馬の話は馬に訊け 【05.12.09記】

"ハルウララ基金とは無関係"
発起人の森田健作が緊急声明の理由は? 

ハルウララの安西美穂子オーナーと「1勝プロジェクト」を発足させ、自ら応援団長を買って出た森田健作元議員。森田氏は引退後にウララが全国の地方競馬場を巡業する「うらら基金」発起人として、企業に寄付を呼びかけていた。しかし、12月8日、一転して森田氏は自身のオフィシャルサイトに「お詫びと訂正」として、ハルウララ基金の事業とは関係がないとの声明を発表した。 10月下旬、森田氏のサイトに掲示板が設置されると、ウララについての質問や意見が書き込まれ、掲示板は10日あまりで突然、閉鎖されていた。

この度は何の予告もなしに、こちらの都合で掲示板を止めて本当に申し訳ありませんでした。理由は私だけでなく、第三者までもが誹謗中傷を受けてしまう可能性がある為です。掲示板に関してのお問い合わせを送って頂いた方々をはじめ、皆様に多大なご迷惑をおかけしました事を深くお詫び申し上げます。‥ お問い合わせの方でハルウララの件に関しまして色々なご意見を頂きました。一つお断りしておかなければならないのですが、私、森田はハルウララの応援団長であり、事業とは関係ありません。つきましては安西美穂子さんのHPをご覧下さい。(森田健作オフィシャルサイトWEB

ウララ基金の公式サイトでは設立趣旨のページに「ハルウララ応援団長の森田健作氏が発起人となり、当社は、ハルウララ引退後の全国巡業を企画するとともに、今般、『ハルウララ基金』を設立することと致しました」とある。 また、東京中日スポーツ(10月16日付でも「この秋には森田が中心になってキャラバンの資金を集めるための『ハルウララ基金』を設立した」と報じており、森田氏のサイトでも上記記事は掲載されている。基金には「森田との縁もあって後援会長を名乗り出た」(東京中日)モスバーガーを展開するモスフードサービス櫻田厚社長まで引き込んでいる。なぜ、今頃になって森田氏は逃げるように安西オーナーに責任を押しつけ、事業との無関係を強調しはじめたのだろうか。

森田氏のサイトに掲示板が設置されたのは10月の終り。間もなく掲示板には森田氏のタレント活動などに混じって、ウララに関する意見や質問も書き込まれ始めた。その多くは輸送に弱いとされるウララの体調を気遣うものであったり、安西オーナーが高知競馬からウララを連れ去ったことへの批判だった。事業計画や予算がまったく明かされていない基金の不透明性を指摘するものもあった。地方競馬を救うという考えをお持ちであるならまずは高知競馬を救うことから始められるのが筋ではないでしょうか」「具体的な事業の計画等について、基金の発起人である森田さんから説明していただければ」「森田さんにとって大きなマイナスになることは間違いありません。一刻もはやく手を切って下さい そして11月5日深夜、掲示板は何の前触れもなく消えてしまった。

12月5日、森田氏は自身の社会人野球チーム「千葉熱血MAKING」を結成したばかり。もちろん、これは萩本欽一の茨城ゴールデンゴールズの二番煎じであることは言うまでもない。森田氏のマスコミへの露出戦略は一貫しており、世間の話題になっているものにウリである「青春」「熱血」を絡めて話題をつくっていくことだ。以前、拙ブログでも森田氏が女子ボクシングや再々デビューした演歌歌手の応援団長になって、スポーツ紙に取り上げさせていたことを指摘した。ウララの応援団長に就任したのも、そうした活動の一部に過ぎなかった。多少、ウララに関するトラブルは聞いていたかも知れないが、事務所のお膳立てに従って軽い気持ちで引き受けたのだろう。

今回、森田氏サイドが「事業とは関係ありません」と公式にアナウンスしたのは、強奪騒動の経緯を知ったからだけではないと思う。ハルウララ基金という金銭的な活動に関わったことに危うさを感じ取ったからではないか。社会的問題を起こした企業の広告に出演したことで、その関係を批判されるケースが増えている。安易に広告塔になった有名人にも責任があるとの理由からだ。メディア露出だけが目的の森田氏にとって、面倒なトラブルに巻き込まれるのは避けたいのは当然だ。金絡みともなれば、選挙の出馬にも影響を与えかねない。事業計画も公にされず、活動先も決まっていない基金の発起人となったのは軽率だった、せめて事業とは無関係だと先に主張するのが得策だと判断したのではないか。

広く有権者の声に耳を傾けるべき代議士だった森田氏が、ウララと関連性のない書き込みを含めて、掲示板を丸ごと削除したのはお粗末な対応と言わざるを得ない。それも元はと言えば、メディアに名前が出ることなら何でも引き受けてきた節操のなさが原因だ。依然として基金は森田氏の名義を借りて寄付金を集めている。「発起人だが事業とは関係ない」とは、あまりにも無責任な対応ではないだろうか。もし、森田氏が基金の内容について責任が持てないならば、まず発起人を辞すべきだろう。現在、森田氏は「I am 日本人」と題した映画を制作している。新聞記事のために思慮なく発起人になり、都合が悪くなると関係ないと強弁するのが日本人の典型的な姿なのだろうか。同じ日本人として、できることなら映画のタイトルは「I am 日本の元政治家」ぐらいでご勘弁願いたいものだ。



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