「ル・ブレ」


’02(仏)
監督 アラン・ベルベリアン
出演 ジェラール・ランヴァン、ブノワ・ポールヴールド、ジョゼ・ガルシア


宝くじの当たり券を追いかけて、パリ=ダカール・ラリーに乱入することになった
脱獄囚と看守。彼らを追いかけるのはマフィアの殺し屋とパリの敏腕警部。
敵味方入り乱れての大追っかけっこチェイスが始まった!
何処までもおバカで明るいノンストップ・ドライビング・アクション・コメディ。

2002年第10回フランス映画祭にて見てきました。

いやぁ〜、『タクシー』を超えた実にアッパレなアホ仏映画です。
基本は追いつ追われつのおっかけっこです。
パリ・ダカール ラリーとかが絡んでくるのですが
それが花のおパリのコンコルド広場にリュシリュー公園からヤギとラクダのアフリカへと
ワールド・ワイドにアホが飛び回るのです。ほんとアホなんです
大バカアクションの連続。映画のパロディーとかもおバカ度をUPしている上に
そこに絡むフランスっぽい曲者がてんこもり。
まさにアッパレで楽しいです。

で、この映画の追っかけっこの中心である二人の主人公は
囚人がジェラール・ランヴァンで看守がブノア・ポールブールド。
ランヴァン氏なんてオープニングの若作りのヅラが大笑い。
いつもより色黒の、ブットイ腕したマッチョキャラで
眉間にしわ寄せながらおバカをやってくれます。
で、そんなランヴァン氏を引っかき回すのが看守のブノア氏。
痩せてて白くて細くて神経質で気弱な嫁に逃げられた看守で
この二人がコンビになって、あっちこっちと飛び回ります。

細かいことはどうでもいいのです。とにかく楽しいです。
おバカ映画万歳!というタイプの一品。

監督の話では未だに制作費回収できてないそうで(笑)
日本だと9月に公開です。

もっと書きたいけど、キャスト二人に会って「ちゅっ」てして貰って
盛り上がり過ぎちゃってるので、続きはちょっとまって・・・(笑)



「ありふれた事件」

’92(ベルギー)
脚本:レミー ベルボー 、ブノワ・ポールブールド 、アンドレ ボンゼル
監督:レミー・ベルボー、アンドレ・ボンゼルブノ
出演者:ブノア・ポールヴールド、レミー・ベルヴォ 、レミー ベルボー 、
アンドレ ボンゼル 、ジャン マルク シェニュ 、アラン オペッツィ


都市の孤独を憂いながら、心臓病の年寄りを脅し心臓発作を起こさせて金を巻き上げたり、
教養を振りかざしながら平気で人を殺す偏執狂的なサイコを
カメラがドキュメンタリーで追う。そしてカメラ自身が殺人鬼の共犯者を演じ始めるが・・・

先日行ったフランス映画祭で、何だかとってもいい人だったポールヴールド氏。
ハイテンション(徹夜してたらしいが)でサービスの人で顔も含めて面白い人で
ハグしてくれたし「むちゅっ」ってしてくれたし・・・
と思ってたら・・・この映画じゃ人でなしの殺人鬼だった(笑)

この映画、かなり私好みです。白黒でスタイリッシュな映像で
ドキュメント風で凄く臨場感があって、ブノワ氏の容赦ない仕事っぷりに
ドキドキしっぱなしです。ひねくれたブラックユーモア満載で
このひねくれ加減もまたかなり私好み。

あくまで日常とフツーというポイントを外してないような錯覚を起こしちゃいそうになる
密着ドキュメンタリー調スタイルで撮られていますが
その感じが、対象であるブノワ氏の老若男女子供友人知人を無差別に
バッカバッカブチ殺すはレイプするはのサイコ殺人鬼ぶりを
ヘンに身近に感じさせちゃって、見ていてミョーな気分になってきます。

ブノワ氏があまりにフツーのトーンで無茶苦茶するので
(しかも彼なりのルールがあるらしい。)いつ何時
何が起きるのが、誰が殺され誰が死ぬのか分からないんです。
しかも容赦なくバンバン人を殺すんです。
そのすっごくドライな感じとハードボイルドな感じと
ケロッとしたブラックユーモアで
ジメジメした部分が無くてかっこいいんです。
あくまで視点が殺人鬼(というか仕事人)ブノワ氏の方に近いので
被害者が気の毒・・・とかなんとか、
こっちがウエットになってる隙がないんです。
かといって、ブノワ氏のウエットになっている部分も
あまりにもわけわからない人なのでシンパシーなんて感じません。
でも、偶に感じたりすると・・・例えば誕生日の友人殺し・・・とかね。
何だか「あ・・・シンパシー感じちゃったんですが、イイのでしょうか・・・」という
変な後ろめたさを伴ってきてしまい、こっちの気持ちすらも弄ばれているような
妙な感じがします。とにかくドライ。よく見ると遊びの部分も結構あって
そこがまたかっこいいんです。

基本的にはブラックユーモア満載映画なので、ワカラン人は多分ダメでしょう。
このセンスが嫌いな人や苦手な人もいらっしゃるでしょうが
私にとってはかなりのヒット! 

ブノアさんてウォレスとグルミット顔(flyvさん談)のハイテンションなオッサン
ってだけじゃないですねぇ・・・グレイトです。
とにもかくにも、コレ系の映画がOKな方には特にお勧めの一品です。


「天使の肉体」


’98(仏)
監督 ピエール・ジョリヴェ
出演者 ヴィルジニー・ルドワイヤン 、ジェラール ランヴァン
ギョーム・カネ 、キャロル・ブーケ

小さな犯罪を重ねるセシルは、裕福な弁護士・ミシェルを誘惑し、
罪の軽減と彼の愛人の座を得る。
美貌の妻がいながら若いセシルに溺れるミシェルは、
セシルの恋人、ヴァンサンへの嫉妬から、次第に精神のバランスを失っていく・・・。

援交の映画です。敏腕弁護士が万引き小娘と援助交際です。
 いかにもフランスっぽい気怠い感じの恋愛バカ映画。。というか
墜ちる男+ロリータって事です。この邦題も大笑いだし。
内容もどっかで見たことあるような感じです。
(実際BBの映画のリメイクだそうですが)

別に私の見るタイプの映画ではないのですが、何で見たかというと
先日行ったフランス映画祭で突然私に「ちゅっ」としてくれた上に
(えぇ、それなりの主張はしましたけどね(笑))
後で残り香まで残した渋いおじさんG・ランヴァン氏主演だから見たのです。
いやぁ〜、まったくもってこの映画でのダメダメ男ぶりはステキでした。

この手の映画のセオリー通り、この映画の女性達もまた強い。
嫁といい小娘といい、したたかでオヤジは適うはずもなく・・・
まぁ、ベタな話なんです。だから大まかなことより細部を楽しみましょう。

ジジイが岡惚れする小娘のパンツはやっぱり白。そしてミニスカ。
嫁アッパレ。ダンナの弱みをぐぐっと掴んで、それを放さない所が◎。
出てくる若い男はカワイコちゃんだし、結構露出するけど
やっぱりランヴァン氏のフェロモンに飲み込まれている。さすがだぜ・・・
ランヴァン氏のインテリ男は予想以上に填っています。
先日見た映画だと変に人の良い、運の悪い色黒なマッチョ男で、
それもイケてたけど、インテリ弁護士もイケルじゃん・・・
ラストの嫁に置いて行かれる情けない顔がまた◎。 etc.

とにかくオヤジ好きには結構お勧め。



「CIAの男」


’00(米)
監督・脚本 ピーター・アスキン
出演者 シガニー・ウィーバー 、スティーブン・バンクス 、
ジョン・タトゥーロ 、アンソニー・ラパグリア 、
ライアン・フィリップ 、アラン・カミング 、ウディ・アレン


キューバ危機に揺れた62年が舞台の爆笑(????)コメディ。
妻デイジーの不満に我慢できなくなった教師のクインプは、
自分がCIAのシークレット・エージェントだと嘘をつく。
で、成り行きで国際的なスパイになって、
フィデル・カストロをひっくり返す陰謀に関係する話。
だがそのニュースを知ったCIAは…。

アホ映画です。もちろん日本未公開ですし、
私自身、この映画の制作をネットで知ったとき、あまりにもヤバイ感じがしたので
見るのを半分諦めていました。それくらいのアホ映画です。

この映画で光ってるのは、何といってもシガニー・ウィーバーとアラン・カミング。
確かにこの映画はキャスティングは豪華ですが、全員尽くスベっています。
いえ、映画自体がスベっているんです。しょーもない映画なんです。
しかし、この二人には滑っているなりに変な余裕が見えて
明らかに悪ノリして楽しんでいる感じがよく伝わってくるのですよ。
ウィーバーは書籍執筆に燃えるミーハー主婦で、飛んでていい感じです。
カミングは家具調度にやたらと拘る元大統領。アホです。でもスッゴク楽しそう。
「ベルベットのダストパックの付いた金の掃除機を持っていた」とか
「ボクちゃんホントはピアノ弾きになりたかったのに、ママが
責任のある仕事しなさいって言ったから大統領になった」とか、
とにかくすっごいおバカちゃんです。その上アホな変装しまくり。
設定はプエルトリカンって事なので(無理あり過ぎ(笑))やたら厚化粧。
しかもピアノ弾き語りしています。

この映画ってウッディー・アレン、ジョン・タトゥーロなんかも出てる
豪華なキャスティングにも関わらず、あまりにもスベっています。

アレンなんて、いつものモショモショ男じゃないキャラが見れるし
タトゥーロの開き直ってんじゃねーかと思っちゃう様な
変なテンションのキレっぷりも見物かも。
でも滑った映画なんです。

あくまでレンタルビデオで見るべき一品です。
キャストの中の誰かのファンだとか何とかそういう理由じゃないと
見るべきではありません。スベり過ぎ。ある意味珍品です。


「黒馬物語−ブラックビューティー−


’94(英)
監督 キャロライン・トンプソン
出演者 ショーン・ビーン 、デヴィッド・シューリス 、アンドリュー ノット、アラン・カミング(声)


額に白い印を持つ黒い馬の成長と波瀾万丈の馬生を描いた物語。

吹き替えでは見たことがあったんです。でも、この映画で大事なのは
お馬さんの声をアラン・カミングがやっている事であって、吹き替えじゃダメなんですよ。
ということで、先日根性で字幕版をレンタルしてきたら、もうすぐBSでやるんだそうです。
・・・ちょっとバカみたいだった・・・

この映画は年齢とか性別とかそういうことに関係なく万人にお勧めできます。
映像的にもちょっとこれ見よがしっぽい感は否めませんが、馬の美しさ自然の美しさが
よく出ていると思いますし、音楽もそれなりによろしく、話の展開もそれなりに退屈しません。
優等生な映画でございます。でも、説教臭かったりとかしないのでひねくれ者の私も
素直に見ることが出来ました。だって、優等生で説教臭い映画って・・・・・・。

でもって、この映画は手の奇麗な男デヴィッド・シューリスがBeautyの
オーナーの1人として出てきます。理屈じゃないです。あの奇麗なお手手で
ナデナデされてて・・・えぇなぁ・・・(バカです)
善人で貧乏で病弱で報われないというフルコース揃った役所がかなりポイント高いです。

さて、カミングのviceですが、元来こういうのって彼はよくやっているので
そつなくやっておられました。
っつーか、オーツ麦にうっとり。。。ってアタシはオーツ麦になりたかった・・・(はいバカです)

ショーン・ビーン(襟足長い!)が助産夫でビューティーが生まれて、
次はジム・カーターに世話されて・・・等々、馬が主人公ですが
脇も濃度の高い英国キャスティングで固めてると思いました。

私はあの白いポニーが可愛かったな・・・。



「ライフ・イズ・スイート」


’90(英)
監督・脚本:マイク・リー
音楽:レイチェル・ポートマン
出演 アリソン・ステッドマン、ジム・ブロードベント、クライル、スティーブン・レイ、デヴィッド・シューリス


ロンドン郊外に住むある家族の日常の物語。
ベビー洋品店で働くウェンディはハイテンションの主婦。
夫でコックをしているアンディは、飲み仲間のパッツィ(レイ)から
ポンコツ屋台車を買って、未来を夢見る。
双子の姉妹ナットは配管工で、もうひとりのニコラ(ホロックス)は拒食症で引きこもり気味。
一家の友人オーブリーは、レストランを開業するが・・・

実は私はリー監督が結構好きなんです。
だって、ダメ人間の映画ばっかりなんだもん。
今回はダメ男じゃなくてダメ女ですが、いつものように
突き放すでもなく、暖かい視点で描かれております。

また、ホロックスがいかにも神経質そうで良い感じなんですよ。
家族愛とか姉妹愛とかそんなのも描かれていて、結構私は好きです。
英国下層階級系ですね。

あ、スティーブン・レイが怪しいくて良い感じです。
そしてデビシューはホロックスのボーイフレンド役で
何かあの冴えなさかげんが良い感じ(笑)



「シャンドライの恋」


1998年 イタリア
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
原作者 ジェイムズ・ラスダン
脚本 ベルナルド・ベルトルッチ 、クレア・ペプロー
音楽 アレッシオ・ヴラド
出演者 サンディ・ニュートン 、デヴィッド・シューリス 、クラウディオ サンタマリア 、
ジョン C オイワン 、マシッモ・デ・ロッシ 、シリル・ヌリ

アフリカで暮らしていたシャンドライは、夫が政治犯として投獄されたのを機にイタリアへ渡り、
家政婦として働きながら大学で医学を学んでいた。
屋敷の主人、キンスキーは英国人音楽家。2人はほとんど言葉を交わさなかったが、
働き者の彼女にキンスキーは好意を持ち始める。夫のことを知らない彼はついに思いを告白するのだが…

ベルドリッチの映画って、いかにも男性が作ったっていう感じの、何か重厚でジジむさくて
見た後グッタリするっていうイメージなんですが、この映画って
原作が短編だということもあると思いますが、軽やかでサラッと見ることが出来ます。

基本的にstoryが女性向きなんですよね。
だって、ひたすら貢ぐ男の話だもん。
私は「大いなる犠牲愛」とか「見返りを求めない限りない愛」とか
そんなきれい事言う気は更々ありませんよ。この映画は女性が見て楽しいんです!
男性が見たらそりゃアラばっかり見えるし、腹も立つかも知れません。
でも、女性が見たらそりゃ気持ちよく見ることが出来ると思いますよ。
だって、男がひたすら貢ぐんだもん(笑)
まぁ、私は女ですから、楽しく見せていただきました。
だって貢ぐ男だもん。

そして何より、以前から再三に渡り騒いでおりますが
それはもう素晴らしく手の奇麗なデビシューがピアニスト役。
しかも手のアップが多い!
ハッキリ言ってピアノ演奏シーンのでたらめぶりは相当なモノですが、いいんです。
だって、手の奇麗な男がピアノでスッゴク官能的な曲を奏でて女を口説いちゃうんですよ!
もうこの際、細かいかとなんてどーでも良いって気分になってきます。
しかも貢ぐし!

台詞は至って少ないし、何か設定の割には感情の張りつめた感じが
いまいち不足気味だし、役者さんの演技がどうのって感じでもないのですが
映像と音楽の扱いにたいする拘りを感じます。
映像と音楽が主人公といっても過言でないかも。

気合い入れて見るタイプの映画じゃないです。
サラッと見るタイプの映画で、細かいツッコミは無駄ですな。
多少あざとい感じもなきにしもあらずだし(笑)

それにしても、キンスキーがシャンドライに作った曲はとってもエッチ(笑)

巨匠が作ったとか何とか、細かいことは考えずに屁理屈抜きに
とにかく男が貢ぐんです。女性は必見?!



「ディボーシング・ジャック」


’98(英)
監督 デヴィッド・キャフリー
出演者 デヴィッド・シューリス、 レイチェル・グリフィス 、ローラ・フレイザー、 ジェイソン・アイザックス


笑えるクライム・アクション。政情不安定な北アイルランド。
酒好きで恐妻家のコラムニスト、ダンは、一夜をともにした女子大生の
殺害現場にいた事から容疑者にされた挙げ句、警察、IRA、アルスター義勇軍、
英国軍、政治家から追われる羽目に。
真犯人を見つけるべく、彼女の残したメッセージ、“Divorce”と”Jack”を手がかりに捜し始めるが…。

二時間飽きません。
未だ抗そうが続く政情不安の北アイルランドを舞台にそれぞれの思惑と偶然が絡み合って
面白いったらありゃしません。何でもっと早く見なかったんだろ。

私のツボに入りました。脚本が滅茶苦茶良いし、何とも言えないノリの良さと明るさ
そして何といってもひねくれた感じが何とも◎。
ジャックってユニオン・ジャックのジャックかい?

お酒大好き、タバコ大好き、オネエチャン大好き、仕事はぼちぼち
二流雑誌のコラムニストダメ中年・・・そんなデビシューは最高です。
デビシュー好きでダメ男好きの私にはダン・スターキーはタマランですな(笑)

それとね、北アイルランドのオヤジギャグは日本のそれと同じレベルだったっす(笑)
女子大生に「専攻は何? フィヒロソフィー?ジオロジー?ソシオロジー?・・・etc.」
とか何とか言いつつ、結局の所
「スカト○ジー?・・・ ・・・ ・・・アポロジー・・・」と下ネタを織り交ぜ
最後に落ちまで付けてしまうこのお寒いギャグはまさにオヤジギャグ。
あぁ、切ないほどにオヤジギャグ(笑)

細かいところまで笑えるし、脇役でさえ変にキャラが立ってて面白いし
主人公を筆頭にヘソの曲がった視点が素晴らしい。
舞台がもめ事の巣窟北アイルランドというところがまた面白い。
もしかしたら、UK内輪ネタ的部分がけっこうあるかも知れませんが
大まかなことは映画の中で乱暴に説明しているので多分政治ネタも分かります。
カトリックとプロテスタントが喧嘩してて、ついこの間まで停戦してなくて
英国では爆弾テロが日常茶飯事だったっっつー事さえ分かっておけばOK。

何はともあれ私は楽しかったです。



「ビッグ★リボウスキ」


'98(米)
製作 イーサン コーエン 、ジョン キャメロン
監督 ジョエル・コーエン
脚本 イーサン コーエン 、ジョエル・コーエン
出演 ジェフ・ブリッジズ 、ジョン・グッドマン 、スティーブ・ブシェミ 、ジュリアン・ムーア 、
ジョン・タトゥーロ 、ピーター・ストーメア 、フィリップ・シーモア・ホフマン 、
サム・エリオット 、タラ・リード 、デヴィッド・シューリス

同姓同名の富豪と間違われたために奇妙な誘拐事件に
巻き込まれた男の災難を描いた、ブラック・コメディ。

ジェフ・ブリッジズのあまりのコ汚いオヤジぶりに、ただひたすら圧倒されますな。
もう、変人だらけで変人だらけでシュルでさえあるですよ。
ブシェミはまた死んでるし、タトゥーロは気持ち悪すぎ(笑)
F・シーモア・ホフマンのあの七三眼鏡男もミョーに変な違和感駄々よってるし。
で、デヴィッド・シューリスなんてただひたすら裏声で高笑いし続けるだけだし(笑)

で、突然現れるワケワカラン画面、濃度の濃い濃いキャラ達が自分勝手に動き回り、
コ汚い主人公がやる気無さ気にウロウロし、ボーリングをする。
こう書いちゃうと、何が何だか分からないんですが、
この映画って、何が何だか分からないけど凄く魅力的で良くできているし、飽きません。
駄目な人もきっといるでしょうが、コーエン兄弟モノの中では一番POPな作りかも。
結構映像も面白いです。




「ミラクル★ショー
ハロルド・スミスに何が起こったか?



99年 (英)
監督 ピーター・ヒューイット
出演 トム・コートネイ 、ローラ・フレイザー 、マイケル・レジー
ユリ・ゲラー 、スティーブン・フライ 、デヴィッド・シューリス 、マーク ウィリアムズ

1977年、18歳のヴィンスは法律事務所で働いている。
退職した父ハロルドは「チャーリーズ・エンジェル」を愛する日々。
母は、ディスコで若い男とはしゃいでいる。ある日、ハロルドは地元の老人ホームに呼ばれ、
マジックを披露することになった。腕時計を止めるはずだったのに、ペースメーカーを止めてしまった…!

ヴィンスは、ディスコでパンクガールに一目ボレ。ダンスに明け暮れていた日々からパンクに転身。
そんな中、父ハロルドが奇妙な殺人事件?を起こして…。

多分ダメな人はダメなタイプの映画ですが、私は嫌いじゃないです。
何だかダラダラマッタリしていて馬鹿馬鹿しいキレのない映画なんですが、
バカバカしいのでつい観て良しまうです。
70's〜80'sへのノリです、フィーバーしていたヤツがアナーキストになっちまったりするのを
笑える人は見れると思いますよん。ノスタルジー系の部分が大です。

基本的にはツマランベタな青春モノですが、語り口が変なので結構面白いです。
あくまで万人向けじゃないんですが。

そうそう、マシュー・リース(タイタス)が主人公のお兄ちゃん
スティーブン・フライ(オスカー・ワイルド)がデブのラヴ&ピースなずれてるパパだし、
デヴィッド・シューリスが主人公の上司クソヒゲだし、
フットワークの軽い英国俳優さんの面白さを見ることもできるですね。


「D.N.A.-ドクターモローの島-」


’96(米)
監督 ジョン・フランケンハイマー
制作 エドワード・R・プレスマン
原作 H・G・ウェルズ
出演 デビット・シューリス、ヴァル・キルマー、マーロン・ブランド


そんな感じはしてたけど、やっぱり予想通りのオバカちゃん映画でした。
いや、ある意味面白いですよ。あくまである意味ですが(笑)

飛行機事故で海に投げ出された弁護士ダグラスは貨物船に助けられる。
彼は孤島に上陸し、恐るべき実験を目撃するのであった。
なんとそこではマッドサイアンティストDr・モローが遺伝子操作の研究をしていた。
それは動物と人間のDNAを配合して新しい生物を作ろうとしているのだった。
H・G・ウェルズの小説「モロー博士の島」を再映画化。

マーロン・ブランドは出て来るには出てきます。・・・で、何の意味があるの?
ハッキリ言ってブランドの出る必要性は無いです。
ヴァル・キルマーも出て来るには出てきます。これまた、だからなんやねん?
彼のキャラもまた生かし切れていません。
デビシューですが、う〜ん・・・考え物ですねぇ・・・
これもまた彼が演ずる必要ナシの役です。
しかも、悲しいかなデビシューはこんな映画のこんな役ですら
悲しいほど芝居が上手い(笑)
ある意味ではこの映画でデビシューがますます好きになったですよ。
だって、何だか健気にさえ見えたんだもの(笑)
本人は「二度とみたくない」と言ってるそうですが・・・気持ちは分かる・・・

思うに、ブランドが出ていなかったら上記の二人も出演しなかったでしょう。
お金に困ってればお話は別ですが。
ということは、ブランド氏がお金に困ってたのか?
何れにしろ、映画の内容以外のことで色々下らないことを考えてしまう
管理人なのでした。



「ネイキッド」


’93(英)
監督 マイク・リー
制作 サイモン・チャニング・ウィリアムス
美術 アリソン・チッティ
出演 デヴィット・シューリス、カトリン・カートリッジ


デビシュー万歳WEEK中って事で見たんですが、何だかいい感じっすね。
ミレミアムを目前に控え終末感蔓延しまくりの厭世的な私好みの映画です。

社会を拒絶し罵倒と暴行でしか自己を確立できないジョニー。
答えを探すが如くに本を読みあさり、不安を満たすが如く理屈で武装し
攻撃は最大の防御と言わんばかりに攻撃しまくるも、
人と関わらずにはおれない駄目男ジョニー。
そんな彼が故郷のマンチェスターを追われロンドンに流れ着き街を彷徨うが・・・

デビット・シューリスが実に良いですね。あの壊れ具合がよろしい!
さすがカンヌで主演男優賞を取っただけのことあります。
この手の役が大げさで暑苦しくうざったくならないで
サラッとした壊れ方になってた様子に彼の才能を感じちゃったですよ。

あのトイレのユーモアに泣けちゃいましたね。
あれって警備員のオジサンが自分の存在を記録するために
バーコードチェックをしているののまねですよね。
つまりルイーズの手と額にトイレクリーナーでチェックを入れて
自分の存在証明しているって事でしょ? 深読みしすぎ?
証明したからこそ彼はあのあと黙って晴れ晴れと立ち去ったのよね、違う?
「甘ったれんなこの駄目男!!」と突き放せないルイーズ
にシンパシー感じちゃいません?(私だけか?)

それと、この映画に出てくる人って美人印が付いてる人がいなくて
その辺にいそうな雰囲気で、彼らの不安と孤独が
妙にリアリティーを増してると思いました。