AlkmaarからDortmundへ

 何人かはまだAlkmaarに残るが、先に同室であった4人と一緒にDortmundへ向かう。その前にみんなで近郊の街Burg am Zeeに向かう。海に面した街を歩くことを好むドイツ人は多いが、彼等もしかりである。
 天気は、この時期に相応しい「雨」。海岸に面しているので風も強い。しかし、彼等は海岸を歩こう、と言い出す。子供連れの何人かは、近くのカフェで待っているということになり、彼等を残しみんなで砂浜を歩く。

どんよりとした空、ポツポツと降る雨。
「日本人は何故こんな時期にヨーロッパへ来るのか?」
と多くの人々が疑問を持つ。

 ドイツ人の散歩好きは有名で、それに付き合うのは体力を伴う。spazielenという単語を「散歩をする」と和訳してあるドイツ語の教科書や、講師がいたら、それはドイツ人との付き合いをしなかった著者によるものと考えて間違いない。
 彼等はspazielenするときは、最低でも2〜3時間は歩き続ける。ひたすら海岸沿いを1時間半歩き、そのまま折り返したり、それらしきコースを見つけぐるりと一周歩いたり・・・・。それは「散歩」では無い。

 駐車場でどうしようか悩む友人達。しかし、せっかく海が目の前にあるのだから、と砂浜を歩くことに。

 この街に残る何人かと別れ、Drotmundへ向かう。もう暮れかけているオランダの風景は、やっぱり運河と湿地しかない。しかし、そんな風景も、ドイツに近くなるに従って煙突が目に付くようになる。いつしか車は国境ゲート跡を抜け、ルール工業地帯に突入する。車の量も増え、さらにどの車も加速を始める。
 Dortmundには20時前に到着した。ちょうど一年ぶりのDortmundである。これから何日か世話になるArntとAnneの家は、僕が7ヶ月ほど住んだ家から300mほどの所にあり、近所は庭の様に知り尽くしている。
 この日は近所のピザ屋で買ってきたピザとなつかしいDortmund Bierで夕食を摂るが、何となく体の異変に気づく。ノドが痛く、話をしているのも億劫になってきた。明日は早く起きてWuerzburgまで日帰りでビールを飲みに行く予定なので、今晩中に直さなければ、と焦る。ネットで明日の列車を検索し、早く寝ることにした。


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