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私の極めて私的な衣装の作り方です。まだまだ研究途中なので、これから変わるかも
しれませんが、現時点でのほんの一例をご紹介します。
私は洋裁の専門家でもなんでもないので、間違っているところも多々あるかと思います。
これをご覧の皆さんの方が何か見つけたらお知らせ下さい。参考にさせて頂いちゃいます。
・ミシン
・ロックミシン
・アイロン、アイロン台、袖まんじゅう
・霧吹き
・OAタップ(いっぺんにいろんな家電を使うので)
・ハトロン紙(型紙用、サテン縫い用)
・待ち針いっぱい
・裁ちばさみ
・小さい糸切りはさみ
・紙用のはさみ
・リッパー
・ソフトルレット
・チャコペーパー、チャコペン
・針
・しつけ糸
・定規(マス目のついた50cm、短いのも。カーブ定規、L尺もあれば)
・鉛筆、消しゴム
・メジャー
・電卓
・全身鏡も必要
・ボディもあった方がいいみたい、なければ協力者1人。
私はこれらを一面に広げて作業しています。これは使い終わったと思って仕舞うと、
あとからまた必要になったりします。縫い合わせ中はミシン2台を行ったり来たり、縫ったら
すぐアイロン、です。作業後、部屋を片付けようとすると30分くらいかかることもあります。
アトリエが必要なのだろうか・・・(笑)。
あと、大量に糸屑が出ますので、掃除機やコロコロクリーナーも使ってます。
身体にいっぱいつくんです。よくトイレの床に落としてます。

私が自分のために作ったドレスを紹介します。
ロココ時代のフランス式のドレスで、背中にプリーツが入ったものです。
画家ワトー(仏語ではヴァトー)の絵画によく見られることから、ワトープリーツ、
ヴァトープリーツと呼ばれています。
初めて作るドレスということで、自分に出来る範囲にアレンジ。
だいたい1750年頃のものを参考にしていますが、
歴史的なものに忠実に再現したわけではないので(※時代衣装考察の項参照)、
「ローブ・ア・ラ・フランセーズもどき」と呼んでいます。
フランス語でドレスのことをローブ(robe)といいますが、私はずっとローブと言うと
バスローブのようなものを想像してました(笑)。

↑最初に考えていた衣装イメージ。
ちなみに、、、
ダンスは1700年ちょいの頃で、なぜ1750年頃の衣装デザインを選択したかというと、
1つには1600年代終わり〜1700年はじめ頃の女性服の資料が極端に少ない
(現存してないのかも?)。
もう1つに、版画に残されている絵を見ても意外にも優雅さに欠けるデザインだと感じたため。
50年の差は大きいかもしれませんが、バロックダンスが確立されて300年経った今、一般
現代人が見て、よりバロックダンスらしいイメージにあった方を選択したというわけです。
・衣装デザイン画を描く
歴史的衣装図鑑を集め、写真や図版を見て、デザインを起こします。
どんなのだったら自分にも作れるのか、そして自分に似合うのかどうか
頭を悩ませます。バレエのステージ写真や友達の意見なども参考に。
「似合う且つ舞台栄えする事!」、なにせ視覚芸術。これが重要。

・採寸する
1人では正確に測れません。必ず2人で行いましょう。
採寸は本番と同じ条件で行います。本番と同じ下着を着用している方がよいです。ダンスシューズも。
無理して細くしようとすると、ご飯を食べた後、着れません(笑)。
・原型を起こす
先述しましたが、私は文化式原型成人女子用で起こしています。
私は日本人体型なので。
・補正する
独りで小さな鏡をみてやったので失敗しました。衣装は余裕をもって作りましょう(笑)。
これも採寸同様2人で行います。補正をすることで、個人の体型の癖をカバーしていきます。
いかり肩、なで型、バストの大小、上体の前傾・後傾etc.
・型紙を引く
立体を想像して平面に線を引いて行きます。再び、歴史的衣装資料を参考にし、ああでもない、
こうでもない、1本の線を引くのに3時間近くかかることも。あれもダメ、これもダメ、ダメダメダメで、
気がつくと消しゴムのかすの山。全てを縫い合わせるのと同じくらい時間がかかります。1着目だしね。
アンダースカートなど直裁ちをするものは型紙は要りません。

・材料を揃える
先走って材料は既に揃えてました。用尺もわからないというのに。本来は型紙を引いた後にします。
材料(ローブ・ア・ラ・フランセーズもどき1着分)
・ローブの表布(ポリエステル バックサテン
ジャガード)110cm幅 5m
・アンダースカート(ポリエステル バックサテン
シャンタン)110cm幅 3.5m
・ストマッカー(胸飾り)用厚手布(インテリアファブリック) 50cmほど
・裏布(ライナー用)天竺木綿(厚手)
50cm
・アンガジャント用レース 1.5〜3m、飾り用レース
適宜
・接着芯 適宜(高くても良い物を買った方がいいです)
・ボーン 6mm幅2〜3m
・ベルト芯 2.5cm幅 ウエスト+3cm
・スカート用コンシールファスナー 22cm 1本
・ミシン糸(サテン用のシルク形状糸)、ロックミシン糸(飾りにも使います)
・ホック、スプリングホック、スナップ
などなど。飾りのリボンやレースはその時の雰囲気で合わせます。
・地直しをする。
化繊は霧吹き&アイロンがけ、天竺木綿は水通し&アイロンがけで生地の歪みを直します。
天竺木綿は汗を吸わせるために洗って糊を落とします。
・裁断と印付け
高校の家庭科で間違って切ってしまった悪夢を思い出し緊張しながらジョキジョキとはさみを
入れていきます。ドキドキ。ヴァトープリーツは先に布を2枚縫い合わせ、プリーツをたたんで
しつけで固定してから 後ろ身頃分とスカート部分を続けて裁ちました。
縫い代や合印をチャコとルレットでぎぎぎぎぎ。裁断しても印付けをしていない布を畳んで
片付けるわけにいかないので、作業は中断出来ません(印は縫うための他、調整の為に要るのです)。
テレビを見ながらは出来ないので音楽を聞きながらどうぞ。
・接着芯貼り、印付け
見返しに接着芯を貼り、印付けをします。
合印も忘れずに。後日「接着芯の本」という洋裁の本を読んで驚きましたが、正しい知識が
必要なんですね。霧吹き要らなかったのか!(生地による) 大事なのは接着剤を布目の間に
流し込んで圧着・固定させること。バックサテンの裏ははがれやすいのでしっかりと。
・ロックミシン
縫い合わせてからかけるところもありますが、単独の場合ほつれやすいサテンは切ってすぐに
かけておきます。ほつれた織糸が体や床に貼りつくし。スカートの飾りのフリルや、袖飾りのフリルの
巻きロックも。
・仮縫い
急いでいたのですっとばしました(笑)。よい子の皆さんはちゃんとやりましょう。
修正があったら忘れずに型紙も直しておきます。
・本縫い
アンダースカートは、タックを畳んでからギャザーを寄せウエストサイズまで縮めます。
前中心はパリッと見せたいので、タックはナシ、ギャザーも少なめにします。
パニエの上にはいて踊りながら鏡でチェック。実際に動いてみると、裾の飾りが重いと
遠心力でピルエットの後止まれないことに気づいてショック。

身頃は天竺と一緒に縫い合わせてからロックをかけます。踊ってもずれないよう身体と
ドレスをしっかりと固定させるために、ボーンを数ヶ所、身頃と天竺の間に入れます。
場所はデザインと体型によります。
ストマッカーにもボーンを入れます(この時は5本、Vの字に入れました)。
これで体の動きに合わせてしなったりフィットしてくれます。
袖は袖下を縫い合わせ、タックをたたんでしつけをし、袖山をいせてアイロンでつぶし、身頃に
付けます。ふぅ。ここで合印をつけるのを忘れているのに気がつくと悲鳴を上げることになります。
何せ現代服と違って、身頃の肩の頂点にも脇にも縫い目はないのです。
袖口は面倒でしたが、曲線のため見返しをつけることにしました。
袖口の処理が終わったら袖飾りを作り、縫いつけます。
ストマッカーの片側を身頃に縫いつけます。私は右利きなので右側を着脱の時に開けるように
しました。(昔の貴族は小間使いに紐でしばってもらっていました)開放部はホック、スナップをつけます。
金レースなどの飾りは全体を見ながら、最後に付けます。ネックレスなどドレスの飾りとお揃いの
アクセサリーを作るのもいいですよね。
・反省
本番の後、写真やビデオを見てげんなり。
ここはああすればよかった、ここはこうだった、など改造ポイントは気がついた時点でメモしておきます。
(すぐに直す気力のある方はどうぞ、すぐにとりかかってください)
試行と反省を繰り返す。日々是精進。更なる衣装製作の道を突き進むのだ〜。


↑これを見るに、一旦全部ほどいて縫い直しですわ。
型紙も全て直さなくては。新たに作り直す部品もあります。
前から背中へとつながっている飾りも直します・・・そのうち(笑)。
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©Sapporo Baroque Dancers 2004-2007