2003年収穫物BEST5
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 2003年に入手したCD、LP、SP、DVDその他、とにかく音楽に関係するものなら何でもOKということで、特に印象に残ったものを5つ挙げるという、まあ、よくある企画です。
 第1回となる今年は、カフェ・ソサエティのメンバーに加え、日頃からお世話になっているお三方にもお願いしました。皆さん、何のお礼もないというのに(笑)、参加を快く引き受けていただきまして、本当にありがとうございました。来年2004年もやりますのでよろしくお願いします。


50音順/敬称略

阿部広野 (ノアルイズ・レコード/http://www.334578.info/index.htm
魚住泰広 (平成のジャイヴ小僧)
佐々木健一 (東洋一のゴスペル好き酒屋のおやぢ)
土山和敏 (ホット・ディスク代表)
まつかわ”ピアノロール”ゆうこ (ピアノ・ロール・コレクター!?)
山崎正志 (当ホームページ編集・発行人)




阿部広野 PAGE TOP

■ 1/2サイズのウッドベース
 これまで使っていたベースがかなりつらかったので、思い切って買いました。2分の1サイズといっても大きさそんなに変わらないです。音もいいし握りやすいしすごい気に入って弾きまくってます。

■ Kraftwerk 『Kraftwerk』
 ご存知クラフトワークのファースト・アルバムです。なにをいまさら...。でも恥ずかしながら、数ヶ月前、初めて聴きました。サード『Ralf And Florian』以降の作品は聴いてたのですが。一曲目の初めのフルートからビビリました。その後のあの無二のバンド・コンセプトは、ここで聴ける彼等のがんこな姿勢が自然に産みだしたものだ...と思いました。びっくりしてセカンドもすぐに買いに行ったんですがこれも最高でした...

■ マーティン・デニーのビデオ
 60年代のテレビ番組、ハワイ・コールズに出演した際の映像です。動いているデニー、感動!!アフレコではありますが、クワイエット・ヴィレッジはじめ代表曲をばんばんやってます。デニー、想像していたのと少し違いました。ピアノを弾きながら他のメンバーの弾ける演奏を優しく見守っているおやっさんといった感じでした。

■ Guiro 『あれかしの歌』
 ノアルイズ・レコードのお客さんから教えていただいた名古屋のバンド、ギロです。今年聴いた日本のバンドの作品の中ではダントツぶっちぎりのナンバーワン。おしつけがましくない、ひややかでおだやかなインドア・ポップスといった雰囲気ながら、なにかすごーく熱いものがつたわってきます。アイディア溢れる歌詞も面白い。今ではほとんど作られなくなった8センチのシングルCD二曲入り(\500)ということにもこだわりが感じられます。

■ Moritz R 『Postpsychedelische Malei』
 これは梶本聡さんのレコ屋ベイビー・レコーズで買いました。デア・プランのメンバー、モーリッツさんの画集です。ユーモラスで毒々しい、まさにデア・プランの音がそのまま描かれたような、べったりとした色使いの絵がぎっしり。これをぼんやり眺めているとインスピレーション(妄想?)が湧いてきます。




魚住泰広 PAGE TOP

 まずは順不同で今年よく聴いた(観た)ものベスト5をあげてみると...

☆吾妻光良と Swinging Boppers 「Squeezin' and Blowin'」(ビクター VICL-60848)
☆トニー谷「ジス・イズ・ミスター・トニー谷」(ビクター VDR-1454)
☆Kay Starr 「A Rising Starr」(Jasmine JASCD-337/8)
☆Compilation DVD 「Count Basie」(Idem Home Video Swing ERA IDVD1026)
☆Hoosier Hot Shots 「Everybody Stomp」(Proper box-63)

 さて,何はともあれ吾妻...善良で小市民で平和な中年男の悲哀をいかんなく全編に散りばめた出来となっている.発売は昨年であったが,良く聴いたのは何といっても今年の春以降.この春に友人数名と毎年恒例の温泉旅行に行ったのだが,その時に持参しドライブ中にかけていて,仲間内で大変な評判を得た.というのも,そのメンバーの中にこのCDに収録されている「嫁の里帰り」をそのまま寸分たがわず実践している恐妻家がおり,嫁の居ぬ間に借りてくる恥ずかしいビデオの本数までぴったり! その温泉旅行仲間,およびその友人,親族などでこのCDが4,5枚は売れたようである.ここには入っていないが最近の彼らのレパートリーに「栃東の取り組み見たかい?(Did you see Jakie Robinson Hit That Ball の替え歌)」は最高!全くの迷作! 彼が横綱になる前になんとか谷町連中がシングル化してくれないものだろうか?

 トニー谷のCDは今年の9月頃,神保町の冨士レコードを佐々木の健チャンと散策しに行った(すごい構図だ!)時に倉田まりこの「さよならレイニー・ステーション」とともに購入した.とにかく1曲目の「さいざんすマンボ」.これにつきます! この曲を越える和製ジャイブ/ジャンプは存在しないのではないだろうか? ラテンが入ったスピード感,ジャイブな歌詞(そして当時それが国民的流行語にさえなったんざんす),古くはラグタイムに端を発するストップタイムで冴え渡る算盤パーカッション!,宮城マリコとの男女掛け合い,彼女のカマトト声,などなど何をとっても上質なジャイヴな要素がギッシリ詰まっている.いつ聴いても飽きないですねえ.トニー!あいぶらゆう〜

 Kay Starr はチェロキーインディアンの血をひく美人歌手.後年の録音はアダルトポップスともいうべきもので,まあいわゆるショービジネスに身をおいていたこともあってジャズを聴く人もあまり彼女を聴かないんだけど,初期のまだ彼女がジャズにドップリと使っていた頃の録音を集めた2枚組みがこれ.Capitol International Jazzmen(Hawkins, Carter, Kirby, Bailey, Moore, Cole, Roach and more...豪華!)やLes Paul/Joe Venuti,あるいは Barney Bigard をフューチャーしたLamplighter All Stars をバックに歌いまくる.Winngy Mannon とのデュエット「今宵ひととき逢えたなら」なんかも入っている.その後Baldwin Street MusicというところからComplete Lamplighter Recordings 1945-1946というLamplighterへの録音を集めた決定盤も出てるけど総合力で Jasmine 盤が一押しでしょう.これらのCDによって今までどのディスコグラフィーでも混乱していたバックのメンツなどがようやく整理されたのも大きい.Les Paul や Allan Reuss が好きなギター聴きの人にも是非.ちなみにKay Starr with Les Paul が最も堪能できるのは彼女の Standard Transcription を集めた「Best of the Standard Transcriptions (Soundies 4124)」がバッチグウです.彼女のジャズ録音のリイシュウは現在いろいろと出まくってるので昔のRondo-Lette盤,Coronet盤,Liberty盤のLPを買ってない人には朗報!

 さて古いジャズの映像もいいのが出ました.Idem Home Video から出ている Swing Era シリーズ(私の知る範囲で13枚)はどれもこれも超OKっス! しかも「Count Basie」という名義のものに Fats Waller, Louis Armstrong, Henry Red Allen, Lucky Millinderが入っていたり「Dinah Washington」には Martha Davis, Roddetta Tharpe, Dorothy Dandridge,「George Shearing」には Slim Gaillardまで!!というようにDVDのタイトルだけを見て選ぶことができない.中身を調べてから買うか,エイやあと全部買ってみるか...全部買っても全く後悔しないです.こういうDVDもつっちぃ様〜是非発掘して紹介してくださ〜い!!

 最後にあげたのは Hoosier Hot Shots.いやあ参ったねえ.ここ何年かの間に少しづつリイシュウが進んでて,彼らのSP,LPを集めてた身としては秘かに大歓迎してたのだけど,今年の初頭には2枚組み物が出て狂喜乱舞!そしてついに最終兵器ともいうべき4枚組みボックスが出てきちゃった...え,聴いたことない? 彼らこそ北米音楽史上最も偉大なチンドン屋でしょう.Spike Jones なんぞは彼らのフォロワーに過ぎないと思うし,この楽しさは現在の韓国最高のエンターテイメント(しかも完全に世界に通用してる)「乱打(ナンタ),キッチン」にも流れ込んでる.4枚も出ると,SPでの秘かな楽しみだった Hoosier Hot Shots を従えた Two-Ton Baker(見たこと無いけど,絶対どうしようも無いほどのデブに違いない)の唄声も入ってるし.もうこれ以上の大型リイシュウはありえないのでとりあえず無くなる前に買っとくのがお薦めです.




佐々木健一 PAGE TOP

 てな訳でBest5 '03。「Best5」といっても、新音源入手は両手両足の指で間に合う? 肩の力抜いて、気に入ったものを。別に'03年発売という訳でもありません。

■ 「フェリーニの8 1/2」(1963年)
 イタリアの映画監督フェデリコ・フェリーニのこの映画。今年ケーブルTVで再チェック。何回観てもよう理解らん。でこの映画の中に突如「ルンバ・ネグロ」が使われる(曲名クレジットなし)。
 このメロディを初めて耳にしたのは中野忠晴の「春の祭り」(コロムビア/1934年頃?)。中野の吹き込み曲の中でも私にとって最上位となるルンバ曲です。で、これの元曲が「ルンバ・ネグロ」であるらしい、と知ったのは、この曲名で桜井潔とその楽団が録音しているのを聴いてからだった(ビクター/1941年)。更には、あきれたぼういずの「魚河岸」(ビクター/1939年)の中に、このメロディが一節唄われるところから、当時日本でもかなり人気のあった曲なんだべね。というか、ルンバは世界を席巻していた。
 そこで、このオリジナルは誰なのか? そしてCD化は成されているのか、ひとつご教示下さい。あ、ベニー・モーテン楽団の「Rumba Negro」(ヴィクター/1929年)は同名異曲ですので。

■ V.A. / Swing Caraibe 1929-1946 (Fremeaux & Associes FA069)
 2枚組CD。カリブ海の仏領の島々からパリに移住した人々によるジャズ演奏集。まるっきりのJIVE曲もあって楽しいよ。大阪のホット・ディスクさんより購入。

■ Benny Carter / Very Thought Of You (Victor BB B-10962) [SP]
 今夏亡くなったカーター。彼を偲んでこのSPをしみじみと聴いてました。Ray Nobble楽団のこの曲、今じゃアルバート・キング版で良く知られる? 甘い中にも流れない「芯」のある演奏です。

■ V.A. / London Is The Place For Me (HJQ CD2)
 ロンドンに渡ったトリニダード人によるカリプソ集。1950〜1956年。時代の息吹を感じて楽しい! これもホット・ディスクさんより入手。

■ 大西ユカリと新世界『6曲入り』(ハッスル/サブタンス BSCL30021)
 ユカリ姐さん益々快調!


宮城の地酒、全国に通販してます。インターネット孤児なんで、TEL、FAX、手紙等で連絡を!

いづみや
〒980-0001 仙台市青葉区中江2-15-17
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※カフェ・ソサエティのメンバー全員も愛飲している、宮城の地酒。とにかく旨い!
酒リストもありますので、まずは連絡を!
エリントンとキャブの名物シャッター!





土山和敏 PAGE TOP

 歳を取ると一年があっという間に過ぎてしまうものです。若い頃はヒマを持て余してアクビが出たものですが、今はただただ睡眠不足でアクビが出る。同じアクビひとつ取っても、正当な理由付けが可能となるわけです。
 さて、2003年のベストを選ぶとなると、これは2002年のリリースだっただろうか、2003年だったろうか・・・と、いちいちCDのジャケを見て確認しなけりゃならないほど記憶力が悪くなりました。でも、かたいことは抜きにして楽しませて頂きます。


1. CHRIS POWELL - 1949-52(CLASSICS)
 クリス・パウエルの単独リイシューにはびっくりした。今までクリフォード・ブラウンのLPに収められた『アイ・カム・フロム・ジャマイカ』と『アイーダ・レッド』の2曲しか聴けなかっただけに嬉さも一塩、二塩。
2. CECIL GANT - VOL.4(BLUE MOON)
 多分7〜8枚は出るであろうセシル・ギャント全集。わたしは最後までお付き合い致します。これでもか、これでもかというくらい収録されてる『アイ・ワンダー』のテイク違いには閉口するが。
3. OSCAR ALEMAN - CON RITMOS DE BRASIL(EMI)
 ラテンっぽいナンバーばかり(?)集めたアレマンのリイシュー!ときおり見せるひょうきんな姿が楽しくも哀愁があって良いのです。それにしても、今年はアレマンのCDが思いがけず10枚近くも、はるばる太平洋を越えてやって来た。
4. OLD-TIME MOUNTAIN GUITAR 1926-31(COUNTY)
 昔よく聞いた同レーベルのLPがついにCDとなった。ロイ・ハーヴィー、サム・マギーなど初期の白人カントリー・ギターの名演ばかり!これらの音楽が若い頃のわたしの人格形成にとれだけ寄与したことか、なんて(笑)。
5. DOCK BOGGS - COUNTRY BLUES 1927-29(REVENANT)
 貧乏白人相手にバンジョーでマウンテン・ブルースを歌ったドック・ボッグス。パットンのボックスを出したこのレーベルならではの丁寧な仕事ぶり!




まつかわ”ピアノロール”ゆうこ PAGE TOP

ベスト1. 自動演奏ピアノ
 ニューヨークの「オートピアノ」というメーカーの自動演奏ピアノ。推定年齢100歳。15年以上も前に父が壊れたままアメリカから買ってきたものだが、もはや粗大ゴミとしか呼べなかったものを、見えない力に導かれ半年がかりで修理し、今年華々しく息を吹き返した稀代のピアノ。なんと私の家のすぐ近所に日本で2人しかいないと言われる自動演奏ピアノの修理職人さんが住んでいたのだ。あぁ、運命の赤い糸! ちなみに彼(ピアノ)の名前はカイル君。大好きなビリー・カイルに敬意を表して命名した由緒正しい名前である。ピアノの上の蛙はカイルにちなんで選任された守り神。カイルが壊れないように守っている・・・はず。
 自動演奏の仕組みは、穴のあいた紙のロールをハーモニカ部分にかけて空気の力で鍵盤を押して音を出すと言うもの。100年前の録音を、スクラッチノイズにかき消されること無く純粋に生音として再現することができるのだ。まさに「うちの茶の間にトーマスがやって来る」状態。しかも毎日! もちろんテータムだって、ジェームス・Pだって、ユービー・ブレイクだってやって来る。狂喜乱舞モノでしょ? 私にとっては一生のお宝と言っても過言ではない、他の追随を許さないブッちぎりのベスト1。

ベスト2.アート・テータムのピアノロール;QRS-XP-276-C Art Tatum Medley
 今年私はQRSからピアノロールを買いまくった。間違いなくQRSからお歳暮が届くと思う。特に自慢なのが、トーマス・ファッツ・ワーラーが彼自身の手による演奏で録音した12本のロールだ(Biographからロールを再現したLPまで出ている)。これはかの魚住氏に「羨ましすぎて不愉快だ」と言わしめた、充実のラインナップを誇る。SPにすら残っていない録音がピアノロールにだけ残されているというものもあるらしい。ピアノロール、結構侮れないのである。
 そんな数あるロールのなかで一押しなのが「QRS-XP-276-C Art Tatum Medley」である。これはアート・テータムの演奏を完璧にコピーしてローレンス・クックが録音したロールであるが、その素晴らしさはもう一人でスタンディングオベーションしてしまうくらい! 曲目は1曲目がGet Happy、2曲目がSweet Lorraine、3曲目がStompin' At The Savoyで選曲もばっちり。ここでひとつだけご留意いただきたい点がある。このロールにはTEMPO 80と速度表記されている(演奏スピードはロールの回転速度レバーを表記された数値に合わせて調整する仕組みになっている)。しかし、なのだ。 DEFINITIVEのART TATUM COMPLETE DECCA RECORDINGSという4枚組のCDをお聴きになったことがおありだろうか。この3枚目の6曲目にGet Happyが収録されているが、彼の演奏スピードはTEMPO 80なんてものじゃない。速度調整レバーを目一杯「速い」にしなくては彼の演奏は再現できないのである。自動演奏ピアノでアート・テータムのこのロールをお聴きになるときはくれぐれもご注意を。ただし2曲目のSweet Lorraineの前にはTEMPO 80に戻すのをお忘れなく。

ベスト3.QRSのピアノロールのカタログ
 ピアノロール最大のメーカーはアメリカQRS社だろう。CDがこれほどまでに普及した現在においても、未だに古いロールをリイシュウしている本当にえらい会社である。そんなQRSのカタログはカイルと私にとっては無くてはならない貴重な存在。しかも「日本にこのカタログを持ってる人はそんなにいないわよねぇ」という変な優越感も与えてくれるおまけつき。このカタログに載ってる曲はすべてロールになっているというのも、カタログなんだからあたりまえとは言え感動せずにはいられない。私にとってはこのカタログは宝箱に等しい価値があり、眺めているだけで幸せな気分になれるのである。登場するピアニストだって凄いんだから。ファッツ・ワーラー、アート・テータム、テディ・ウィルソン、アール・ハインズ、ジェリー・ロール・モートン、ジェイムズ・P・ジョンソン、ユービー・ブレイク、ファッツ・ドミノ、スコット・ジョップリン、そしてガーシュイン!(QRSには無いがホロビッツというクラシック界の大巨匠の録音もある。)クリスマスにはロールの全面にカラフルなプリントを施したリミティド・エディションものも毎年発売されている。ほとんど完売だが1997年ロールは若干在庫があるらしい。ちなみにロールは1本11ドルか17ドル。この微妙な価格設定も悩ましい・・・。

ベスト4.FATS WALLER 「 Bounchin' on a V Disc」 Swaggie
 探し物のついでに実家の母に古いレコードを掘り返してもらった。母いわく、「なんだか太ったおじさんがピアノの前でこっち向いて笑ってるLPがあるわよ」・・・そうそれは、スワッギー盤のトーマスだった!実は私、戦前のブルース狂いだった叔父に幼稚園の時からファッツ・ワーラーやテータムを聴かされていたらしい。そんなことは全く覚えていなかったが、その瞬間私は彼に運命を感じた。私達は出逢うべくして出逢ったのだ。長い間気が付かずにいてごめんね。もう決して独りにはしないわ・・・。感動的なうん十年ぶりの再会であった。

ベスト5.Little Jive Boys 藤井康一X関ヒトシ 「Ukulele Man」
 今年の9月、初めて藤井康一さんのライブに行った。ウクレレ抱いた渡り鳥。場所は心斎橋のとあるライブハウス。このCDはその時藤井さんから手売りで買ったものである。もちろんサイン付き。魚住さん、落書きじゃありませんから!念のため。この6曲目の「After You've Gone」が実にトリッキーで素敵だ。イントロを聴いたら、間違いなくキャッツ&ザ・フィドルの「I Miss You So」だと思ってしまう。♪Those happy hours〜と唄いたくなるが、♪君去り〜ぃと藤井さんのボーカルに軽やかに引き込まれてしまった。スキャットもいかしててかなりお好きな1曲。9曲目の「Zneg Zeng」は絶対笑える。身に覚えある〜!と突っ込みを入れてしまうこと必至の、とにかく歌詞が最高!このCDを聴くたび、もはや普通の世界(ってどこ?)には戻れないと再認識してしまう私なのだ。




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1枚を除いて、単純に回数聴いたということで(順不同)。

■ V.A. / Accordeon Jazz (Fremeaux & Associes FA038)
 「アコーディオン・ジャズ」と言われても、何がある?って感じではないだろうか。せいぜい思い出すのはベニー・モーテン楽団とサンシャイン・ボーイズのジョー・ムーニーぐらい。それが2枚組っていうんだから、探しも探したり。いや、実はジャズにこだわらない選曲というか、時代横断的にジャズを捉え、ジャズと相互に影響し合ってきた音楽をも含めるという、うまい視点で選曲しているわけ。
 ミュゼットをジャズ・ミュゼットへと発展させていった、ギュス・ヴィズール(グレート!)やトニー・ミュレナといったところからザディコの始祖と言われるアマディ・アルドワンまでがまるで違和感なく収められている。もちろん王道として、ジーン・ゴールドケットはカーマイケルがヴォーカルを取る"So Tired"や、ベニー・モーテンも。それにしてもヴィズールやミュレナは、これはもうほとんどジャイヴ・コンボといった風情。いや〜ハマった!

■ The Georgia Washboard Stompers (Jazz Oracle BDW8036)
 トランペットのタフト・ジョーダンがリーダーと思われる、ジョージア・ウォッシュボード・ストンパーズの34年と35年の2回のセッションをまとめたCDで、これがなかなか良かった。ジョーダンは33年にチック・ウェッブ楽団に参加していた経歴を持ち、また50年代以降はエリントン、BGといったところとも交流のあった、いわば実力派とも言えるプレイヤーだが、そうしたキャリアの一方でウォッシュボード・リズム・キングスを始め、こうした下世話系音楽にも首を突っ込んだりしていたのである。これは彼だけに限らないが、当時のジャズメンは大衆芸能的なものも見境なくやっていたわけだ。
 で、このCDだが、やはりジョーダンのトランペットとそしてウォッシュボード奏者のジェイク・フェンダースンのヴォーカル(キャブ似?)が光る。付属のディスコグラフィでは、ピアノがアンノウンとなっているが、ブライアン・ラストの新版の『JAZZ RECORDS』ではクラレンス・プロフィットとされている。

■ Yes Yes Boys / Why Say No? (Hobemian Records HB007)
 これも聴いた、聴いた、聴きました。ヤス・ヤス・ガールならぬ、イエス・イエス・ボーイズ。名前から察せられるとおり、ジャイヴです。それも新録の。一聴、フージャ・ホット・ショッツを思わせる、と言ったらちょっと安易か。デル・レイという女性がメイン・ヴォーカルでウクレレ担当。でそこにクラリネット、ウオッシュボードがからむという、今時珍しいたまらんサウンド。しかもディキシーランド・ジャグ・ブロワーズ、アイキー・ロビンスン、アール・ハインズにロバート・ウィルキンスといったところをカバーする好き者ぶり。
 ところでこのデル・レイという女性、ソロ・アルバムも何枚か出しているのだけれど、これがメタルのレゾネイターでの弾き語りで、もうビッグ・ジョーばり! カバーもメンフィス・ミニー、ルーズベルト・サイクスにジョージア・トム、etc。目指すは現代版メンフィス・ミニーか。ホントに今年よく聴いた1枚。

■ ケン・バーンズ・ジャズ (Pioneer PIBJ-1010) [DVD]
 NHKでもその一部が放映され、話題を呼んだ『ケン・バーンズ・ジャズ』。それがDVDで10枚組。おかげで散財させられました。せめてここにでも書いて「持ってるぞ!」と優越感に浸らせてもらってもバチは当たらないだろう。イヤミな奴と思いたければ、思ってくれ!(笑)
 でもこれはホント値段以上の価値はありますよ。まだ最後まで観てないけど。聴くと観るとじゃ大違い、というのを激しく実感できる。ランスフォード楽団のノリのすごさ!う〜ん。

■ Blues Calendar 2004 (Blues Images)
 話題のカレンダーだけど、もちろん目当ては付属のCD。いや、カレンダーが付属か。トミー・ジョンスンの新たに発見されたテスト・プレス盤"I Want Someone To Love Me"にキング・ソロモン・ヒルの"Times Has Done Got Hard"、何回聴いたことか。しかしジョン・テフテラーは2005年のカレンダーにつけるはずだったヒルのもう片面の"My Buddy Blind Papa Lemon"をYazooに提供してしまったようだが。隠し球はまだあるのか。
 ところで付属のカレンダーだが、これが以外と実用的な作りとなっている。ちゃんとメモ等を書き込むスペースがあるのが嬉しい。壁に掛けて大いに活用したい気にさせる。早速太書きマジックで来年1月の新年会の予定を書き入れてみたが、なかなかいい塩梅である。ただ、これは仕方のないことだが、祝日等が分からないのがやはりイタイ。日本版として、大安、仏滅等の入ったものを作るというのはどうか。また欲を言えば、使い終わった月は小さく切ってメモ用紙として再利用したいところだが、両面印刷なのでそれができない。05年版での改善を望む。

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