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 うたかたの日々 

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ちなみに予告なく過去の日記を追加修正または改竄することがありますのでよしなに

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 3月31日

 堕靡泥<ダビデ>の星、墜つ
 う〜む、訃報が続くなあ。みんなみんな逝ってしまうのですか、という気分。

 とつぜん「メフィスト賞を最初から読む」というよく分からない企画を立てたので、とりあえず森博嗣『すべてがFになる』を買ってみました(実は読んでなかった)。

  
 3月30日

 朝日新聞朝刊の投書欄。
 人権研究交流会「いま平和の創造を!」に参加した韓国の若手弁護士曰く「日本国憲法は日本人だけのものではない。日本が今後、アジアに戦争を仕掛け、侵略しないと約束した文章である」。
 投稿子は「彼女はこれに続く言葉『勝手に改悪されてたまるか』をのみこんでしまったのだろうと思った」と続けていますが、まあこれは主観なのでいいでしょ。
 でも日本国憲法ってアジア諸国に対する約束手形だったのか。「死神のわび証文」みたいな感じ?(違います)
 もちろん意見は意見として尊重するとして、この弁護士さんにはぜひ彼女の祖国を歴史上何十回と侵略している漢民族の国にも乗り込んでいってですね、「わが国を今後侵略しないと約束した平和憲法を制定せよっ!」と一席ぶってきて欲しいものであります。

 なぜかキャッシュしか見つからなかったんですが、JAXA・東京スペースダンスの共同研究で「身体表現(舞踊)の視点から考えた無重力空間での人間の姿勢変化、及び生活様式のあり方の考察」というのがあって、その実験公演『スペースダンス〜或る日、宇宙で』というのをやったらしいです。なんかSFっぽい研究だ。
 ああっ!土方巽が生きていればっ!
 君はスペース暗黒舞踏を見てみたくはないか!?君のコスモは萌えているかっ!(←間違い)

 

 3月29日

 訃報:うしおそうじさん82歳=漫画家
 あわわっ、この人まで。
 うしおそうじというのも特異な漫画家さんで、描線といい物語といいお世辞にもスマートとはいいがたい、むしろ紙芝居や講談本に通じるような泥臭さい作風が妙に印象に残るんだよね、これが。
 ただ戦後オタク文化への貢献という点では、漫画家よりもPプロの社長として数々の特撮番組の制作に関わったという方が大きいでしょう。
 円谷プロの作品を日本特撮のメインストリーム(と断定していいかどうか分かりませんが)とすれば、Pプロ作品は明らかに傍流だったかも知れません。でもそこはザリガニ釣ったりカエル捕まえたり時には草むらでエロ本見つけたりするような、そんな猥雑で悪趣味でなおかつ魅力的な支流であったのだな、たぶん。
 悪趣味といえば円谷作品のデザインなどに見られるスマートさ(いや例外もあるけどさ、成田メカはかっちょいいでしょ?)に対してPプロの悪趣味一歩手前つうか悪趣味そのもののデザインセンスなんかは、あれは場末の遊園地のお化け屋敷に通じるものがあるんじゃないかと思ったり思わなかったりする今日この頃です。
 ところでアタシってときどき一峰大二と混同しちゃうんだけど(作風ぜんぜん違うんだけどね)。

 熊倉隆敏『もっけ(3)』(講談社アフタヌーンKC ¥505)

 何か調子狂いますね
 は?
 いやァいつも送られる時は罵られたり囃されたりしてましたから/恐縮ですがひとつ罵って戴けませんでしょうか
 の……罵るって

 漫画家の資質にもいろいろあって、出だしは好調なんだけど巻を追うにつれてだんだんパワーダウンしてくる人もあれば、話が進むにつれて徐々に調子が上がっていくスロースターターもいます。
 熊倉隆敏に関しては後者のようで、もちろん1・2巻とも十分面白いんだけど、この巻に収録されてる作品が載る頃から「ドンドン良く鳴る法華の太鼓」な感じで大変好み度アップでございます。
 三毛さんの話もマメオトコの話もケサランパサランもいいっ。しかし妙にフレンドリーで前向きな疫神ダイナマコの回は特によろしいですな。素晴らしい。
 ちなみにあとがき漫画で静流ねえさんが_| ̄|○になってる理由は……いや、まあいいか。年頃の娘さんにゃちと刺激が強すぎましたかね。
 ということで本書を黒書刊行会推薦図書に指定したいと思いますがいかがでしょうか?>有馬さん

  
 3月28日

 『グラヴィオンツヴァイ』最終回
 巨乳からメガネっ娘メイドまで一通りそろえてはみたものの、結局キャラが立ってたのはサンドマンだけだったような。てゆーかふつーならヒーロー、ヒロインであるはずの巨大ロボのパイロットたちに一番感情移入しにくいちゅう設定はどうよ。
 みんなでピクニック行ったり温泉旅行行ったりする番外編が一番面白かったような気がします。

 津久田重吾『テールエンド 海賊放送アプリコット通信』(集英社スーパーダッシュ文庫 ¥648)
 軍事クーデターの後、政情不安が続く小王国ヴィステリア。沿岸警備軍のパイロットである主人公はパトロール中、空中貨物船トリリオン号を襲っている海賊を撃退したものの自分も撃墜されてしまう。トリリオン号に救助されて九死に一生を得た主人公だったが、そこはアプリコットの匂いに包まれた「ドキッ!女の子だらけの天空の花園」だったのでした。
 イラストがきみづか葵ということもあって恋愛シミュレーションものエロゲーをコンシューマー機に移植しました、みたいなノリ。コンシューマー用なんで本番はなくてあくまで寸止め(中学生向けエロシーン含)ですが。ジュヴナイル小説で女の子に二股かけるのはいろいろ面倒いので、いっそ『らいむいろ戦綺譚』みたいにして「二次元ドリームノベルズ」から出しちゃった方がいいような感じです。
 クライマックスの軍事政権に対する反乱の顛末はあんまりといえばあんましな能天気さで脱力してしまいますが、中高生向けエロ小説ならこんなもんでしょうか(エロ小説ちゃう)。
 一番身持ちが固そうなメイド属性の女の子が実はお色気担当、とゆーのは意外性があってよいのでは。この上は時折垣間みられる女の子同士のじゃれ合い描写を増やせばモアベターですよ。

 

 3月27日

 いまさらビデオで観ましたシリーズ『リターナー』(監督:山崎貴)
 いや、けっして箸にも棒にもひっかかからないわけじゃないんだけど……ないんだけどなあ。まあそこそこ楽しめるんじゃないでしょうか……先に『ターミネーター』や『E.T』や『マトリックス』や『レオン』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観てなければ。
 同じパク…いやリスペクトするにしてもなんでこんなメジャー・タイトルばっかりチョイスするんでしょ。既存作品のコラージュだけで一本作っちゃうというのも確かに才能だとは思いますが。いっそ香港映画みたいに臆面もなくパクっておいて無駄に勢いだけはある映画になるならまだいいんですが。なんか手堅くまとまってるといえばまとまってるんだけど、どうにも中途半端に小さくまとめちゃった印象です。逆にセットとか特撮に何倍もお金をかければ同じ脚本でもそれなりに(『ターミネーター3』ぐらいに?)観れたモノになったかもしれませんが。ところどころ面白いカットもないわけじゃないんだけどなあ。金城武と敵方のキレた悪党の芝居がすべてをぶちこわしてるような。
 (以下ネタバレ)どーでもいいけどクライマックスで未来から来た少女の姿が透けてくじゃないですか。これってふつー「未来が変わったので少女の存在そのものがこの世界から消えてしまう」演出じゃない?なんつーかSF的にはそうであるべきでしょ?だから「なんか…未来に帰れるみたい」というセリフも自分の運命を悟った少女が青年に心配かけまいと気丈にふるまってるんだと思って、そのけなげさにちょっとジ〜ンときてしまったんですけど……本当に未来に帰ってたのかいっ!?この世界の時間線とかどーなっとるのかいな。いやもちろんそうしないと最後のオチが成り立たなくなるからしかたないんでしょうが、個人的には「世界は救われたけどちょっぴりほろ苦い結末」の方がよかったんじゃないかと。

 

 

 3月26日

 ビデオで『ドッグソルジャー』(監督:ニール・マーシャル)を観ました。
 スコットランドかどこかの森林地帯で演習中のイギリス軍兵士の一団。ごく通常の訓練と思って森に分け入った彼らが見たものは、無惨に食い散らされた友軍特殊部隊の「残骸」と、ショックで口もきけないほど震えているたった一人の生存者だった。
 「この森には何かいる!」撤退を開始した部隊だったが、その時すでに彼らは木々の間を素早く駆けめぐり執拗につけ狙う恐るべき生物によって包囲されていたのだった……次の獲物として!
 ということで「武装したプロの兵士vs.超能力を持った謎の捕食者」という『プレデター』の何番煎じか分からない作品ですが、今回の敵は人狼の群。狼男だよ。うはうは。ハリウッド映画ならここで「軍の秘密プロジェクトのバイオ兵器が云々」となるとこですが、そこはエゲレス映画。「あ〜、たぶん連中は何百年もこの森に隠れ住んでいたに違いない」で終わってしまいます。すげえや英国ジェントルメ〜ン。毎年何人ものハイカーが行方不明になっても気にしない気にしない。
 で、兵士たちはさすがプロ。敵の正体がアルカイーダやイラク兵でない人外魔境のモノノケと分かっても臆することなく立ち向かっていきます。次々と火を噴く近代兵器。しかし悲しいかな、けちんぼの英国国防省は兵士たちに銀の弾丸を支給していなかったので撃っても撃っても敵はぴんぴんしてます。奮戦虚しく次々と喰われていく兵士たち。そう、美食家である狼男たちの好みは人間の踊り食いなのであります。飛び散る内蔵!転がる生首!この辺のスプラッタ描写は奥さんから「胎教に悪い!」とクレームがつきました。ってゆーか一緒に観るなよそんなの。
 ただスプラッタ描写は派手なんですが、お話がほとんど森の中と兵士たちが立てこもる一軒家だけで完結しちゃってるので全体的にはかなり地味。最後の爆発シーンはちょっと『モンティパイソン』風。ちゅうかあれでホントに生き残れるのかオマエ。
 イギリス兵と狼男モノが好きな人以外にはあまりお勧めできないかも。

 

 
 3月25日

 サム・カッツ『メルカバ主力戦車MKs I/II/III』(大日本絵画 ¥1,300)
 メルカバ(ヘブライ語で戦車<チャリオット>の意)というと「乗員の生残性を第一に考えた世界有数の防御力に優れた戦車」のイメージが一般的だと思いますが、これ読むとエイブラムスやレオパルト2といったコンベンショナルな戦車と比較して必ずしもあらゆる状況でパフォーマンスを発揮するように設計されたわけではないことも読みとれます。イスラエル周辺の地勢においてイスラエルの戦車ドクトリンに基づいた戦術に基づいて使用される限り最大のサバイバリティを発揮する戦車、ということですね。
 つまり「複合装甲なしに対戦車ミサイルやRPGの成形炸薬弾から乗員の安全を最大限に確保するにはどうすればいいか?」という命題を突き詰めていった結果ああいうフロントエンジン形式や特異な形状の砲塔になったという、ある意味ひじょーにユダヤ人的な合理主義というか割り切ったコンセプトで貫かれていることが分かります。
 フロントエンジン形式の戦車って他に追従する国がないことから分かるように、重量バランスとかいろいろデメリットも多いんですよね。それと徹甲弾に対してはそれほど有効ではなさそうだし。ただアラブ諸国に供給されたソ連製のAPDSやAPFSDSがそれほどの威力ではなかったこと、対戦車ミサイルやRPGによる被害が大きかったことから、とにかくHEATに対する徹底した防御を考えているようです。砲塔が楔形に絞り込んだようなデザインになっているのも「実戦では命中弾の7〜8割が砲塔に集中する」という戦訓から砲塔正面面積を最小限にしようということらしいし。車体はその分大きくなってしまいますが、メルカバの戦場はイスラエルの砂漠や山岳地帯の起伏に富んだ場所なんで、窪地にダックインして砲塔だけ出して戦えばいいと考えているようです。

 今頃ようやっとビデオで『ターミネーター3』を観たのよ。
 『ターミネーター2』で「審判の日<ジャッジメント・デイ>」の到来を防いだジョン・コナー少年も今では酒浸りのダメ青年。しかし「人類の救世主になる」という人生最大の目標をまだ10代にして達成してしまった彼に、その後どんな人生が残されているというのでしょう。まるで何かから逃避するようにオマケの日々を送っていた彼の前に、未来からやってきたシュワルツネッガー型ロボット、タミエもんが姿を現します。「のび太くん、大変だヨッ!もっと男らしくしないとしずかちゃんと結婚する未来がなくなってしまうヨッ!」………いやま、みなさんおっしゃるようにこれは確かに『ドラエもん』の世界ですね。しかもストーリーラインは1と2の焼き直しときたもんだ。う〜ん、なんでこの時期に続編だかリメイクなんだか分からないような映画作るのか、その意図がイマイチわからないぞ。やっぱり4とか5に続くのかしらん。
 ただそういった戦略的?問題はあるにしろ、単品として観れば90分というコンパクトな尺の中でシリーズの「お約束」をきちんとふまえた上で手堅くまとめてるかなあ、という気もします。
 社会のアウトサイダーとして生きてるジョン・コナーの居場所はスカイネットにも分からないのでしかたなくコナーの部下を狙ってくるとか(女ターミネーターがネットに接続するのにガーガーピーいうのはさすがにどうかと思いますが)、破壊不可能なスカイネットの正体が実は……とか(確かにインターネットの本来の出自を考えるとリーズナブルかも)、どーでもいいとこがけっこうツボに入るんですけど、こーゆーのって変ですかね。
 この作品の最大の不幸は『ターミネーター』『ターミネーター2』の続きとして世に出たことですかねえ。

 

 3月22日

 ハルウララ、武豊騎乗も10着…106連敗
 判官贔屓の国民性から、負けても負けても走り続けるハルウララの姿に感動する人は多いんでしょうが、どうもあたしはこの手の「感動的な話」は苦手というか、どこか醒めた目で見てしまうのでございます。特にいい若いもんが「自分も負け組なんでつい感情移入しちゃって…」みたいなこといってるの見ると「あんたそりは傷を舐めあう道化芝居じゃよ!?」とついツッコミそうになってしまうのですよ。

 イスラエル、ハマス指導者ヤシン師を暗殺
 国家指導者自らテロ(暗殺)の指示を出すとは、今一番危険なテロ国家ってやっぱりイスラエルなんじゃあ。イスラエル側から見ればヤシン師なぞしょせん自爆テロリストの親玉、ということになるんでしょうが、いいかげん無茶しよります。
 現実的には「目には目を、歯には歯を」政策もすべて否定できるわけじゃないにしろ、こういった暴力の連鎖っちゅうか憎悪のスパイラルの果てにどんな未来を展望してるのでしょうか、イスラエルの人々は。

 「航空ファン」5月号
 完全退役が近い航空自衛隊T-2特集。T-2なかりせばその後のF-1からF-2へ続く流れもなかったか、別のものになった可能性もあるし、日本人が初めて設計した超音速機という意味では感慨深いものがあります。
 ただ(超音速)練習機としての評価はどうか、となるとけっこう微妙。だいたい超音速練習機という存在そのものが「やっぱ超音速戦闘機の練習には超音速機じゃないとね」という思いこみからくる一時の流行っぽくて、実際に就役したのってT-2以外はアメリカのT-38タロンと英仏共同開発のジャギュアBぐらいじゃないでしょうか(ジャギュアの立ち位置というのがまた微妙なんですが)。
 よく「T-2はジャギュアの真似っこしい」といわれますけど、実は飛行機としてのコンセプトはむしろF-104に影響受けてる面があって、翼面積を絞って翼面過重をなるたけ大きくして超音速性能を稼ごうという設計思想がうかがえます(ジャギュアは大きめの翼面積で速度より搭載量をかせいでるっぽい)。でも比較的低推力のエンジンしか使えなかったんで、結果として「パワー不足なマルヨン」になっちゃったきらいはあるわね。空戦訓練で一番重要な遷音速領域での運動性に難があるのは、練習機としてちょっと使いづらい機体なんじゃないでしょうか。特集では「逆にそれがファイターパイロットとしての基本技術を身に付けさせるのに役立った」と書かれてますが、まあものはいいようだわね。確かに練習機の操縦特性って難しすぎても優しすぎてもいけないんで、その辺かなり難しいけど。

 

 3月21日

 いかりや長介氏死去。
 昔は『8時だヨ!全員集合』といえば低俗番組の象徴みたいな扱いだった時もあったけど。
 個人的にはドリフのギャグはクレイジーキャッツのそれに比べるとどうしてもパンチ力に欠ける印象(特に劇場映画で)があるんですが、それでも戦後のボードビリアンの中でも異彩を放っていたキャラクターだと思います。
 みんな、宿題やったかっ!?
 歯ぁみがいたかっ!?
 合掌。

  BSハイビジョンの新番組『火の鳥』
 6話一挙放送分のとりあえず1話だけ鑑賞……え〜と、まあ普通。ごく普通の『火の鳥』でした。クオリティは(まだスケジュールに余裕があって)作画が破綻してない時点での「24時間テレビの手塚アニメ」並ってとこでしょうか。OPのコスモゾーンの乱舞や無数のロビタの行進なんかはCGアニメならではなんでしょうけど、火の鳥立ち姿はなんとなく角川のロゴマークみたいだな。

 

 3月19日

 『YAMATO ストーリーイメージフィギュア ラブひな Box』
 全員水着姿って青山鶴子は水着ちゃうやん。まあ商品的にはこっちの方が絶対的に正義ですが。ニャモ・ナーモ とかもけっこうマニアックです。

 

 

 3月18日

 『ジャスト』の「幸せおサイフ救助隊」。旦那がプロレスラーというので誰かと思ったら負死鳥カラスでした(^_^)。将来は父親の後を継いでラーメン屋をやるつもりで現在修行中とか。どーでもいいけど麺作り覚える前にその髪型なんとかしてぇ(もしくは帽子の中にちゃんと髪をいれて)。食い物扱う人間がそれだと修行以前の問題のような気もしますよ。

 『マリみて』
 ごきげんよう。そうか本当に『エスカレーション 今夜はハードコア』な話もあったのか。

 『十兵衛ちゃん2』
 十兵衛が一敗地にまみれたのは自由の「友だちと戦いたくない」という迷いからなんだけど、十兵衛の剣は人じゃなくて相手の妄執だか業を切るんだから、さっさと切ってフリーシャも成仏、じゃない浄化してあげればいいのに、というのはいってはいけないことなんだろうな。

 『R.O.D The TV』最終回。
 えっ〜!?視聴者放置プレイ?せめて最後にミシェルねえさんあたりが出てきて「あたしたちの活躍を最後まで観たい人はビデオを買ってね。次回はモアエレクトよン。(はぁと)」ぐらいいえばまだ可愛げがあるのに。

 

 3月17日

 『相棒』2ndシーズン最終話
 最終回らしくむやみやたらと豪華なキャスト。岸田今日子と水谷豊の共演というだけでオールドファンは涙ちょちょぎれます。国生<ふともも>さゆりのプチ悪女ぶりもグー。

 朝日新聞夕刊の三谷幸喜『ありふれた生活』。
 『新撰組』が叩かれることが多いせいか最近ぼやき気味の連載ですが、「三谷幸喜のことを辛辣に批判している、新撰組を扱った作品を連載してる漫画家のホームページ」ってどこのことかなあ。

 別宮暖朗『「坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦』(並木書房 ¥1,800)
 「軍神」として知られる旅順攻略戦の第三軍司令官乃木将軍ですが、一方では司馬遼太郎の『坂の上の雲』などに代表されるように「近代要塞に対して力押しの突撃を繰り返し、いたずらに兵の屍を築いた無能無策の司令官」という評価もまた人口に膾炙するところです。
 『坂の上の雲』という小説の面白さ、また司馬遼太郎という作家の魅力はさておき、旅順攻防戦に関する司馬の軍事的な評価は果たして妥当なものなのか?乃木始め第三軍の幕僚たちは本当に無能な集団だったのか?それとも真実は別のところにあるのかを検証したのが本書です。
 著者の結論はタイトルから想像できるように「司馬の乃木に対する誹謗中傷ともいうべき低い評価は、当時の攻城戦術や軍の実態に関する司馬の無知・無理解から『機密日露戦争史』などの記述を鵜呑みにした一方的なもの」という、司馬ファンにとってはかなり面白くないものですが、アタシ個人としては(細かい部分の正否はおいて)全体として著者よりの考えを持ってます。
 日本軍が初めて遭遇したといってもよい近代要塞の攻略戦にあたって、最終的な勝利は掴んだものの多大な損害を出したことは確かなので、司馬以前からも乃木の責任論というのは当然存在するのですが、司馬遼太郎という人気作家の筆によって「乃木無能説」が一気に広まった、もしくはひとり歩きを始めたということは否めないでしょう。甚だしきは「無能な第3軍が手こずっていたところに颯爽と登場した児玉源太郎がちょっと砲撃指示を変更しただけでたちまち旅順は陥落した」みたいな極端な説を信奉する人まで存在するくらいで。でもまあちょっと冷静に考えれば分かりそうなものですが、そんなアニメだか仮想戦記みたいな劇的な逆転というのはそうそうおこりゃしないんだよね。
 (当時存在しなかった)戦車や航空機の支援を受けられない軍隊が志気旺盛な守備兵が陣取る近代要塞を攻略するには、味方の歩兵の命と敵兵の命の交換を強制する消耗戦に引き込んで、守備軍の予備兵力を枯渇させることが唯一確実な方策だったという著者の結論は(実に身も蓋もありませんが)概ね妥当なんじゃないかと思います。よく「最初から203高地に絞って攻撃をしかければよかった」との主張もありますが、それは戦闘の結果を知ってる人間だからいえることで、守備軍に予備兵力が残っている状態で203高地を占領したとしても結局は兵隊がいなくなるまで逆襲と再占領のプロセスが繰り返されるだけで、最終的な損害はそれほど変わらないんじゃないでしょうか。少なくとも他の人間、例えば児玉源太郎が最初から指揮をとっていればもっと早く陥落したのに、というのはないと思いますねえ。