ハルティオの保険屋さん

〜 第1分隊のお仕事

第0回

 

 実は、第1回目の前に、プレシナリオ的なことをやっていましたので、ここに紹介します。

 ろでさんのゲームマスター初体験(!)という記念すべきシナリオです。

 プレイヤーキャラクターは、サスケ帝王の駆るワタナベ唯一人。 ろでさんの持ちキャラのアル君をNPCに加え、はじめてのGURPSルナルへの旅が始まりました。

 それでは、ろでさん筆による本編の方をお楽しみください。

 

第1回

 第1章 依頼主登場

 第2章 (1日目)初仕事…ああ不満だらけのお屋敷

 第3章 あんた、ホントはなにモンだ?

 第4章 幽かな少女

 第5章 アスの「ア」は「怪しい」の「ア」?

 第6章 (2日目)さっそくお仲間やめてるし

 第7章 ちょっと目立ちすぎたようだ…

 第8章 ホットイ亭にて 〜客にたかるんじゃねえっっ

 第9章 こっちが1枚上手だったようだな…

 第10章 再びホットイ亭にて …俺って一般人だからさー

 第11章 大丈夫、僕が連れて帰ってくるから

 第12章 アジト突入

 第13章 じじい見参

 第14章 後始末

 第15章 後日談

第1章 依頼主登場

 ワタナベがいつものように仕事を求めて裏タマットへと顔を出すと、ギルド親父から 「腕の立つ奴へ依頼が来てる。義理のある人なんで、お前ぐらいの腕でないと紹介できない。」 と話しを持ちかけられる。
 報酬1000ムーナで内容は捜索、報酬に引かれワタナベは話を聞く事にする。

 依頼人は70歳ぐらいの老紳士。しかし眼光鋭い光が宿っている。 依頼人はセバス=チャンと名乗り、自分はメゾフォルテ家に古くから仕えるものだと言った。

 メゾフォルテ家は50年ほど前に、トレジャーハンターだったモデラート=メゾフォルテが宝を掘り当て、 それを元手に商売興したのがはじまり。 今でバドッカでも有数の食品卸問屋である。料理屋も経営している。
 しかし、モデラートが半年前に死んでからは息子のラルゴが継いだのだが評判は芳しくない。

 そんな折、事件は起こる。 ラルゴの長女アレグレットが昨日の晩から行方不明になったのだ。
 彼女は無断で外泊するような娘ではない。 父親のラルゴは慌てていないが、彼女にもしもの事があったらと危惧し、捜索の依頼にきたのだという。

 机に前金の500ムーナを置き、成功報酬で残りを払うと宣言するセバスに対し、ワタナベは
「お嬢さんを助けりゃ良いんだろ?そのかわりあんたの知ってる事は全部しゃべってくれ」
 と『言いくるめ』→ 成功。
 セバス老は「正直な奴は好きだ」と笑い、さらに突っ込んだ事を話してくれた。

 モデラートの生前、彼は息子ラルゴより、孫娘のアレグレットに目をかけていた事。 聡明でモデラートのやり方(人を大事にする)を通そうとするアレグレットをラルゴが邪魔にしていた事。 そのため貴族との政略結婚をラルゴが決めた事(しかしアレグレットは納得していない)。 今回の件にラルゴが絡んでいるのを疑っている事を話してくれた。

 ワタナベは依頼を引き受け、使用人として潜入する事になった。
 刀とバックラーは目立つので持ってくるなと言われる、ギルドに置いていくこととする。
 忍者刀は『隠匿』→成功  セバスは気づかないので持ちこめる。

 

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第2章 (1日目)初仕事…ああ不満だらけのお屋敷

 セパスがフェイクのために他に雇った三人(ヴァッシュ・ナイブス・ニコル)とともに屋敷へと連れられて行く。 この三人は普通の人間(あえて言うなら下層だね)。
 大きな屋敷、隣には直営の店もある。
 セバスに屋敷の中と仕事の説明を受ける。仕事は台所と便所などの掃除。 その後、ラルゴに会う。
 女を左右にはべらしたデブ親父。ワタナベは『ゴンザレス』と名乗りヘコヘコの割に嫌悪感も丸だし(笑)。 セバスの部屋を教わり、基本的に家族の場所には踏み入れないよう言われ、仕事後屋敷の裏で落ち合う事を約束し別れる。

 ワタナベ基本的に「アレグレットお嬢様にあこがれてここに来た」という男を演じる。
 若料理長曰く・・・
 アレグレットは大旦那(故モデラート)とよく調理場に来ては仕事振りをチェックしていた。 今でもその習慣は続いており、他の家族と違いよくここへ来ては使用人たちと食事を取っていたと言うのに、 今日に限ってこないのだと言う。

 昼食・夕食時に手に入れた情報(主に嘘発見・聞き耳・・・ワタナべNPCの反応悪い悪い、話し掛けても大抵無視)。
「賃金カットのせいでどんどん使用人が辞めている」
「アレグレットは昨日の夜までは居た」
「アレグレットは非常に聡明な女性で使用人にも人望が厚い」
「シャープという若手料理人が今日珍しく休んでいる。あいつは金が必要と言っていたし、まじめで休んだ事がないはずなのに…」
「シャープとアレグレットが良く話しているのを見た」

 仕事が終わった後、今日の賃金3ムーナが与えられる。
 あてがわれた部屋でニコルに話し掛けられる。 彼は12歳の4女目当てで来たらしい(笑)ろりー

 

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第3章 あんた、ホントはなにモンだ?

 夜、セバスと会い報告。

「アレグレットは有望な職人を引き連れて独立したのではないか?」というワタナベの問いに、 「愛すべき祖父が興したモデラートの家を潰したくないはずなので、それはないと思う。 更に現在アレグレットはラルゴからほとんど金を持たされてないはず」とセバス。

更にシャープの事を聞くと
「幼い病気の妹が居る。先代が生きていた頃はよく給料の前借などの融通を利かせていたが、  ラルゴの代になってからは賃金が減らされて苦労していた」
「アレグレットにはお金の事で良く相談を持ちかけており、自分でお金が自由になったときは  ポケットマネーで助けてやった事も二度ほどあったが、最近は無理だった」
との答えが返ってきた。
 病気の妹それも子供というフレーズに心が動いたか、ワタナベはセバスにシャープの家を聞く。

 あと「最近ラルゴが雇った『アス』という男が怪しい、出来れば調べて欲しい」とのこと。 なんでもアスはラルゴの秘書として二週間ほど前に雇われたのだが、ラルゴが自分でメイド以外 を雇うのははじめて。さらに秘書と言うわりには馬鹿そうだ、とセバス老は笑う。

「あんた、昔なにやってたんだ?」とのワタナベの質問には、
「モデラートとトレジャーハンターしてただけだ」との事。

 

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第4章 幽かな少女

 セバスと別れシャープの家を訊ねることにするワタナベ。
 周りを見まわす、尾行されてないか注意をはらう『知力判定』→成功
 特につけられてない。

 シャープの家は閑散とした住宅街のボロアパートの一室。 ノックをすると、弱々しい少女の声が答えた。
 ワタナベはゴンザレスと名乗り、屋敷から仕事を休んだシャープの様子を見に来たと言ったら 「おじいちゃんが言ってた人ですか?」との声とともに扉が開いた。 少女の名はフラット=カーポ 12歳。さかんに咳をする見るからに病気の少女。
 ワタナベの目つきの悪さに怯える(泣)反応判定・・・(泣)

 少女曰く…
「昨日の夜仕事から戻ったあと再び出かけたっきり兄は帰ってこない」
「いままでそんな事なかった、仕事が終わったらまっすぐ家に帰ってきて、ずっとそばに居てくれた」
「あたしの病気にお金が掛かるから・・・」
「セバスおじいちゃんがさっき来てくれて、ご飯や果物を置いてってくれた」
 兄の事を心配し、自分の病気を責める少女に対してワタナベは『言いくるめ』の技能を使って 「兄ちゃん新しい仕事探してるんだ、しんぺーすんな」と励ます→成功
 少女にワタナベの心が伝わったのか、少女は微笑む。

 ワタナベは少女に心配するなよ、と言いアパートを後にした。

 

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第5章 アスの「ア」は「怪しい」の「ア」?

 屋敷に戻ったワタナベはアスの部屋へ行こうとする。アスの部屋はセバスの3つ隣り。 メイド二人に引き止められる。 ワタナベ「セバスに呼ばれてる、失敗したからおしおきかも」とごまかす。
 メイドの反応判定、二人目(ニーチェ)良い反応が出たためセバスに確認に行ってくれた。
(マスターとして、ここは「言いくるめ」で振ってもらえば良かったと反省)
 セバスに呼ばれてると確認が取れたため、通してもらえる。

 メイドが居なくなるのを確認してアスの部屋の前へ、鍵穴から覗く。 机に向かう男の後姿・背格好はセバスから聞いたもの(20代の男)に合致する。

ワタナベ
「人形とかじゃないよねー?」
マスター
「うん、たまにきょろきょろしてるよーん」
 とりあえず部屋の前から離れ、セバスの部屋へ。 「ラルゴもいるからあまり騒ぎを起こすなよ」と苦笑のセバス。
 自室へ戻るワタナベ。

 

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第6章 (2日目)さっそくお仲間やめてるし

 ニコル以外の二人は待遇の悪さにやめてしまった(笑)
 あいかわらず人出不足でせわしない調理場・メイド。 昼ご飯のときにニーチェに「よかったねー首になんなくてー」といわれるワタナベ。
 昨日1日アレグレットが居なかった事に話題は集中。 シャープと駆け落ちしたのでは?と無責任な噂話に花が咲く。 ワタナベもニーチェちゃんと盛り上がる、もとい情報を仕入れる。

昼からトイレ掃除をしてたら、ニーチェが使わせてくれとかけ込んで来る。 ゴシップ好きのニーチェちゃんは、すっかりワタナベをゴシップ友達と認識してしまい、 詳しい噂や思うところを話してくれる。
「ラルゴ様、お嬢様が帰らないのに落ち着きすぎててヘン」
「次女のヴィヴァーチェ様ならともかくねえ・・・遊び好きだしー」
「やっぱ良い厄介払いが出来たって思ってんのかしらー、嫁のなりての変わりはいるしー」
 ラルゴの子供達の話しを突っ込むワタナベ。
 遊び人の次女・従順な三女・後継ぎを期待されてるがどうもおバカな長男(けど言いなりだから ラルゴは気に入っている)・まだまだ子供の四女。 兄弟仲は良くもなく悪くもなく。 ただ、商才は間違いなくアレグレットがピカイチで、先代の頃は先代・セバス・アレグレットとともに仕事をしていて、 むしろラルゴは遊び歩いていたという情報を得る。
 ニーチェが仕事に戻ったため、ワタナベの情報収拾はひとまず終わる。

 夕食時、主にニーチェと話。
「シャープには病気の妹が居て大事にしてたから、置いて駆け落ちはないだろう」
と情報を流してやると喜ぶニーチェ。こーのゴシップ女(笑)
 ふと視線を感じるワタナベ(知力判定→成功)
 メイドの一人がワタナベを凝視していたようだ。ワタナベはニーチェにあのメイドの事を聞く。
「ラルゴ様お抱えのメイド様(ようは遊び相手だね)がこんなとこでご飯食べてるなんてヘン」
 食事後、メイドに話し掛けるワタナベ 反応判定→16 どっかーん
「あんた、ご主人に嫌われてんのかい?こんなとこで俺達とまずい飯くうなんて」
 メイド(イグニツ)はなにを勘違いしたか、ワタナベの思いやりの言葉を真に受け、 アスに見張るよう頼まれた事を暴露し、気をつけるように言って去っていった。

 仕事終了後、ニコルに話し掛けられる。 メイドとよろしくやってんじゃん、と下卑た話し。 ワタナベ、シャープの妹の様子を見に行くと部屋をでる。
「妹???何歳だ????」
「まーだ0歳だってば」
…ここで12歳と答えていたらニコルはついて来てました(汗)。

 

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第7章 ちょっと目立ちすぎたようだ…

 セバスと屋敷の裏で会う。
「シャープと駆け落ちしたと言う噂があがっているが、それはないと思う」
「アスが怪しい、あいつがシャープと二人で居たところをさらったに違いない」と報告。
「屋敷で隠れれるようなところないか?」→「調べているが今のところ見つかってない」
「シャープが昨日アレグレットと酒場で会っていたのを見た奴が居た」との情報をつかんできた。
 しかし、目立ちすぎたのかラルゴに目をつけられているようだから、自分はあまり動けない。 あとは頼んだとワタナベに託し、セバス老は屋敷へと帰っていった。

 

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第8章 ホットイ亭にて   客にたかるんじゃねえっっ

 セバスに聞いた酒場『ホットイ亭』にワタナベは入った。 賑やかでなかなかはやっている店のようだ(イメージとしては「アンミラ」の酒場バージョン。 料理はもっとおいしいけど)。
「いらっしゃいませいっっっ」
と真っ赤なカンフー着にエプロンをした兄ちゃん(アル)が席へと案内してくれる。
 さっそくアルに話し掛けるワタナベ。

ワタナベ
「兄ちゃん聞きたい事があるんだけど…」
アル
「ご注文はなににいたしますかー?(ニコニコ)」
ワタナベ
「・・・・この店で一番高い料理な」
アル
「それじゃあこの『てんちょーおすすめ うーろんぱいセット』ですねー?10ムーナでーす」
ワタナベ
「たっっけーーーーーーっっっじゃあ酒だ酒っっ」
アル
「かしこまりましたー」
と、アルはカウンターまで行って酒を持ってくる。 その間にも娼婦のねーちゃんたちに「アルちゃーん」とかってひっきりなしに声をかけられている。
 酒をとんっと置くとにこにこしながらアル
ワタナベ
「高いモンたのんであんたを指名してやったんだ、話しに付き合え」
アル
「なに?聞きたい事って」
ワタナベ
「おとついこんな二人がこなかったか?(アレグレットとシャープの背格好を説明)」
アル
「さーねー、この通り賑やかだからねえ…。 けどけど、そのお酒を少し飲んだら思い出せるかもね」
ワタナベ
「……飲めよ」
 アルは一気に煽るとへらへらっと言った。
アル
「あっこ(と、角のひときわ暗いボックスを指し)で暗く座ってたアベックが居たなあ…」
ワタナベ
「どんな感じだった?」
アル
「その二人がどうしたのさ?」
ワタナベ
「・・・・いやー、そこのメゾフォルテのお嬢さんでな、行方不明なんだ」
アル
「ふーんそーなんだー(おねいちゃんに愛想を振り撒く)ところでもう一杯、どう?」
ワタナベ
「・・・・もーいい、お前じゃなくて、この店でその二人の事わかる奴居ないのか? たしかじいさんが聞きにきたと思う」
アル
「あ、それ僕、僕。こー、どんって杖つく人でしょ?(セバスの物真似)」
ワタナベ
「・・・・いいよ、もう一杯頼んでやるよ」
アル
「じゃあ、安いのにしてあげよう」
ワタナベ
「ありがとよ(なげやり)」
アル
「(・・・ごっごっごっ・・・)ぷはああああ、やっぱあの人メゾフォルテ家の人だったんだね」
ワタナベ
「なんだよ、しってんのか?」
アル
「いっやあー、メゾフォルテのおぜうさんていえば2番目のヴィヴァーチェさんに… まあ付きまとわれててさあ、ほらこのとーり女性がほっとかなくってさ(ニコニコ)」
ワタナベ
「で、(冷たく)」
アル
「おとといの夜、ヴィーがいつものように店に来てたら、その二人が入ってきてね。 したら急にヴィー嬢が不機嫌になってその女性に『あーら、おねえさまがこんなところに男連れなんてめずらしい』 って言った派手に出てったから」
ワタナベ
「いつもくんのか、その妹」
アル
「だーかーらー、僕目当ての常連なんだってば。 だいたいこの店って常連さんが多いんだよウエイトレス目当てのね……で…… (女性の悲鳴)とちょっと待って仕事してくっから」
と、アルは酔っ払いに絡まれているウエイトレスに近づいていく。
 ワタナベは黙ってそれを見ている。
 さいしょはまあまあと収めようとしてたが、収まらない酔っ払い。アルはすばやい足技でボコボコにすると表に捨ててくる。
アル
「おまたせーっ(にっこにこー)で、なんだっけ?」
ワタナベ
「おとといの二人はどんな雰囲気だった?」
アル
「これもらっていい?(とワタナベの前のつまみを口に入れて)うーんそーだーなー、 お客さんみたく注文した食べ物には手をつけないで話ししてた」
ワタナベ
「(お前が全部飲んで食ってんだろ)で?深刻そうだったか?」
アル
「まあ、明るくはなかったわな。 女の人はきちっとした格好だったけど、男の人は普通のかっこだったなあ。 なんか女の人のが立場が上っぽいかな」
ワタナベ
「ふん」
アル
「あと……ね?」
ワタナベ
「いいよいいよ、もう一杯だろ?おめーそんなに酒飲んで仕事になんのかよ」
アル
「(ごっごっごっごっ…)だーいじょーぶだってばーーー(けらけらけら)」
ワタナベ
「……」
アル
「んーと、そーそ男のほうが…なんつーか同時進行のおねーちゃんにばれないようにビクビクしてる顔してた」
ワタナベ
「……わりーな、もてねー男にもわかるように説明してくれや」
アル
「あ゛、やっぱもてないんだー、そんな目つきしてるからー(ばんばんばんと背中を叩いてけらけら笑う)」
ワタナベ
「なぐるななぐるなー(結構いてー)」
アル
「ま、ありていに言って隠し事してるって感じかなあ」
ワタナベ
「隠し事???まあいいや、で二人はいつ頃店を出た?」
アル
「だいたい30分ぐらい居たと思うよ」
ワタナベ
「店出た後、どっち行った?」
アル
「そこまでわかんないよー」
ワタナベ
「二人を見張ってるっぽいやつァ、いなかったか?」
アル
「(店をざっと指し示して)この混雑だもん、わかるわけないよー。けどいなかった・・・と思うけ  ど、たぶん」
 ワタナベ、席を立ち
ワタナベ
「じゃあなんか子供が喜びそうなものねーか?」
アル
「なーに?お客さんの子供?」
ワタナベ
「そのにーちゃんの妹だよ。病気で寝てるんでな」
アル
「(急にまじめな顔になって)病気で、寝てるの?」
ワタナベ
「ひとりぼっちでな、アニキが帰らねえからよ。だから様子見に行ってやんだ」
 アルはカウンターにさがると、飴の入った袋とクッキーの入った袋を持ってくる。
アル
「はい、これとこれ。あと、ここはいいよ、僕がおごるから。 それから(財布をひっくりかえすと30ムーナ出てくる)これでなんか買って持ってってやってよ」
ワタナベ
「・・・・あ、ああ。有り難く使わせてもらうぜ」
アル
「僕もなんかわかったら教えるから。明日もこの店に居るから」
ワタナベ
「ああ、またよらせてもらうわ」
 ワタナベは『ホットイ亭』を後にした。

 

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第9章 こっちが1枚上手だったようだな…

 フラットの家への道中の途中、ワタナベは自分をつけている存在に気づく。
(知力判定→クリィティカル)
「あーっっションベンしたくなったなあっッ」
 ワタナベはワザとらしくさけぶと人の居ない路地裏へと入る。 そして物陰に隠れる。
(偽装→クリィティカル)
 案の定つけてきた男はキョロキョロとあせって見まわしている。

マスター
「敵は武装してるねー、わりと軽装備だよー。けど思いっきり後ろ向けてるよー。そうそう、後姿見覚えあるねえ」
ワタナベ
「忍び寄って羽交い締めにして首筋に忍者刀をつきつける」
武器レベルに+2修正→成功
アス
「ひっひーっっ、やややややめてくれっっ」
 ワタナベ、『尋問』を駆使してアスからすべてを聞き出す
(肉体的な脅しで+2修正で技能勝負→成功)

 アス曰く。
 自分はラルゴお抱えのヤクザ(みたいなもん)デス=アッチェ一味の一人。仲間はあと二人。
 ラルゴはアレグレットの聡明さから、貴族(お得意様)に嫁にやっても逆に牛耳られるのではと恐れたため殺害を企てた。
 シャープの給料を極端に減らし、追い詰めたところにアスが 「アレグレットを連れ出してくれれば1000ムーナやろう」とそそのかした。
 案の定どうしても金が欲しかったシャープはその話しを受けてしまい、アレグレットを連れ出す (『ホットイ亭』で目撃されたのはそのシーンだったのだろう)。
 しかし、デス達が顔を知られたシャープをそのまま帰すわけもない。あえなくデスにつかまってしまう。
 筋書きはこうだ・・・お嬢様と使用人は駆け落ちするが、やはり結ばれないと悟って、 手を取り合い海に身を投げてしまう、と。
 「まだ二人は生きてるのか?」の問いには「ラルゴ様は二人とも殺すよう言ったが、 お頭が娘を売り飛ばせば金になる、と言う事で明後日舟で別の町に連れ出そうと思っている。 シャープはそのとき殺して海に浮かべる、お嬢様の死体はあがらなかった事にして」との事。
(「嘘発見」で技能勝負→成功)

マスター
「嘘はついてないみたい」

 アジトの場所を聞くが、デスとラルゴの事を恐れ、口を割らないアス。
「俺達でラルゴとデスを殺っちまってアレグレット様を助け出せば、アレグレット様が時期当主だ。 そしたら、俺達も良い目見られるぜ」
ワタナベは「言いくるめ」→成功
 アスは怯えながらも誘惑に負け、ワタナベにアジトの場所を漏らした。

 その後、ワタナベはアスに「俺の事は殺せたと報告しろ、あとただの変な奴だったって言っとけ。 そのほうがお前の株が上がるってモンだ」
と再び「言いくるめ」→成功

 アスが屋敷のほうへ行くのを確認すると、ワタナベはもう一度きた道を引き返した。

 

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第10章 再びホットイ亭にて …俺って一般人だからさー

 ホットイ亭へ戻るワタナベ。 相変わらずおねいちゃんに囲まれているアルに声をかける。
 病気の妹の兄が見つかったので助けるのに手を貸して欲しいと頼む。 まあ、二つ返事で引き受けるアル。 口車で乗せようとしたワタナベだが、はっきり言ってそんなもん必要なかったりして(笑)。 逆につつかれました、へんに一般人を強調して「言いくるめ」失敗して。

 

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第11章 大丈夫、僕が連れて帰ってくるから

 アルが「疑うわけじゃないけど、女の子に会いたい」と主張。 二人でフラットに会いに行く。
 ワタナベはいきなり「兄ちゃんが悪い人につかまった」と言って、フラットを半泣きにする。 アルはフラットの頭を撫で「兄ちゃんは連れて帰ってあげる」と約束。
 念のため下の部屋のおばさんにフラットを預け、二人はカーポ兄弟の部屋を後にした。

 

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第12章 アジト突入

 ワタナベは途中裏タマットにより装備を整えてくる(アルは『ホットイ亭』で待たせて)。
 アジトは町外れの小さな水車小屋。 周りを確かめるワタナベ。 入り口は表と裏側にある。中から話し声。

 下卑た親父の笑い声・何かを殴る音・くぐもった悲鳴(男?)・そして…

アレグレット
「おやめなさい。その人には関係ないはずです。お父様がお望みなのは私の命だけでしょう」
という、凛とした女性の声、殴る音は止まる。
 確認できたのは人質2人と敵1人。アスの話しだと1人敵が足りない。考えるワタナベ。

 ワタナベはアルに敵の注意をひきつけるよう依頼。ワタナベは裏口にまわる。

 アルは正面入り口に近づき派手にドアをノック(『見張り』の魔法のため派手な足音がする)。 中からがっしりとした赤ら顔の男(デス=アッチェ)が斧を抱えて出てくる。

1ターン目

アル
「よっぱにっちゃってええええ、トイレ貸してえええんっっっっっ」
とか言っていきなり攻撃!!!
成功・デス、よけを試みるも失敗→さいの目は5(笑)ダメージ9防具を越えて7。
デス
『腹を押さえながらもアックスの準備』
ワタナベ
「ばかっっっ、もっとひきはなせっっっ」
と愚痴りながら、裏口の鍵開けを試みる。
鍵開け−3で判定→成功
「兄さん、どうしました」と魔法使い(ウィザードじゃないよー)風の男(ゲス=アッチェ)が兄のそばに行く。
アル
「魔法使いかー、ようしゃしないよーん」(←やはり酔っているのか)

2ターン目

アル
『デスへ攻撃→成功 受け失敗 さいの目はまたしても5(笑)デスはあえなく気絶』
ワタナベ
『扉を開け顔を出す、気づいたアレグレットに静かにするようしぐさで合図』
ゲス
『誘眠を使うため集中(知力判定失敗でワタナベには気づかず)』

3ターン目

アル
『ゲスのそばへ移動』
ワタナベ
『ゲスのそばへ移動しながら、致命傷判定→成功』
ゲス
『集中』

4ターン目

アス
『ゲスへ攻撃→成功 受け失敗 ダメージ 6』
ワタナベ
『ゲスへ攻撃→成功 よけ失敗 ダメージ 5 ゲス気絶』

 

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第13章 じじい見参

 アレグレットとシャープの縄をといてやり、デスとゲスをその縄で縛るワタナベ。
 アルは「お嬢様、大丈夫でしたか?」と、ナンパ(笑)しかしさすがお嬢様、反応は助けてもらった感謝のみ。
 そうするとセバスが現れる。屋敷でアスの様子がおかしかったので、問い詰めてここの場所を聞き出したのだそうな。

セバス
「殺してないだろうな?こいつらをガヤンに持ちこめば、ラルゴもただじゃあすまんだろうて」
 気づいたシャープはひたすらアレグレットに謝り、フラットの身を案ずる。
 不義を厳しく責めるセバス、それに対してアレグレットは
「元はと言えば私の父がこの者をここまで追い込んでしまったのです。父の業は私の業、私に彼を責める権利はありません」
ととりなす。
 シャープはひたすらフラットの身を案ずる。
アル
「駄目だよ、そばに居てあげなくちゃ。あの子には兄ちゃんしか居ないんだからさ…。 今も一人で待ってるから、早く帰ってあげなよ」
と、遠い目。

 ガヤンにデスとゲスを持ちこむのを手伝うよう言うセバス。 ワタナベはガヤンに行くのをいやがるが、アレグレットに説得(懇願)されしぶしぶ承知。

 ガヤン神殿に二人を持ち込む。アルはシャープに肩を貸してやりながら、家へ送る。
 ワタナベは早々に姿を消した。

 

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第14章 後始末

 深夜、ワタナベは顔を隠し屋敷へと忍びこむ。
敏捷力に−3の修正→成功
 ラルゴの部屋の前へ。
鍵開け→成功
 部屋へ忍びこむ。
敏捷力に−3の修正→成功 × 2
 そして、ラルゴののど笛に忍者刀を突き刺した。
 ラルゴ死亡。
部屋捜し→+1で失敗
 なにか財布のようなものを見つける。それをとり逃走。
忍び→失敗
 トイレに起きたメイドに血まみれの所を見られる。 振り切って逃走。パニックになる屋敷。逃走はなんとか成功。

 自分の部屋に帰ったワタナベ手にしたものを見ると、それは女の子のデーターを書き込んだラルゴの手帳だった。 ワタナベ腹を立てて手帳を燃やしその日は眠りにつく。

 

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第15章 後日談

 裏タマットにて、セバスと会う。

セバス
「まったく余計な事をしおって…ラルゴは法的に裁かれるべきなのに…。 成功報酬は無しじゃ。アレグレット様が心を痛めている」
 
ワタナベ
「あんたのやりたかった事を実行してやっただけだぜ、これで後継ぎはアレグレットさ」
セバス
「ま、元当主が犯罪者よりは被害者のほうがいいかの?」
 メゾフォルテ家はアレグレットが継ぐことに決まり、現在彼女は父のせいで逃げた職人の元へ赴き頭をさげてまわっている。 アレグレットを慕っていた職人は多いので、戻ってくるだろう。
 また、シャープは今まで通り仕事を続けられており、フラットの治療費もアレグレットが貸し付け、 きちんと医者に見せれば時間は掛かるだろうが快方に向かうだろう。

 最後に、セバス老はにやりと笑って席を立った。

 ワタナベの知り合い(裏タマットの後輩?)がワタナベに話しかける。

後輩
「いいなー、セバス様ってかっこいいですよねー。先輩仕事うけたなんてうらやましいですー」
ワタナベ
「は?話しが見えないんだけど、あの爺がどうかしたのか?」
後輩
「あーーー知らないんですかー…。やっぱ僕みたいに親子3代でここにいないとしらないのかなーー」
 後輩曰く、セバスは先々代の裏タマットの元締めの弟。本人は基本的に表のタマット所属だが、 たまに裏の仕事を手伝っていた事。 また、そのナイフ投げ腕は恐ろしいほど正確で、確実に敵の息の根を止めると伝説の人物、と教えてくれた。

 アルは相変わらず『ホットイ亭』でバイトをして客に酒をたかっているらしい。

 

おわり。

 

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 いやぁ、ワタナベ君、かっこよかったですねぇ。 特に最後のくだりは、裏タマット所属PCの本領発揮みたいな感じがして、よかったですねぇ。

 シナリオの方も完成度が高いと思います。ろでさん、次もぜひよろしくお願いします。

 え?このキャンペーンのGMはおまえだろうって?ああ、そういえばそうでしたね。ははは。 うーん、これ以上のシナリオを用意しなきゃいけないのかぁ。厳しいなぁ。

 それでは皆さん、次回もがんばってくださいね。

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