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 うたかたの日々 

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 1月31日

 『AIR BASE SERIES/The HISTORY OF JASDF 航空自衛隊50年史』(バンダイビジュアル)
 昨年暮れに出てたのにすっかりレビューを忘れてました。空自創設50周年にあわせて製作されたものですが、いわゆる秘蔵映像もかなり入っていてなかなかの見ごたえ。創成期のF-86DやH-19などの懐かしい機体やら、ASM-1やAAM-4の実弾発射実験のレアな映像などは貴重です。
 ¥7,140というお値段は必ずしもお手頃とはいえないかもしれませんが、空自に所属した機体は大部分収録されてるし、航空自衛隊という組織から見た戦後50年史にもなっているので自衛隊を取り巻く環境がどう変わってきたか、興味ある方にもお勧め。

 イラクの選挙について「スンニ派が排除された状態での選挙に正当性があるのか」という疑念を表明してる評論家のヒトがいましたが、いやまあ確かにそうかもしれないけど、完全に公正な選挙が行われても人口差からシーア派の圧倒的勝利はほぼ間違いないわけで……スンニ派の人たちが選挙そのものをボイコットしてるのも自分達が少数派で民主的な選挙が行われたら勝ち目がないことを充分承知してるからですが、だからといってテロに訴えても選挙妨害したろというのは(西洋)民主主義的にはアカンわけですな(もちろんすべてのテロの責任がスンニ派にあるわけでもないですが)。
 ただこれが政党政治なら「自民党支持者が民主党支持者を上回ってるんだから自民党が政権をになって当然」というのも分かりますが、イラクの場合政党じゃなくて宗派の違いだからねえ。ややこしい。西洋社会から見れば少数派のスンニ派が多数派のシーア派を支配しているイスラム世界の構造自体(例外はイランだけだっけ?その辺ちょっとあやふや)が非民主的に映るかも知れませんが、こればっかりはイスラム社会成立の歴史的経緯とか複雑な要因が絡んでくるんで、西洋の価値観で一方的に切り捨ててしまうとそれこそ「文明の衝突」になってしまうのだなあ……てなこと書いてるアタシ自身がよく分ってナインで、ホントはこーゆーしったかぶりしちゃいけないんだけどね。

 1月30日

 K木さんからのタレコミによると『コッサバ』に出演するのは地獄女史(中野貴雄)率いる「ギャルショッカー」の皆さんみたいですね(やはりギャルダム団とかゆーのがショッカーと合体したのか?)。
 しかし中野貴雄もいい歳して元気だよなあ、と思ってプロフィールみたらアタシと同世代じゃんっ!生涯の映画ベスト5とか音楽とかまんま「こいつオレと同じタイプのスタンドを使うぞっ!」って感じでちょっとショックでした。

 『戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん』プロモ映像公開
 「アニメを愛する人の夢や願望が形になったんですねえ」
 へえ〜、そ〜なんだ〜。
 …舐めとんのか、コラ(^_^;)。
 まあ本編が完成するまでの場つなぎ企画だから、あまりお金かけないでオタクのみなさんからぼったくるコストパフォーマンスの高い作品にすればいいんじゃないでショッカー( 『裸○の銀鈴』とかそーゆーノリですな)。
 とりあえず異世界モノなんで美術は楽ちんそうですが、女の子気合い入れて描けばそれでよしっ。実は本編より期待してたりして…嘘じゃない、ホントだよっ。ホントだってば。
 オチはやっぱりアニメPDになって平凡な家庭を手に入れた主人公が、娘に「冥撫<メイブ>」と「絹布<シルフ>」と名づけるのを希望(^_^)。

 1月29日

 「PANZER」2月号
 高い、薄い、執筆者のレベルがムニャムニャ(先月号の「新戦車開発対する考察」とか酷かったし)という困った雑誌ですが、特集で「MBT70/Kpz.70の再評価」とかあるからつい買ってしまったではないか。砲塔の向きとは関係なくグルグル動く操縦手用カプセル(MBT70は普通の戦車と違って操縦手も砲塔にいるのだ。その代わり目を回しやすいらしい)とか隠蔽式の20ミリ機関砲とか怪しさバツグン。基本的にはエゲレス戦車が好きなのに、こーゆーゲテモノに食指が動いてしまうのも業でありましょうか。

 今日の『NHKスペシャル』
 「陸上自衛隊・イラク派遣の一年」
 今までのPKO活動とは次元が違うイラクにおいて、派遣された部隊の安全を守るために自衛隊がどのような計画を立て訓練を重ねてきたかの記録。
 なかなか見ごたえありました。実戦に参加していないとはいえ、着々と「戦える軍隊」への変化は進んでいるようです。
 特に旧軍とイメージを重ねられることを出来る限り避けてきた陸自の幹部が、サマーワでの民心掌握のために旧軍の「北支の治安作戦」の記録を参考にしたことをあっさりと認めたり、研究本部作成のマニュアルには日本国民を対象とした世論対策の項があったりと、一昔前にくらべればずいぶん遠いとこまで来ちゃったなあという感じ。いやもちろん「軍隊」としては当然のことやってるわけですが。
 見逃した人は再放送があれば是非。

 1月28日

 『GIRLSブラボー』2nd Season
 中学生の男の子ブクロに詰まってるミルキィ・ドリームだけを練ってつくったようなアニメ。山崎努に「地球生命のエロ進化にブラボゥ!」とか叫ばせたい。アニメがぜんぶこれや『アルティメット・ガール』みたいなのばっかしでも困るけど(困るかな?)、まあたまにはこんな実用本意の作品があってもいいんじゃないでしょうか。

 ルノー『メガーヌグラスルーフカブリオレ』のCM。
 男の子がスクールバス?の窓から外を見下ろすと横にきれーなおねーさんが乗ったオープンカーが。思いがけずミニスカの生脚を拝めてドキドキ。数日後、雨の日なのでもうあんなラッキーなことはないだろうと思ってたら……おフランスらしい、下品になるギリギリ寸止めのエロさがよいです。あのおねえさんは実は露出強ぎみで、ああやって純真な子供の心を誘惑してまわってるに違いない。

 『舞-HiME』#17
 やはり忍の掟で「夫となる者以外には素肌を晒すべからず」とかあって、「女であることを知られたからには……オ、オレのおムコさんになってもらうぞっ!」と晶くんが言い出すんじゃないかとちょっと期待してたんですが…

 1月27日

 「コンバットマガジン」3月号
 「TANFOGLIO Thor.45−70」というのが凶悪すぎ。ガヴァメントのフレームを改造してるんですけど、グリップの部分は実はダミーでスライド後端を開けて.45-70という冗談のような弾丸をイッパツだけ装填するのだ(って別にガヴァのフレーム使う意味ないんじゃあ…)。こんなのグリズリー・ベアとタイマンはるか全身義体の戦闘サイボーグを一撃でノックアウトしなきゃいけない時ぐらいにしか使わないような気が。

 「アームズマガジン」3月号
 表紙とグラビアはなんと榎本温子。ますますなんの雑誌だか分からないことに。
 「ストッピングパワーをこよなく愛する12歳。M14と.45以外は認めない」魔法王国の王女さま萌えの『魔法の海兵隊員 ぴくせる☆まりたん』もますます好調ってゆーか非道すぎる!特に同盟国の「生まれたときからせなかに“けんぽー”をせおわされた」薄幸の少女じえいたんの設定とかっ!
 「アームズ」に載っていた『コッサバ』という番組企画。
 アイドルだらけのシューティングゲーム!
 コスプレに身をまとった9人のプレアイドル達。だか実は悪の帝王に洗脳されて、囚われの身となっている。この悪の帝王、うら若き乙女を捕らえては洗脳し、悪の軍団へと改造しているとんでもない奴・・・。このままでは世界中の乙女が危ない!
 「コスプレに身をまとう」って日本語はあってるのかしらん?まあちゃんとプレアイドルといってるあたり正直の頭に神宿るというか。巷で流行ってそうな?コスプレアイドル+サバイバルゲームで一本企画通してみましたというのが『プラレス3四郎』の牛次郎センセイ並みに安直です……素晴らしい。これで「洗脳解除のフラグ立たせるには女の子とHしなくちゃいけない」設定だったらアキハバラの怪しいビデオ屋で売ってるコスプレAVみたいです。なぜか蜂女が気になるんですが、コスプレとゆーより着ぐるみショーのような気がしないでもありません。

 「ホビージャパン」3月号で告知されていた『クールガール 草薙素子』
 いや、確かにイメージ的にはあってるかも。それより不思議なのはこれだけドールフィギュアとか球体関節人形が流行っているのになんで誰も『ブラックマジック M-66』を出そうとしないのかねえ。

 やまとのフィギュアコレクション。『ドミニオン』『ORION』……ビ、ビミヨー。ふんどしセスカは手に入れると思うけど……(オヒ) 

 1月26日

 「モデルグラフィックス」3月号
 中国のメーカー、トランペッター特集。撮影用のヤラセかも知れないけど、チャイナ服姿で説明書書いてるおねーさんがすいたらしい。

 「世界の艦船」3月号
 特集:「艦載ミサイルのすべて」。おっ、海自の新型アスロックの発射実験の写真が載ってる。創刊当時の執筆者で先日逝去された丹波誠一氏の追悼文で「若い頃の宮崎駿が本誌愛読者で読者交歓室に何度も投稿したことがある」という記述がありました。今手元にバックナンバーがないのでうろ覚えですが、確か高校生の頃の宮崎駿が「日本はその地形上、対水上艦戦力としての魚雷艇の運用は難しいので対潜用に特化すべき」とかなんとか投稿してたような。確かに海自の場合、初期の魚雷艇は丙型駆潜艇として予算化されていて、マウストラップとかハル・ソナーなんか装備したちょっと変わった存在だったんですよね。そーゆー意味では宮崎駿の言い分もまちがっちゃいないわけですが。栴檀は双葉よりちゅうか雀百までちゅうか、やっぱり若い頃からマニアックだったのね。

 大石まさる『ピピンとピント(2)』(少年画報社YKコミックス ¥533)

 1月25日

 中国新鋭の駆逐艦、東シナ海ガス田付近で確認
 旧ロシアのソブレメンヌイ級駆逐艦2隻が航行中。 これに関して海上自衛隊からニュースリリースが出てますが、これがまた酷い(^_^;)。
 主機をディーゼルとしていたり(本当は蒸気タービン)、速力を20.75ノットにしてたり(本当は32〜33ノット)。そんなノロマな駆逐艦はいませんって。
 こんなんで日本の防衛は大丈夫なのかなあ>海自広報

 『エレクトラ』
 ここのレビューでもけっして褒めてないけど……どーなんすかねえ。トレーラー観たかぎりだと出来の悪い『キル・ビル』か、へたすると女版『キラー・エリート』(サム・ペキンパー唯一の駄作といわれている作品。もちろんアタシは大好きですがっ)みたいなのは気のせいかしらん……
 でも「人間除草剤」タイフォイドとの女闘美は百合っぽくてちょっといいかも(^_^)。

 1月24日

 玉置勉強『東京赤ずきん(2)』(幻冬社コミックス ¥590)
 うむっ、素晴らしい。まさにエロスとタナトスの幸福なる結婚っ!(いやなカップルだなオイ)
 チャオチャオチャオチャオバンビ〜ノッとか唄いたくなっちゃうぐらいいい感じよ。1巻めはわりと奇をてらったゲテモノかと思いましたが(いやゲテモノぶりは相変わらずというかどんどんよくなる法華の太鼓ですが)実はちゃんとストーリーがあったのね。2巻めはモアエレクトよんっという感じでフリークスさんやら変態さんやらフリークスで変態のヒトやらヒトデナシやらが臓物まき散らしたり脳漿ばら撒いたり赤いのや白い体液吹き出してバラバラになったり一つに混ざったりしてます。
 しかしよくこんなマンガ一般誌で連載させるなあ。いやまあ「コミックバーズ」はあんまし一般いわないか?

 

 1月23日

 大林憲司『少女戦士シュリー2 炎の鳥と水の竜』(フォア文庫 ¥560)
 ライバルの魔法少女(違います)ドゥルガーも出てきますが、この巻では遠くから「ふっ、なかなかやるわね」とかいってるだけであんまし活躍しないのは残念。
 イラストを担当してる渡瀬のぞみさんという方の描く女の子は可愛いですねえ。

 レイモンド・F・ジョーンズ『合成怪物の逆しゅう』(岩崎書店 ¥1,500)
 何十年かぶりに読んだけどやっぱり傑作。サイバネティクスとバイオテクノロジーをあつかったこの作品が50年以上前に書かれているというのが凄いですね。実は結末をハッピーエンドに脳内変換してたので、あのラストにちょとウルウルきてしまったのはわりと秘密だ。

 1月22日

 イダタツヒコ『美女で野獣(6)』(サンデーGXコミックス ¥533)
 この傷はな…小学生のとき……どうしても「ロケットパンチ」が撃ちたくて、まずは分離しようとして失敗した名残や
 格闘(百合)美少女モノの6巻め。前巻の感想にも書いたように相変わらず顔ボコボコになるまでどつきあってます。美少女格闘モノってゲームやアニメなどを含めればけっこう存在すると思うけど、暗黙の了解でそこまでやることは少ないと思うんです(せいぜい顔や腕に絆創膏はるぐらい?)。そーゆー容赦のなさと「タイマンはればマブダチじゃいっ」という伝統芸がうまくミックスされてるとこがいいですねい。
 格闘技マンガとしてはアタシごときがとやかくいう資格はありませんが、蜜姫がユカリに前蹴りくらったのは最初の抜き手で一瞬見えてる方の視界が遮られたからかなとか、「折神」シズカの傀儡、相手の身体に逆さまに絡みついていって脳天を狙うエグい技(イメージとしてはホラー映画の化け物の動き)は巧いアニメーターの手でアニメ化されたら凄くカッコイイだろうな〜とか、いろいろ考えながら読むと楽しいです。
 しかしここ一番、というときに勝てない主人公じゃのう。
 今回のベストバウト:毒島リリカ対桃房ユウキの怪獣対スーパーロボット大決戦

 『サムライチャンプルー』#18
 2ndシーズンの開始。
 建物や壁に自分の名前をシンボル化というかグラフィカルに落書きするのを「タギング」ということを始めて知りました(すいません、ポップでオシャレなストリート系の話題に疎いんです)。最初からそうだといわれればそうだけど、ますます何処の世界の江戸時代やねんという話に。名だたる剣豪の息子でありながらいがみあいタギングで張り合ってる兄弟を更正させる話、ではぜんぜんなくてどんな世界でも目立ったやつが勝ちという非情に教育的な話でした。城の天守閣にタギングするシーンあたりの構図・作画はともにムチャクチャかっこよくて、家庭用の小さなモニターで観るのがもったいないぐらい。こーゆーノリでずっとやってくれれば特に文句はありません。 

 1月21日

 Great Spangled Weblogさんの影響受けたわけ、ではないけど
 池田美代子『妖界ナビ・ルナ(1) 解かれた封印』(フォア文庫 ¥560)
 最近の児童文学もけっこうアニメの影響受けてるのね、というシリーズ。
 表紙や挿し絵もアニメっぽければ、設定もまんま「魔法少女モノ」のノリ。といっても『クリーミーマミ』というよりは『カードキャプターさくら』や『リリカルなのは』の方かな。
 養護施設で育てられた小学4年生のヒロインは実は狐妖怪の母と陰陽師の父との間に生まれた伝説の子と呼ばれる存在。うなじにある第三の目が見開くと超能力が使える。人間界と妖界を変える力を秘めた悠久の玉を狙ってくる悪い妖怪と戦う。妖界からサポート役として来たふくろうの姿をしたもっけと、白猫の姿をとったすねりという二匹のペットつき。ああっ、なんかもうベタベタ。でも順調に巻を重ねてるとこを見るとそれなりの人気はあるみたいですね。
 この作者は63年生まれでけっこうお年(失礼!)ですが、これからは児童文学の書き手もアニメ的な物語に違和感感じない人が多くなるんだろうなあ。

 大林憲司『少女戦士シュリー 黒き魔神の森』(フォア文庫 ¥560)
 同じフォア文庫のアニメ絵シリーズ。
 インドがモデルとおぼしき暑い土地ヒンディー。人間と神々が共に住まう世界を舞台に、棒術つかいの元気少女シュリーが東の異国からきた少年ヒデマルや木の女神<ヤクシーニ>スンディー、白ネズミのガーシャとともに悪漢や魔神と戦うお話。
 完全な表紙絵買いでしたが、なぜかスパッツ姿のインド系褐色少女が棍振り回して戦う姿はエロ可愛いくてけっこう気に入ってしまいました。ちゃんと棍の特性(どの部分でも攻撃できる)を生かした戦い方してるのもポイント高井ちゃんです。あと白い狼に乗った死神のおねーさんジャバハリーがかっこよい。
 しかしどっちのシリーズも小学校中・高学年向けなんだよね……

 1月20日

 『ハウルの動く城』(監督:宮崎駿)
 今頃になってやっと観てきました。
 え〜と、なんとなく、ですがジブリ作品でも『猫の恩返し』とかそっち方面を連想したり。歴代ジブリ作品のセルフパロディみたいなモチーフがいっぱいちりばめられてて楽しいんじゃないでしょうか………
 「歳をとると悪知恵がついてくる」。魔女の呪いで老婆にされたソフィーのセリフですが、まさにその通りっ。呆然とするほどいいかげんな脚本と設定を、キャラの演技と作画の勢いだけで無理矢理まとめてしまうなんて、これを老獪といわずしてなんといおうか。説明不足?破綻した構成?キャラの行動原理?なにそれ?という思い切りのよさが素敵です。
 観てて一番気になる「かけた本人も解けない荒れ地の魔女の呪いっていつ解けたの?」という疑問は、好意的に解釈すれば「自分は醜くて取るに足らないちっぽけな存在だ」という呪いを実はソフィー自身が自分にかけていて、魔女の呪いはたんなるトリガーにすぎなかったのでしょう。だからそういう思いこみから解放される夢の中(ハウルがカーテン開けるといきなり黒髪のソフィーが寝てるシーンは、新キャラが出てきたのかと思っちゃいましたが…)や、ハウルのためにがんばろうとする後半は元の姿(に近く)戻れるのですね……ってゆーのは建て前で、よーするにあのミヤザキ先生がヒロインをいつまでも老婆の姿なんかにしていられるわけがないじゃありませんかっ!画面観てると「あっ、この辺でもう辛抱たまらなくなってきたな」というのが如実に見えて楽しいです。最後の方、ハウルと一緒に空から降りてきた時のソフィーなんか、まんまナウシカの顔になってたし。きっと絵コンテ切りながら「バアさんは用済み、バアさんは用済み」と呟いてたに違いありませんよっ(いわれなき誹謗中傷)。
 しかしホントーにお話はテキトーですな。『千と千尋』もたいがいデタラメな話でしたが、『ハウル』に比べるとまるでまっとうな構成に思えます。
 荒れ地の魔女につけ狙われてる魔法使いとその弟子が、いきなり乗り込んできた見ず知らずの婆さんをあっさり受け入れちゃうってどうよ?『ラピュタ』で「誘拐され殺されそうになったヒロインが見知らぬ小屋で目覚めたというのに一瞬で少年に心を許してしまう」シチュエーションを成り立たせるために「少年が鳩と戯れるのを見て安心する」カットを入れてた同じ監督とはとうてい信じられません。
 ハウルとカルシファーの契約の秘密というのもなんだかよく分からないし、「実はハウルは心を無くしている」「実はとても臆病」という設定も、確かにセリフではそう説明してるんだけど、画面観てる限りぜんぜん実感ないんですよね。
 まあなんといってもヒロインだけじゃなくて観てる客全員「ハウルが何考えてるかぜんぜん分からない」のが一番の問題かも。「戦争に荷担するのはイヤだ」というわりにはやたら出かけては軍隊にちょっかい出したり出されたりしてますが、ハウルは戦争止めたいの?それとも現実の戦争や政治から目を背けて逃げていたいだけなの?どうも後者のような気がしますが、それにしては行動が派手なんだよなあ。
 対するサリマン先生の方も空襲の最中になんであんな勢いで襲ってこなくちゃいけないのか分からないし、ソフィーのお母さんのエピソードもどういう意味があるのかさっぱりです(一般の客装ってトラップしかけに来たっていいし、そのトラップもあっというまに見破られたかと思ったらけっきょくカルシファーは調子狂わされちゃわでもうワヤクチャ)。
 でもって極めつけ、感動のラストシーン!ハウルが心を取り戻すのとサリマン先生が戦争終結を決意するのにいったいどんなリンケージが!?あのとってつけたようなカカシのエピソードは何?呆然としているうちにエンディングの曲が始まってしまって、たしかにこれは富士眞奈美が書いているようにシュールレアリスムかも。
 けっこうみんないってますが、木村拓哉の声は意外なほど違和感ありませんでした。一番巧かったのはマルクル役の神木隆之介で、一番違和感あったのは…やっぱり倍賞千恵子だなあ。歌は巧いと思いましたが。
 でもキャラで一番好きなのは実はサリマン先生なのです。なぜってそりゃこの映画の中で唯一といっていい「悪人」だから。同じ顔した小姓だか使い魔だかに夜な夜なあんなことやそんなことさせてるに違いありません。うっとり。

 

 1月19日

 たまとわ(映画とアニメのよしなしごと)より『ファンタスティック・フォー』予告編
 ……こうして見ると『Xメン』の二番煎じに見えてしまうのはなぜかしらん? こっちの方が早いのに。
 『Mr.インクレジブル』のパクりっ、とかいわれたらもうサイテー(哭)。
 予告編中、1 will be badの人はドクター・ドゥームなんでしょうね……び、びみょーな設定変更……

 

 1月18日

 『宮崎駿の世界』(バンブームック ¥1,200)
 (紹介文より)鈴木敏夫×石井克人『ハウルの動く城−天才の創り方−』、押井守×上野俊哉『宮崎駿の功罪』、安藤雅司×吉田健一×村田和也『元スタジオジブリスッタフ雑談会/人間・宮崎駿に学んだこと。』など著名人たちが語る宮崎駿の世界!!
 押井守とばしすぎっ!「ジブリはスターリニズム」「庵野と宮崎は(真面目なので)収容所の所長になれるタイプ」「ある時『12歳の少女と恋愛してどこが悪い』と叫んでた」etc,etc……国民的アニメ監督ちゅうかアニメ天皇に対していいたい放題(^_^;)。
 元・ジブリのアニメーター三人の座談会もなかなか際どいなあ。

 キムラノボル・佐藤健悦『舞-HiME(1)』(少年チャンピオンコミックス ¥390)
 なんかそのままエロゲーに使えそうな設定だと思いました。

 1月17日

 以前この日記でも取り上げた「文学『外』の影」を紹介して下さった竹岡啓さまがC.A.スミスの『歌う焔の都』(The City of the Singing Flame)を翻訳したとのこと。青心社文庫『クトゥルー3』に収録されている『彼方からのもの』と同じフィリップ=ハステインが語り手の短編ですね。なんと朝松健氏のブログに掲載しているとのこと。
 風雲千早城369
 風雲千早城370
 風雲千早城371

 スミスにおけるラヴクラフトのランドルフ=カーターものみたいな位置づけになる作品でしょうか。ちょっと長いけど頑張って読みましょう。

 『UG☆アルティメットガール 』#2
 残り二人の変身シーンがプログレスバーで処理されてるのは変身バンクの作画が間に合わなかったから?
 眼鏡っ娘がいつもエッチなコスプレで慣れているので裸になってもヘーキ、という展開はなんか凄いと思ってしまいました。だって全長何メートルの○○とか××が衆人の目に晒されちゃうんですよ!?「頼むから少しは恥ずかしがってくれっ!」という古谷徹のセリフは世の中年男性の切なる魂の叫びであるな。

 『Re:キューティーハニー』人の巻
 パンサークローの戦闘員も怪人もどっかいっちゃって、四天王の最後の一人も実は物語とはあんまし関係なくて、ひたすらハニーとなっちゃんとジルの三角関係に特化した、ある意味ものすごく閉じたお話。天の巻のテイストとは文字通り天と地ほど違いますが、まあこれが逆だったら収拾つきませんわな。
 ジルさまが「全てが私と一つになればいいんだわっ」とかぬかし始めた時には清川元夢の執事が「オメデトウ、オメデトウッ」とかいいだすんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、なんとかまとまってよかったよかった。
 天、地、人でお話は繋がってはいますが、どちらかというと『キューティーハニー』というモチーフをどう料理するかで三人の演出家が競作したオムニバスみたいな感じです。
 でもジルさまの究極の目的をアレにしたのは「新しいキューティーハニー像」を創ろうとしたからだと思いますが、かえって如月博士を殺した意味が分からないし、そもそも劇場型というか快楽犯罪組織であるパンサークローの存在理由と合わない様な……まあいいか。でも個人的にはアニメの「孤独でかわいそうなジルさま」よりも原作の絶対悪であるキャラの方が好きだなあ。
 あっ、ハニーとなっちゃんとの甘いキスやジルとの近親相姦的な関係はよかったっす(とってつけたように)。
 それはそれとして、30年たってもぜんぜん古びてない『ハニー』の主題歌はすごいと思いますた。

 1月16日

 『Re:キューティーハニー』地の巻
 2巻目はパンサークロー側が「ハニーがいるから戦いになって街が破壊されるんだ」というイメージ戦略をとったために一般市民まで「ハニー狩り」と称して関係ない女の子まで襲っちゃう、『ザンボット3』を思わせるややシリアスっぽい展開。といっても所詮は『ハニー』なので主人公はぜんぜん悩まないけど。
 このアニメ版では映画版では軽く流してたハニーと女刑事夏子との百合っぽい関係がより強調されてます。 とりあえずマネキンにまぎれてハニーとなっちゃんが裸で抱きあうレズシーンだけでお腹一杯。

 ちなみに3巻目はレンタル中で観てません。

 笠井潔の『ヴァンパイヤー戦争』。今出てる6巻とか7巻あたりはアフリカを舞台にハガードへのオマージュみたいな話で黒娘も出てくるし、黒書刊行会的には「買い」なんだけど、いつも書店でレジに持ってこうとして途中で棚に戻しちゃうのです。あの表紙のせいで。
 いや、アニメ絵なのは別にいいんだけど……あの表紙(と口絵のキャラ紹介)は単にヘタというかやっつけ仕事すぎるだろう。といって生頼範義の表紙も怖いっちゃ怖いけどね。

 『ゼノサーガ』のKOS-MOSたんには御主人さまのメガネっ娘の性的欲求を感知すると自動的に「お相手も出来ますモード」に移行する機能がついている、といいなあ(『ステンレスナイト』のリニアみたいな感じで)。