シュタイングレーバー物語

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●確たる伝統とシュタイングレーバー讃

シュタイングレーバーというピアノをご存知ですか?
その比類なき音と長い伝統で世界で最もすばらしいピアノの 一つといっても良いピアノですが、残念ながら 日本ではあまり知られていませんよね。 このすばらしい楽器を紹介したいと思い筆をとってみました。

シュタイングレーバーは1820年に創始者エドワード・シュタイングレーバーが バイロイトの北、100kmの地で 製造を始めました。1820年というと既にショパンやシューマン、リストなど ロマン派を華やかに彩る作曲家たちが生まれています。また、ベートーヴェンも 現役で活躍している時代です。クラシック愛好家にとっては 最も憧れる時代ではないでしょうか。ピアノ製造の歴史から言えば、 ブロードウッドやエラールなど現代ではあまり聴くことのできない ピアノがその典雅な響きを鳴らしていたであろう時代です(リアルタイム聴いてみたかったです(^^))。

さてシュタイングレーバー家は1852年にバイロイトに本拠地を移しています。 バイロイトはそう、あのワーグナーが活躍した土地ですよね。現在は5代目の独活・シュミット・シュタイングレーバーが 引き継いでいます。このように創業者の一族が引き継いでいる稀有なメーカーでも あります。シュタイングレーバーは日本では知名度が低いせいか、素晴らしいピアノにも かかわらず資料が少なくその長い歴史に関してはよくわかりません(スイマセン)。

ただ、徹底的に手作りなピアノなことからいくつかの特徴があります。 その一つにアップライトピアノにグランドピアノと同じような連打を可能にする ダブルレピティションが搭載されていることがあります。
普通アップライトピアノはその機構上から連打が苦手なつくりになっているのですが、 シュタイングレーバーの場合は、バックチェックに部品を追加して鍵盤が上まで戻らなくても 次の打鍵ができるという機構を備えています。ピアノを勉強していくと アップライトより、やはりグランドでなきゃ!という時期が来るのですが、 その大きな理由の一つにアクションの違い、すなわち弾いた時の指に伝わる 感触の違いがあげられます。そういった違いは少なくともシュタイングレーバーには 少ないのではないでしょうか。
peto また、シュタイングレーバーは手作りの良さをいかして オーダーメイド的に自分オリジナルのデザインにも応じてくれるそうです。 ピアノは体が大きいので家のなかで場所をとってしまいます。真っ黒のピアノも 良いですが、しゃれたデザインのピアノがリビングにあったらかっこいいですよね(^^)。

私もシュタイングレーバーはあまり触ったことがないので、こんな紹介文を 書くのはあつかましいのですが、その素晴らしい音にぜひ皆さんも触れて欲しいという 気持ちで書かせていただきました。私の弾いた時の感想では、一番驚いたのは そのダイナミックレンジの広さです。大津波のようなフォルテッシモからささやくような ピアニッシモまでが自在にでてくるのです。そしてその艶やかな音色は弾いていて恍惚と なるくらいでした。2000人くらいのホールでも充分に響きわたる音をもっているので 日本のコンサートホールにももっと入って欲しいピアノの1つですね。

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