メタルK

KALMAH
(カルマ)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

SWAMLORD / 2000年作 / 84点
ノーサーと共にチルボドに続く新世紀メロデスバンドの1枚目。
その音楽性はKeyキラキラのメロデス。適度な疾走と共にツインGtがザックザク泣くタイプです。声はかなり弱めです。ノーサーよりもチルボドっぽいかな。

各楽器は凄くうまいし、2本のGtもかなりのテクニシャン(スラッシュぎみのGtがここまで心地良いバンドはそういないでしょ!)。Keyも只者ではない風格を示しています。終始メロメロな音を聞かせてくれるし、最近のメロデスが好きな人だったら、まず間違いなく気に入ると思います。

で・す・が! 私はどーもハマれなかったです。何故か? それはサビが面白くないから。メロスピは勿論、メロデスでも大事なのはサビ。このバンドはAメロ、Bメロなんかとサビの境界線が非常に曖昧で、聞いていて「どこがサビ?」って思うんです。
終始良いメロを奏でるけど、中の上くらいのメロを最初から最後までやられても困る。盛り上げる所は一気に盛り上げて欲しい。絶対にそう出来る才能はあると思うし。

お気に入りは「USING THE WORD」。早い曲ではないんですが、ギターメロがモロ私好みでした。まだ1枚目ですから、次に期待です。

THEY WILL RETURN / 2002年作 / 86点
2枚目。
基本路線は一切変わり無し。ただ、多少のメンバー変更があった模様で、前に比べると若干Keyの出番が増え、全体的にアグレッシブになったと思います。
しっかし、このバンドは相変わらずサビがどこなのか分からない曲を作るな。サビよりもむしろAメロの方が印象に残るってのは、個人的にはどうかと思うんだけどなぁ。

でも、レベルそのものはやっぱし高い! Gtではなく包丁だったら間違いなく分子レベルの刻みネギが出来る事確定のGtリフや、壮大さを3倍くらいにしてるKeyは見事と言う他無いわ。
お気に入りはタイトルナンバー「THEY WILL RETURN」。この驚異的な音の炸裂っぷりは失禁確実っしょ!
いまいちハマれないってのがオイラの意見だけど、出たら聞かずにはいられません(笑)

SWAMPSONG / 2003年作 / 87点
3枚目。
……変わってない。サビメロをどうにかしてほしいって思ってたのになぁ。彼らはこれで完成だと思っちゃてるみたいですね。だから、ノーサーに比べて日本の知名度がいまいちなんじゃないのかな? 声の弱さも原因かもしれないですけど。

でもまぁ、「これで完成!」って言ってもいい程のレベルではある事は確かなんだよね。その他大勢のB級メロデスバンドとは一線画す凄さとカッコよさはあるもん。でも、もっとこの国で売れたいなら、研究の余地ありだと思います。
お気に入りは「TORDAH」。この曲はサビが凄くはっきりしてる。で、そのサビでとんでもない早弾きを披露するツインギターがカッコよすぎる! これは名曲!
曲の流れをうまくする技術さえ身に付ければ、チルボドに並んでもおかしくない逸材だと思います。今度こそ次回に期待!

THE BLACK WALTZ / 2006年作 / 90点
とうとうやったな! 的な気持ちの4枚目。
基本路線は変わらないものの、大きな変更点が3点ほど。
@、Voのスタイルが叫びから重低音のグロウル声に変わった。
A、Keyが変わり、前のシンセ音から大仰なシンフォスタイルになった。
B、ほとんどの曲がアップテンポ。
で、総括しますと、間違いなくこれまでで最高の作品です。

スピード、アグッレッシブさ、そしてメロディー、全てが最高レベルだと思います。特に良いのはやはり新しいKey。チルボドのヤンネチックにいい所でジャンジャン! とキメるのもいいし、Gtだけではどーも煮え切らない(とオイラは思う)楽曲に素晴らしい彩りを添えてます。
アンティ兄弟のメロディーセンスもこれまでの中で最高。音を大きくしたら耳が切り刻まれるであろうスラッシュ的Gtサウンドも実にナイス(これは前からだったけど)。

お気に入りは「THE GROAN OF WIND」。ミドルナンバーですが、これほどクサいナンバーはカルマん中じゃなかなか聞けないよ。あー、GtもKeyもたまんねー。
有名バンドがどんどんモダン化していく中、北欧メロデスを支えられるのは君達とノーサーしかいない! と応援したくなる程の名盤だと思います。

FOR THE REVOLUTION / 2008年作 / 87点
5枚目。基本的には前と同じ路線です。このバンドはまったくと言っていい程モダン化しないですね。素晴らしいと思います。
若干の違いと言えば、前に比べると若干音作りや展開がシンプルになっており、聞きやすくなっているかなと思います。スピード感が結構落ちていますが、このバンドの場合、それが低評価にはならないと思います。

ただ、メロディに関して言えば前の方が良かったかなと思います。ミドルはどれも印象的なメロディを配した秀逸な出来栄えなんですが(「Dead Man's Shadow」とか「Ready For Salvation」とかはかなりお気に入り!)、早めの曲がこのバンドの悪癖と言うべきかサビがどこなのかいまいち分からないパターンが多いんです。頭から尻尾までなかなかに悪くないと思うんですが、私はABメロは地味でもいいから、サビでは爆発してほしいと思っているのでちょっと辛かったです‥‥。

お気に入りは前述した2曲。どちらもミドルなんですが、最近のAMORPHISみたいな絶望的なまでに美しいメロディが堪能出来ます。
ちょい愚痴も言ってしまいましたが、高品質な作品である事に間違いはないです。最近ここまでストレートな北欧メロデスを聞かせるバンドもなかなかいないので頑張ってほしいと思います。


KAMELOT
(キャメロット)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

THE FOURTH LEGACY / 2000年作 / 88点
アメリカ、フロリダ出身のエキゾチックメロパワバンドの4枚目。これがアメリカのバンドとは思えない程に北欧の匂いがします。

バンド名からしても分かるようにインド、エジプト辺りを感じるエピックな音楽で「NIGHTS OF ARABIA」なんて曲もあります。スピードもそんなに速くないし、超絶テクがあるというわけではないんですが、思慮深く練りこまれた楽曲は非常にドラマチックです。

まずVoが非常に上手い。ハイトーンが凄いというのではなく、艶っぽく感情的な歌い方をするんです。これがまた他の北欧バンドには無い「味」があるんです。
それと楽曲の数々。捨て曲らしいものが無く、どれも粒揃いで素晴らしいんです。これほどの曲を疾走に頼る事無く作れるのは彼らだけかと思います。

お気に入りは「UNTIL KINGDOM COME」。ほとんど疾走しない中で唯一の疾走曲。こういうのも作れるって事はやっぱりこの人達才能あります。

KARMA / 2001年作 / 90点
5枚目。基本的な路線は変わらず、よりグレードアップした感じです。
ヴォーカルのロイ・カーンも馴染み、すっかりキャメロット節を作り出しています。他の楽器もより整合性がとれ、まとまりが出たように思います。今回は曲名でピックアップしてみましょう。

まずはイントロの次の怒涛の2曲。「Forever」と「Wings of Despair」。スピード感は無いんですが、しっとりと歌うカーンに乱舞するGtがいいです。
そして、マニアの涙腺を刺激してやまないのが「Don‘t You Cry」。切ないアコギと咽び泣くカーンの声が絡んで、最高に美しく、そして悲しいです。間違いなくこのアルバム最高の曲です。
他にもタイトル曲「Karma」のキーボード炸裂のサビ。「The Light Shines on You」もいい曲です。

今回怒涛曲は無いんですが、このバンドの売りはそこじゃないですし、メタル史上例を見ないしっとり系ヴォーカルによって、このバンドは一流になりましたね。名盤です。

EPICA / 2003年作 / 87点
満を持してだされた6枚目。期待通りです。
今回はコンセプトアルバムで、曲の間にSEなどが入っています。楽曲の方は相変わらずのしっとり声に多少のアラビア要素の入ったメロパワで、相変わらず怒涛の疾走曲はありません。
つまり、前と変わっていません。前が好きならSEが入っていようが何だろうが好きにはなれると思います。

世間ではこちらの方が人気があるようですが、私は前の方が好きだったりします。全体的にシェイプアップして良くなったとは思いすが、1曲1曲のメロの良さは前の方がいいと思うんですよね。いくらラプソのルカが加勢していようとも、私は前の方が気に入っています。

お気に入りは「Lost&Dammnd」です。サビでのカーンの声の色っぽさは最高です。

THE BLACK HALO / 2005年作 / 88点
7枚目にして最後のコンセプトアルバムなんだそうです。
雑誌なんかでは「へヴィでプログれった」なんて言われてますが、基本的な路線には変わりないです。生オーケストラを使ったり、色んなゲストを使ったりしていますし、へヴィでプログレな雰囲気も十分にありますが、まぁキャメロットが作ってる時点でもう彼らの音楽なんですよね。

カーンの声はより艶を増し、全体的により奥深い作品に仕上がっています。オーケストラもラプソディとは言わないものの、かなり重厚なモノになっていてGOOD。他のバンドがコーラなのに対してこのバンドは高めのコーヒーのような深い味わいがあります。それゆえ、初心者は「疾走少なめNO」とか言いそうですし、玄人も最初聞いた時点ではその最高の味を知る事は凄く難しいと思います。ですが、聞けば聞く程味が出てきて、ランクの上がる作品だと思います。

お気に入りは「WHEN THE LIGHT ARE DOWN」と「SENADE」。「MOMENTO MORI」も非常に味わい深いですが、前者2曲の方が即効性があります。
ここに来て完全な孤高の位置にまで来たと思います。単純なシンフォメタルやメロスピに飽きた人こそ「傑作だ」と言うような、レベルの高い作品です。今はこんな点ですが、時間が経てば90点台もイケそうですよ。

GHOST OPERA / 2007年作 / 85点
8枚目。
エキゾチックかつ思慮深いドラマ性をしっとりと演出する孤高のヘヴィメタルは本作でも健在。
ただし、コンセプトから解放された割にはあまりにも変わらなさすぎる為、「EPICA」くらいから気になり始めていた「ドラマ性を際立たせる為に犠牲にしたキャッチーさ」や、「いまいちノリにくいリズム」などが妙に鼻についてしまったり‥‥。

十分ハイクオリティな作品ではあると思うんですが、キャメロットなら前のキャッチーさを取り戻すくらい簡単に出来るんじゃなかろうかと期待しちゃうんですよね。「NIGHT OF ARABIA」とか「KARMA」みたいな曲がもう一度聞きたい‥‥。

お気に入りは「SILENCE OF THE DARKNESS」。本作中最大の疾走曲。こういう単体でも十分に楽しめる作品を満載にしてほしいんだけどなぁ。染み付いてしまったドラマ性をそぎ落とすのは難しいのか‥‥。


KARELIA
(カレイラ)
出身地‥‥フランス
ジャンル‥‥シンフォニックメタル

USUAL TRAGEDY / 2004年作 / 84点
フランス出身のメロパワバンドの1枚目。ジャケはメッチャ格好よいです。
さて、彼らの音楽はゴシック・メロパワと呼ばれていて、ちょっと珍しいです。新人のくせに疾走に頼る事無く、じっくり、しかも物悲しいドラマを聴かせようとしています。
確かにメロパワなんですが、そのドラマがやたらと暗い話の為、結果的にゴシックのような暗い音楽になってしまったんですな。

各演奏陣はしっかりしています。特に男のくせに3オクターブ出るというVoの人に脱帽です。オペラチックに歌ったと思ったら、突然ハイトーンで歌ったりするんだもん。凄いよ。
やろうとしている事は非常にいいんですが、ちょっとまとまってない感じもします。次の作品で完璧なモノを備えてくる可能性あり。期待しましょう。お気に入りは「Letter For An Angel」。一番分かりやすいです。

RAISE / 2005年作 / 84点
2枚目です。
前作と同じく高揚感をまったく感じさせない、悲壮感漂うゴシック色の濃いメロパワなんですが、前に比べてよりシンフォニック度がアップし、代わりにスピード感、メロパワ度が下がりました。雰囲気などを満喫したい方はいいですが、ストレートなメタルを望んでいる人にはやや厳しい内容かな?

Voは前よりも聞きやすくなり、メタル度は減ったものの、各楽器もうまくなっています。まぁ、問題はそこではなくメロディだと思うんですが、前の「悲壮感」「悲しみ」「絶望」と言った感じが好きだった人はこれも好きになれると思います。個人的にこの進化は悪くはないと思うんですが、やっぱもう少し早めの曲がほしい所。

キャメロットの「ザ・ブラック・ヘイロー」と同様に「味わいのある作品」ではあるんですが、キャメにはそれでもキャッチャーさがあった為、疾走曲がそれほどなくても聞けたんです。んが、彼らはキャッチャーさがまったく無いので気合を入れて聞かないとちと辛い。

ただ、一度でもトランス状態(?)になってしまえば、極寒の中で失意の内に息絶えていく男の気持ちになれますので、そういう意味では、凄い作品と言えるかも。
お気に入りは「CHILD HAS GONE」。子供が消えていくって嫌な意味ですが、情感溢れるいい曲ですよ。
玄人向けですが、出来はいいので聞いてみては?


KELLY SIMONZ’S BLIND FAITH
(ケリーサイモンズ・ブラインド・フェイス)
出身地‥‥日本
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

SIGN OF THE TIMES / 1998年作 / 84点
キリー・サイモンズなる純粋な日本人による自主制作アルバム1枚目。
その音楽性はイングヴェイに通じるネオクラ。しかし、ド派手にかまそうとするインギーに比べ、彼はかなり落ち着いているのが特徴。ハープシコード調のKeyと相まって、美しさが全面に押し出されています。

とにかく綺麗です。これほどまでに綺麗な音楽を奏でられる人が自分の国にいたとは思わなかった;; 声はハイトーンではなく、囁くような穏やかな声。それが更に音楽を荘厳で華麗なものにしています。自主制作盤ですが音は非常に良く、教会のテラスで踊る天使が見えます。

しかし! 全体を通して聞くとやや地味な感じがします。綺麗なのは十分に分かりますが、どうも一歩突き抜けるものが無いんですよね。小さくまとまりすぎているような気がするんです。私がもっと歳をとっていたら、もっと評価は高かったかもしれません。
お気に入りはタイトルインストの「SIGN OF THE TIMES」。終始疾走する激烈インストです。こういうのをもう少し増やしてほしかったなぁ。

THE RULE OF RIGHT / 2002年作 / 88点
めでたく出ましたメジャー第2弾。何でも世界デビューしたみたいっす。ってか、メジャー1枚目はまだ未聴;;

基本路線は変わらずクラシカルなGtとキラキラKeyが落ち着きながらも乱舞するタイプ。しかし、前はややロック色が濃かったのに対して、今回は明らかにメタル寄り。Gt、Key共にかなり出番が増えており、全体的に早く派手になりました。

前はGtメロなどは良かったものの、歌メロが地味なものが多く印象が薄かったですが、今回はそちらも改善されています。疾走曲はド派手にかまし、バラードでもピアノが乱舞するなど、とにかく音の隙間が無くなり、「聞いてる!」って充実感が得られます。インストナンバーが減ったのもその一因かもしれないですね。

お気に入りは「STILL」と「NOW YOU TURN」。前者はピアノが美しすぎるバラードナンバー(英語版、日本語版両方あり)。後者は前では考えられなかった大疾走メロスピ。こういうのも出来るんだね!


KIKO LOUREIRO
(キコ・ルーレイロ)
出身地‥‥ブラジル
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

NO GRAVITY / 2005年作 / 80点
ブラジル至宝・ANGRAのGt、キコ・ルーレイロ初のソロ・アルバム。
オールインストゥルメンタルで、Dr以外は全てキコがやっています。DrはMASTERPLANのマイク・テラーナ。
本作はヘヴィメタルらしい疾走チューンから、ジャズやラテン系リズムを取り入れたリズミカルなナンバー、フュージョンっぽいフワフワした(?)ナンバーまで、幅広いジャンルが取り揃えられています。

私はテクニック至上主義ではなくメロディ主義なんですが、そんな私でもビクビクと来る圧倒的なテクニックはお見事。しかもテクのひけらかしに終わらない緩急の効いた楽曲、メロディも大事にした構成、とインストアルバムの中でも非常に聞きやすいアルバムだと思います。
「これにエドゥの歌メロがあればな〜」と思う曲も無くは無いですが(「Moment Of Truth」とか)、それを差し引いても、実に見事なGtインスト作品だと思います。

お気に入りは前述した「Moment Of Truth」。歌メロ部分をGtがやってるんですが、いつかANGRAのボートラとかに歌入りで入れてほしいです。
ANGRAに興味が無くても、聞いて損無しです。


KILLSWITCH ENGAGE
(キルスウィッチ・エンゲイジ)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥メタルハードコア

ALIVE OR JUST BREATHING / 2002年作 / 80点
アメリカ出身のメタルハードコアバンドの2枚目。これが新しい時代の流れなのかもしれません、な1枚です。

「メタルハードコア」というのは何でも「ヘヴィメタルの叙情性と、ハードコアの激しさを足したもの」だとか。ただ、私は「ハードコア」と呼ばれる音楽をあまり知りませんので、そんな私なりの解釈で言えば「パンテラ+アークエネミー」って所でしょうか。

なんかいまいち例えにくい音楽なんですけど、悪くはないです。アークエネミーみたいなデスラッシュ系が好きな人なら聞いて損は無いと思います。ただ、まだまだメロディが好みではなかったのが残念です。
お気に入りは「SELF LOVORUTION」。サビのノーマル声もいいし、時たま泣くギターがいいです。

THE END OF HEARTACHE / 2004年作 / 90点
3枚目。
基本的な路線は変わりません。相変わらずゴリンゴリンのリフに、ちとスローなテンポ。迫力満点のデスと叙情的なノーマルの使い分け。ハードコアなのかメタルなのかも相変わらずよく分かりません。

でも、前に比べてぐっとメロディアスになったと思います。特にノーマルVoでのメロは前に比べると段違いでよくなりました。この声の質が如何にもハードコアっぽく思うんですけど、どうですか?

個人的にはもっとスピード感がほしい所なんですけど、どうもMA勢はスピードよりもリフを重視するんですよね。でも、このバンドにはそれは求めません。ザクザク刻まれるリフは確かに格好良いし、体が切られるような感じはするんです。それを体感するのがこのバンドの楽しみ方なんですよね。

お気に入りは「ROSE OF SHARYN」。スピード感の無い中で、唯一シンプルに疾走するナンバーです。かと言ってリフが疎かになっているわけではないです。これは名曲っすね。
MA勢の中では一番好きなバンドです。これからも頑張ってくださいっす。

AS DAYLIGHT DIES / 2006年作 / 85点
4枚目。
思い返せば、私にとって初めての「メタルハードコア」は彼らでした。ディスクユニオンお茶の水館の試聴器で聞いた時は「こ、これが新世紀のへヴィメタルだ!」と、思ったもんです。
さて、そんな素晴らしい3枚目の次ですが、本作も大変素晴らしい出来です。メタルハードコアらしい肉食系のガリガリ感とハワード・ジョーンズの最高にカッコイイデス&ノーマルVo、そしてスッと胸に染みる叙情的なメロディ。最近のメタルハードコア系は積極的にメロディを取り入れてますが、代わりにガリガリ感を失ってしまうケースが多い。その点、やっぱりオリジネイターは上手くバランスが取れており、格の違いを見せつけてくれます。
ただ、前作より良いか? と言われると残念ながらYESとは答えられません。本作も十分メロディアスですが、前作の方が良かったと思います。また、後半に行くに従ってスピード感がどんどん落ちていくので、最後まで気合が持続しないのが残念でした。
お気に入りは「THIS IS ABSOLUTION」。歌メロが最もキャッチーなナンバー。後半にもこうのがあればなぁ。
文句も言いましたが、彼らを聞かずしてメタルハードコアを語るなかれ!


KINGFISHER SKY
(キングフィッシャー・スカイ)
出身地‥‥オランダ
ジャンル‥‥シンフォニックメタル

HALLWAY OF DREAMS / 2007年作 / 77点
WITHIN TEMPTATIONの元Dr率いるシンフォニックメタルバンドの1枚目。多分、これって日本じゃあんまし売りにはならんよね‥‥。
さて、多くの人がWITHIN〜のような音楽をイメージするかと思いますが、実際はかなり方向性が異なっており、ファンタジックな雰囲気はほとんど無く、BLACKMORE’S NIGHTをちょっとだけへヴィにさせたような牧歌的な色合いの強いメタルをやっています。
キャンディス・ナイト嬢似の女性Voによって歌われるメロディは農村に住む娘が淡い恋を歌うかのように素朴でたおやかな世界です。私は何故か「ゲド戦記」を想像してしまいました。スピード感は皆無に近く、Keyによる派手な装飾よりもアコギや笛などで小さくまとめられています。
WITHIN〜やへヴィメタルそのものを期待すると思いきりコケますが、これはこれで非常に味があり、中毒性を持っていると思います。リーダーのせいかもしれませんが、Drリズムが妙にハマるんですよね。
ただ、キラーチューンらしきものが見当たらないので、何度も聞きたくなるんですが、印象には残りづらいかなとも思います。
お気に入りは「HER WHITE DRESS」。「彼女の白い洋服」、そう確かにそんな感じの曲です(意味分からんって?)。
メタルとは言い難い音楽ですが、BLACKMORE’S NIGHTが好きなら聞いて損無しだと思います。


KIUAS
(キウアス)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

THE SPIRIT OF UKKO / 2005年作 / 80点
メタル名産地フィンランド出の1枚目。ちなみにバンド名はサウナの中にあるストーブの名前なんだそうです。

音楽性ですが、これがまた実に斬新です。最初に1曲目を聞いた時は「メロデスか?」と思えるようなアグレッシブメロディなのに、そこに乗るのは完全なクリーンVo。よく「これでVoがクリーンだったらメロパワだ」なんて言われるメロデスがいますが(インペラノンとか)、このバンドはまるで逆。これでVoがデスだったら、完璧にメロデスです。

しかし、珍しいからと言ってそれだけでOKと言うわけではなく、歌メロが地味なのが多く、アグレッシブだけが目立っている感じを受けました。勇壮さは感じますが、ブラガ、アイアン・セイヴァーなどに比べるとかなり地味です。
お気に入りは「WARRIOR SOUL」。これが一番分かりやすいメロディだったかな。

やろうとしている事は格好良いと思いますが、あと一歩。次の作品でどう化けるのか、とても気になりますね。頑張ってください!

REFORMATION / 2006年作 / 70点
2枚目です。
1枚目はそれなりに注目されていたと思うんですが、2枚目は何だか地味〜に出ましたね。
基本路線は変わらずデスメタみたいなメロディーに普通Voが乗るスタイル。既に一度聞いてるので目新しさはありません。
さて、肝心のメロディーですが‥‥時折ビビッと来るものもあるものの、半分近くが捨て曲。つまり、そこもあんまし変わってないって事です。

個人的にはもっともっと印象的なメロディーとかを増やしてほしいんですけどね‥‥。
お気に入りは「THE NEW CHAPTER」。これが一番いいかな。
ずっとこんな調子ならいずれ日本盤が出なくなる可能性ありっす。。


KORPIKLAANI
(コルピクラーニ)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥フォークメタル

SPIRIT OF THE FOREST / 2003年作 / 85点
フィンランド出身のフォークメタルの1枚目。「SPIRIT OF THE FOREST」(森の魂)というタイトルなのに邦題が「翔びだせ!コルピクラーニ」ってな感じにされちゃう程色々とネタにされてますが、決して侮れないと思います。

ポルカメタルと呼ばれ異彩を放っていたフィントロールと同系列で語られるであろうフォークでトラッドな要素が満載のメタルが彼らの身の上。
終始、森の悪魔に取り付かれたかのように疾駆しており、Gtなどもかなり前に出てメタルらしさもあるんですが、特筆すべきはヴァイオリン、フルート、アコーディオンなどの民謡メロディを奏でる楽器の異常なまでの出番の多さ。
Gtを食う程にこれでもかと「チャララ〜」と掻き鳴らされる民謡メロディは常に陽気で、でもたまにキュッとなるような哀愁さを持っており(特にインストは笑い無しで感動出来ます)、強烈な即効性と、彼らが単なるお笑いバンドではないという才能を感じずにはいられません。
お気に入りは「GOD Of WIND」。爆走する曲の中でひたすら咽び泣くアーコディオンがいい味出しすぎです。
フォークメタルというジャンルを極端なまでにディフォルメすると彼らのような音楽になるんでしょうね。そういう音楽が好きな人は聞くと死ぬね(笑)。

VOICE OF WILDERNESS / 2005年作 / 90点
2枚目。邦題は「荒野のコルピクラーニ」(笑)。
基本路線は変わらないものの、疾走感、陽気さが倍増しになっており、哀愁さこそ減ってしまいましたが、オリジナリティは完全なものになってます。
相変わらずデスなのかただ唸ってるだけなのか微妙なVoは好みではないんですが、もはやお笑いでは済まされないクオリティの高さは見事です。
お気に入りは「PINE WOODS」。民謡メロディーが悶絶に次ぐ悶絶でたまらない超爆走ナンバー。正直、オイラはインストナンバーの方が好きだったりします。

TALES ALONG THIS ROAD / 2006年作 / 90点
3枚目。邦題「世にもコルピな物語」(もういいんじゃね?)。
前作を更にブラッシュアップさせた内容で、相変わらずアコーディオン、笛、ヴァイオリンなどは大活躍しています。Vo入りはどれも爆走に次ぐ爆走。一方インストでは思慮深いフォークメタルを聞かせています。
どれも似たような作風なので、一気に聞くとどれがどれだかまるで分かりませんが、もはや「この曲が‥」とか言うレベルではなくなってる気がします。
お気に入りは「RISE」。徹底的に爆走、そしてチャララ〜、です。
おそらく、このバンドは解散するまでこの路線だけで行くんでしょうね〜。

KORVEN KUNINGAS / 2008年作 / 83点
5枚目。‥‥ってあれ、1枚聞き逃してる!?
と、4枚目をスルーしてしまう程何も変わっていません。歌メロ、リズム、曲展開、全てがおおいなるマンネリ化の真っ只中にあります。まあ、もう彼らはこれでいいんだと思いますけど。
でも、私の意見はと言うと流石に飽きてきました。彼らの作るメロディって陽気だけどドラマチックではないんですよね〜。もっと切なさが感じられるメロディを作ってくれれば、私も大満足なんですけどね。あとVoが歌ってるのか叫んでるのか分からない。どちらにしても今ではちょっと中途半端なので、歌うならもっとしっかり歌ってほしいって気もします。‥‥期待するだけ的外れだとは重々分かっておりますよ。
お気に入りは「Kipumylly」。これくらい物悲しいメロディの方が私は好みなんです。


KOTIPELTO
(コティペルト)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

WAITING FOR THE DAWN / 2002年作 / 75点
STRATOVARIUSのVo、小ティモことティモ・コティペルトのソロアルバム1枚目。
はてさて、彼のソロアルバムとはどんな音楽なのだろう、とドキドキしましたが何て事はないSTRATOVARIUSと同じ路線のメロパワでした。
とは言ってもそれほど様式美が強いわけではなく、比較的オーソドックスなメロパワが展開されています。疾走ばかりというわけでもないですし、Keyキラキラってわけでもありません。
小ティモの声はハイトーンがちょいヤバいという理由で日本ではいまいち受けてなく、勿論本作でも同じ声ではあるんですが、ストラトに比べるとトーンを抑えたナンバーが多い為、意外と無理なく聴けます。
お気に入りは「BEAUTY HAS COME」。ファンタジックなアコギが良い味を出しているバラードです。
まだまだ曲にフックが足らず、ミドルが多すぎて後半以降飽きる作品ですが、これからに期待出来そうな感じです。

COLDNESS / 2004年作 / 72点
2枚目。
同じです。何にも変わっていません。ちょっと各楽器のクオリティが上がってますが、特筆すべき事でもないです(じゃあ書くなって?)。
ただ、前にも増して疾走曲が減り(僅か1曲のみ)、ミドルばかりなので流石に飽きます。ど疾走じゃなくてもいいんで、せめてファストナンバーとかあってもいいと思うんだけどなぁ。
お気に入りは「REASONS」。ビデオクリップもついてたしね。
次も同じだとちょっと嫌だなぁ‥‥。

SERENITY / 2007年作 / 73点
3枚目。
ミドルメインの楽曲、微妙な歌メロと、一切変わっていません。ほんの少しだけファストな曲が増えましたが(前作より1点多いのはその為)、もっともっと改善が必要なのではないか、と。
お気に入りは「ONCE UPON A TIME」。一発目の疾走曲です。

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