都市伝説

 -The Folklore of Today

あかマント

  学校などに現れるトイレの怪の一種。昔は半纏やチャンチャンコであったものが、時代とともにマントになったみたいです。特定のトイレに入ると、「赤いマントがいいか、青いマントがいいか」と聞かれるか「赤いマントを着せてやろうか」という声がして、赤いマントを選ぶとナイフで刺されて真赤な血に染まって死に、青いマントを選ぶと全身の血を吸い尽くされて真青になって死ぬのだとか。

かみおとこ

  アメリカからフィリピンまで、広く散見されるようです。姿が見えないのに、人の体に噛みつく怪異。血が出るほど強く噛むようですから、始末が悪いです。

クイックシルバー】 Quicksilver

  英語圏で広く活躍しているポルターガイスト。甲高い女の笑い声をたてたり、石鹸、口紅、クレヨンなどで壁にQを書いたり、夜間、照明をつけたり消したりし、家中の扉を大きな音で開け閉めし、洋服箪笥から服を出し入れし、浴槽や洗面台に水や湯を溢れさせる。他のポルターガイストと違うのは、その家に住む者の中に十代の子供がいなくても出現する点。唯一良いといえるのは、その家の者がキレちゃう前に去ってしまう事でしょうか。つまり、短期間しか同じ場所には留まらないのです。

クチサケ】 口裂け

  口裂け女。その名の通り、耳まで口が裂けているといいます。大抵、コートを着て肩くらいまではある長い髪をして、マスクをかけています。赤い色のものが好き(赤い服や赤い車)、甘いものが好き(べっこう飴やキャラメル)、もの凄い速さで走れるなどの特徴があります。
  何故口が裂けているかについては、もともと凄い美人だったのが、不美人な姉妹に恨まれて鎌で口を裂かれたとか、整形手術に失敗したなど諸説あるようです。
  これに出会うと、「私、きれい?」と尋ねられる事があります。この時、おもねって綺麗だと答えると、鎌で口を裂かれてしまうとか。

くびなしライダー

  交通事故で頭部を失ったバイク乗りの幽霊。全国各地に類話があるようです。大抵、これに出会ったライダーは事故にあったり、死んだりすると云われています。よくあるパターンとしては、これがバックミラーに映ると、どうしても振り切る事ができず、追い抜かれると事故を起こしてしまうというものでしょうか。広坂朋信の『東京怪談ディテクション』(希林館)によれば、ヨーロッパでも首なしの騎士や骸骨騎士から発展した類話があり、やはりアウトバーンなどを疾走しているんだそうな。

ザ・フック】 The Fook,Fookman

  片手に、義手のかわりに鈎をつけた男。刑務所または精神病院から脱走した凶人で、カップルの女性を襲うと言われている。

ジャージーデビル

  アメリカ合衆国はニュージャージー州で、17世紀中頃に、ある妊婦が腹の中の7番目の子供に呪いをかけた結果、悪魔が生まれて、煙突から飛びだしていったといいます。その後、今世紀に至るまで、ニュージャージー及び東ペンシルヴァニアでは時折、ジャージーの悪魔と呼ばれる不気味な怪物の報告が登場するようになった由。描写にはばらつきがあるものの、大きな翼と尻尾を持つ半人半獣という共通点があるようです。また、足が十一本ある、炎の入り交じった息を吐くなどとも伝えられています。 また、現在ではほぼ、馬の頭とコウモリの翼を持つ怪物という姿に定着しているようです。更に、凄まじい大きさの叫び声をあげるとも言われます。この叫び声は、現在、ジャージーデビルの調査を続けている団体員の一人によると、「機械と獣と女の叫び声を混ぜ合わせたような、背筋も凍る叫び」だということです。今でも、ジャージーデビルは森などに潜み、時に人家付近や町にあらわれると信じられています。

ターボばあちゃん

  これも道路に出る妖怪らしきものです。光ババァなど、いろいろな別名がありますが、いずれも、和服の老婆がスポーツカーよりも早く路上を駆け抜けていくというもので、大抵は追い越されるスポーツカーなどから目撃されるようです。

チュパカブラ

  プエルトリコ、タイノ族の伝説にある蚊男が原型となっている怪物。1990年頃からメキシコ・コスタリカなどで目撃され始めました。家畜、ニワトリなどの血を吸って殺すと言われています。襲われるものは、兎やニワトリから、牛などの大型の家畜にまで及びます。形は爬虫類に似ているようです。身長は150cmほどで、滑るように空を飛びます。蚊のような管で、血を吸います。兎小屋や鶏小屋には何も異常がないのに、襲われて死んだ家畜や家禽は、首に刺し傷のような傷があり、血がすっかり吸い取られています。
  出没地帯には、米軍の基地があり、なんらかの形の人工的に改造された怪物、宇宙人と地球の生物(たとえばヒト)が混合されて生まれた怪物だという説もあります。さらに、UFOが目撃されるとチュパカブラの目撃も増えるため、UFOとなんらかの関係があるのではないかという説をとなえる人もいます。

テケテケ

  高速道路などで事故にあった人の霊が怪物化したもののようです。事故で下半身を失った人(の上半身)が、両手を使って路上を歩いてくるのだとか。その時、肘がアスファルトにぶつかって、テケテケと音をたてるのでテケテケと呼ぶのだそうです。

はなこさん】 花子さん

  映画や漫画で一躍有名になった(おそらく)最新の、トイレの怪。おおむね、おかっぱ頭で赤い服を着た女の子だといいます。しばしば、トイレの個室や掃除用具入れで殺されたか自殺した女の子の霊という事になっているようで、特定の回数決まった場所をノックするなどすれば、呼び出せると云われます。また、トイレに閉じこめられている時に何とか出ようとしたため、手の爪が剥がれたりして、血塗れの手をしているというのも定番のようです。そのトイレを使った者をとり殺すという話がある一方、花子さんが子供を助けてくれるという話もあります。
  しかしながら、トイレに出てくる妖怪というものは本来大変古いものです。もともとトイレに棲みついている小神や邪鬼もいれば、そこで死んだり殺されたりした者の幽霊が妖怪化したものもあります。後者の場合、そこで誰かをとり殺せば相手を後継者に置いて、もともと妖怪になっていた幽霊は浮かばれるともいいます。
  中国には紫姑神というトイレの神様がいますが、これも、正妻に苛められた妾がトイレの中で殺されて、小神になったものだと云われ、大事に祀るとその家の人に託宣を授けてくれたりする、一種の守り神として信じられています。

ブリティッシュ・ビッグ・キャット】 Big Cat,British Big Cat

  近年、イギリス及びスコットランドに現れた謎の猫。普通の猫の2〜3倍、小型の狐ほどの大きさで、全身が黒く、ヒョウのようです。羊などを襲って殺すという報告もあります。その存在は公式に否定されていますが、イギリスで信じる人はかなりの数にのぼっているようです。なお、スコットランドに現れるものは、スコティッシュ・ビッグ・キャット Scottish Big Cat と称します。
ビッグ・キャット関係のサイト

むらさきカガミ】 紫鏡

  呪われた鏡。この鏡の話を二十歳になるまで憶えていると、自分や周囲の人が不幸になるとか、結婚できなくなるなどといわれます。何故呪われているか、そして紫であるのかには諸説あり、ある女の子が交通事故で死んだとき、お母さんにもらった大切な鏡がその血で紫になっていたとか、結婚できなかった許婚者が自殺してしまってから、その人にもらった鏡が呪われて紫に見えるなど。大切な何の気なしに紫の絵の具で塗ってしまったら、それが落ちなくなってしまい、二十歳で病死するまでそれを気にしていたというのもあります。
  鏡というものは、古来、神霊が宿る憑代の一つでした。すなわち、魂の容器なんですね。従って、恨みの念や悲しみの念が乗り移ったとしても、不思議はありません。ただ、何故紫なのか……。色彩心理学では、紫は不安をあらわす色とされるようです。その事が関係しているのでしょうか。

モスマン】 Mossman

  アメリカからカナダにかけて出現する怪物。1966年にヴァージニアで目撃されたのが最初のようです。赤い目玉と蝙蝠の翼を持つ、二足歩行する灰色の毛だらけのもので、頭らしいところがありません。グライダーのような飛び方で、飛行機より速いといいます(どうやって!)。体長は2メートル半くらいというので、空を飛ぶ生き物としても大物です。真夜中に、怪獣の鳴き声のような怪声を上げながら飛びまわり、人を襲うのだとか。