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**木酢液の効能
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1年目はハダニにやられて大変でした

1年目はハダニにやられて大変でした。後半はハダニをやっつけるため毎週のように農薬を散布していました。それでなんとか維持していたという感じです。2年目は、少しでもハダニの発生を抑えたい。農薬に頼るだけでは難しいので農薬以外に有効なものはないだろうかと探したところ、「木酢液」というものに出会いました。これは、炭焼きの時にでる煙を冷やして液状にしたものです。「木酢液は植物を健康に保ち病害虫を寄せ付けない」ということでした。スモークしたハムやソーセージが腐りにくいのと同じような効果だと思います。そこから、私の木酢液の研究と減農薬へ向けた取り組みが始まりました。

木酢液を使った植物エキスの研究

まず、木酢液を薄めて(500倍)いちごにかけてみました。すると、樹がしまり立ってきます。そして、葉がツヤツヤしてきました。見るからに健康そうな樹になっていくのです。次に、「にんにく」や「唐辛子」をまぜると木酢液がパワーアップするという話を聞き、すぐ実行です。にんにくを漬け込んだ木酢液を作り、唐辛子が手元になかったので七味唐辛子とタバスコを漬け込みました。唐辛子だけより7種類入っていたほうが効果があるだろうという思い込みで七味唐辛子。タバスコは唐辛子を塩と酢で発酵させたものなのでこれもいいだろうという思い込みです。最初は不安だったので農薬と木酢液を混ぜて使用していましたが、これを散布するようになってからうどんこ病、灰かび病といった病気がほとんど発生してこないことに気づきました。更に、アブラ虫は全く見かけなくなりました。ハウスの外にいっぱいいてもアブラ虫は何故かハウス内には侵入してきません。もしかしたら、これは農薬をまぜなくても良いのではと思い、木酢液だけにしてみました。案の定、木酢液だけでもうどんこ病、灰カビ病は発生を見ないし、アブラ虫もつきません。後はハダニを抑えることができればかなり農薬を減らせるのではないか。というのが、その時の実感です。
そこから、ハダニ対策の研究です。「クエン酸が効くよ」「ヒノキのエキスが良い」と聞けば即、実行。しかし、あまり、効果はありませんでした。そこで、出合ったのがコリアンダーです。東南アジアの料理によく入っているパクチーです。パクチーを漬け込んだ木酢液をかけるとハダニがいてもまわりにひろがっていきません。春先、ちょっとでもハダニがいるとあっという間にまわりに広がり大打撃を受けるのですが、驚くぐらい広がらないのです。そこで、一度、農薬を散布しハダニの数を減らしたうえでパクチー木酢液の散布です。これはかなり効果がある。ここで2年目終了です。


微生物による土壌消毒

毎年、同じ場所でいちごを栽培し続けると、どうしても病気がでやすくなります。いちごが吸収できない養分がたまり、土壌内のバランスが崩れいちごが生育しずらくなります。それとともに植物にとって良くない病原菌や土壌内の極小生物が増えてしまいます。この問題を解決するために、通常、夏期に土壌消毒を行います。土壌消毒は薬剤によるもの。太陽熱を利用するもの。微生物等の力をかりるもの等、何種類かその方法があるのですが、当農園では太陽熱と微生物の力を借りて行っています。薬剤による方法は効果も高いのですが、土壌内の良い菌も悪い菌もすべて殺してしまいます。そこで、微生物を投入し、良い菌を増やし、太陽熱で悪い菌をやっつけるという方法をとっています。
写真の白い粉が石灰に混ぜられた微生物です。そのまわりのベージュ色は「ふすま」です。「ふすま」は小麦粉を製粉する時にでる皮の粉です。微生物を活性化させるためにそのエサとして入れます。これらをよくかきまわし、適度な水分を与え、ビニールで全体を覆います。すると真夏の太陽のもとでは40度以上になります。この状態で約1ヶ月放置すると終了です。悪い菌は死滅し、良い菌が全体に広がりいちごにとって大変良い環境ができあがります。
ただ、真夏の作業なので、ハウス内は40度を超えており、作業するにはかなりハードです。

そして3年目

そして、3年目に突入です。3年目はパクチー木酢液の更なる追求。その他の害虫のための新たなエキスの研究等、いろいろと試行錯誤しております。また、シーズン途中で整理できたら掲載したいと思います。

花が咲いてからの農薬散布を極力減らしたい

当面の目標は、いちごの元となる花が咲いてからの農薬散布を極力減らすことです。まだ、無農薬とは言いません。超えなければならないハードルが無数にあるからです。
育苗期はたんそ病、えき病、イオウ病という恐ろしい病気があります。これにかかると、いくら農薬を散布しても全く効きません。発病すると枯れてしまいます。ひどいと、苗が全滅し外から購入しなければならなくなります。その金額は百万円単位にもなります。農家と言えども生活していかなければなりません。この時期、全く農薬を散布しない勇気は私にには今のところありません。ですから、育苗期は病気予防を中心とした農薬散布を行います。
そこで、せめて、花がさいてからの農薬散布を極力減らしたいというのが今の目標です。

  
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