GURPSルナル

〜フランの記録〜

 

 サリカ神の戒律に曰く、『うつろいやすい日々のことを記録にとどめ、残すべし』

 と言うわけで、ワタクシこと、サリカ高司祭フラン=フェーズは、今回の冒険を、神殿への報告の意味も含め、したためてみようと思います。 皆様、サポートよろしくお願いいたしますわぁ。

 その前に、ワタクシの仲間を紹介させていただきますわぁ。

 

ジン:
 リャノ神官、料理の真理を追究する男。

チャック:
 タマット入信者、ナイフと鍵開けと酒が得意の、ちょっとついてない男。

テディ:
 ガヤン神官、心やさしい正義のお兄さん。

フラン:
 サリカ高司祭、治癒呪文が得意のオカマちゃん。

ドルク:
 ジェスタ入信者、鎚使いの頼りになる戦士。

トクラ:
 リャノ入信者、吟遊詩人を目指す楽士。

リキュア:
 アルリアナ神官、妖艶な(?)女教師。

 

 こんなかんじかしら?違ってたら、皆さん突っ込んで頂戴ね。では、始めますわぁ。

 

 

 きっかけは些細なことでした。 この王都イスカルに半年ほど前から奇妙な誘拐事件が起こっていて、どことなく街の皆さんが落ち着かなくなっていた頃に、それは始まったのです。

 

第1部 王都の異変

 Scene 1 議事堂図書館の夜の警備

 Scene 2 いつもの酒場、『ナンタラ亭』

 Scene 3 それぞれの神殿で調査

 Scene 4 路地裏で

 Scene 5 作戦会議

 Scene 6 黒尽くめの一団

 Scene 7 手がかり

 Scene 8 リキュア登場

 Scene 9 ハナムの村

 Scene 10 壁

 Scene 11 リエドの村

 Scene 12 戦慄

 Scene 13 ローレライ

 Scene 14 アイラの秘密

 Scene 15 リャノの言葉

Scene 1  議事堂図書館の夜の警備

 ワタクシは同僚の高司祭の方から、仲間のテディさん、ドルクさんと一緒に街の議事堂図書館の夜の警備を依頼されました。
 同じ頃、仲間のチャックさんも別口で依頼を受けていました。 タマット神殿(もっとも、裏のほうですが)から紹介され、「海坊主」という男からの依頼で、 街の地図を奪う仕事をしていたのです。 ワタクシ達がそのことを知るのは、少し後になってからでした。

 ともかく忍び込んだ賊は撃退いたしまして、ワタクシ共は朝まで警護した後、 徹夜開けでいつもの酒場、『ナンタラ亭』(この名前、何かの伝統なのかしら?)へと参りました。

 

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Scene 2  いつもの酒場『ナンタラ亭』

 酒場で少し居眠りをしていると、いつの間にやら仲間のジンさん、トクラさん、チャックさんと、 サリカ神殿のファミリアさんが来ていて、皆さん揃ってお話をしていました。 なんと、昨日あれだけ厳重に警戒したにもかかわらず、街の地図が奪われたと言うではありませんか。

 また、その陰に潜む形で、また例の誘拐事件が発生してしまいました。 この誘拐事件とは、半年ほど前から未解決のまま続いているもので、もう20人以上が犠牲になっています。

 警備の目を誘拐事件からそらすための盗みだったのか?などと誘拐事件との繋がりを怪しみつつ、 皆さんそれぞれの神殿で調査を始めていただきました。

 

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Scene 3 それぞれの神殿で調査

 テディさんはガヤン神殿に行きました。 そこで上司から、近頃「黒水晶」という組織が暗躍しているとの情報を得ます。

 ワタクシはサリカの神殿で、ワタクシの上司のサリカ高司祭ソフィアさんと 事件の情報交換をしました。 ちなみにソフィアさんも教皇庁の関係者ですの。
 ソフィアさんの話によれば、子供たちは所属している神殿の順番でさらわれる規則性があるとのこと。 でも、それだけではどうも繋がりが見えません。

 チャックさんの方は、「海坊主」の情報をタマット神殿で集めていましたが、 「海の家」という組織の長であるという情報の他には、今一つ手がかりが掴めなかったようです。

 

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Scene 4  路地裏で

 ワタクシは神殿からの帰り道、偶然チャックさんとファミリアさんの口論を目にしてしまいます。
 二人の様子がおかしかったので、思わず聞き耳を立ててしまいます。 すると、なんと警備の夜、議事堂図書館に忍び込もうとしていた賊の中に、チャックさんが居たとの事。
(忍びこんできたチャックさんを捕まえなかったってことは、ファミリアさんも警備のお仕事をサボっていたんですね〜)

 思わず飛び出して二人を問い詰めたところ、チャックさんは裏タマット経由で「海坊主」という男からの依頼を受けたが、 実際には忍び込む前に警備の数に恐れをなして帰ってしまったとの事。
 ファミリアさんについては、教皇庁の依頼で、別件で何かを追っていたとの事でしたが、 それ以上ははぐらかされてしまいました。

 チャックさんの名誉を考え、チャックさん自身からのお話があるまで皆さんにはこの件は内緒にしておくことを 三人で確認してから、ワタクシ達はこの場を離れました。

 

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Scene 5  作戦会議

 三日目、全員『ナンタラ亭』に集まり、情報交換と今後の方策を話し合いました。
 しかし、今までの情報だけでは具体性に欠け、動きが取れません。

 唯一手ががりになりそうな神殿の規則性を頼りに、こちらから手をうとうということになり、 次に狙われる可能性の高いアルリアナ神殿の周辺でパトロールをすることになりました。

 

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Scene 6  黒尽くめの一団

 アルリアナ神殿周辺の市街区は、魅惑の道を挟んで東西に分かれています。 ワタクシ達は、パーティを二つに分けてパトロールにつきました。

夕刻、東街区をパトロール中のテディさん、チャックさん、ジンさんが、黒尽くめの一団を発見、戦闘に突入します。
 テディさんはソードブレーカーとガヤン・ネット、チャックさんは投げナイフ、ジンさんは出刃包丁をふるって大活躍。 戦闘はあっさり決着がつき、黒尽くめを捕虜にするのに成功します。

 

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Scene 7  手がかり

 なかなか口を割らない黒尽くめ達。でも、そこはテディさん。 ガヤン神殿で教わった、尋問用の魔法を総動員して情報を引き出します。

 黒尽くめ達は「黒水晶」の一員でした。 また、チャックさんが追っていた、「海の家」との繋がりがありました。
 子供たちは、イスカル以外にも方々の街から連れ去られており、 国境の町エルパソに連れ去られたというお話でした。

 

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Scene 8  リキュア登場

 アルリアナ神殿にさらわれかけた子供の保護を頼みに行くと、その子の担任の教師が呼び出されて、こっぴどくしかられていました。 担任の教師は、ワタクシ達も良く知っている、リキュアさんでした。
 帰り道の引率を任されていたそうですが、帰ってお酒を飲んでいたとの事。 まあ、子供大好きのリキュアさんにしては、うかつなことをしてしまいましたわね。

 この後、彼女はこの件の責任を取る形で、ワタクシ達のパーティに加わりました。

 

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Scene 9  ハナムの村

 教皇庁から、連れ去られた子供たちの調査を正式に依頼され、 ワタクシ達は教皇庁のアイラさん、リセさん、ファミリアさんと、後から来たソフィアさんと共に、 国境の街エルパソを目指すことになりました。

 最初に立ち寄ったハナムの村。 この村で唯一の民宿、マリスの宿にて、 骨休めがてら情報を集めますが、ここでも誘拐が起こっているという以外は、手がかりはありませんでした。

 また、この宿でリャノ神官にして盲目の楽士、セリカさんと会います。 彼女はイスカルのリャノ神殿からの手紙をエルパソに届けるよう託っていて、とても嬉しそうにしていました。
 単純に誰かの役に立つことが嬉しそうなセリカさんでしたが、テディさんは心配そうにしていました。

 チャックさんは宿の女将、マリスさんに酒飲み勝負を挑んでいましたが、あっけなく轟沈。 リキュアさんも続いて轟沈なさっていました。 これでチャックさんは、この冒険が始まってから3日間、ベッドで寝てないことになります。 ちょっと気の毒ですが、そのたびに違う女性に介抱されているので、案外本人は満足なんじゃないかしら?

 リセさんは酔っ払って「サリカの舞」を披露。あんなに綺麗な舞ができるなんて、うらやましいです。 ワタクシ、ドンくさくて「サリカの舞」は得意じゃありませんの。いいなぁ。
 なんて思っていたら、いきなりファミリアさんが、 「神聖なサリカの舞を汚すなぁ!」とリセさんに蹴りをかましていました。リセさん重傷。 ファミリアさんも相当(手加減が出来ないくらいに)酔っ払っていたんでしょうね…。
 え?またワタクシが「看病」するんですか?とほほ…。

 

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Scene 10 壁

 ここから国境都市エルパソに向かうには、通称「壁」と呼ばれる大絶壁を登らなければなりません。 高低差1500メルー。その崖に張り付くようにして延々伸びる道は、総延長は約20000メルーにもなります。

 水力を利用した昇降機などもありますが、料金がこの壁ほども高いことも考え、 崖道を歩くことになりました。 丸一日かけて上りきった先は、リエドの村。今日はここで一泊です。

 

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Scene 11 リエドの村

 エルパソの教皇庁の分署の人たちと合流するため、ワタクシたちはこの村に滞在することになります。 ファミリアさんはどなたかに会いに行かれるということでしたが、チャックさんは、それについて行ってしまいました。 テディさんは躊躇していた様子でしたが、結局出かけなかったようです。

 ワタクシはすることも無いので、とりあえず情報集め。誘拐事件はこちらでは起きていませんでした。 また、新しい情報もありません。

 アイラさんは、エルパソに駐留している教皇庁員の人たちを迎えに、一人で出かけてしまいます。

 

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Scene 12 戦慄

 次の日の朝になっても、アイラさんは戻ってきませんでした。 何か訳知り顔のリセさんでしたが、ワタクシ達には話してくれません。
 止むを得ず、リセさんの心の中を覗いたワタクシの見たものは、辺りに広がる血のような赤一色。 心配になったワタクシ達は、全員で探しに行くことになりました。  ワタクシとドルクさんは馬で先行しました。

 途中の街道で、切り殺されている四人の人を発見します。エルパソの教皇庁の人でした。 どうやら、部隊は全滅したようです。ワタクシは『生命感知』をかけ、生き残った人を探しました。

 反応はかすかにありました。私は急いでその場に駆けつけました。 水車小屋の影の川の中に、血まみれのアイラさんが浮かんでいるのを見た私は、思わず駆け寄って抱き起こしてしまいました。 それがどんなに恐ろしい結果を招くかを、私はそのとき全く予想できませんでした。

 次の瞬間、アイラさんの右腕に握られていた短剣は、ワタクシのお腹に突き立っていたのでした。

 

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Scene 13 ローレライ

 朦朧としていく意識と戦いながら、ワタクシはその後のことを見ていました。

 もう一撃を加えようとしていた凶刃を受け止めたのは、ドルクさんの盾でした。 彼はアイラさんを何とか取り押さえようとしますが、アイラさんはなかなか捕まってくれません。 そのうち、力尽きるようにアイラさんは倒れてしまいます。

 命にかかわる重傷を、アイラさんは既に負っていたのでした。 ワタクシは治癒魔法をかけようとしますが、怪我のお陰で思うように集中できません。 そのとき、「彼女に治癒魔法は効かない」という声が聞こえました。

 驚くワタクシ達の前に立っていたのは、銀色の長い髪をなびかせ、白い服を身にまとったウィザードの青年でした。 先ほどの言葉の意味を尋ねると、「一度死んだ者には、月の加護は届かない」と答えました。 ちんぷんかんぷんでしたが、青年はアイラさんに薬を飲ませ、治療を施すと、ワタクシの怪我を治癒魔法で治してくれました。

 その間に他の仲間が追いつきました。 テディさんとチャックさんはこの青年と知り合いだった様子で、なにやらお話をしていました。

 青年の名はローレライ。リエドの村でファミリアさんが会いに行った人でした。

 

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Scene 14 アイラの秘密

 リエドの村に戻ったワタクシ達は、いまだ意識の回復しないアイラさんを宿に休ませると、それぞれの行動に出ました。

 ワタクシはアイラさんの看病でほとんど宿から出ませんでした。

 テディさんとチャックさんは、ローレライさんのところへ。アイラさんに関する重要な話をなさっていたようです。 なんと、アイラさんは一度死んでおり、ローレライさんの秘術によって甦ったとの事。 このため、アイラさんは月からの生者への加護である魔力を受けられなくなってしまったということでした。
 帰ってきたときには、二人とも決意を秘めた表情をしていました。

 程なくアイラさんは回復。 チャックさんは何とか元気付けようと話しかけますが、落ち込んだアイラさんに泣かれてしまいます。
 そこにリキュアさん登場。 何を勘違いしたのか、「女の子をいじめるな」と、チャックさんを蹴打術(ダルケス)で蹴りつけてしまいます。 チャックさん重傷。ワタクシはまた看病に戻ります。とほほ…。

 

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Scene 15 リャノの言葉

 テディさんはこの先の危険を考え、セリカさんにイスカルに戻って欲しいと頼みます。 不満そうなセリカさんでしたが、テディさんの言葉に納得すると、手紙をトクラさんに預け、イスカルへと戻りました。

 ソフィアさんは撤退を決めました。納得の行かないアイラさんとワタクシ達。 しかし、ワタクシ達だけで行くのも、危険が大きいのは確かです。悩みは尽きず、話がまとまりません。

 そこに、それまで黙って会議を見ていたジンさんが、ようやく口を開きます。 「リャノの言葉に、『とどまることのない流れを作り出し、みずからもともに流れよ』というものがある。 ここに留まって澱んでしまうより、行動して新しい流れを作り出すべきではないか?」

 皆さんこの言葉に納得し、エルパソに向かう決意を新たにしました。

 

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次回のお話は…

 イルパソに到着したワタクシ達。 子供たちの手がかりを求め、必死の捜索が始まります。 その前に立ちはだかる一人の女。その名はセルシオ…

 次回も、お楽しみに。ネ!

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