第五篇 戦闘力 第12章 行軍
注意点、攻撃防御双方へプラス...
攻撃を待ち受ける優位、攻勢の限界点、双方にも重要な影響あり...
「防御 第25章 内地への退却」読む場合、この時代の軍隊が移動するだけで損耗して減ってしまうということを忘れてはならない。
(省略されている戦争論では、行軍部分が無いためクラウゼヴィッツが考察に使った兵損耗の原則が判らなくなってしまう。)
(第二次世界大戦の独ソ戦「バルバロッサ作戦」の失敗では、長時間長距離による機械的損耗(戦車の損耗)と「補給ラインの長距離化」と「寒気による輸送手段の破壊(独機関車群がロシアの寒気に耐えられず全壊した。)」による補給の困難になる。)
(トラックの損耗が大きい...フランス戦の捕獲車輌を大量に使ったため消耗部品の種類が大量に増えて、僅かな故障で動かなくなる車輌が続出した。)
第五篇 戦闘力 第12章 行軍
岩波(中)P200
行軍が戦闘力に及ぼす破壊的影響を考察したい。この影響は極めて大であるから、戦闘とならべて兵力を損傷する一種独特の原理と見なしてよい...
岩波(中)P203
ナポレオンのモスクワ侵攻
52日間に70マイル前進して戦闘による損失一万、病兵と落伍兵が9万5000人
30万1000−1万3500(分遣)=28万7500、−−>18万2000人
行軍損失で全軍の3分の1の損害
岩波(中)P205
ブリュッヘル1813年ザクセン戦役、初期兵力数四万
前進運動と後退運動を繰返し8週間で1万2000まで減った
うち会戦の損失は一万、行軍損失は1万6000で全軍の5分の2の損害
岩波(中)P206
運動の多い戦争を遂行しようとする将師は、運動による兵力の破壊が大であることを予め覚悟しなければならない。それだから自余の計画を立てる場合にも、かかる破壊による兵力の損失を見込んでおく必要がある、おしてこの損失を補うためには、何よりもまず増援部隊の後送が考慮されなければならない。
集めるだけで、現代のように生活環境などについて考えていない過酷な常態で軍を運用するため
兵の逃亡が多く...
逃亡だけで部隊が半減、消滅?してしまう例もある。
軍隊は多数の人間が不衛生な環境で長期にわたって生活するため
抗生物質やワクチンができる以前は疫病による損害は戦闘による損害と同じくらい酷かった
長距離行軍で体力を使い果たすと大量の病兵が発生した...
クラウゼヴィッツは多数の兵士が動かずに一個所に密集した場合の衛生状態の悪化を軽視していたようで、
(現在の軍隊は、科学的な疫病対策から食器の洗浄方法や手洗い、トイレの設置方法などが確立して衛生的になっている)
クラウゼヴィッツは、
行軍の疲労や飢えによる疫病の広まりのほうが危険で一個所に止まると病が広まるというのは迷信だと退けた。
(この時代はまだ疾病についての知識が乏しかったための誤り...)
(作者の死亡原因も疫病なので...)
経歴
クラウゼヴィッツの誤用
フランスの将軍の悪例
二種類の戦争(Die deppelte Art des Krieges)
初版本(first edition)
第1篇 戦争の本質について
「戦争とは政治の継続」
用語=>「絶対戦争」
第6篇 防御「防御は攻撃より強力な戦闘方式」
第7篇 攻撃「(積極的だが)防御より弱い戦闘方式」
戦争論とシュミレーションゲーム内の乱数
文章集積
戦史研究&戦車戦へ戻る