ハリウッドのミュージカル映画史上に燦然と輝く不朽の名作ですね。偉大なミュージカル・ ダンサー、ジーン・ケリーの代表作でもあります。名シーンは、言わずとしれた 「雨に唄えば〜Singin' In The Rain」のタップ・シーン。恋人の家から帰る時、 雨降りの道中で歌われます。ミュージカルにはよくあることですが、ストーリーに直接関係ある 場面でも、また歌詞の内容でもありません。でも全然、違和感なく溶け込めるのです。個人的な話、 「ウェストサイド・ストーリー」なんかは通りで突然足を振り上げて踊り出すのにはギョッとさせられて、 結構違和感がありました。このシーンは、ケリーのダンサーとしてのテクニックがどうとか言う より、何故か観てる者をハッピーにさせてくれる素敵な魔法がありますね。明るく、軽やかで、 雨に濡れながら歩くのもいいなぁ〜、とそんな気分にさせてくれます。ケリーの華のあるキャラクターも、 この演出にピッタリなのでしょう。ジーン・ケリーを話題にする時、このシーンだけが取り上げられて 目にすることが多いのですが、全編を観ると、ただのミュージカルではなく 喜劇としても一流、ストーリーも一流の映画だということがよくわかります。 サイレントからトーキーへと移行を始めた1920年代末のハリウッド映画界。スター俳優の ドン(ジーン・ケリー)はふとしたことから女優の卵、キャシー(デビー・レイノルズ)と 出会い、俳優としてのプライドを傷つけられながらも恋に落ちていく。初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」 の成功をきっかけに、ドン達もトーキーに挑もうとするが大失敗し、内容をミュージカルに 切り替える。しかしドンのパートナー女優の悪声に問題があり、 コズモ(ドナルド・オコナー)のアイディアでキャシーの声を吹き替えることになるが・・・・。 トーキー初挑戦の試写会の場面では、不必要な音声が異常に大きく聞こえたり、絵と音がずれたりという アクシデントがコミカルに描かれていて、 ここではもう大笑いできます。同時に、映画に音声が付きだした初めの頃は、きっと録音 技術もまだ発展途上で実際こんな感じの トラブルもあったのかなぁ、と思いました。付け加えておくと、オコナーのソロMake'em Laughでのスタント要素たっぷりのパフォーマンスも、秀逸です。 ケリーは1996年に、そしてオコナーは今年の9月にこの世を去られてしまいました。 レイノルズは、最近では映画「イン&アウト」('97)でケヴィン・クラインのお母さん役で 発見!変わらぬ愛らしさに驚き!!<2003.10.28>