撃滅!野盗団

ワースブレード用のシナリオです。

Act.2 撃滅!野盗団

1. 主要なキャラクター

ガッシュラン

41歳・男・野盗
 野盗団『ティグレ』の首領。謎の暗殺者集団のメンバーでもある。この地域の村々を襲い、略奪行為を働いていた。

ヤーク・レ・ドーパ

53歳・男・操兵鍛冶師
 従兵機ガレ・メネアスを回収しにやって来た。操兵の修理には絶対の自信をもつ男である。

アルピナ・イエルセル

17歳・女・村長の娘
 騎士ティルピッツに恋心を抱いていた女性。彼の敵を討ちたいのだが、自分に何の力もないことを嘆いている。

スト・ストック

23歳・男・手練士
 野盗のおこぼれにあずかろうとして『ティグレ』に入団したお調子者。さて、どこで抜け出したものかと考え始めている。

 その他、必要と思われるNPCを自分で継ぎ足すこと。特に、騎士ティルピッツは設定がないので、自由にキャラクターを膨らませて良い。

2. 目的

3. シナリオの展開

1) 依頼

 ナグマン国領ルポーニャ領主ストロバリ・ルノが、最近領内を荒らし回る『ティグレ』と呼ばれる野盗団に懸賞金をつけた。 これを退治したものには、金貨50枚を取らせるという。しかし、今までのところ、どうやら希望者はいない様子だ。
 騎士団は、ルポナの警備で出向く訳には行かない。すべては冒険者たちに任されることになる。
 
 領主の館では、詳しい話を聞くことができる。
  • 収穫の終わった村から次々と襲われること
  • 近隣の村で次に襲われそうなのは、ハルタークかスパであること
  • そのうちスパがより近く、馬で二日の距離にあること
  • 『ティグレ』と名乗る野盗団の首領はガッシュランと呼ばれる男であること
  • 首領は操兵に乗っていること
などの情報と、支度金として報酬の10%に当たる500ゴルダが与えられる。

2) スパ村

 ここには、
  • 中央広場
  • 神聖派の教会
  • 公民館
  • 穀物蔵
などがある。それぞれでのイベントは、状況に併せて考えること。
 
 既に『ティグレ』に襲われた後である。見張りの野盗が数人いて、彼らと戦闘になる。

野盗(4人)

SEN(2)
AGI(2)
WIL(2)
CON(2)
CHA(2)
LUC
技能:戦斧(小)(1)、乗馬(4)、逃走(3)など
装備:戦斧(小)、皮鎧、兜(軽)など
 馬を使い、迅速に行動する。無理に戦おうとせず、傷を負えば逃げ出す。 動けなくなった仲間は、秘密を守るために躊躇せずに殺すだろう。
 
 野盗を倒すと、村人たちは冒険者を称賛し、情報を与えてくれる。
  • 野盗共は馬を上手に操り、迅速に行動すること
  • 村を襲ったのは20人ばかりの集団であるということ
  • 首領らしき男が操兵に乗っていること
  • 村の守護であった騎士ティルピッツが操兵戦でその男に敗れたこと
  • 村長以下、反抗したものはすべて殺され、収穫した穀物はおろか、金品も奪われ、器量の良い女はすべてさらわれて行ったこと
などを涙ながらに冒険者たちに訴えてくる。そして冒険者たちに、騎士ティルピッツの墓参りをしてくれるように頼んで来る。 村を守り切れなかったとは言え、彼らにとっては英雄なのだから。

3) 騎士ティルピッツの墓

 野盗どもに荒らされないように、ひっそりと立っている。その墓前に座り込んで泣いている、大層器量の良い娘がいる。 村長の娘のアルピナである。冒険者たちが近づくと、涙をふいてお礼を言うが、やはりその表情は寂しげである。
 訳を聞けば、
  • 彼女はティルピッツに恋をしていたこと
  • 襲撃のときには彼の奴隷のニキがかくまってくれたこと
  • そのニキも、彼女を匿ったお陰で死んでしまったこと
などを話し、
  • せめてティルピッツの操兵が動いてくれたら
と、空に願いをかけるのであった。
 
 冒険者たちが願えば、彼女はその操兵のある場所を教えてくれるが、彼女はつらいと言って一緒について来てはくれない。

4) ガレ・メネアス

 道と雑木林との間に無残にも打ち捨てられている。機体は比較的傷が浅いが、仮面は粉々に砕け散っている。
 冒険者たちがSENロール11に成功すれば、仮面のまわりに残る塗料に気がつく。 これは首領の操兵、アズ・キュードに仕込んである塗料射出機によるものであるが、そこまで冒険者たちに説明する必要はない。 その他、解放型の操手槽には後ろから射かけられた跡があり、黒い血の跡があちこちにべったりとこびりついている。
 
 そこに一人の男がやって来る。操兵鍛冶のヤークと名乗るその男は、
  • 騎士団の依頼で機体の回収に来たと言い
  • 仮面がなければ動かせそうにないこと
を伝える。
 冒険者たちが誠意をもって交渉すれば、彼はガレ・メネアスを動かせるように修理してくれる。 また、一週間ほどの余裕があれば、密閉型に改造もしてくれる。
 
 実は、彼は工呪会の人間であり、未登録の操兵が利益にならない暴れ方をするので、排除するために来ている。 そのための手段として、冒険者たちを何げなく観察していた。

5) ハルターク村

 村には、
  • 船着き場
  • 聖拝派の修道院
  • 寺子屋
  • 墓地
  • 橋(操兵は渡れない)
  • 丘陵地
などがある。聖拝派の修道院はさほど大きいものではなく、近くの神聖派の教会とも対立している訳ではない。 この修道院には、数人の見習い僧と教導師がいるが、全員男である。無用な期待はせぬように。
 
 まだ野盗団の来冦はないが、いつ襲撃されるかと夜も眠れない状態である。冒険者たちは、村人と相談して対策を立てること。

自警団(7人)

SEN(1)
AGI(2)
WIL(2)
CON(2)
CHA(2)
LUC
技能:なし
装備:棍棒、手斧、投槍、短弓など
 村の農民が武装した、ただそれだけのものである。 邪魔にしかならないので、追っ払ってしまってもかまわない。
 
 夜になると、『ティグレ』は、丘陵地から侵入して墓場で態勢を整え、一気に駆け降りて来る。

野盗(10人)

SEN(2)
AGI(3)
WIL(2)
CON10(3)
CHA(2)
LUC
技能:長剣(2)、長弓(2)、乗馬(4)、など
装備:長剣、長弓、板金入り皮鎧、兜(軽)など
 首領のガッシュランに率いられ、士気が高い。刃向かうものはすべて殺されるだろう。 ガッシュランが死ぬか、逃走するかすれば、いっせいにアジトに引き上げる。
 

ガッシュラン

41歳・男・野盗
SEN(3)
AGI12(4)
WIL(2)
CON13(4)
CHA10(3)
LUC
技能:戦斧(小)(3)、操手(3)、防御(2)、地の利(3)
装備:戦斧(小)、皮鎧、兜(軽)
 がっしりとした風体の、獣のような印象の男。すべてに貪欲で、戦うことすらも楽しみの一つでしかないようだ。 しかし、襲撃には綿密な計画を立てる狡猾さも持っている。アズ・キュードを操る。左手首には、黒い蠍の入れ墨がある。
 アズ・キュードには、塗料射出機が仕込まれていて、不利になると使ってくる。 もし操手がこの存在に気づいたことをほのめかせば、BNの修正に−3をして良い。 アズ・キュードは他に、戦斧(小)、盾(小)を装備している。
 
 アズ・キュードが破壊されれば、彼は部下の馬を奪って逃走する。 同時に他の野盗どもも逃走するが、馬を奪われた者だけは、「ああ、やってらんねーぜ。」と悪態をついて、その場に座り込んでしまう。

スト・ストック

23歳・男・手練士
SEN13(4)
AGI14(4)
WIL(2)
CON(2)
CHA(2)
LUC
技能:手練(4)、体術(4)、捜索(3)、逃走(2)、乗馬(3)
装備:小剣、皮鎧
 
 彼はつい最近、野盗団に入ったのだが、もともと未練がある訳ではないので、詳しい情報を冒険者たちに教えてくれる。
▽ トリスト山の麓の洞窟を根城にしていること、
▽ 穀物や盗品はおろか、さらわれた女たちも無事でいることや、
▽ そこに潜入するためのルート
まで詳しく喋り、
▽ 自分も道案内として同行すること
まで進言してくる。信用しなくてもかまわないが、彼の情報はすべて事実である。

6) トリスト山麓

 野盗どもは洞窟のまわりに隠れて、長弓などで攻撃してくる。全部で10人ぐらいである。適当に配置するように。
▽ あまりにも時間が経ってしまった場合、野盗どもは逃げ去ってしまい、穀物と女の死体が置き去られているだけになってしまう。
▽ それ以外では情報どうりなので、冒険者たちは輸送の手段などを考えること。なお、野盗の使っていた馬が10頭ばかり残っていることに注意。
 
 すべてが終わった後、ストは「この広い世ん中で、あんたらに逢えて楽しかったぜ。あばよ!」と言って、野盗の馬に乗って去って行ってしまう。 村人の金品が残っていた場合、冒険者たちの懐に100ゴルダほどの価値の金品がほうり込まれているが、宿で服を脱ぐなどしなければ気がつかないだろう。 これは彼なりの感謝の印なのだが、冒険者たちがこれをどう受け取っても自由である。

4. 報酬

 すべての目標を達成すれば、ナグマンでの従士の称号と、ティルピッツの残したガレ・メネアスの所有権が認められ、懸賞金も手に入る。 ガッシュラン、若しくは野盗団の大半を逃した場合は、どちらか一つしか選べないし、懸賞金も半分になってしまう。
 ガッシュランは、私腹を肥やして『黒い蠍』を追放されており、組織のことはあまり知らない。ただ、
 
▽ 組織の中心はダンバキノの周辺にあること、
▽ その中には、社会的にかなりの地位にある人間も存在すること、
▽ 自分は妻殺しには関与していないこと(PCには何のことか分からない)
などを話す。彼の処分はどうしようと自由だが、どこかに収監した場合には、数日のうちに毒殺される。 これは秘密を漏らされることを恐れた組織の手による。

5.修練度

 今回の冒険で得られる修練度は、以下のとうりである。
▽ 野盗団を撃滅した :+100
▽ 奪われたものを取り返した :+100
▽ 首領のガッシュランを生かしたまま捕らえた :+100
▽ ガレ・メネアスを手に入れた :+200
▽ アズ・キュードを倒した :+100
▽ 重症になった :+50
▽ 昏睡になった :+100
▽ 騎士の墓参りに行かなかった :−100
▽ ストを殺した :−100
▽ その他(WMの任意) :−50〜+50
 
 ちなみに『ティグレ』とは、鞭尾虎の事で、しなやかな長い尾を持つ、美しい虎である。 詳しくはスタートセット《シナリオブック》P.44を参照のこと。

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