アーサー王伝説-King Arthuer
【アーサー】 Arthur
ユーサー・ペンドラゴンとコーンウォール王妃イグレインの間に生まれた。この時、ユーサーは敵の妃を寝取る為、魔法でコーンウォール王の姿に化けていたのである。不幸にして、一夜の契りにより産み落とされたアーサーは、身元を隠して騎士エクターのもとへ養子に出されたが、乳兄弟であるカイが騎士に叙任される時、置き忘れた剣を取りに戻る途中、石に突き刺された剣を引き抜いた事がきっかけでブリテンの王となる事になった。
後にグウィネヴィアを妃としてめとり、その際に舅から贈られた円卓に、仲間となる騎士を集め、これらが円卓の騎士と呼ばれる事になった。
アーサー王は伝説の英雄であるが、中世のロマンスとして円卓の騎士にまつわる様々な伝説が次々に付け加えられていった事などから、実はアーサー自身の英雄的業績は、それらに隠れて霞んでしまっている。しかしながら、ブリテンの偉大な王として語られている事にかわりはない。
マロリーが「アーサー王の死」で語っているように、姉と不義を働いて庶子モードレッドをもうけ、その子がアーサー自身の破滅の元となったなど、終焉は暗いものだが、瀕死のアーサーは三人の賢女によってアヴァロンに運ばれ、ブリテンの危機あるいは世界が終わる時には、仲間を率いて再びブリテンに現れると言われている。
【ヴィヴィアン】 Vivian
字義通りには名の意味は「生命」。湖の貴婦人。マーリンの恋人であり、マーリンから魔術を習い憶えて、最後にはマーリンを罠にかけ、樹の幹に封じ込めたと言われる。エクスカリバーをアーサー王に与えた者。おそらく、ケルトを始め、ヨーロッパ全域に多数いた湖や泉、井戸の女神の一人であったろうと思われる。特に、ケルトのこの種の女神は、病を癒すものが多かった。
【ガラハド】
ガラハッド。湖の騎士ランスロット(ランスロット・デュ・ラック)とエレイン姫の間に生まれた庶子。おそらく、かつては聖杯が守られていたエレイン姫の城において、母方の親族の手によって育てられ、成長してから騎士となるためにアーサーの宮廷であるキャメロットに連れてこられた。
円卓の騎士となってすぐに、聖杯探索に加わった為、キャメロットでの宮廷生活はほとんど送っていないはずである。父のランスロットは、騎士の中の騎士として知られたが、その唯一の息子であるガラハッドは、最も高潔な騎士であるという評価を受け、ただ一人聖杯探索に成功し、聖杯に接してから神に願ってその場で天に召された。
【ペンドラゴン】
「竜の頭」を意味する。アーサーの父、ユーサーの添え名であったように、ペンドラゴンはケルト系氏族の王または族長に付与される一種の称号であった。