ザイラーピアノは日本ではあまり知名度が高くないですよね。 実は僕もフルコンサートのサイズは出会ったことがありません。 なのでこのような紹介文をかくのはおこがましいのですが、 やっぱり良いピアノは日本にはもっと浸透してほしいという気持ちで書いてしまいました(笑)。
ザイラーは1849年、当時ドイツで現在はポーランドのリークニッツというところで
エドワード・ザイラーが創業したピアノメーカーです。戦前まではこの地で生産がなされていたので、
現在のことを考えると、ポーランドもしくはドイツのピアノメーカーということもいえます。ショパンの故郷であるポーランドの
ピアノということを聞くとピアノ好きとしてはなにかかきたてられるものがありませんでしょうか(^^)。
さてさて、他のメーカーがどんどん創業一家の手を
離れていく中で、ザイラーは現在でもザイラー家によって経営されています。
現在は6代目ウルズラ・ザイラーという方が経営しているそうです。
話は戻りますが、1849年に製造を開始したザイラーの評判は上々だったようで1872年のモスクワ楽器品評会では金メダルを
受賞しています。その後も順調し発展し、20世紀に入るとウィーン、アムステルダム、メルボルン、シカゴ、ベルリン、ミラノなどで、
数々の賞を受賞をしていきました。従業員も430人を超え、ドイツ東部で最大のピアノ工場になりました。
しかし、やっぱりあの第2次世界大戦が直撃します。特にポーランドとドイツ国境付近は激戦だったでしょうから
、その惨状は想像にかたくありません。そして戦後は社会主義として出発したポーランド政府に工場を没収されてしまいます。
当時会社を率いていた4代目シュテファン・ザイラーはなんとか再興しようとまずデンマークにて生産を再開します。
そして1957年に再びドイツで製造できるようになり、1961年にはバイエルン州のキッツィンゲン市に新しい拠点を構えました
現在もこの地だけでザイラーは生産されています。
ザイラーのピアノには、「ドイツピアノ品質保証シール」というのがついているそうです。この「ドイツピアノ品質保証シール」 というのは、中立な第3者機関である「ドイツピアノ品質保証表記協会(RAL)」が認定するもので、 ザイラーのピアノにはすべてこのシールがはられているようです。ドイツという国は資格やこういった認定というものに 厳しい基準を設けている国だと思いますので、そういた面からもザイラーが真正面からピアノをつくっているのことが伺えます。
僕がザイラーを弾かせてもらったのは、3回くらいしかありません。
しかしその操作性のよさ、そして上品でつややかな音色は
、たしかな名器の響きをしていました。がなりたてるような音量はでないかもしれませんが、
こまかいニュアンスまでピアノがくみとっていくので、演奏家しだいでは、しゃべるような演奏ができるような気がしました。
なので大きな会場よりも、それこそ家庭的な雰囲気の中でサロンコンサートを
する場合にものすごい適性を発揮するのではないでしょうか。
大ホールで演奏家が弾くために調整されたピアノはそれはそれとして、こうしたサロンで弾かれると、きらりと光るピアノが あってもいいのではないでしょうか。
