年に3回、七夕の意義           今月今夜のこよみ 庚寅正月〜六月 七月〜十二月 New   あゆみ(歩)

 『今月今夜のこよみ(庚寅年)』の後半です。
 我ながら変なことを始めたものだと思いますが、「月ごよみ」と太陽暦年との関係を明確にする意図はいぜん不成功に終っているのが悩みです。
 そんなとき、『七月七日=七夕の節句』の存在にがぜん注目することになりました。
 今年を数えてみると、旧暦の元旦(2.14.)より 七月六日(8.15)まで、6か月(大・小・大・小・大・小)と6日、合せて 183日 を過ごしていますが、これは、太陽の1年間(365日)の前半を過ごしたようなものです。明けてその後半が、七月七日(8.16)からはじまる。この期間はどうせ有耶無耶に終るものですが、月暦のその年が内に秘めている太陽の年を、あっさり2等分して見せる仕組みとして、『七夕の節句』を見直したわけです。
 私は、これまで『二十四節気』をマークすることに専念していましたが、さらに『五節句』をマークする必要を感じています。

 新暦(グレゴリオ暦)の年月が拠っている太陽の1年は平均 365.24...日。実際には、28日の月1つ。30日の月4つ。31日の月7つで、計365日ですが、なんなら、30日の月7つ。31日の月5つにしても構わないわけです。
 一方、旧暦の年月が拠っている朔望月は平均 29.53...日、12カ月では 354.37...日で、太陽暦の1年に通常11日不足します。こよみの上では、小の月は29日で(30日に)1日足りず、大の月は30日で(31日に)1日足りないのを積もり重ねて、11日を不足している勘定です。
 これが悩みの種ですが、足りないのならその1日を仮に加えてみてはどうか。結構なことに、節句日にはぞろ目の日が選ばれていますが(三月三日、五月五日、七月七日、九月九日)、このための配慮が一つあるのではないかと思って、今年2010年の新暦を見たところ、4月16日、6月16日、8月16日、10月16日に当っていて、無責任な予想が見事に的中していました。
 思うに、
二十四節気が「月暦は太陽暦の中にある」と言うのに対して、五節句、とくに七夕は「太陽暦は月暦の中にある」と言おうとしていたのではないか。


句 節 五

旧暦七夕の行事もたいてい(新暦の)8月7日に行なわれているのが実情です。

重陽 七夕 端午 上巳 人日 元旦
十一月十一日 九月九日 七月七日 五月五日 三月三日 一月七日 一月一日 庚寅

 

十二月一六日 十月一六日 八月一六日 六月一六日 四月一六日 二月二○日 二月一四日 二○一○年
ちょうよう しちせき たんご じょうし じんじつ
E D C B A @

大分県中津市、古要神社の乾衣祭(おいろかし) 毎年8月7日の午前中に、木偶(くぐつ;操り人形)の衣裳を虫干しする。
木偶舞(こようまい)は、奈良時代から伝わっている日本最古の操り人形芝居です。たまたま8月7日に宇佐八幡宮に行く前に、その古要神社を訪ねたところ、氏子さん達が集まっていて、今日は「おいろかし」だと教えてくれました。

遠慮もあって拝殿には近寄らず、薄暗い室内の様子はわからないまま立ち去ったのですが、ちゃんと写真に写っていました。

 

追伸

五節句、とくに七夕は「太陽暦は月暦の中にある」と言おうとしていたのではないか。

正月大 二月小 三月大 四月小 五月大 六月小 七月 八月 九月 十月 十一月

十二月

.
30日 29日 30日 29日 30日 29日 六日
元旦より . . . . . . まで
. 30日 59日 89日 118日 148日 178日 183日 .

こうして自然月の月日も(元旦より数えて)太陽の半年ぶんを過ごしたので、七月七日を以て、太陽の半年と折り合うことになる。

正月大 二月小 三月大 四月小 五月大 六月小 七月 七日より
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(六日)
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加1日

牽牛

織女

既に過ごした太陽の半年ぶん(183日)

未だ過ごさぬ太陽の半年ぶん(182日)

太陽暦7月7日に移された七夕はどうかというと、その七夕の日の意義について、「おり姫星(織女)とひこ星(牽牛)が1年に1度会うことができる」といわれるのみで、具体的な説明は何一つなされない。それもその筈で、7月7日の梅雨空に移したときには、七・七→7・7という語呂合せの継承が一大事であったので、新しい七夕の意義を個別に説明できなくても、どうということは無かった。
ただし、「ひと月遅れの7月7日」の七夕においては、半年ということを違ったかたちでも考えることが出来そうです。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

12月

31日 28日 31日 30日 31日 30日 31日 6日
2月1日より まで
28日 59日 89日 120日 150日 181日 187日
2月4日立春より
25日 56日 86日 117日 147日 178日 184日 .

「ひと月遅れの正月元旦」2月1日より数えるのが筋ですが、立春より数えて「八十八夜」とか「二百十日」という例があるので、「8月7日の七夕は、その年の立春より数えて、半年後に当る」という考えもあながち否定されないのではないか。
もっとも、「2月4日立春」の半年後というのは、観念的には「8月7日立秋」です。