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■ニホンカモシカ
カモシカは、昭和9年(1934)にその学術的価値が認められ、当時の「史蹟名勝天然記念物保存法」により天然記念物の指定を受けました。しかし、第2次世界大戦による社会の混乱と良質な肉と皮を目的とした密猟によって、昭和20年代にその分布域の縮小と生息頭数の減少がおこったとされています。このため密猟の取り締まりを強化する一方、昭和30年(1955)に現行の「文化財保護法」により特別天然記念物に昇格指定されました。
■カモシカの特性
ニホンカモシカは、偶蹄目ウシ科ヤギ亜科の動物です。本種は、北海道と中国地方を除いた本州、四国、九州に生息する日本固有の種です。歯はウシ、ヤギ等と同じく32本で、上顎の門歯と犬歯を欠いています。 眼下腺には組織学的に性差と個体差がみられ、分泌物は個体間のコミュニュケーションの役割があるとされます。また、乳房も4乳頭であることもウシと同じです。
反芻性、草食の動物で、岩場や急傾斜の斜面のある森林に好んで生息しています。低木の葉、芽、小枝、花、実、それにササや草木を食べます。主に早朝と夕方に採餌し、座り込んで休息しながら反芻していることが多いです。人が山の中で仕事をしていると岩角など見晴らしのよい場所に何時間も立ち、じっと見ていることがあります。成獣の行動範囲は定まっており、定着性が強く、同じ場所でよく見られます。
木の幹や枝にツノトギや眼下腺からの分泌物をこすりつけるといったマーキングをします。
排泄物は、ロールベアリングを思わせるような長円形で一か所にフンを溜める習性があります。
発情期は10〜12月で、妊娠期間は約7か月、4〜6月頃に1仔を産みます。通常、単独で行動しており、仔は出生の翌年の春まで母親と行動をともにします。2.5
〜3才で性的に成熟します。
カモシカが出没したときの対応方法
まず、あわてず、状況を確認します。
・カモシカは野生の動物ですから、突然あらわれることもあります。
・確認するにあたっては以下の点に注意。
必要以上に接近しません。(パニック時の突進や角によるケガには特に注意)
カモシカを興奮させるような刺激的な行動を避けます。
カモシカの逃げ道をふさぎません。
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