ハワイ-Hawaii

カナロア】 Kanaloa

  ヤリイカの神。「邪悪な臭い」。ハワイ諸島近くの雲の中に漂っている島を住処とする。被造物全てに敵対するもの。しばしばキリスト教に於ける悪魔と同一視される。

カマプアア】 Kamapua'a

  名前の意味は「豚っ子」。豚の神。その大きな鼻で大地を掘り、神々のための丘を築いたといわれる。また、この鼻は敵の収穫を根こそぎにするためにも使われた。戦闘的、かつ好色。植物や魚、豚に変身することができる。また、人間の姿の時は背中の剛毛を隠すためにマントを羽織っているのが通例。
  ペレに求婚した事がある。けれども、かえって侮辱されたために戦争となり、ペレが火の雨を降らせるかと思えば、カマプアアは霧と雨で対抗した。最後にはペレが負け、カマプアアとともに暮らすようになったと伝えられる。また、この争いの結果、ヒロ周辺はカマプアアのものとなった。

トゥナ

  「永遠の水のトゥナ」。輝く者。月の女神であるヒナの恋人。鰻の姿をしている海の精霊。マウイの敵でもあり、結局は殺されてしまうが、その頭からはココヤシが生えたと云われる。ポリネシアやミクロネシアでは蛇や竜の神のかわりに鰻が登場する事もしばしばあるらしく、ミクロネシアの創世神話にもリイキという鰻が語られている。この鰻は、天を高みに押し上げ、力つきて最後には天の川になった。

ペレ】 Pele

  溶岩の流れと結びつけられる火、また火山の女神。また、フラ(フラダンス)と呪術の守護者でもある。カヒキ(タヒチ)からやって来たと云われる。
  すらりと伸びた背筋、月のように丸い胸を持つ美女。怒りに駆り立てられると、人や動物を石に変える力を持つ。
  大変嫉妬深く、また、恨みっぽいところがある。一種の幻霊として近年にも出現する事がある。大抵は白い子犬を連れ、赤いムームーを着た美しい娘の姿で、宵の口に寂しい道沿いに現れる。もしも車で通りかかったなら、乗っていくように奨めた方が良い。さもないと、次の噴火の時に彼女の怒りが降り注いでくるだろうから。

マウイ】 Maui

  「千の悪戯のマウイ」。神に育てられた文化英雄であり、トリックスターでもある。人間のために様々な偉業を成し遂げたが、そのうちで最も名高いのは、天空を持ち上げて地上を住み易くした事と、海底から島々を釣り上げた事だと思われる。そのためにマウイは世界で初めて釣り糸を用意し、老婆の顎の骨から釣り針をこしらえた。また、火の獲得もマウイの功績である。地界に住む祖先の女マフイケの指や爪先からほとばしる火を、毎朝料理のために借りに行かなければならなかったのだが、ある日マウイは策略を用いてマフイケを怒らせ、その火を彼に向かって投げつけさせた。投げつけられた火は木の中に宿ったので、それ以後マウイは木をこすりさえすれば、火を得られるようになった。唯一マウイが失敗したのは、女神ヒネから不死を奪う事だった。

ロア】 Loa

  創造神。原初の海に一人で棲んでいたロアは、まず砂州と礁を創り、そこに植物と鳥と神々を置いた。その後、脚から最初の男女が生まれたという。