仏教-Buddhism
【アイゼンミョウオウ】 Ragaraja 愛染明王
愛情と情欲を司り、それらの愛欲を浄化して菩提心にします。愛嬌の神でもあります。また、縁結びの神としても知られています。通常三面六臂で、弓矢などを持ちます。愛染を藍を染めるにみたてて、染物業の守護神にもされています。
【アスラおう】 Asura 阿修羅王
天、すなわちデーヴァに対して非天(天でないもの)であるアスラを治める王。一人の美女を原因として、永遠に帝釈天と戦い続ける運命にあります。
【アンティラ】 Andira 安底羅
十二神将の一。執星。
【インダラ】 Indra 因陀羅
ヒンドゥ教におけるインドラ。帝釈天、天帝。諸天の王として釈迦提桓因陀羅 Sakra-devanam indra とも称されます。須弥山の頂上にあるトウ利天(トウの字はりっしんべんに刀)、善見城に住み、梵天とともに仏教を守護し、十二神将の首位として東方を守ります。
【ヴァジラ】 伐折羅
【ヴィカラーラ】 毘羯羅
十二神将の一。
【ヴィローシャナ】 Vairocana 毘蘆舎那
大日如来ともいいます。闇を払ってあらゆるものを照らし、万物の成長を司ります。海に住まいする太陽の化身であり、その毛孔からは雲を生じ、世界にあまねく光明をいきわたらせる事によって、法を説くものです。
【オトゴドウジ】 乙護童子
御法童子の事。すなわち、仏法を守護するために使役される鬼神で、常に童形をしています。また、法力によってこれを使役する方法を乙護法といいます。
【ガキ】 Preta 餓鬼
頭でっかちで喉が異様に細く、腹は膨れ、手足が細い痩せて小さな鬼で、常に飢え渇いている亡者です。六道思想では現世で物欲が激しかった人、特に飲食物に貪欲であった人が餓鬼道に堕ちて餓鬼になるとされました。餓鬼は食べたり飲んだりしようとしても、口元で飲食物はすべて焔となってしまい、飲み食いする事ができません。
【カンギテン】 Vinayaka 大聖歓喜天、聖天
財宝と和合の神。ヒンドゥ教におけるガネーシャ。9千8百の諸大鬼王を伴い、三千世界を守護します。密教では金剛曼陀羅の外院に位置します。通常、男女二神が抱き合う(交合する)姿で表されます。財神であり、夫婦和合と子宝の神であり、病気や盗難を防ぐ力があるといいます。
【クパンダ】 Kumbhanda 鳩満拏,鳩槃荼
馬頭人身で風のように疾い。身の丈は一丈(約3m)。髪(たてがみ?)は赤く逆立ち、体は漆黒です。人の精気を喰う魔ですが、増長天の配下にあたります。
『今昔物語集
本朝仏法部 巻第十四
千手陀羅尼の験力によりて蛇の難を遁れたる語
第四十三』
【クンビーラ】 Kumbhira 倶毘羅,宮毘羅
ヒンドゥ教のクヴェーラ、すなわち財神でしたが、仏教に取り入れられると、帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王の一人、多聞天となりました。
また、十二神将の一でもあります。
【コウモクテン】 Virupaksa 広目天
帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王のうち、西方の牛貨洲を守護。説得をもって守護の任にあたります。また、龍族(ナーガ)を支配します。須弥山の中腹から浄天眼をもって全てを見守り、悪人を罰して改心させる力を持ちます。
【ゴズキ】 牛頭鬼
牛の頭を持つ地獄の鬼卒、つまり下役人です。中国〜日本の伝説や昔話では、しばしば地獄から死ぬべき人間を捕らえに地上へ派遣されてきます。同僚に馬頭鬼というのもいます。
【サンティラ】 Samtusta 珊底羅
十二神将の一。
【ジコクテン】 Dhrtarastra 持国天
帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王のうち、東方の勝身洲を守護。須弥山の第四層にあり、乾達婆(ガンダルヴァ)を配下とします。
【シャカラ】 Sagara 婆伽羅龍王
八大龍王の一。雨をもたらすもので、宝玉をちりばめた宮殿に住んでいるといいます。
【シンドゥーラ】 眞達羅
十二神将の一。
【セイメンコンゴウ】 青面金剛
字義通り、青い顔をした金剛童子。病魔や疫鬼を制伏し、悪霊や邪鬼を祓う力を持ちます。また、江戸時代に盛んになった庚申塔、庚申塚に祀られる主神としては、山王信仰の猿と習合したため、猿に似た姿をしています。
【ゾウチョウテン】 Virudhaka 増長天
帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王のうち、南方の贍部洲を守護。本来はヤクシャです。鬼神の長であり、甲冑を着け、大刀を持った姿で表されます。クパンダを配下とします。
【タモンテン】 Vaisravana 多聞天
帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王のうち、北方の倶蘆洲を守護。須弥山の第四層に在って常に道場を守り、説法を聞くと云われます。毘沙門天とも呼ばれます。ヤクシャ(ヤシャ)とラクシャーサ(ラセツ)を配下とします。金剛界曼陀羅の外院に位置づけられ、宝塔を手にした武人の姿で表されます。一般に福徳を授ける神としても信仰されました。
〔参照〕 クンビーラ
【チャツラ】 招杜羅
十二神将の一。ショトラ、ショウトラと呼びます。
【ニオウ】 仁王,二王,二天王
金剛力士。阿吽の二文字、すなわち万物の初めと終焉を象徴している音を体現したものです。また、左が密迹(ミッシャク)、右を那羅延(ナラエン)といいます。伽藍守護のため寺院の門の左右を守り、そこが真理を祀る所である事を証しています。
【パジラ】 波夷羅
十二神将の一。
【ハリティー】 訶梨帝、鬼子母神
五百人、あるいは千人もの子供を持っていたというヤクシニーです。人間の子供をさらってきてはこれを食べてしまう悪鬼だったのですが、ある時、釈迦によって末の子供を隠されてしまうのでした。大変な心配をして子供を探していると、「これだけたくさんの子供に恵まれていても、たった一人の子が見えなくなっただけで心配するのなら、他人の子供をさらってはいけない」と戒められ、仏法に帰依して信者を護り、修行を妨げる者を処罰する役目を負うようになりました。また、人の肉を食べるかわりに吉祥果、すなわち柘榴を食べるように導かれたため、必ず左手に子供を抱き、右手に吉祥果を持った姿で表されます。柘榴の実は人の肉の味がするという俗説も、ここから生まれました。
【ビシャモンテン】 Vaisravana 毘沙門天
帝釈天の命を奉じて四天を守る四天王の一、北方の守護である多聞天の別名です。日本では特に、聖徳太子が物部一族との戦いの時に祈願して以来、武士に人気の神。武装し、槍を持つ男の姿で描かれます。
【フドウミョウオウ】 Acalanata 不動明王
如来の命を奉じて一切の邪悪や魔を炎をもって焼き払うものです。また一方で行者に仕え、これを擁護します。通常憤怒の相で表され、眼を怒らせ、牙を剥いて、剣と索を手にしています。また、光背のかわりに大火焔を背負っています。
シヴァが仏教に取り入れられたものですが、五大明王、八大明王の首位におかれ、事実上明王中のトップにあたります。
【マーラ】 魔羅
修行を妨げる悪魔の事。妨げる、といえば異性に対して抱く淫らな心が代表的なものであるのか、インドから中国、日本に入ってくるうちに、とうとう男根そのものを指すようになってしまいました。露骨ですね〜。
【マクラ】 摩虎羅
マコラ。十二神将の一。
【マジラ】 [安頁][人爾]羅
十二神将の一。といっても、マジラにあたる神将がいないのです。おそらく、アジラの誤植ではないかと考えられます。なお、[ ]でくくった文字は本来一文字なのですが、JISにないものなので、このように代用しました。[人爾]の人はにんべんです。あしからず(^^;
【マハーマユリ】 Mahamayuri 孔雀明王
孔雀王、仏母孔雀明王。人々を法に導くもの。蓮華、具縁果、吉祥果、孔雀の羽を手にした四臂の菩薩で、金色の孔雀に乗っています。また、密教ではこの明王に除災と雨を祈願します。
【マリシテン】 Marici 摩利支天
自らその姿を隠し、常に障害や危難を排除して利益を施すもの。日本では武士の守護神として広く信仰されました。
【ミヒラ】 迷企羅
十二神将の一。
【メズキ】 馬頭鬼
馬頭羅刹。牛頭鬼同様、地獄の獄卒で、大抵槍か矛を手にしています。字義通り、こちらは馬の頭を持っている事は言うまでもないでしょう。
【ヤシャ】 Yaksa 夜叉,薬叉
捷疾鬼とも言われ、大変に身が軽く素早いようです。勇敢ですが、暴悪でもあります。人を喰う事もあります。八部鬼衆の一。天夜叉、地夜叉、虚空夜叉の三種があり、天夜叉と虚空夜叉は飛行する事が得意です。八人あるいは十六人の王がいます。
【四天王】 Shiten-nou
護世神。欲界六天の第一、須弥山の中腹から北倶蘆洲、西牛貨洲、東勝身洲、南贍部洲の四つにわけた世界を見下ろし、東を持国天、南を増長天、西を広目天、北を多聞天が受け持って法の世界を護っています。帝釈天に従い、八部衆を配下としています。中国〜日本では、通常甲冑をつけた武将姿で表されます。
【十二神将】 Juni-sinshou
神将はジンショウではありません。シンショウです。
薬師十二神将、あるいは十二神明王ともいい、薬師に従う薬叉の大将です。行者を守護するといわれます。宮毘羅(クビラ)、伐折羅(バサラ)、迷企羅(メキラ)、安底羅(アンティラ)、アジラ、珊底羅(サンティラ)、因陀羅(インダラ)、波夷羅(ハイラ)、摩虎羅(マコラ)、眞達羅(シンダラ)、招杜羅(ショトラ)、毘羯羅(ビカラ)の十二名から成ります。
薬師及び十二神将を用いる修法は大変に呪術的な性格の強いものだったようで、そのため、仏法の面からは忌避され、きちんと整理されていないらしいです。
【八大龍王】 Hachidairyuou
仏法を護る八柱の龍王です。