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1 クラシカルオーボエとバロックオーボエ 2 キーの数はいくつか? 3 リード作り 4 レパートリー 5 練習用カラオケ |
その音色はバロック楽器と異なり、現代楽器に近い、甘い音がします。また、
削り過ぎたベロンベロンのリードを用いてもルネッサンスのウルサイ系の音になりません。
手持ちの楽器の実測値を比較しました。次の表をご覧ください。
| Baroque (Denner) | Classical (Grassi) | 備考 | ||
|---|---|---|---|---|
| ボア径 (mm) |
最細 | 6.0 | 4.8 | およそ5:4になっている。 |
| 中継 | 12.0 | 9.5 | ||
| 下継 | 17.4 | 14.1 | ||
| テーパー dr(mm)/dl(cm) |
頭管部 | 0.300 | 0.247 | |
| 中管部 | 0.230 | 0.219 | ||
| リード (mm) |
幅 | 9-9.5 | 7.5-8 | 現代楽器は7.0mm程度? |
| 長さ | 22-25 | 24-25 | ||
| スクレープ | ロング | 10-13 | ||
| キーの数 | 2 | 2 | 一般のClassicalは2〜10キー | |
キーの種類としては、
c, cis, es, f, fis, gis, b, そしてオクターブ用などです。しかし、相変わらず
3番の穴はダブルホールになっていたりします。キーを使えば不要となるはずのものです。
これはgisを演奏するためのものですが、キーを使用しない演奏者がいたという想像も
できますね。
18世紀後半から年代別に並べた次の表をご覧ください。これは商品カタログや
各博物館の発表している楽器リスト等から集めたものです。 先日、浜松市楽器博物館に行ってよ〜く観察してきました。(2001.5)。
キーの数はいくつか?
ボアのテーパーの緩い楽器は、柔らかいリードで吹くとオクターブ上が出ないことが
あります。きっとその為にオクターブキーなんかが出来てきたのでしょう。
また、半音は音程が難しかったり音色が変わったりするので、均一の音量・音色を求めて
キーの数も多くなっていったようです。
1800年頃からは多キーの楽器が作られていることがわかります。しかし、
2キーの楽器も流通していたようです。おそらく、1800-1820年あたりでは、
一般的な演奏者・オーケストラを対象として作品を出版する最に、作曲家に対しては
2キーで演奏可能な範囲が求められていたことでしょう。
しかし、特定の演奏者又は団体のために書かれた曲はその限りではありません。
オーボエという特定の楽器についてそのように分類すべき情報は残念ながら持っておりません。
その区分けはされていない様に思うのですが、、、、。
2003年9月には武蔵野音大でも観察しました。1800-1820の間にキーの数が増加
を始めたという推定は変りません。
年 モデル キー 出典 キー種類 1760 (England) 2 Edinburgh University -- 1770 Oms 2 America's Shrine -- 1774 Grundmann 2-3 武蔵野音大 c#後付け 1780 Grundmann 2 Ponseele Katalog -- 1783 Grundmann 2 PiguetのCD -- 1784 Grundmann 2-8 America's Shrine 後にキーが追加された 1785 Grenser 2 Goodwin のCD -- 1790 Grassi 2 Moeck (vas Dias) -- 1790 W. Milhouse (Tenor Ob.) 2 MFA -- c1790 Astor 2 武蔵野音大 -- 1790-1795 Paul Hatton 2 America's Shrine -- 1795 Fornari(EH) 2 浜松市楽器博物館 -- 18c後〜19c前 Panormo 2 Westermann Katalog
同CDでは18c後半とされている-- 1797-1802 Grassi 2 America's Shrine -- 1799-1818 W. Milhouse 2 浜松市楽器博物館 -- 1799-1818 W. Milhouse 7 浜松市楽器博物館 C,C#,Eb,F,F#,G#,Bb,Oct 1800 Grenser 9 1800 W. Milhouse 2 Edinburgh University -- c1800 G.Astor社 2 MFA -- c1800 W. Milhouse 2 MFA -- c1800 Camus 2 武蔵野音大 -- 19c前半 G. Goulging 2 浜松楽器博物館 -- 1??? Grundmann 7 Ponseele Katalog -1815 J.H.Grenser 2 浜松市楽器博物館 -- 1805 Floth 8 Dalton Katalog C,C#,Eb,F#,G#,Eb,Octav 1811-1834 J.T. Uhlmann(EH) 11 浜松市楽器博物館 H,C,C#,Eb,F,F#,G#,Bb,C',Oct 1815 W. Milhouse 7-8 Edinburgh University 第8キーが後に追加された 1815 A. Fornari 2 MFA -- 1820 Goulding & D'Almaine 2 Edinburgh University -- c1820 Schott 5 武蔵野音大 -- c1820 blackman 7 武蔵野音大 -- 1825 (Deutschland) 12 America's Shrine (German system) 1825- W. Kuess 14 浜松市楽器博物館 H,C,C#,Eb,F,F#,G#,Bb,C',Oct,?
(German System)19c前半後期 E. Bodde 11 浜松市楽器博物館 H,C,C#,2Eb,F,F#,G#,Bb,c,Oct 1830 Triebert 10 IDRS C,C#,Eb,F#,G#,Bb,C', 1830 Triebert 10 MFA B,C,C#,Eb,F,F#,G#,Bb,C',Oct 1830 W. Kuess(E.H.) 10 MFA b*,c*,c#,d#,f,f#,g#,bb**,c',Oct
*: 左小指、**: 右手親指1840 Triebert 12 浜松市楽器博物館 (French System) 1840 Jehring 11 Ponseele Katalog 1860 Heinrich Friedrich Meyer 14 America's Shrine (German system)
注:America's Shrine:バロックオーボエHPの参考&リンク集の9(7)より
Edinburgh University: 同、9(4)より
MFA(Museum of Fine Arts): 同、9(12)より
浜松市楽器博物館:同、9(3)より
| 作曲年 | 作曲者 | 曲名 | 使用する音域 | 演奏可能性 |
|---|---|---|---|---|
| 1799-1800 | Beethoven | 交響曲1番 | Cisが1個所(1楽章248小節) | おそらく無視して演奏 |
| 1801 | Haydn | 四季 | 3オクターブ目のes,fあり | 演奏可能 |
| 1800-1802 | Beethoven | 交響曲2番 | 不可能な音程無し | 〃 |
| 1803 | Beethoven | 交響曲3番 | 不可能な音程無し | 〃 |
| 1804-1806 | Beethoven | 交響曲5番 | 不可能な音程無し | 〃 |
| 1804-1806 | Beethoven | 交響曲6番 | 不可能な音程無し | 〃 |
| 1812 | Beethoven | 交響曲7番 | 音域は可能 | 〃、でも難しい |
| 1820 | Weber | 魔弾の射手 序曲 | 音域は可能 3オクターブ目のes,eあり | 〃 |
| 1822-1823 | Beethoven | 交響曲9番 | 随所に低いCis。 | 多キーが必要 |
| 1822 | Schubert | 交響曲8番 | 低いCis2箇所。 | 〃 |
| 1826 | Weber | オベロン 序曲 | 音域は可能 | 序曲は演奏可能 |
| 1828 | Schubert | 交響曲9番 | 3楽章に低いCis2箇所 他にもf-fisなど難しい音 |
多キーが必要 2000.9.3訂正 |