美容医療市民公開講座より 

A ケミカルピーリングとは

講師:まゆみクリニック院長……戸佐眞弓先生

あやまつの読みにくいノートをもとに、このレポートを作成いたしました。
支離滅裂の部分があるかと思いますが、お許しください。
このレポートで行なわれているケミカルピーリングは、
まゆみクリニックで行なわれているケミカルピーリングについてです。

ケミカルピーリングとは

化学物質で、損傷された皮膚の治療を行なう。
浸透させる深さで、物質(用いる薬剤)の選択がことなる。

効果としては、、、
・角質の代謝亢進
・真皮上層の細胞活性化
特に、色素沈着やしわなどに効果がある。

ケミカルピーリングの種類

  ・Superficial Peeling (Very Superficial Peelingも含む)
  ・Medium Depth Peeling
  ・Deep Peeling

皮膚のどこまで浸透させるかによって名前がついている。

@Superficial Peeling (肌表面のピーリング)
 皮膚の基底層まで浸透させる。(=基底層までを生まれ変わらせる)
 薬剤:AHA、サリチル酸、ジェシナー氏液、TCA(10%〜20%)
 目的:表皮異形成(肌表面のトラブルを改善?)、色素沈着
 改善のためには数回の治療が必要。病理学変化(改善)には限界がある。
 Peeling後は日常生活が送れる。
 
日本人には最も適する。

AMedium Depth Peeling (中程度の深さのピーリング)
 真皮乳頭層(真皮の上の方)まで浸透させる。
 薬剤:TCA(35%〜50%)、グリコール酸(70%)
 目的:表皮異形成、色素沈着、しわの改善
 白人で、7〜10日の上皮化、数ヶ月の発赤・色素沈着

BDeep Peeling (深いピーリング)
 真皮網状層の一部まで浸透
 薬剤:フェノール
 目的:メラニン異形成、シミしわの改善
 白人でも大変なトラブルになることがある

日本人の皮膚の特徴として、
  ・色素沈着が起こりやすい
  ・発赤が続く(数年間に渡る場合もある)
  ・跡が残る

日本人に適切なケミカルピーリングとして、、、

 95年〜アメリカより
  Micro Peeling (まゆみクリニックで行なわれている)
  マイクロピーリングとは、
   『 機械的ピーリング+30%までのAHAピーリング 』
  ニキビ、シミ小じわ、肝斑(ホルモン異状によるもの)などに有効
  さらに、ピーリングにより、他の薬剤(V.A、V.C、ハイドロキノンなど)の浸透性を高める

AHAとは、、、

  AHA(αヒドロキシ酸)にはいろいろある。
   グリコール酸・・分子量が小さく浸透しやすい、細胞生成効果あり
   乳酸
   Tertaric Acid
   Citric Acid
   α Hydroxy Octanoic Acid
   α Hydroxy Decanoic Acid

薬剤濃度 効果 使用場面
AHA10%以下 水分保持効果 コスメ、エステティック
AHA20%以上 角質代謝の亢進
真皮の細胞活性
医療機関
マイクロピーリングの治療の流れ 

@皮膚の評価を行なう
 fizpatric分類による…日焼けをしたあとに肌がどう変化するか
 これによって、ケミカルピーリングにどのくらい強い肌かが判断され、薬剤の濃度、放置時間などが決まる。

AMicro Peeling (病院にて)
 1:物理的or酵素によるピーリング
   物理的ピーリング…顔剃りによって表面の角質を削る
   酵素洗顔…パパイン酵素の洗顔で表面の角質を削る
   日本人は普段から顔剃りをしている人が多いので、基本的に酵素洗顔を行ない、剃れでも足りない部分だけ顔剃りを行なう。ニキビの人は、酵素洗顔。

 2:フルーツ酸(AHA)によるケミカルピーリング
   20〜30%のマイクロピールソリューション(pH2.6〜2.9)にて、15秒から2分間。その後中和をする。中和のタイミングは『時間』ではなく、『肌の変化(ピンク)』で決定。

 3.鎮静
   ドライアイスを塗ったり氷で冷やしたりする。日本人の場合、ドライアイスで冷却すると色素沈着を起こすことが多いので、もう少し穏やかに冷却する。

Bホームケア
 おうちで、AHAの配合された化粧品でお手入れをする。ニキビには特に有効。

注意点:ケミカルピーリングの皮膚組織への到達率は、濃度pH放置時間による。どんなに濃度が高くても、pHが大きいと効果は少ない。医療用で使用されるピーリング液のpHが2.6くらいの強酸であるのに比べ、エステティックサロンで使用されるものは、濃度が同じくらいでもpHは4くらいの弱酸であることが多い。pH4だと、酸が80%以上解離して(酸として働かなくなること、理系の人に聞いてみよう)しまうのでムダ。患者さんで濃度ばっかり気にする人がいるが、pHもすごく大切。

どんな患者にどんな効果があるか

・患者さんは30代のシミ・しわを気にしている人、20代のニキビを気にしている人が多い。特にニキビには劇的に効く。
・日本人向けのAHAのケミカルピーリングは、表皮までの浸透のため、
表皮に起因するトラブルである、シミやくすみ、小じわに有効。
・ニキビは、1週間くらいで膿胞がつぶれるので、悪くなったように見える。
 重傷の人は、4〜5回目くらいから効果が出はじめ、回数通う必要あり。
・色が白くなり、くすみがなくなるという声が多い。2〜3回で効果出る。
 日焼けに効果がある。
・小じわの改善については、ビタミンAとの併用が有効。

間違った認識

Q.酸が強いと効果的か?
A.リスクが増える。日本人に適した強さの酸を選ぶ。

Q.酸の濃度が高いと効果的か?
A.濃度だけにだまされてはダメ。個々の肌にあった濃度で、pHも大切。

Q.皮膚が厚く剥がれると効果的か?
A.厚く剥がれるとは限らず、個人差。

Q.頻繁にやると効果的か?
A.個々にあった治療期間と回数を守る。

最後に。。。

アメリカでは、ケミカルピーリングは『医療の一環』として浸透している。

 

まとめというか、あやまつの個人的感想

ケミカルピーリングというと、あまりにも大きな効果が期待されて、バリリと皮をむくものをイメージしがちだが、日本人の肌に向くもの、自分の肌に向くものを判断してくれるところで受けましょう。失敗は許されません。
最近ではいろいろなところで手軽に行なわれているケミカルピーリングであるが、医療機関で提供されるものと、エステティックサロンで提供されるものは、値段だけでなく(エステの方が半額くらいだが)、効果や質が全く違う。まず、メーカーから卸されるケミカルピーリング液は、医療機関用とエステ用では全く違うらしい。どうせ受けるのなら、きちんと受けて、しっかり効果を出して、つるつるお肌になりましょう!
何よりも大切なことは、信頼できると判断した先生のいうことを聞くことです!

 

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