馬の話は馬に訊け 【06.01.25記】

ライブドアショック 堀江貴文と競馬界の深い縁

23日、時代の寵児と持て囃された堀江貴文社長が逮捕され、ライブドアグループは崩壊の危機に晒されている。ここぞとばかりのホリエモン叩きは凄まじいものがあるが、それだけ堀江に反感や嫉妬心を持っていた人が多かったのだろう。プロ野球やメディアへの新規参入で時代の改革者と持ち上げられたりもしたが、金儲けの先の思想が何もなかったのも事実。株主でもない傍観者としては、同情も非難もせず、罪を償ってくれとしか言いようがない。

堀江貴文と競馬は切っても切れない関係がある。ネット草創期、最初の競馬ポータルサイトとなった「The Derby Square」(94〜01年)を運営していたのが堀江が起業したオンザエッヂだった。詳しくは拙エントリー「それは巨大ポータルサイトから始まった」に譲るが、予想コンテスト、コラム群、リンク集など、現在にも受け継がれるコンテンツを形作った歴史的なサイトである。96年当時、私が行ったリンク依頼に対して、即日、堀江名義でメールが返信されてきた。作業を行ったのはスタッフなのかもしれないが、若き日の堀江が競馬サイトをビジネスにしようとしたのは面白い。

次に堀江が競馬界を賑わしたのは一昨年の地方競馬廃止騒動の真っ只中だった。高崎競馬場に乗り込み、県庁で知事と会談。赤字補填まで提案して競馬経営に名乗りを上げたが、結局、行政の頑なな態度とライブドアの杜撰な計画案が相まって、参入は叶わなかった。堀江は笠松、高知とも提携計画をぶち上げたが、具体的な進捗は見られなかった。株価の上昇が第一義のライブドアにとって、地方競馬もパフォーマンスの道具だったのは否めないが、まったく競馬経営をする気がなかったかは分からない。

一方、ライブドアのサイトで馬名を公募してつけられた競走馬「ホリエモン」は、中央では未勝利だったが、高知で3勝をあげて今も在厩している。堀江が禁固以上の有罪判決を受ければ馬主資格は失効するが、ホリエモンは共同名義だそうで、即引退ということにはならないようだ。高知では今年4月にライブドアと共同募集した競馬場のニックネームの発表と、ライブドアによる馬券販売が行われる予定だったが、今回の事件で雲散霧消することになりそうだ。高知はいつも手を結ぶ相手が悪い。

これまでライブドアを支持してきた人、毛嫌いしてきた人と、スタンスは様々だと思うが、感情的に議論しても仕方がない。競馬界隈ではライブドアの競馬参入を支持していたか否かを分水嶺にしようとする向きもあるが、これは一般人には予見可能性のない結果論に過ぎない。私自身はライブドアの信用性に懐疑的な立場を示しつつ、競馬場存続と改革の契機として参入を支持した。参入否定派だった須田鷹雄氏は「ホリエモン担いで騒いでた人達と私との間には今後なんらかの差異をつけてもらいたい」としているが、申し訳ないが氏らしくない子どもじみた考え方だと思う。

ゲンダイネットのよれば、ホリエモンが勝つときは堀江にはロクなことが起きないそうだ。初勝利の去年9月11日は衆議院選挙で落選、 2勝目の12月11日は恋人の西村美保と破局直後、 3勝目の1月9日は証券取引法違反の疑いで家宅捜索された直前。ホリエモンを管理する松木啓助調教師によれば、今週末にも出走する予定があるという。堀江が逮捕された直後だけに今度も確勝が約束されているのだろうか。ライブドア株で大損した投資家の方々は、こちらで取り返してはいかがだろうか。



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