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雪が人間の営みの痕跡を覆い隠すと、山々はその原初の姿を悠久の時を超えて甦えらせます。
本性を顕にした自然の前には人間の力など無に等しく、そこには辿る小径すら存在しません。
進むも退くも、歩むべき道は己の知力と五感の総てを有機的に融合させ、自ら見い出さねばならないのです。
しかし敢えてこの苛烈な環境に足を踏み入れ、己の魂を自然の息吹に同期させ、研ぎ澄まされた内なる野性を駆使して、雪山を縦横無尽に跋渉することができたとしたら・・・。
それを成し遂げたときの感慨は、自然を征服したなどという賢しらな思いなど微塵も雑じらぬ、むしろ「自然に護られ、生かされて、今ここに在る私」を見出せた事への、感謝にも似た歓びとなるでしょう。
山スキーやバックカントリースノーボードは、こんな私達の夢をかなえてくれる最も素晴らしい方法の一つです。
しかし、人の営みを拒絶する剥き出しの自然と対峙するには、行動の責任を自ら引き受ける覚悟のみならず、当然それなりの知識と準備、そして万全な装備が必要となることは言うまでもありません。
本来これらの地形や気象そして装備の使用に関する知識や技術は、組織の中で体系的な登山経験を積み重ね身につけるべき、とされるものです。しかし、最近は冬山登山の経験無しに、場合によっては夏山登山すら経験せずに、突然バックカントリースノーボードという名の冬山登山を始める人達と山で行き会う機会も多くなってきました。
残念ながら私達の社会には、このような傾向に批判的な人も少なくありません。しかし、私は敢えて、それはそれで大いに結構な事だと考えています。もちろんファッション感覚で安易に雪山に向かうのは論外ですが、バックカントリースノーボードという行為を糸口として、真摯に自然と向き合う生き方を志向する、多様な仲間が一人でも増えるのなら大歓迎したいからです。過酷な自然に向き合う強い意思と、山や自然に対して謙虚でありさえすれば、楽しみながら経験を積んでい行くのも悪い方法だとは思いません。
このサイトは、そんなバックカントリースノーボーダー初心者とその予備軍の方々が、雪山をもっと楽しく、そして安全に楽しめるよう、装備に関する事柄を中心に構成してあります。
私の独断と、僅かな独創で綴られた道具談義に興味のある方はこの入り口からどうぞ・・・・
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