高齢者にやさしい街づくり |
【オアシスナビ】 |
21世紀は、超高齢化社会(65歳以上と15歳以下をあわせると40%以上)となり、高齢化に伴う機能低下した人々が増加する。
高齢化による機能低下から生まれる不便なこと(障壁:バリアー)を解消して「誰でも住みやすいバリアフリータウン」を早期に実現しよう。
人間は高齢化により機能が低下することから低下スピードを軽減するために「適度な散歩・出歩きを常に心がける。」必要がある。この機能低下を補う工夫が重要となる。
(1)骨がもろくなり、筋力が衰え、骨折しやすい。→ 段差を無くす。
(2)手・指の力が衰え、物がつかめない。→ 指先だけでなく、手のひらやひじを使う。
(3)視力が衰え、色の識別がつかない。→ はっきり判る色の差をつける。
(4)聴力が衰え、高い音が聞こえない。→会話はゆっくり大きな声で話す。
(5)嗅覚が衰え、ガス漏れ・空気の汚れが判らない。 →空気清浄及び自動換気する。
(6)触覚・温冷感覚が衰え、やけど・裂傷が判らない。→壁のでっぱりや材料を工夫する。
<<< 体力測定評価 (男性例 )>>>
体力は、高齢になるに従って年々低下している。
今までの家族は、祖父母・父母・子供の3世代が同居する大家族であり、高齢者への理解も家族内で学習できた。しかし、現在の父母と子供の2世代家族では高齢者が同居していないことから高齢者を十分に理解できない。
このため、高齢者への理解は、「体に各種器具を装着して、高齢者の機能低下を擬似体験するインスタントシニアプログラム」「高齢者との共同生活」などに参加することにより拡大する。
(1)「インスタントシニアプログラム」
このプログラムでは、手首や足首に重り、目にはゴーグル、耳に耳せんなどの高齢者疑似体験器具を装着して、高齢者が日常生活を行なう移動・階段の昇降などを模擬体験することにより高齢者の機能低下を実感できると共に高齢者への思いやりが養成される。
なお、この体験を有料で普及している所には次の所があるので相談願います。
| 名称 | 住所 | 電話 | FAX |
| (社)長寿社会文化協会 (通称 WAC) ・品名(うらしま太郎) ・トレーナー研修の受講 ・リース又はレンタル |
<WAC本部> 〒140 東京都品川区南品川5−3−10 ミヤデラビル5階 <WACサカエ> 〒460 名古屋市中区栄5−15−18 (大東京火災ビル7階) |
03-5460-0521 052-262-1366 |
03-5460-9820 052-262-1366 |
| 日本ウェルエージング 協会 |
〒104 東京都中央区八丁堀3−22−11 (八重洲第3長岡ビル2階) |
03-5566-4888 | 03-5566-4833 |
| 大和団地株式会社 ・品名(シニアポーズ) ・五十肩体験 ・脳卒中の後遺症体験 ・難聴体験など 1セット25万円 |
住環境研究室 〒550-0012 大阪市西区立売堀1−4−12 |
06-6534-8094 | 06-6534-2629 |
松下電器産業は白内障を疑似体験できる特殊なゴーグルを家電メーカーなどに発売した。ゴーグルは松下が高齢者向けの家電製品開発のために昨年、独自開発した。 同業他社から「高齢者向け家電開発に使いたい」など要望が相次ぎ、外販することにした。ライバル社の高齢者家電開発を支援することになるが、 松下は「高齢者向け家電の市場拡大につながれば良い」としている。 白内障は霧がかかったように目が見えにくくなる症状で、60歳代以降の高齢者で症状が現れる可能性が高まる。松下は商品開発担当者がこの ゴーグルを使って白内障を疑似体験し、白内障患者でも見えやすい色や表示を採用した電子レンジを商品化するなど高齢者向け家電の商品開発に生かしている。 ●家電メーカー、通信機器メーカーなどから引き合いがあり、ゴーグル1個 6万円で販売する。 ●白内障疑似体験フィルターもあわせて外販する。 [1999年7月21日/日経産業新聞] |
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(2)高齢者との共同生活など
特別養護老人ホームと保育園・幼稚園・小中学校・専門学校などの併設により高齢者との共同生活を行うことにより「高齢者への思いやりの理解」「他の年齢層とのふれあい」を拡大し、同じ場所に複合的及び効率的に建設することにより経済コストを圧縮する必要がある。
今後は余剰となっている小・中学校の空き教室やJRの空き駅舎などの資産を地域社会が活用して、高齢者が地域社会とつながりを持って生活できる環境を整える。
| 名称 | 老人ホーム (デイサービス) |
福祉機器 展示 |
幼稚園 保育園 小中学校 高校 |
専門学校 | 子育て奥さん の息抜き所 |
市民窓口 福祉窓口 |
| ゴジカラ村 (日進市) |
○ (ディサービス) (ショートスティ) (在宅介護支援) |
○ | ○ | ○ | ||
| 野並デイサービス センタ(名古屋市) |
○ (ディサービス) |
○ | ||||
| 高浜いきいき 広場(高浜市) |
○ | ○ | ○ (市民窓口) (生涯学習) |
若い時は自家用車でどこでも出かけれるが、高齢化により公共交通機関のバスや電車・飛行機などでないと、でかけれにくくなっており、高齢者のアクセス権をどのように確保するかが課題となっている。
(1)公共交通機関によるアクセス権の提供
@公共交通機関には優先席を準備し、いつでも必要な時に利用できるようにする。
なお、他のお客さまは、優先席に座らずに、席を空けておく。
私の経験から言うと、東京都や神奈川県などの関東地方は「優先席への配慮」が定着しているが、東海地方では定着しておらず、席が空いていない。また、席を譲る気配がない。−−家庭や学校教育の遅れだと思われる。
Aノンステップバスは主要な駅と病院間ばかりでなく、すべてのバス区間を走るようにする。
なお、上高地に行く低公害バスは、高さが通常のバスより低く、さらにトンネル入口ではバス全体が下に沈んでバスの高さを一時的に低くしている。−−この技術を活用して安価なノンステップバスを開発できないかと思う。
B利用の少ない区間は通常のバスでなく、小型のマイクロバスに変更したり、退職後の社員を雇いいれたりして、安価で運行できるようにする。
C駅での待ち時間の待機スペースに椅子、ホームへの昇降にはエスカレータやエレベータなどを装備する。
Dタクシー利用券を配布して、最寄りの駅へのアクセスを確保する。
E愛知県刈谷市では、自動車関連会社が多く自動車通勤が多いので公共交通機関のバス路線が殆ど無いため、民間のバスを借り上げて公共機関・ショッピングセンターなどを巡回する市バスを運行している。
しかし、タクシー会社の存続のため駅周辺への運行を控えている。このため、RVなどの車両による運行をタクシー会社に依頼して、住民からの運行要望が高い駅への運行を確保する。
−−お店が家の近くに無く、アクセスが確保できない地域では、食料などの買い物支援を実施している。
−−高浜市では、バスではランニングコストが高いのでRVなどの車両を運行して、運行回数を増加させている。
F電動三輪車や電動アシスト自転車・電気軽自動車などを各地区のステーションに配備して、アクセスを提供すると共に、共同利用によりコストダウンを図る。
(地域の中心拠点であるスタンドや小中学校で昼間に人がいる場所へ配備)
−−電動アシスト自転車は充電時間3時間で、20から30Kmを走行できる。
−−山形県酒田市では、1998年4月から70歳以上の市民が事前に申請して「電動アシスト自転車」を購入すれば、毎年先着100台に3万円を上限に補助金を出している。また、安全講習会を開催している。
(2) 車いす障害者移送サービス(民間と行政が共同でサービス)
刈谷市のトヨタ車体(飯島彰社長)が、企業の社会貢献活動の中心事業として「車いすを利用している障害者と高齢者の移送サービス」及び「自社の持っている技術力を活用した車の維持管理」を刈谷市社会福祉協議会との官民共同で10月3日から始める。
刈谷市社会福祉協議会は、トヨタ車体のボランティア(52人)を対象に介助の研修を行い、トヨタ車体が生産する七人乗りの福祉車両1台を当て、社員のボランティアが当面、土曜日・日曜日に外出の手伝いをする。
同祉協は市民からもボランティアを募り、来春からは平日も週二回ほど移送サービスをしたいという。 なお、刈谷市では、現在、二台の車で目の不自由な人と脳性小児マヒが原因で体が不自由になった人の移送サービスをしており、年間に延べ1600回の利用がある。
また、車いすを利用していても外出は家族や知人が頼りの人は多く、車いすでも乗れるタクシーは市内に一台しかない。 同社協が車いすの介護者40人に聞いたところ26人が移送サービスを希望した。
・ サービスの受付窓ロは同社協で、利用したい日の8日前までに予約する。
なお、問い合わせは同社協(TEL : 0566−23−1600 )へ
・ 利用時間は午前9時から午後5時まで。
・ 病院、公共施設、行事、買い物、レジャーなどの送迎に利用できる。
・ 介護者が必要。
(1998.9.30朝日新聞(三河版))
| ・ホームヘルパー乗務員による介護タクシー 福岡県遠賀郡遠賀町と岡垣町を中心に、メディスタクシーが、ホームヘルパーの資格を持つ運転手による全国初の「介護タクシー」を発進させた。1998年8月24日にスタートさせてから2ヶ月、一日平均8件の利用があった。 ・ メディスタクシーは社員約100人、営業車46台。男女13人の乗務員(ケアドライバー)が二級ホームヘルパーの資格を持っている。 ・ 介護事業の対象は高齢者と障害者である。 ・ 入会金は一万円。会員になれば通常のタクシー料金と介護サービスの料金でサービスを受けられる。 ・ 会員は現在33人。(会員以外でも介護サービスは受けられるが、料金は少し高くなる) ・ 介護のサービスは、通院、福祉施設への送迎、買い物、散歩などの外出支援のほか、自宅での入浴、掃除、食事、洗面、洗濯などの出張介護もある。 ・ メディスタクシーの木原圭介社長は「在宅介護は時代の流れです。さらに30人にホームヘルパーの資格を取らせ、介護タクシーを増やしたい」と話している。 |
| ・ふれあい鳳来送迎サービス 愛知県鳳来町下吉田の私設福祉センターが、軽ワゴン車でお年寄りや障害者を送迎するサービスを提供している。当面は同地区を中心とした町内が対象。 問い合わせ先 05363-4-0183 |
| ・あゆみの会 ・高齢者や障害者の外出を応援するボランティアサークル 外出のための送迎、付き添い、介助 ・活動拠点:愛知県刈谷市 ・問合せ先 社会福祉法人 刈谷市社会福祉協議会ボランティアセンタ 〒448−0024 刈谷市下重原町3丁目120番地 (高齢者福祉センタ「ひまわり」内) TEL 0566−23−1600 FAX 0566−25−2566 |
(3)食料を家庭まで
高齢化が進むと、食卓の材料を買い出しに行くことが難しくなり、生の良いものが手に入りにくくなるので食材の配送サービスや出前サービスが重要となる。
山の食卓へ鮮魚定期便(朝日新聞三河版1999.1.1)土曜日の午後一時過ぎ。天竜川の橋に冷凍車が姿を見る。遠洋漁業の基地、静岡県焼津港から約二百キロ。車は助がりくねった山道をやってきた。スピーカーから北島三郎の歌う「北の漁場」が山に響く。エプロン姿の主婦たちが集まってくる。 「大将、マグロ千円分くれる」 「はいよっ」 渡されたのは四百グラムの大きな切り身だ。ぶりぶりしたピンク色の塊が日差しに輝く。 「都会から帰ってきた子どもたちが、山奥で食べる刺し身の方がうまいって驚くんだよ」 奥三河の最奥、長野、静岡県境と接する富山村は人口230人。離島の青ケ島村を除けば全国で最も人口の少ない村だ。集落は山にへばりつくように点在する。 焼津からやってきた渡辺直樹さん(56)が、冷凍車の荷台の扉をはね上げると、棚にはマグロ、カツオ、イカ、エビ、ムツ、新鮮な魚が並ぶ。 「大将が来るまで、海の魚といえば塩辛いマスぐらいしか口にできなかった」とお年よりたちがいう。 渡辺さんが通うようになって二十年近く。村の食生活が変わった。人気は、カツオとマグロだ。食卓に毎週、うまい刺し身が乗るようになった。 「山の人は舌が肥えとるで、半端な魚はもって来られんなあ」 1942年、渡辺さんは豊川市に生まれ、蒲郡市にある県立三谷水産高校の漁業科を卒業して遠洋漁船に乗り込んだ。 南太平洋から北大西洋まで、マグロを追いかけた。洋上生活は一年半続くこともあった。四人の子供のうち三人の誕生は、船への電報で知った。 はえ縄がマグロの群れにぶつかると、甲板は戦場になる。暴れ回る巨大なマグロを体を張って押さえる。漁をとりしきる漁労長も務めたが、腰を痛めたのをきっかけに「家族と暮らしたい」という思いが募った。25歳で船を下りた。 「どうやって食っていこうか」。しはらく決めあぐねていたとき、船乗り仲間の一人が魚の行商を始めたのを知り、思い立った。貯金をはたいて冷凍車を購入。藤枝市の自宅近くを手始めに行商を始めた。周辺にスーパーが次次とでき、追われるように販路を西へ西へと移していった。「故郷のにおいが恋しかったのかもしれないね」 天竜川をさかのぼって遠州北部の山間部へ入ったのは「海の魚が手に入りにくいから売れるだろう」と思ったからだ。そこから奥三河にも足を延ばした。つづら折りの山道を上がっていくと町や村にたどりつく。「ここら辺は、交通の便が悪くて大変だね」と言うと、「この 奥にも村があるよ」という答えが返ってきた。 道はさらに曲がりくねり、山は深まるばかり。車とすれちがうこともない。「かつがれたのかな」と思いながら山を越えると、そこにも暮らしがあった。こうして富山村に行き着いた。 毎朝四時に起床し、五時に自宅を出て焼津の市場へ向かう。 仕入れる際に、訪問先の人たちを想い浮かべる。85世帯しかない富山村に行く土曜日には、村の人たちの顔が浮かぶという。家族構成や好みもわかる。 「あそこのオヤジさんはマグロの赤身が欲しいだろうな」などと思い浮かべながら買い付け、積み込む。 行商は、富山村のほか、豊根村、鳳来町、新城市、さらに遠州北部、長野県下伊那地方に広がる。 年の瀬、お礼をこめてお客さん一人ひとりに、刺し身用のしょうゆの小瓶二本ずつを配る。この冬は約二千本になった。 休むのは水曜日と盆、正月だけ。車は年間十万キロ近くを走る。帰宅が夜十時を回る日もある。それでもお得意さんの顔を見るのは二週間に一度が精いっぱいだ。 毎週欠かさずに行くのは富山村のコースだけだ。 「一番不便な所だと身にしみて知っているからね」 冬は凍結する険しい山道。長時間の運転は、腰痛にもこたえる。天気予報が厳しい冷え込みを伝える前夜は「難儀だな」と思うこともある。 奮い立たせてくれるのは「お母ちゃんたちの笑頼」だ。 幼い頃なついてくれた子どもたちのほとんどが、進学や就職で故郷を離れ、そのまま戻って来な い。 自分が頼りにされているのがわかる。「あと十年は続けるつもりだ」 山奥の港をめざして、航海が続く。(文と写真‥本田直人) |
(4)温泉バスによるアクセス権の提供
名古屋鉄道では愛知県知立市の「名鉄名古屋本線の知立駅」から温泉地までのバス路線を毎月1回運行して、温泉地までのアクセスを提供している。
(5)旅行での工夫
T.高齢者の旅行では、沢山の訪問先を回るのではなく、訪問先を絞った「ゆったり日程」にする。
U.旅行案内には、飛行機・鉄道やバスの乗車時間や歩行時間・休憩時間などを提示して、参加者に判断を委ねる工夫を行う。
V.トイレが近くなるのでトイレ休憩を取る。
W.途中で病気になる事があるので「対処マニュアル」を事前に作成しておく。
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