講道館柔道
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●柔道の歴史---

講道館は、1882年に創設されました。創設者は、講道館柔道の創始者嘉納治五郎師範です。柔道の母胎は柔術でした。柔術には、いろいろの名称や流派があるものの、全体として、無手または武器を持つ相手を攻撃し、またはそれから自分を防御する術だったといえます。師範は、柔術各流派の優れたところを集め、危険なところを除き、工夫と研究を加えて、全く新しい講道館柔道を創始したのです。たった9人の門人、12畳の道場から始まり、数年たたぬうちに講道館柔道は警視庁武術大会においてその優秀さを認められ、飛躍の第一歩を踏み出しました。嘉納師範は、広く国民的視野から体育としての柔道をとらえ、講道館の組織づくりを推進し、柔道の諸規定を整備していくかたわら、1909年にはアジア地域で初めての国際オリンピック委員となって体育・スポーツの振興に尽くし、柔道の世界的な普及にも心をくだきました。柔道は、世界中の柔道愛好家、スポーツ振興者たちの支援で、1964年にオリンピックの正式種目となり、今や世界のスポーツとして各国で盛んに行われています。

●柔道---心

柔道は、男女ともにあらゆる年齢層の人々に親しまれています。強くなりたい一心の人、弱いからだを鍛えたい人、自分の精神を練りたい人、快い汗を楽しみたい人、安全の能力を身につけたい人、柔道の指導者になりたい人、現に指導に熱中している人などさまざまな人がいます。こんなにいろいろな年代の、いろいろな目的を持った人たちを共通にひきつけている柔道とは一体なんなのでしょうか。 嘉納師範は、一般に言いならわされていた柔術を柔道として単に技を修得するだけでなく、天下の大道を学ぶものとし、その教育場を「講道館」と呼んだのです。講道という語には、道を学び、明らかにし、実践するという意味があり、講道館柔道と名付けて柔道の本質を明らかにしているところに、嘉納師範が、いかに道を重んじ、その修行を一生の大事としていたかを知ることができます。嘉納師範は、柔道修行の目的は、攻撃・防御の練習によって身体を鍛錬Lて強健にし、精神の修養につとめて人格の完成をはかり、社会に貢献することであると示されています。写真は、嘉納師範が、柔道の原理と理想を道標として揮こうされたものです。

●柔道---技

「身体と精神を最も有効に働かせる」、これが柔道の根本原理で、この原理を技の上に生かしたのが「作り」と「掛け」の理論となります。「作り」は、相手の体を不安定にする「くずし」と、自分の体が技を施すのに最も良い位置と姿勢をとる「自分を作る」ことから成り立っています。「掛け」は、この作られた一瞬に最後の決め手を施すことをいいます。この作りと掛けは、柔道の根本原理に従った技術原理ということができます。互いに、精力善用・自他共栄の根本原理に即した作りと掛けを競い合う間に、自然とこの根本原理を理解し、体得して、社会百般の実生活に生かそうとしています。「技から道に入る」わけです。

●柔道---体

心を磨き上げ、技を鍛えることで、一流の精神力に支えられた体があって初めて「一本」になるのです。柔道を長年鍛錬したものは強靭な肉体の持ち主になりますが、その強靭な肉体を維持するには日々の柔道練習を通して得られる精神が最も大切なのです。

●女性や体の弱い方に近年人気の柔道---

柔道の肉体的なピークは26歳前後です。つまり、中学生まで運動をしたことが無かった高校生でも10年の修行を積めば、必ず一流の精神力と強靭な体を手に入れることが出来ます。また、近年では治安悪化を懸念して自らの身は自ら守るために競技柔道でなく、大人になってから趣味として柔道を始める女性や体の弱い方が多くなっています。興味をもたれたらぜひ、お近くの町道場にご相談下さい。


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