キャラダイン三国

 北部テーラタイン平原北西部の大針葉樹林帯にある、キャラグル親政国、キャラダイン王国、ルーダル皇国の三つの連立王国のことである。 人口は、三国を合わせて2万5千ほど。その歴史は浅く、隣国とは微妙な関係にある。

 

1.歴史的背景

 ここではキャラダイン周辺についてのみ触れる。

西方暦紀元620年頃

 聖拝戦争末期、北テーラタイン平原の西部にあった、ある古王朝(名前は記録されていない)の解体によって、キャラダイン王国が成立する。 それは、民衆の力によって、王族が持ち上げられる形で興ったと言われている。

西方暦紀元722年

 時の皇太子、スパンゲルによって内乱が起こり、キャラダイン王国とルーダル皇国に分裂。これにはダンバキノの裏工作があったと言われている。
 このとき、時の王弟が和平のために活躍し、それを讃えて、王は彼に領土を与えた。これがキャラグル親政国の始まりとなった。

西方暦紀元837年

 『リンガスの合戦』が起こる。帝国は、新型リラーナ・ドアーテを中心に、リンガス王朝ジグナー領に進攻。 これに対し、連合側は各将軍の意見が合わず、戦力を一本化できずに、分裂の末、敗退。 シーデン地域と、コルムナー領にそれぞれ後退した。以後、帝国の進行は一時停止する。

西方暦紀元838年

 突如、帝国は何の戦略的価値もない、ベギノン森林に進攻。キャラグル親政国を制圧した。 この進攻の理由については、まだ明らかになっていない。

2.キャラダイン三国について

〜列強に挟まれた小国家群

 キャラダイン三国は、北部の四大国に比べ、弱小というほかはない。 がしかし、内政面では非常に安定していて、平和で住みやすい地域であった。 ここでは、主にこの地域について触れることにする。

2-1 地理背景

 三国とも、その国土の大半を針葉樹林によって覆われている。 北部のキャラグル親政国は、リンガス丘陵に接し、中央部のキャラダイン王国との国境地帯には、ランナンの大湿地帯が侵入して来ている。 南部のルーダル皇国は、マキノーラ渓谷にその南端を預けている。
 ベギノン森林と湿地帯との僅かな隙間で農業が営まれる他、豊富な森林資源を利用した林業や、 清涼な水源による酒造業が盛んで、独自のルートで貿易を行っている。

2-2 社会背景

1.身分制度
 一般的な北部平原と同一のものであるが、各身分間の格差は、この国家群の成立故にか、あまり大きな意味をもってはいない。 王侯はすべての国民に信頼されており、王族はその国民を守ることを誇りとしている。
 しかし近年では、ダカイト・ラズマ帝国の南下によって難民が急増し、市民との間に対立が生まれつつある。
2.地域情勢
 難民や、自由身分の放浪者たちの流入などによって、食料の供給が不足しており、この地区の治安も悪くなる一方である。 しかし、主に経済的な理由によって、この地域にこれ以上多くの軍事力を割く訳にはいかず、 保安機構と賞金制度によって何とか持ちこたえている、というのが実情である。
 また最近、ダカイト・ラズマ帝国によってキャラグル親政国が占領されており、この地域を一層不安定にしている。
3.宗教
 基本的には定まった国教というものはないが、キャラダイン王国には神聖ペガーナの教会があって、その権力は強い。 よって他の信仰は押されつつある。また、この地方に独特の信仰もある。 ルーダル皇国では、ビズスリィ神聖王朝に見られるような、八体の守護神が祭られている。 この八体は神とは別格の存在で、それぞれ異なる動物の形をしている。

キャラダイン

 キャラダイン王国の首都である。基本的には三重の構造を持っていて、それぞれが城壁によって仕切られている。 この場所にあった古代の遺跡を修理して使っており、古いものと新しいものが混在している。
 まずは一番内側の王宮である。古い遺跡を修復して、王宮にしたもので、古い石と新しい石とが混在している。 門は西側にあり、北側にある庭には、“乙女の泉”と呼ばれる人工の泉がある。王国の執務は、主にここで行われている。
 二番目は市街地である。ここにはキャラダイン王国の市民のみが住むことができ、一部の自由商人以外は立ち入りを制限される。 門は、北側にあるものがメインで、西側に通用門がある。 南側は、軍事施設を除いては未整理区画で、古代の円形球技場を演習場にしているほかは廃墟である。 城壁は、北側を除いては修理中で、それ以外の箇所は非常にもろい。
 一番外側にあるのは、難民キャンプから派生した貧民街である。 ここは、ダンバキノに勢力を持つ裏ギルドによって、ほとんどの部分を掌握されていて、あまり治安のよいところではない。

2-3 産業・経済

 三国とも主産業は、その広大な針葉樹林による林業である。この伐採には、専用の操兵が使われている。 また、これらはほとんど原材料としてのみ輸出されていて、加工は主に、ダンバキノの職工都市ミールアーデンで行われている。
 もう一つの主産業である酒造業は、三国の各地で行われており、特に質の高い酒は法外な値段で取引されている。 キャラダインでは、ゾシャの町で作られるものがよく売られている。
 これらの重要な輸出品は、コゾッゴ街道と呼ばれる独自のルートで、周辺の各国に輸出提供されている。
 キャラダイン王国の東部や、ルーダル皇国の南部では、 森林地帯と、丘陵地や湿地帯の間で放牧や畑作が行われていて、何とか自給自足を行っている。 だが、最近の難民の増加に対応しきれず、周辺諸国からの援助を頼るようになっている。

2-4 軍事

 北部の軍事強国に挟まれ、この三国の軍事力は色あせて見える。
 まず、キャラダイン王国には、旗操兵としてフェル・ダイナと呼ばれる狩猟機がある。 この狩猟機は、キャラグルで発掘された古操兵を工呪会に修復させた機体だと言われているが、 それほど強いものではなく、古操兵であるという噂はまゆつばである。 この他にも、キャラダインには、カルカラ・ノート、エルセ・ビファジールがそれぞれ一騎と、 マルツ・ラゴージュ五騎の計八騎の狩猟機と、ザン・ドゥルガー・プリッツを始めとする従兵機が二十騎前後ある。 また、確認されてはいないが、エイミオンという名の操兵がどこかに存在するらしい。
 キャラグル親政国は、軍事的にはキャラダインの属州といっても過言ではなく、 独自に行動するにはあまりにも貧弱な軍隊である。 旗操兵として、マルツ・ラゴージュの改造機であるバイドリン・ミラーゴが一騎と、 マルツ・ラゴージュ三騎、ガレ・メネアスを始めとして、従兵機が新旧あわせて十二騎ほどである。 これらは有事には、キャラダインの軍と合流して活動するが、普段は親政府のあるリンネで警護、あるいは雑用に当たっていた。 だが、既にこの軍団は壊滅したと伝えられている。
 ルーダル皇国は、最近では軍備の増強を図っていて、新しく操兵を導入する動きがある。 旗操兵レビ・シュバーグ三騎を始め、ジッセーグ・マゴッツ七騎、最新鋭のデギッシュ・バーン二騎と充実している。 従兵機は、ガレ・メネアスを主力として三十騎前後だが、グリッド・パイカーやキルグ・シーニュなども含まれていて、 順次これらと交換される予定になっている。

2-5 キャラダイン周辺の主要人物・操兵

フォンターナ・スィタ・キャラダイナ

817年生/21歳・女・キャラダイン王国国王
SEN10(3)
AGI11(3)
WIL10(3)
CON(3)
CHA13(4)
LUC
技能:操手(3)、突剣(2)、防御(2)、社交(5)、演技(3)、馬術(2)、植物学(4)、言語学(3)、帝王学(5)
装備:突剣×2、操手用防具など
 先代王ダロイント・リボース・キャラダイナの忘れ形見。キャラダイナ王家の最後の血統である。 ダロイント王の死後、キャラダインの王座に着くが、摂政ウラマーなどの優秀なサポートを得て、何とか激務をこなしている。 王としての自覚が強すぎるためか、先代のまねをしようとして、かなりの無茶をしでかすようだ。 その様子から、王宮の者からは、いまだに“姫"と呼ばれている。
 また、キャラグルの第一王子、メルアムとは恋仲であったらしい。

ウラマー・アズハル

784年生/53歳・男・キャラダイン王国摂政
SEN11(3)
AGI(3)
WIL11(3)
CON(1)
CHA10(3)
LUC10
技能:交渉(9)、話術(10)、弁論術(8)、構文(7)、社交(4)、言語学(13)、帝王学(7)
装備:特になし
 先代より王家に仕えている優秀な執政家で、王の死後、摂政として姫に仕えている。 キャラグルの“双角団長"パイドル・アズハルは、彼の甥であった。

ゼリオ・トレボネ

791年生/46歳・男・キャラダイン王国騎士団長
SEN(2)
AGI13(4)
WIL(3)
CON10(3)
CHA11(3)
LUC10
技能:操手(7)、破斬剣(11)、長槍(8)、気闘法(7)、防御(8)、馬術(6)、特殊抵抗力/身体(5)、特殊抵抗力/精神(3)
装備:破斬剣、皮入り板金鎧、長槍など
 ウラマーとともに、『キャラダインの双璧』と呼ばれる人物。禿げ頭の、豪快な人物である。主に軍事面で姫を助ける。

アドラ・マストラ

819年生/19歳・男・キャラダイン王国近衛隊隊長
SEN14(4)
AGI11(3)
WIL8(2)
CON11(3)
CHA9(3)
LUC
技能:操手(6)、長剣(4)、防御(4)、馬術(5)
装備:長剣、盾(中型)、皮入り板金鎧など
 キャラダインきっての豪商リトラの息子。 トレボネ卿の悪い冗談で、近衛隊隊長にされてしまった(以前には近衛隊はなかった)、気の毒な少年。 フォンターナ姫の美しさに引かれて軍に入ったが、実は姫が隣国の王子に惚れていることを知らない(まわりも知ってて教えない)。 ひたすら姫に仕える様は、けなげとしか言いようが無い。 操手としての才能はあるようで、彼の父からの贈り物であるカルカラ・ノートを苦もなく操る。

狩猟機バイドリン・ミラーゴ

7(5)
SPE
POW
ARM7(9)
BRA
機体ランク:E
機体耐久度:66
必要操手レベル:6
気闘法修正値:+2
仮面ランク:F
仮面同調チェック値:6
エゴ値:1
装備:星球棍、盾(中型)、面当て、小手、突撃用装甲(固定のため能力値は修正済み)
 キャラグル親政国の旗操兵。マルツ・ラゴージュの改造機で、頭部についている二本の衝角が特徴である。 操手のパイドルとともに、現在生死不明である。

狩猟機フェル・ダイナ

SPE
POW
ARM
BRA
機体ランク:F
機体耐久度:53
必要操手レベル:5
気闘法修正値:+1
仮面ランク:F
仮面同調チェック値:6
エゴ値:1
装備:突剣×2
 キャラダイン王国の旗操兵。発掘された古操兵の機体を、工呪会が改修したものらしいが、 最新の技術を使っているにもかかわらず、機体の能力は低い。姫王フォンターナの乗機である。

メルアム・フュスト・キャラグル

817年生/21歳・男・キャラグル親政国第一王子
SEN()
AGI()
WIL()
CON()
CHA()
LUC
技能:
装備:
 キャラグル親政国の第一王子である。キャラグル防衛戦にて行方不明となっている。フォンターナ姫の許婚であった。

シムーノ・スパンゲル・ルーダイナ

784年生/53歳・男・ルーダル皇国国王
SEN()
AGI()
WIL()
CON()
CHA()
LUC
技能:
装備:
 ルーダル皇国の国王である。ダンバキノの後ろ盾を得て執政を行っているが、内政に干渉されることを苦々しくも思っている。

ラニエロガッティノーニ・ポーン

794年生/43歳年生・男・ルーダル皇国宰相
SEN11()
AGI()
WIL10()
CON()
CHA()
LUC12
技能:
装備:
 ダンバキノより派遣されてきた執政官。ルーダルをダンバキノ(正確にはミールアーデン)の属国にしようとたくらんでいる。

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