<閉鎖>

デュッセルドルフ方面からの列車がドルトムント中央駅に入る頃、進行方向右手に「U」の看板が見える。このシンボルこそが醸造都市ドルトムントを象徴するような「Dortmunder Union Brauerei(ドルトムンダー・ウニオン・ブラウエライ)」の醸造所である。


しかし、この巨大な醸造所は現在は使われていない。
ドルトムント市内の醸造所の統合の歴史は、当然このウニオンにも関わっている。現在はRitter Brauereiと合併し、Dortmunder Union-Ritter Brauerei GmbHとして郊外に近代的で巨大な醸造所を持つ。


ドルトムント市内に於いて、Union-Ritterの「Brinkhof's Nr 1(ブリンクホフス・ヌンマーアインツ)」の人気は圧倒的で、どの酒販店のビールコーナーにもこのビールのケースが山積みされている。

<2006年 Dortmunder Actien Brauerei と合併>


■Union-Ritter Brauerei で醸造されるビール■
Brinkhof's Nr1

1873年にドルトムント市内の何軒かの醸造所が集まりDortmunder Union Brauereiが創立された。その最初のブラウマイスターがFritz Brinkhof(フリッツ・ブリンクホフ)である。彼は1923年までUnionを支え、Unionはドルトムントの象徴的な醸造所となった。

Brinkhof's Nr 1は、彼のレシピを当時のまま受け継ぎ、今日も生産され続けているピルスナーである。多くのドルトムント市民に支持され、その人気は他の追撃を許さない。
在独中の所長宅の台所、現在もドルトムントに住むクラウス研究員の台所には、当然のようにこのビールのケースが積まれ、毎日のように消費されている。
このような小さなグラスで提供されるのが普通。これは0.3lであるが、0.5lの場合は円柱型のジョッキ型グラスになる。 風邪をひいている僕の前で、美味そうに飲むクラウス研究員と、サッカー仲間のカイ。ちなみにカイが飲んでいるのはPilsをファンタで割ったRadler(ラトラ)。
First

合併以前のRitter社の2大看板の一つ。Exportは「Ritter」。Pilsnerは「First(フィルスト/ドイツ語読み)」と区分されていた。辛みが強いしっかりとしたビールとの印象があるが、取り扱っているクナイペが少ないせいか、数えるほどしか飲んだ事はない。
合併により影が薄くなってしまった感がある、不運なビール。次にドルトムントを訪れるときは、もう一回飲みたい。
Ritter
コースター無し

クラウス研究員が捜査中

Union-Ritterが販売するビールであるが、すっかり「樽(ドイツ語でFass Bier)を見なくなった。しかし、ビン売りは健在で、市内の酒販店で購入することができる。

このビールはいわゆる「ドルトムンダーエクスポート」に属す。
Ritterとはドイツ語で「騎士」を意味する。ラベルには騎士の楯が描かれており、シンプルなデザインである。
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