に買うべきだと勧められた。
”純益がアフリカ飢餓救済基金へ寄付されます”というコピーも買う気にさせた。
マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー作のこの曲を、見るも豪華なアーティスト
達が最初はまともに歌えず(ブルース・スプリングスティーンの音のハズレ方にぶったまげた)
、長時間のレコーディングにバテながらもどんどん心をひとつにして手をつなぎ、素晴らしい
ハーモニーに仕上げていく。5年に一度は鑑賞して感動することにしている。<2003.4.18>
1982年3月16日ロンドン、ウェンブリー・コンファランス・シアターでのコンサートを
収録した10ccの数少ないライヴ映像のひとつ。メンバーはエリック・スチュアートとグラハム・
グールドマンの他に4人いて、ギター、キーボード、パーカッション総てにおいて優れた
演奏を聴かせてくれる。10ccといえば”アイム・ノット・イン・ラヴ”や”愛ゆえに”が
全世界的に有名であるが、ライヴでの聴きどころはジャズ・セッション風アレンジ展開が
痛快な”芸術こそ我が命”や、ピアノ・バラードからラテン・ブレイク、ツイン・ギターを見事に聴かせる
”フィール・ザ・ベネフィット”であると思う。派手さはないが、過激でかつ美しい彼らの
音楽を堅実に演じている。<2003.4.18>
ピート・タウンゼンドが1985年に発表したソロ・アルバム「ホワイト・シティ」を
基に、ピート作、リチャード・ローエンスタイン監督で映像化した音楽映画。ホワイト
・シティという失業者の溢れる下町を舞台にしたショート・ストーリーで、ピートは
彼自身を演じているという感じ。学校のプールサイドでの演奏シーンでは、腕ぐるぐる
旋回風車奏法も見られる。デイヴ・ギルモアやフィル・チェンといったミュージシャン達も
参加している。本編終了後にインタヴューがあり、「ヒロイズムを徹底追求した
世代が、60年代のロックンロールを不滅のものにした」と言っていたのがとっても印象的
だった。<2003.4.18>