コーンウォール-Cornwall
【ノッカー】 knocker
鉱山の妖精。コボルトのように鉱夫を惑わすどころか、コツコツと音をたてて良い鉱脈を教えてくれます。言い伝えによると、ノッカーはかつて鉱山で働いていたユダヤ人の亡霊であるそうです。昔キリストの磔刑に手を貸したユダヤ人がコーンウォールに送られ、償いとして鉱山で働かされていたのだとか。時折、鉱山でみかける原始的な精錬所も、このために「ユダヤ人の家」と呼ばれるそうです。尤も、実際にユダヤ人がコーンウォールの鉱山にいたのは11〜12世紀の事だそうなのですが。
ノッカーは人間が帰宅してしまった後も働き続けますし、人間のいる時も、普段は自分たち自身のために、鉱山の別の場所で働いているのだともいいます。だとすると、豊富な鉱脈のところでコツコツ音がするのは、必ずしもそれを人間に教えるためではないかもしれませんね。いずれにせよ、何故ノッカーが鉱山で働いているのか、その理由は謎のままです。また、鉱夫たちはノッカーの邪魔をしないように心を配るといいます。
ちなみに、コーンウォールの鉱山で取れるのは錫だという事です。
【ブッカブー】 bucca-boo
単にブッカともいう。コートニーによれば、白い(善良な)ブッカと黒い(邪悪な)ブッカに分かれるといいます。もともとは自然の霊で、神に近い存在あるいは海神だったかもしれず、コーンウォールの人々は漁で得たものや畑で得たものから、一部を必ずブッカに捧げていたという事です。例えば漁師は漁獲の中から魚を一尾砂浜に残し、農夫は左の肩越しにパンを投げ、ビールを一垂らし大地に零すのです。