メタルS

S.I.N.
(シン)
出身地‥‥ドイツ
ジャンル‥‥メロディアス・ハード

EQUILIBRIUM / 2005年作 / 50点
ドイツ出身のメロハーバンドの2枚目。近くのお店で300円で売っていたので買ってみました。
DREAMTIDE系の骨太のメロハーをやっています。テクニックも申し分なく、クオリティも高いです。日本盤が出たのも頷けます。
しかし、歌メロが地味で悲しいくらい印象に残りません。美旋律かもしれませんが地味では何の意味も無いです‥‥。
お気に入りは「Nightwinds」。まあ、1曲あっただけでも良かった方かな。
300円ってのも頷けます‥‥。


SAVAGE CIRCUS
(サヴェージ・サーカス)
出身地‥‥ドイツ
ジャンル‥‥ジャーマンメタル

DREAMLAND MONOR / 2005年作 / 90点
ブラインド・ガーディアンのDr、トーマス・スタッシュがバンドを脱退し、新たに作り上げたバンドの1枚目。Gtはメタル軍曹こと、ピート・シールケ(アイアン・セイヴァー)。
最近のブラガがどんどん大作志向になり、初期の爆走クサジャーマンではなくなっていった事に対して満足していなかったトーマスが作っただけに、音楽性は初期ブラガにそっくり。Gt、Vo、そしてDrと何もかもが3〜5枚目辺りのブラガです。特にVoなんてハンスィ本人か? と思ってしまう程です。
クローンである事は間違いないんですが、これがまたいいんですね〜。私も今のブラガには満足していない人間の一人だったので、こんな作品は大歓迎。というか、既にDrを叩いて15年以上経っているのに、今だに超絶爆走をやりたがるトーマスに拍手。
ピート軍曹の影響も見え隠れする勇壮なメロディ。ひたすら叩かれまくるDrに流麗なツインGt。全てがかっちょいいいっす!
お気に入りは「EVIL EYES」。ど頭にして7分近い曲。でも、勇壮極まりないサビが最高っす。
まあ、ずっとこのままってわけにも行かない気もしますが、今はこれを聞いてブラガを楽しみましょう。名盤っす。


SAUROM LAMDERTH
(サウロン・ランデース)
出身地‥‥スペイン
ジャンル‥‥フォークメタル

EL GUARDIAN DE LAS MELODIAS / 2001年作 / 83点
情熱の国スペイン出身のバンドの1枚目。タイトルはスペイン語です。当然、歌もスペイン語です。巻き舌バリバリです。
音楽性はカリカリしたメタルにふんだんとヴァイオリンなどの弦楽器を使用しているフォークメタル。所謂コルピクラーニなどと同系列ですが、こちらの方がより正統派に近い印象があります。Voがデスではない点、雰囲気がそれほど泥臭くないというのがその最大の理由です。
ただ、楽曲はやはり明るいメロディを撒き散らしながら終始爆走タイプで、泥臭くはないものの、ピエロが踊り狂っている様子は想像にかたくありません。馬鹿の一歩手前という辺りが実に絶妙です(笑)。
しかし、ここで致命的な欠点が。それは楽器がヘタクソだという事です! 特にドタバタしていて、聞いてるこっちがハラハラするDrはどうにかしてくれ! Gtソロが入る瞬間にタイミングがずれそうになるのはダメでしょう。あれが意図的なものだとしたら、彼らはドリーム・シアターと互角になれるかもしれませんよ(これは言い過ぎ)。
お気に入りは「El Saltimbanqui」(意味は不明)。パンクのようなノリで突っ走り、ヴァイオリンが乱舞するのがたまらないです。


SAXON
(サクソン)
出身地‥‥イギリス
ジャンル‥‥正統派ヘヴィ・メタル

LIONHEART / 2004年作 / 70点
イギリスを代表するベテランヘヴィメタルバンドの16枚目のアルバム。
NWOHM(New Wave Of British Heavy Metal)ムーヴメントを代表する超ベテランバンドで、海外でのフェスなどでは当たり前のようにヘッドライナー扱いですが、私はこれが初聞きです。
もうおじいちゃんなので正直ハードな音は期待してなかったのですが、これがビックリ。決して若手に引けをとらないハードでアグレッシブな正統派メタルを聞かせてくれます。
クールなツインGtリフ、グイグイと攻め立てるアップテンポなリズム、そして唯一無二の存在感を示すビフ・バイフォードのVo。「老い」を感じさせる部分なんてこれっぽっちもありません。
ただ、肝心の楽曲がいただけません。楽器はカッコイイ事この上無いんですが、とにかく歌メロが超地味で、流しで聞いているとアッと言う間にサビが過ぎていってしまいます。
これが本来のブリティッシュヘヴィメタルの姿なのかもしれませんが、だとしたら私にはちょっと合わないのかもしれないな、と思いました。
お気に入りは「Man And Machine」。これぞヘヴィメタルなGtリフがあまりにもカッコイイ! でも歌メロは地味っす。

THE INNER SANCTUM / 2007年作 / 78点
17枚目。
ここまで枚数を重ねてきたバンドが今更音楽性など変えるはずが無く、実に真っ当な正統派メタルを聞かせてくれます。前よりスピード感を上げてくるとはお見事です。
危惧していた歌メロもちょっとは改善したかな〜と思います。とは言ってもまだまだだですが。歌メロと反比例するかのようにGtリフやソロはおしっこが漏れる程カッコイイ&クールでたまりません。重心を的確にヒットするDrも超カッコイイです。
ってか、私はもうこのバンドは歌メロではなく後ろの楽器のカッコ良さで聞く事にします。だって、そっちの方が気になっちゃうんだもん!
お気に入りは「Need For Speed」。いや〜、このGtリフは素敵過ぎます。サビは‥‥もう言わない。


SCAR SYMMETRY
(スカー・シンメトリー)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

SYMMETRIC IN DESIGN / 2005年作 / 90点
スウェーデン出身のメロデスバンドの1枚目。
1枚目とは言ってもほとんどのメンバーが他のバンドと掛け持ちをしているので、まったく新人の1枚目というわけではありません。アンムーアドとかカーナル・フォージとかの人がいます。
その音楽性は最近のメロデスバンドのよくある、ノーマルVoとデスVoとを掛け合わせた非常にメロディアスなメロデス。オリジナリティとしてはスペーシーなKeyが適度に配されている事と、何と言ってもノーマルVoの上手さにあると思います!
デスとノーマルは同じ人が担当してるんですが、本当に同じVoなのか!? と思える程そのギャップが激しい。それほど、ノーマルVoが綺麗なんですわ。そして、そのノーマルVoの紡ぐメロディが、これまたメロデスに合わない程に美しい。私は正直ソイルのノーマルパートのメロディにはやや不満がある人間なんですが、彼らのメロディは最高!
デスらしい激しさもありますが、どちらかと言うとメロディに主軸が置かれている気がします。ツインGtの紡ぐメロディもセンスを感じるし、疾走感もバリバリ。いや、本当に良いですわ。
お気に入りは「REBORN」。最もテンポ良く、そして美しい名曲です。
極悪な感じはほとんど無いので、初心者でもイケると思いますし、玄人も納得出来る1枚だと思います。

PITCH BLACK PROGRESS / 2006年作 / 93点
2枚目です。うーん、やっぱ格好良い!
基本路線は一切変わり無し。しかし、前よりもよりバラエティに富んだ楽曲が並んでます。
「THE ILLUSIONIST」のようにほとんどをノーマルVoで歌ったり、「RETALIATOR」のように爆走をかまし、ほとんどデスVoで歌うなど、ハードとメロウの差が出たように思います。
でも、それが悪いなんて事は当然無く‥‥全てが格好良い! ノーマルVoはよりエモーショナルになってるし(同じ人がデス声も歌ってるなんて相変わらず思えない!)、間奏でもツインGtも前作以上に弾きまくってるしで、文句一つありませんよ。
スペーシーなKeyもこれまでになくいい仕事してるし、「CALCULATE THE APOCALYPSE」で聞かれる怒涛のプログレ風味のDrもタイトで最高。
正直、似ていると言われているソイル・ワークに比べて、より「メタル」であろうとしてる彼らの方が好感が持てたりします。もっと言えばモダンになりつつあるチルボドよりも好きかも。こりゃ、インフレイムスと並んで、メロデストップバンドとして認定してもいいんじゃないの?
お気に入りは上記の2曲。全曲好きだけど、あえて言うならその2曲やね。
注目されてるのかいないのかよく分からないんですが、メロデスが好きなら絶対に聞かないといけない傑作アルバムだと思います!

HOLOGRAPHIC UNIVERSE / 2008年作 / 90点
3枚目。順調に枚数を重ねてますね。
基本路線は変わっていません。ぶっちゃけて言うなら進化らしき進化も無いんですが、私は既に彼らのスタイルは完成されていると思っているので文句はありません。
毎回質の良いメロディを作る彼らですが、本作でもその才能は爆発しています。サビがあまりにも、あまりにも!(二度言うくらい)カッコイイ「Morphogenesis」、ノリやすいリズムが素敵な「Quantumleaper」、Gtメロディがクールな「Trapezoid」などは佳作以上の出来栄え。
メロデスバンドなのに9分の大曲に挑んだり、ちょっと地味めな曲もあったり、ちょい疾走曲少なめじゃね? など、これまでの作品を凌駕してるとまでは思えませんでしたが、それでも最近不甲斐ないメロデスバンドが多い中では極上のアルバムだと思います。Voギャップもますます冴えてきたし、そろそろ来日してもいいんじゃないかと思います。
お気に入りは上記した3曲。この3曲の為だけに買っても損無しだと思います。
やっぱり好きです、このバンド。


SCORPIONS
(スコーピオンズ)
出身地‥‥ドイツ
ジャンル‥‥ハードロック

BEST SELECTION / 1994年作 / 90点
1970年代、レッド・ツェッペリンの影響下にありながら泣きのギターと叙情的なメロディを配し、人気となったドイツのバンドのウリ・ジョン・ロート在籍時のベストアルバム。このアルバムから聞き始めたので、詳しい事は分かりません;;
今尚活躍してはいるし、一時期はアメリカでも大ヒットしてはいますが、このアルバムは泣きGtの神様、ウルリッヒ・ロート(ウリ・ジョン・ロート)在籍時がメイン(70年代)。なので、初期の曲ばかりが並んでいます。
マーティ・フリードマン、マイケル、クリストファー・アモット兄弟、そしてイングヴェイ・マルムスティーンなどの天才ギタリスト達が神と崇めるそのロートのギターがこのアルバムのキーですが、いやぁ、格好良いわ! 「泣きとは何ぞや?」と聞かれたらこの人のGtを聞かせればOKです。それほどまでにこの人のGtは素晴らしい。
しかし、それだけではありません。ルドルフ・シェンカーのカッティング・ギター。ハイトーンも見事にこなすクラウス・マイネのVoも見事。こりゃ、憧れる人がいてもおかしくないわ。
お気に入りは「IN TRANCE」、「WE’LL BURN THE SKY」、「FLY TO THE RAINBOW」。1曲目は間奏部分のウリの泣きGtに完全に昇天。2曲目はクラウスの叙情たっぷりの声と横ノリしてしまうリズムがGOOD。そして最後はクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」に匹敵する程の素晴らしい曲だと思います。途中で展開が変わるのも似てますし。
これからちゃんとアルバムを買ってレビューしたいと思いますが、これだけでもマジでいいと思います。泣きGtが聞きたい方は是非どうぞ。


SENTENCED
(センテンスド)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥ゴシックロック

CRIMSON / 2000年作 / 75点
「絶望メタル」と言われるバンドの6枚目。昔は普通のメロデスでしたが、デス声の人が脱退したのを契機に普通になり、その後絶望度が増していった‥‥という経緯があります。
さて「絶望メタル」とはなんぞや、というのがこのアルバム最大の焦点だと思いますが、死にたくなるような重いメロディーを配したゴシックロックの事です。恍惚感なんて微塵も感じません。あるのは圧倒的な暗さとヘヴィさのみ。
しかし、それでも聞けるのは、その暗さの中にどこかキャッチーとも呼べそうなメロディがあるから。聞いてるといい意味で死にたくなるので本当に「キャッチー」と言えるのかは謎ですが(汗)、しっかりと聞かせようとしている姿勢があるんですよね。
お気に入りは「Killing Me Killing You」。もうタイトルからして危ないですよね。

THE COLD WHITE LIGHT / 2002年作 / 91点
7枚目です。スピードが出て、メロディがより絶望的になっています(彼らの場合、「絶望的になった」というのはキャッチーになったという意味です)。
音楽的には前作からの延長になりますが、トロかった前に比べるとスピード感が増しており、無駄な贅肉をそぎ落とした、という印象を受けました。結局、骨と内臓だけになっちゃいました、って感じですが(汗)。
しかし、このメロディの威力は絶大です。「ヘヴィメタルとはドラマチックな音楽の事だ」というのがメタラーの定義としてあるならば、これはその極地にある音楽と言ってもいいと思います。強烈に重く暗いGt、大地が唸っているかのようなDr、そして苦痛を伴っているかのような痛絶なVo‥‥。全てが強烈な哀しさと迫力に包まれています。つまり、最高です。
お気に入りは「Neverlasting」。スピードもメロも最強の1枚です。
最後にギターのサミの言った一言で締めましょう。
「この国(フィンランド)でやる事は3つしかない。1つはテレビを見る事、1つは自殺する事、そして最後はミュージシャンになる事。だから俺はミュージシャンになって自殺の事について歌う事にしたのさ」

THE FUNERAL ALBUM / 2005年作 / 80点
「葬送アルバム」と命名された、8枚目にして最後のアルバム。
最後なんだから、てっきり前作以上に悲痛なアルバムになると思っていたんですが、ここで聞かれるのは妙にノリの良いロックナンバー。前に比べると確実に悲しさは減退してます。もはやヤケクソになったんでしょうか?
でも、聞き込んでいく内に、アコギが運んでくる肌寒い風がある事に気づきます。やっぱりどれだけ方向性が変わろうとも、作る人間は変わってないんだから、根底に流れるものには何の変わりも無いんやね。それでも前の方が好みでしたけど。
お気に入りは「HER LAST MINUTES」。アコギが切なすぎる、ラストアルバム収録も納得の1曲です。ってか「彼女の最後の時間」って‥‥想像したくねえ。
残念ではありますが、始まりがあれば終わりもあるもの。アーメン;


SERAPHIM 六翼天使
(セラフィム)
出身地‥‥台湾
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

AI(愛) / 2004年作 / 70点
台湾出身のメロスピバンドの3枚目。台湾のバンドを聞いたのはこれが初めてです。中国語版と英語版があり、私が持っているのは英語版。でも、そんなに違和感がありません。
その音楽性は一言で言うと「シンフォじゃなく、爆走しているナイトウィッシュ」です。Voのパイさんの声はターヤ嬢に通じるソプラノ声。しかしKeyはなく、ツインGtでグイグイ引っ張っていくタイプです。
印象的なメロもあるし、初めて聞いた時はアジア系のバンドと分からない程、垢抜けているとも思いました。
んがしかし、全体的にバランスが悪い。まずDrがパタパタしていて面白くない。それと、これはもう致命的と言えますが、ガリガリしたGtメロとあまり抑揚の無いソプラノ声がミスマッチに感じるんです。
ナイトウィッシュやエデンブリッジなどで「女性声にはシンフォ系が似合う」というイメージが出来ている事は事実ですが、それであってもまだ整合性が取れていないような気がします。次はもっとGtメロと歌メロをマッチさせてほしいです。
お気に入りは「不能受」(Can’t Take)。ラストでクラシックの名曲「カノン」で爆走するという荒業をやってのけています。


SERENITY
(セレニティ)
出身地‥‥オーストラリア
ジャンル‥‥プログレッシブメタル

WORDS UNTOLD & DREAMS UNLIVED / 2006年作 / 88点
オーストラリア出身のプログレバンドの1枚目。
プログレというジャンルにカテゴライズされており、確かに全体的にテクニカルな面が目立ちますが、それ以上にしっかりと「歌メロ」に重点が置かれており、非常に聞き易いサウンドです。
無駄にソロを垂れ流す事も無く、適度に引き締まった演奏時間も好感が持てます。勿論サウンドプロダクションも良好です。この路線は日本でも話題になったCIRCUS MAXIMUSに通じる部分がありますね。
さて、肝心なのがメロディです。プログレが苦手な私にとって一番のポイントになる部分です。で、結論から言うととても良かったです。マイルドなVoによって紡がれるメロディは初期SONATAを連想させる程ドラマチックでキャッチー。疾走感は無いのでさすがに劇的とまでは表現出来ませんが、バラエティに富んでいたCIRCUS MAXIMUSに比べるとこちらはメロディの質が主旨貫徹としていて全体的にまとまりが良いんです。
「Circle Of My 2nd Life」「Engraved Within」「Forever」の3連続はマジヤバいですわ。
後半捨て曲が目立つ、疾走曲が1曲も無い、決めの1曲も無いなど、指摘出来ない事が無いわけではないですが、それを補って余りある作品だと思います。
メロディを愛する人は是非どうぞ!

FALLEN SANCTUARY / 2008年作 / 84点
2枚目。
デビュー作から既に新人離れしたレベルでしたが、本作では更にレベルアップ。重厚なサウンドプロダクション、無駄の無い丁寧かつタイトな演奏、そしてあらゆるキーを歌いこなすVo、文句無くA級になったと思います。
楽曲の方もKeyによるオーケストラアレンジやコーラスに厚みが加えられ、元々持っていた幻想的かつドラマチックな雰囲気が更にクリアに表現されていると思います。
特にVoゲオルグ・ノイハウザーは本当に上手い! どこかの音楽記者が「ロックやメタルは上手けりゃいいってもんじゃない」と言ってましたが、どちらかと言われればやっぱり上手い方がイイよね〜(笑)。
そんな完璧な本作において唯一、そして致命的に残念なのがメロディそのもの。ABメロにサビが勝てていない楽曲がかなりの数散見できてしまう有様で、それだけで言えば確実に前よりも地味になっていると思います。
「音は悪いけどメロディは良い」ってアルバムがありますが、正直そっちの方が楽しめたりするので、本当この作品は残念だと思います。
お気に入りは「Oceans Of Ruby」。ボーナストラックを除ければラストナンバー。壮大な広がりを見せるサビが大好きです!
今回はちょっと詰めが甘かった感じですが、次回は傑作を作ってくれそうな、そんな予感がします!


SERPENT
(サーペント)
出身地‥‥日本
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

CRADLE OF INSANITY / 2005年作 / 92点
日本の神戸出身のメロデスバンドのメジャー1枚目。自主制作盤も持っていましたが、音が悪かったので書いてませんでした。このアルバムの中に4曲リテイクされてますし。
元々はヴィジュアル系バンドだったようですが、その後方向転換し、叙情的なメロディを配したデスメタルバンドになったという経緯があります。
さて、その音楽性ですが、一番近いバンドで言うとやっぱり同郷のブラッド・ステイン・チャイルド辺りでしょうか? 全編通しての疾走、強弱に欠けるVo(汗)、激烈なまでにクサいメロディ。ブラステほど垢抜けてはいないですが、似ている点は多々あると思います。
とにかくクサいです! これほどまでに心に残るメロディを配したバンドは早々いないです。間奏でのギターはもはや命を持って嗚咽していると言ってしまってもいいと思います。それ故、暴虐性はほとんど感じませんが、クサさで言えばブラステ以上です。
しかし、音が微妙に良くないです;; 確かに自主製作盤に比べれば段違いですが、DrとGtが薄皮を挟んでいるように篭って聞こえます(サウンドホリック! 直せ!)。ここが違っていればもっと高得点を狙えたのに!
お気に入りは「BLOODY GATE」「CRADLE OF INSANITY」「 BROKEN SLEEP」。どの曲も異臭騒ぎを起こすクサさですよ。特に3曲目の間奏はやばすぎっす。

xGODx / 2008年作 / 90点
2枚目。
前作において、日本全国のメロディマニアを失禁・脱糞された彼らですが、本作でも最近の流行なんぞ知りませんと言わんばかりに同じ路線を貫いています。
まずは音から。前作は全ての音が薄い膜越しに聞こえるような中途半端な音でしたが、本作では非常にクリアになっています。またやや素人臭かった演奏も上手く、そしてタイトになっており、サウンドに関しては文句は(あまり)ありません。もうちょっとDrの迫力があってもいいと思いましたけど。
そして最も肝心なのがメロディです。前作は終始メロディの垂れ流しという感がありましたが、本作ではA〜Bメロではメロディを抑え、サビや間奏で一気に爆発させる感じになってます。
それ故、最初は「微妙かな〜」と思える曲もサビに入ると「うおおっ!これは!」みたいな気分になり、持続性では前作に軍配、一瞬の爆発力では本作に軍配と言った塩梅になってます。「Devil In A Dream」や「Baptism」なんかはその最たる例と言えるでしょう。
しかし、そんな中でも「Suicide Diary」での脅威のクサメロの嵐はタイトル通り「神」の領域に達してますが(笑)。メロディで言えば前作に勝るとも劣らない出来です。
ただ、前作以上におまけになってしまっているVo、メロディを抑えた部分が一環してあまり面白くない、など改善点もないわけではありません。個人的にブラストはいらないと思ったし。
それでも「メロディック・デスメタル」としては一つの頂点に達した感もあります。一体3枚目はどんな作品になるんだろう‥‥。
お気に入りは前述した「Suicide Diary」。もう一度だって言いますとも。この曲は既に「神」の領域だぁ!


SEVENTH KEY
(セヴンス・キー)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥メロディアス・ハード

THE RAGING FIRE / 2004年作 / 80点
昔活躍していたというカンサスというバンド(まったくの未聴)のBaさんのプロジェクトバンドの2枚目。
透明感溢れるメロディー満載のメロディアスハードで、フェア・ウォーニングよりももっと展開が流麗な感じがしました。
Voは本当に透き通るように綺麗だし、楽器も特に問題無し。1曲目の「THE SUN WILL RISE」を聞いた時に「うひー。なんて美しくて爽快な曲なんだ!」とため息が出たものです。
しかし、その美しさが持続しないのが悲しい所。ミドルだと結構地味だし、変にドライブした曲もあったりと、バラエティの豊かさが裏目に出てる感じがしました。最後まで「THE SUN WILL RISE」みたいなのが続けば文句無かったんだけどなぁ。
で、お気に入りはさっき言ったので省略。これは間違いなく名曲です。


SEVENTH SEAL
(セヴンス・シール)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥ジャーマン・メタル

THE BLACK DRAGON’S EYES / 2003年作 / 60点
イタリア出身の男前ジャーマンメタルバンドの1枚目です。
エピック性溢れる正統派ジャーマンメタルで、系統的にはドミネに近いかな。Voが女性なんですが、かなり野太い声なので、女性らしい雰囲気はほとんど感じません。
どの曲も適度に疾走感があり、ツインGtが常に男臭く、クサいメロディを奏でています。Voもちゃんとしてるし、全体的に問題無し。
しかし、Gtメロがクサくても歌メロがつまらないんじゃお話になりません。とにかくね、歌メロが超地味。一体どこがサビなのか分かりません。
お気に入りは無し。インストとして聞けば案外イケますが、んな方法は邪道以外何物でもないです。


SHADOWS FALL
(シャドウズ・フォール)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥メタルハードコア

THE ART OF BALANCE / 2003年作 / 70点
アメリカで今流行っているのかは分からないが、メタルハードコアバンドの3枚目です。毛色としてはキルスウィッチ・エンゲイジと同様です。
キルスのレビューの時に書いた「パンテラ+アークエネミー」という音楽性は、こちらも同じです。キルスに比べるとややモダンで、Gtがヘヴィなのが特徴で、結果こちらの方が聞いててきつかったです。。
ただ、歌メロにも気を使っていたキルスに比べ、こちらはパワーで無理矢理押し切ろうとする場面が非常に多く、聞き終わった後「うるさかった‥」で終わってしまいそうなのが実に残念です。
お気に入りは特に無し。メロに重点を置いている曲があまり無いんですよね。同じメタルハードコアを聴くならキルの方を勧めます。

THE WARS WITHIN / 2004年作 / 80点
4枚目。
前に比べるとややスピードが上がり、更にメロディもイエテボリスタイルとは言わないまでも、それなりにメロデスに近い感じになったかなと思います。
キルスと比べられてしまうのはもはや宿命ではありますが、やっぱしキルスに比べるとちょっと面白くないかな。
まず、ノーマルVoが上手くないのよ。これならいっその事、下手に取り入れずずっとデスVoでいいと思うんですけど。まあ、デスVoもエモーショナルさに欠けてはいるけど。
またこれは前からでしたけど、全体的にガリガリのリフのみで押し切る場面が数多くあり、冷静に聞くと「早く次の展開に行ってよ!」とか思ってしまいます。やっぱしもう少しメロディに力を入れて欲しいんだけどな。特にサビで。
でも前に比べるとプロダクションもググッと良くなってるし、かなりメリハリにも気を使うようになったので、キルスの牙城は崩せずとも、新世紀ハードコアメタルの一端を担うには充分だと思います。
お気に入りは「ENLIGHTENED BY THE COLD」。一番メロディが良いと思います。

THREADS OF LIFE / 2007年作 / 82点
5枚目。
枚数を重ねる毎に丸くなってきている気がする彼らですが、本作は過去最高の聞きやすさとキャッチーさに包まれており、もはや初期のザクザクした不良めいた雰囲気はありません。
まず、デスVoがほとんど聞けません。サビは当たり前、ABメロでもほぼクリーンVoで通しております。叫んでる部分もありますが「がなってる」程度です。楽曲もリフにしろGtソロにしろ触れただけでビリっと来るような刺々しい感覚はほとんど無く、シンプルでとても聞きやすいです(あくまで彼らのアルバムの中で見たら、ですよ)。
ただ、流石に丸くなりすぎたと言うか、聞き終えた後残らない曲が多かったです。もうちょっと激しくても良かったんじゃないかな、と。
お気に入りは「BURNING THE LIVES」。出だしがパンクっぽいですがサビが抒情的なナンバー。扇情力は本アルバム1かと思います。
悪くはないんだけどなぁ‥‥何か勿体無い作品な気がしました。


SHADOWS OF STEEL
(シャドウズ・オブ・スティール)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

SECOND FLOOR / 2002年作 / 74点
B級感丸出しのメロスピバンドの2枚目。A級と比べたらいけません。
音楽性は、Keyを加えた非常に聞き易いメロスピです。基本的に各楽器はちゃんと出来ています。特にKeyなんかはいい仕事してるなぁ、と思います。
しかし、重要なのは声です。ぶっちゃけ、それほど上手くありません。ドヘタクソというわけでもないんですが、妙によれるので、たまに「ムカッ」と来ます(笑)。この声がイケるか否かで、このバンドの好みが分かれる所ですね。私は、ずっと聞いてるのはきつかったですが、たまに聞く分にはいいかなと思います。
お気に入りは「Dame and Lord」。Keyがとにかく素晴らしいです。この曲の為だけに買っても損はしない?


SHAMAN
(シャーマン)
出身地‥‥ブラジル
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

RITUAL / 2002年作 / 75点
アングラを脱退したアンドレ・マトスが新たに作ったバンドの1枚目。音楽性は民謡メロをふんだんに取り入れたメロパワです。
中期アングラを彷彿とさせる、メタルとブラジル音楽の融合がアングラ以上に顕著なのが特徴。まあ、それがアンドレのアングラ脱退理由でしたからね。アンドレらしい叙情性も十分に堪能出来るものの、メタルよりも土着性に重きを置いた作風なので、ちょっと高揚感が足りません。
しかも疾走曲とかは少なめなので、個人的には非常に微妙な感じ‥‥。新生アングラを聞いた後では印象が薄いなぁ。

REASON / 2005年作 / 80点
2枚目。ちなみに名前を「SHAAMAN」と改名したらしいです。
前作の「アングラがやりたいのか、ブラジル音楽をやりたいのかよく分からない」と言う微妙な雰囲気は払拭され、ど頭からかなりヘヴィなリフが飛び出します。
ブラジル音楽はかなり控えめになっており、ダークな雰囲気の漂うヘヴィ・メタルと言った感じでしょうか。正直、かなり印象が違いますね。
ただ、個人的にはこの方向転換はおおいに結構。前のまま行かれても評価は下がっていただろうし。
それでも、各楽曲の爪の甘さにはおおいに文句があり、特に疾走曲も無くダラダラとした曲ばかりの中盤は何とかしてほしかった‥‥。前半と後半は結構楽しめるんですけどね。
お気に入りは「REASON」と「TRAIL OF TEARS」。それぞれ前半と後半を飾るバラードと疾走曲。ちなみにどちらも土着音楽無し。こういうのが中盤にも欲しかった。

IMMORTAL / 2007年作 / 70点
3枚目。
何とDrのリカルド・コンフェッソーリを除く全員が脱退。という事はアンドレ・マトスも当然出て行ってしまったわけで、日本人にとっては目玉が無くなってしまった感がありますな(よく日本盤出たな‥‥)。
しかし、メンバーを補充して送られたこの3枚目を聞く限り、抜けた穴はきっちりと埋まっている感じがします。新Voもしっかり歌えているし、Gtも上手いし、Drも気迫を感じます。楽曲も迫力とパワーに満ちており、ANGRAの「FIREWORKS」に近いアグレッションを感じました。
ただ残念ながら歌メロがその気迫に追い付いていないんですよね。ぶっちゃけて言えば地味なんです。やっぱりアンドレって才能あったんだなぁ、と思わずにはいられません。
お気に入りは「Never Yield!」、凄く分かりやすいメロスピです。
アンドレがいなくてもいいからメロパワ聞きたいって人は手にとってみてはいかが?


SHINING FURY
(シャイニング・フューリー)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

LAST SUNRISE / 2004年作 / 80点
ラビリンス系メロスピバンドの1枚目。
日本盤が出たくせに音が微妙に悪いこの作品は、ラビリンス直系の疾走感とスペーシーなKeyを配したメロスピです。Voはちゃんと歌えてます。
Drの人がリーダーなせいなのかは知りませんが、ドラムの音がやけに目立っていますが、私はDrマニアなので、これは良い(あくまでオイラだけね)。他の点に関しても音が悪い点以外は問題無いと思います。微妙に印象的なメロラインも、微妙が故に妙に印象に残るし。
疾走率も高いですが、ミドルやバラードも配してあるし、ラビリンス系の中では一番好きかもしれません。
お気に入りは「BROKEN HOPE」と「060501」。前者は頭を飾る典型的疾走チューン。後者はその次を飾る典型的疾走チューン(笑)。
どうも評価されないバンドですが、個人的には結構気に入りましたよ。


SILENT FORCE
(サイレント・フォース)
出身地‥‥デンマーク
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

INFATUATOR / 2001年作 / 82点
ロイヤル・ハントを脱退したDC・クーパーが作り上げたバンドの2枚目です。音楽性は極々普通のメロパワです。
元々最強の声を持っていた彼です。いい音楽でもVoのせいで全て台無しになっているパターンの多いこの業界において、始めからその心配が無いというのは心強いです。
音楽性は実に単純なメロパワです。疾走、ミドル、バラードと一通り揃ってます。演奏陣も初心者はいないので、安心して聞けます。そしてロイヤル・ハントの頃よりもパワフルになったDCクーパーの声はやはりいいですね。このCDを買う人間の90%くらいは彼のVo目当てな気がしますが、その価値は十分にあります。ただ、普通の曲ばかりが並んでいるので、やや個性に欠けるのが難点。
お気に入りは「Promised Land」。マニアの中でも人気の曲ですが、やっぱりいいです。DCクーパーの歌唱力が発揮された名曲です。

WORLD’S APART / 2004年作 / 96点
3年の月日を経て出た3枚目。たまたま立ち寄ったCD店で見つけたので、何の気無しに買ったんですが、まさかこんなに素晴らしいとは!
音楽性は前と何も変わってないんですが、全ての面でレベルアップしています。そんな中で前作と14点もの差が出た最大の理由はメロディです。今回はとにかく歌メロに気を使ったらしく、メロディマニアのツボを突きまくる魅力的なサビメロが満載なのです。
オーソドックスなメロパワスタイルである事は間違いないんですが、疾走感もたんまりあるし、ミドルでも絶妙なコーラスを使い、サビでの盛り上がり方も上手いです。
何だかジョン・ボン・ジョビみたいになってきたDCクーパーの声も相変わらず素晴らしいし、他の楽器もまったく問題無し。特にクラシックフレーズを弾きまくるGtと、後ろでキラキラ言ってるKeyがいいですわ。
今のメロパワって、色々とありすぎてどれがどれだか分からないような状態ですけど、私としてはこのアルバムが「メロパワの理想形」です。スピード、メロ、声、テクニック、全てが最高レベルです。
お気に入りは全部なんですが、強いてあげれば「Once Again」、「Iron Hand」。「World’s Apart」もかなりいいです。全メタラーに聞いて欲しい、傑作です!

WALK THE EARTH / 2007年作 / 90点
前作が超傑作だったので今回も試聴する事無くレジへと走りました!
で、流石に前作程の衝撃はありませんでしたが、本作もメロパワアルバムとしては間違いなくトップクラスに位置する作品だと断言出来ます!
前作との違いとしては、Gtの充実ぶりでしょう。前作でも非常に良い仕事をしてましたが、今回はそれ以上。歌メロに負けないスリリングなソロも目白押しだし、クラシックカヴァーに頼らなくなったのも良いと思います。
またバラエティも豊富で、今回はアコギメインのバラードや、何かちょっとゴシックっぽいものまであり、最後まで飽きません。ラストに疾走曲を2連続っていう曲配置はお見事!
お気に入りは「THE KING OF FOOLS」。エドガイのカヴァーじゃありません(笑)。前作「IRON HANDS」みたいな高揚感が味わえましたよ!
お勧めするなら前作ですが、これもやっぱり非常に素晴らしいと思います。これからも悶絶アルバムを作って下さい!


SINERGY
(シナジー)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

BEWARE THE HEAVENS / 1999年作 / 86点
女ブルース・ディッキンソンこと、キンバリー・ゴス率いる正統派メロパワバンドの1枚目。
このバンドはとにかくメンツが凄いです。イン・フレイムスのイエスパー(Gt)、チルボドのアレキシ(Gt)、そしてアークエネミーのシャーリー(Ba)と、超一級メロデスバンドで活躍しているメロディメイカーを一同に介してます(唯一Drだけ無名)。しかもそれら大物ミュージシャンのど真ん中で歌っている人が、素人同然のおねーちゃんというのが更に凄い(笑)。
しかし、このおねーちゃんも実にパワフルな歌唱力を持っており、楽器隊に負けてません。
その音楽性はメロデスばりの激しさを持つ正統派メロパワ。普通、メロデスリフにノーマルVoは合わないもんですが、そこは四天王メロデスバンドのメロディメイカー。しっかりと歌メロに気を配ったリフは見事。それでも、でしゃばる所ではこれ以上無いくらい出ており、それがメッチャクール。
個人的にはインフレ6割+チルボド4割+キンバリーのような感じに聞こえました。ストレートに疾走する曲が多いので、インフレに近いかなと。まあ、何にしてもとにかく格好良いです。
お気に入りは「THE WARRIOR PRINCESS」。サビの後ろでひたすらに弾かれまくるネオクラGtが最高に格好良いっす!

TO HELL AND BACK / 2000年作 / 85点
顔の微妙さをキャラクター性が食ってしまい、カリスマにまでなったキンバリー率いる2枚目。
キンバリーとアレキシ以外は全員がメンバーチェンジ。後にチルボドに入るローぺ(Gt)、後にナイトウィッシュに入るマルコ(Ba)、そしてTO/DIE/FORのトミー(Dr)、とこれまた超豪華。
音楽性は前に比べると若干バラエティ豊かな感じになったものの、基本路線は変わらず。イエスパーがいなくなったからか、ストレートな曲も減った気がします。それでも良い事に変わりはないですが。
ただ歌メロが良くなったのは非常に良いんですが、ストレートな曲が減ったのは残念。アレキシの超絶Gtは前よりも出番が増えているんですが、個人的には正統派でやるならイエスパーの方がうまいかなと思いました。
お気に入りは「RETURN TO THE FOURTH WORLD」。キンバリーの美しい歌声とアレキシのテクニカルGt、どっちも楽しめる名曲!

SUSIDE BY MY SIDE / 2002年作 / 83点
3枚目。メンバー変更は無いです(この後ありますけど)。
前にも増してチルボド色が濃くなったように思います。ストレート系が無い事、そしてアレキシのGtが前にも更に出ているのが原因でしょう。
それはまあいいんですけど、歌メロがつまらなくなったのは良くないな。キンバリーもアレキシGtに歌メロが合わないのか、ちょっと地味になった感じがします。サビでハイトーン使うのはいいんですけど、もっとメロディを大事にしてほしい所。
お気に入りは「かーーーぺっ!」と始まる「I SPIT ON YOUR GRAVE」。一番勢いがあるように思います。
うーん、これではただ「メロデスメロディにノーマルVoが乗っただけ」という感じですね。もっと「歌メロとGtとの合致」を目指してほしいと思います。個人的にはイエスパー復帰希望!(もう無理だと思いますけど)


SIRENIA
(シレーニア)
出身地‥‥ノルウェー
ジャンル‥‥ゴシックメタル

AT SIXES AND SEVENS / 2002年作 / 90点
ノルウェー発のゴシックバンドの1枚目。
これは久々に「キタ」ゴシックアルバムです。音楽性はデス、女性声の混合シンフォニックゴシックで、典型的なゴシックメタルなんですが、とにかくメロディにフックがあるのが印象的です。
このジャンルの音楽って、どよーんとしていて、ひたすらに鬱屈した感じが多いですが、このバンドは違います。しっかりとメリハリをつけて聞かせてくれるんです。盛り上げる所は超絶シンフォニックを使い、「おおっ、来るぞ!」と盛り上げてくれる。サビでは印象的なメロを大合唱してくれる。Gtがしっかりと土台を支えているのも実に素晴らしい。
それとやはりメロディが良い。ヴァイオリンなどの楽器もふんだんに用いながらも、雰囲気のみに終始する事の多いこのジャンルにて「メタルアルバム」として聞かせようとしています。デス声も迫力があるし、女性声も出番は少ないですがいい仕事してます。
お気に入りは「IN A MANICA」。最もキャッチーな曲だと思います。Gtイントロも最高。
ゴシックは個人的には当たり外れがデカいと思ってるんですが、これは大当たり! これからも良い曲を量産してくれる事を期待してます!

AN ELIXIR FOR EXISTTENCE / 2004年作 / 93点
2枚目。基本どころか、応用路線(そんなのあるのか?)にも一切の変更無し。実にシンフォニックで、でもしっかりとフックを兼ね備えたゴシックです。
本作は前に比べるとよりフックにメリハリがついていて、聞きやすくなったと思います。いやーっ、ゴシックとはこうあるべき、みたいな姿は実に理想通りにやってくれるバンドですね!
お気に入りは「VOICE WITHIN」と「A MENTAL SYMPHONY」。どちらも悶絶しながら地獄という名の天国に落ちて逝きそうです。他の曲もいい出来ですよ。
うん、2枚目もいいね! これからもより躍進していってほしいと思います!

NINE DESTINIES AND A DOWNFALL / 2007年作 / 89点
3枚目。
音楽性そのものは同じですが、かなり路線変化が見られます。
まず、専任の女性Voが加入した事により男性デスVoが激減。また、これまでは過剰なまでのシンフォニックアレンジが施されてましたが、今回はかなり控えめになっており、(この手のバンドとしては)キャッチーな女性Voがメインのゴシックメタルになっています。
また、今までのどの作品よりも楽曲がコンパクトにまとまっており、ちょっと極端ですがTO/DIE/FORのようなゴシックロック風な感じになっています。しかし、それでも彼ららしさ、つまりゴシックメタルの持つ幻想性、耽美性はしっかりと残っており、私はこの方向性でも大歓迎です。身構えずに聞けるだけ、メジャーになったと思います。
お気に入りは「My Mind's Eye」と「Glades Of Summer」。前者はこれまでになかったキャッチーなゴシックなナンバー。後者は(ボートラを除く)ラストを飾る物悲しいバラード。どちらも雰囲気抜群で気持ち良くなれます。
WITHIN TEMPTAIONに迫る日もそう遠くない! ‥‥かもしれませんよ。


SIX MAGICS
(シックス・マジックス)
出身地‥‥チリ
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

DEAD KINGS OF THE UNHOLY VALLEY / 2001年作 / 86点
世にも珍しいチリ出身のメロスピバンドの1枚目。自主制作盤のくせにやたらと音質が良いです。
音楽性はエピック性の非常に濃いメロスピです。まぁ、それ自体はそんなに珍しくはないんですが、そのレベルはかなり高いです。簡単に言うとクサいんです。
印象的なメロを奏でまくるツインGt、時折入るクワイア、心地良い疾走感と、最近のメロスピに欲しいものは全て詰まっています。Voはそんなにうまくないですが、それを補うほどのメロがいいです。
全体的にバタバタしてる感じはありますし、国内盤に比べればまだまだだとは思います。が、激メロを愛する人にとってはそんな問題はどうでもいいではないでしょうか。私は音質を非常に気にするので、どうしてもこれ以上の得点は出せないんですが、音楽性そのものはとても気に入りました。
お気に入りは「Storm」。スリリングな展開は鳥肌物です。

THE SECRETS OF AN ISLAND / 2004年作 / 70点
2枚目。かなり変わりました。
まず、前までのB級臭さが抜けました。さらにラプソでィ顔負けの凄まじいオーケストラが導入されており、メジャー1枚目としては非常にハイレベルです。国内盤も出ましたし。
ただ、ドラマチックさでは確実にレベルアップしたと思いますが、その代わりメロ自体がつまらなくなってしまいました。疾走感は激減、サビをほぼコーラスに任せるような形になってしまい、どうも焦点がぼやけてる感じがするんですよね。スリリングなツインGtも凄く少なくなったし。
あとはジャケが格好悪すぎ、CGが出たての頃のテレビゲームみたいで、これは勘弁してほしかった。
お気に入りは「Caleuche (The Flying Duthcman)」。これは分かりやすくて、格好良いです。次は前の路線で大仰なクワイアを入れて欲しいです。


SIXX:A.M.
(シックス・エー・エム)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥ロック

THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK / 2008年作 / 75点
MOTLEY CRUEのBa、二ッキー・シックスが書いた自伝「ザ・ヘロイン・ダイアリーズ」のサウンドトラックという位置付けのアルバム。
80年代後半のドラッグ漬けだった日々を赤裸々に語った自伝を音楽CDとして発表したような感じで、別に映画とかが公開されたわけではありません。
さて、私は勿論クスリなんぞやった事が無く、その気分も感覚も分からず、いくらプレッシャーがあったからと言ってラリってる奴を肯定なんてしません。よって、歌詞の内容であるとか存在意義とかそういう方面では評価せず、純粋に音楽アルバムとして評価したいと思います。
一言で言えば暗いメロディを配したへヴィなロックンロールアルバムです。MOTLEY CRUEのようなグラマラスな派手さは皆無。所謂メタルらしい抒情性なども無く、今のアメリカらしい乾いたメロディがメインで、冒頭に語りなども入っています。
確かに悪くはありません。ヴィジュアルは超カッコいいし、二ッキー以外のメンバーも実にプロフェッショナルな仕事をしています。ただ、残念ながら全体的に「渋すぎ」で私の嗜好にはいまいち合いませんでした。私が40歳を超えて尚メタルやロックを愛する気持ちを忘れていなければきっと気に入る作品だと思います。
お気に入りは「LIFE AFTER DEATH」。最後を締めくくる曲。最後の最後にこんな陽気で皮肉な曲を持ってくる辺りが二ッキーっぽいですね。
二ッキー・シックスという男そのものに惚れているのなら、損はしないと思います。


SKYFIRE
(スカイファイヤー)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

TIMELESS DEPARTURE / 2001年作 / 93点
スウェーデン出身の五人組デスメタルバンドの一枚目。
音楽性は凄まじいまでのシンフォニックアレンジが施されたメロデスです。プロダクション良好、疾走感は抜群、Voは激烈に弱いんですが、この圧倒的なシンフォアレンジとメロメロのメロディの前ではそんな事は些細な事!
とにかく超絶にクサいです。シンフォニックメロディも超クサいんですが、Gtなども壮絶にクサく、暴虐性はまったくもって皆無ですが、メロディ派は悶絶死する事は間違いありません。系統的にはまったく違いますが、私はヘヴンリーの2枚目並みにクサいと思いました。
しかも捨て曲もほぼ皆無。頭の先から尻尾の先まで、あんこ詰まりまくりで、ラストのデモまで私は聞き入ってしまいました。
まだまだ若く、これからの成長も期待できる彼ら。新世代メタルとして聞いておく価値は大いにあると思います。でもこのバンド、ツインGtさんがツインKeyもやってるんですよね。ライブの時とかどうすんだろ?

MIND REVOLUTION / 2003年作 / 84点
2枚目。
前作はとんでもないシンフォアレンジで私を悶絶死させてくれましたが、今回はそのKeyがシンセ系になっていて、シンフォニックアレンジは大幅にその雰囲気が変わってしまいました。
更にプログレ色が更に濃くなっており、前は「クサメロの陳列変え」程度でしたが、今回は流石にそこまでの分かりやすさは無く、ちょっとウネウネした感じです。
テクニックは上がっているとは思いますが、B級バンドだけが放つ素人っぽさからも脱却してしまい、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。しかも、前よりちょっと音悪くなってるし。
前のままの路線を望んでいた私としては、これは頂けない進化です。お気に入りをしいて挙げるとすれば「Nightmares Nevermore」。結構分かりやすいです。

SPECTRAL / 2004年作 / 74点
3枚目。
2枚目の路線を更に発展させたような内容で、更にプログレ色が濃くなっています。
音が良くなったのはいいんですが、前作より更に聞きこみを要する内容で、私が彼らに期待していた過剰なまでのシンフォアレンジはいよいよ他のメロデスバンドとさして変わらない所にまで来てしまいました。
時折「おおっ!」と来るようなメロディは未だにちゃんとあるんですが、それも少しであり、私はもう彼ららしい個性はこのアルバムから感じ取る事が出来ませんでした。
お気に入りは「SHIVARING SHADE」。サビでのメロディがなかなか格好良くてよろしい。


SKYSCRAPER
(スカイスクレイパー)
出身地‥‥ブラジル
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

T.V.LIZATION / 2004年作 / 84点
ブラジル出身のバンド、この1枚を出すのに15年かかったという、凄い1枚です。
さて、ブラジルと言えばアングラですが、このバンドは彼らを目標にはしてないようで、音楽的には欧州型の典型的メロパワと言えます。
疾走に頼らず、どっしりと構えた楽曲はバラエティに富んでおり、切ないマイナー調、妙にライトな曲、時に爆走曲、バラードと、ソツの無い造り。
まあ、オーソドックスと言えばその通りなんですが、この手のバンドとしては異常なまでにVoが上手く、そのお陰もあってか、全体的にきつさの無い、ビギナーでも十分にイケる作品になっていると思います。
Vo以外はさして特筆すべき点は無いんですが、時にクラシカルなメロディも聞けたりと、幕の内弁当的な感じです。
お気に入りは「OVER RULED」。サビがもう何だかメチャクチャ好きです。どうしてなのかは分かりませんが、死ぬ程好きです! この1曲の為だけに買ってくれ!


SLAYER
(スレイヤー)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥スラッシュメタル

REIGN IN BLOOD / 1986年作 / 85点 
 スラッシュメタルのキングの奇跡の傑作と言われている3枚目。
私、メタリカで好きなアルバムと聞かれたら間違いなくブラックアルバム以降と答えます。ぶっちゃけ、メロディを無視した、ただ獰猛に突き進むだけのスラッシュメタルは好きではありません。
なので、正直に言えばこのバンドもあんまし好きじゃありません。しかし、何事も極限まで行けば好き嫌いを言う前に「すげえ!」と言いたくなります。私にとってSLAYERとはそういうバンドなんです。
物議を醸しながらもスラッシュメタルの名曲と言われる「Angel Of Death」を始め、全ての曲が凄まじい勢いでぶっ飛ばされており、ただひたすらにガリガリと猛進してます。ランニング時間僅か30分。正直1回聞いただけではどれがどの曲か分かりません。
でもそれでいいんです。SLAYERの曲とはそういうものなんです。ちなみに私がこのアルバムで最も好きな曲は「Raining Blood」です(笑)。
スラッシュメタルとは何か? それがこのアルバムにはあります。

SOUTH OF HEAVEN / 1988年作 / 83点 
4枚目。
竜頭蛇尾疾走していた前作に比べると若干スピード感が抑えられ、音作りもややシンプルになった感じです。トム・アラヤも叫んでるだけではなく、しっかりとメロディを歌うようになってます。
こういうSLAYERもなかなかに悪くありませんね。こっちの方が聞きやすくて疲れません(笑)。
お気に入りは「Silent Scream」。イントロがとにかくカッコ良い! 

DIVINE INTERVENTION / 1994年作 / 77点 
 6枚目。
Drがデイヴ・ロンバードからポール・ボスタフに代わってますが、他は変わってません。
若干音が軽くなっており、ジメジメとした邪悪さから殺伐とした残酷さに切り替わってますが、そんなの些細な変化でしかありません。あっ、でもやっぱりもうちょっと「重いサウンド」にはしてほしかったかな。
お気に入りは「Mind Control」。これぞSLAYERな一撃です。

CHRIST ILLUSION / 2006年作 / 85点
9枚目。
デイヴ・ロンバードが戻ってきたのが影響しているのか、初期の勢いを取り戻した感じです。
音はこれまでで最高。既に40歳を過ぎているというのに、皆さん張り切ってすんばらしいスラッシュをやっておられます。一体いつまでやり続けるのか気になります。出来るならトムはステージで叫びながら死んでほしいです。
お気に入りは「Eyes Of The Insane」。ミドルテンポの曲ですが、今までに無かった感じで面白いです。


SLIPKNOT
(スリップノット)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥ヘヴィ・ロック

SLIPKNOT / 2000年作 / 85点
アメリカのアイオワ州出身の9人組、猟奇趣味的激烈音楽集団の記念すべき1枚目。
猟奇的な仮面とツナギ姿という、ジェイソンも真っ青の恐ろしい姿の9人組は、9人もいるので音も多い。Vo、Gt2、Ba、Dr、パーカッション2、サンプラー、ターンテーブル、という構成です。
音楽性はモダンでインダストリアルで、超激音のヘヴィ・ロックです。リズム系が3人もいる為、通常のバンドではありえない音数が存在しており、GtもBaも可能限り重く、Voコリィのデス声も超イーブル(ノーマルでラップなども披露)。
下手なブラックバンドよりも遥かに邪悪で凶悪です。普段から激音にかなり慣れていないと聞き通す事すら不可能だと思います。
こんなバンドが世界的に成功してるんだから、分からんね‥‥。
しかし、これが気持ち良いのですよ! まずDrマニアの私としてはDr系の音がたくさんあるのが嬉しい(笑)。サンプラー、ターンテーブルもあり、非常に体が揺れやすいのです。
心地良いメロディはほぼ皆無だし(勿論Gtソロも無し)、どの曲も似たり寄ったり的な所はありますが、突進力はとにかく凄まじいものがあり、鬱屈した気分をぶっ飛ばすには最高の作品と言えます。そのまま犯罪にまで走りそうな気もしなくもないですが‥‥。
お気に入りは「PROSTHETICS」。リズミカルなテンポにコリィのノーマルとデスの両Voが映える1曲です。

IOWA / 2001年作 / 80点
彼らの出身地をまんまタイトルにした2枚目。
基本的な路線は変わってませんが、音がより激烈になったのに、Voコリィが若干歌心に気を遣うようなシーンが増えました。つまり、自分達のやりたい音楽には一切妥協せず、更にメジャーになったという感じでしょうか?
比較的シンプルにはなったと思いますが、その分前までのムチャクチャな暴走がなりを潜めており、これを良しととるかダメととるかは個人的な感性によるでしょう。私は‥‥前の方がいいかな。
お気に入りは「PEOPLE = SHIT」。彼らの中でも最も人気のあるナンバー。私も好きです☆

VOL.3: (THE SUBLIMINAL VERSES) / 2004年作 / 82点
色々と内輪揉めがあったらしいものの、仲直りして出た3枚目。
今までの中で最も大人しく、歌に気を使った作品になってます。Gtがメロディを奏でる場面もあるし、何とアコギのバラードまであります。スピード感もあまり無く(グルーヴ感はたっぷりあります)、1枚目からしっかりと引き継がれているのは陰鬱な雰囲気くらい。
しかし、歌物もそれなりに聴けるから侮れない。個人的には中途半端な感が否めなかった前作よりも好きです。爆走でも叙情でもどっちでもいいけど、やるなら徹底的にやって欲しかったんです。
お気に入りは「THE NAMELESS」。最初はゴリゴリと進むのに、サビで急にアコギの美しい歌メロが炸裂するという、今までの彼らには絶対無かったナンバー。彼らって綺麗なメロディも作れると知った名曲!

ALL HOPE IS GONE / 2008年作 / 70点
4枚目。
病的なエクストリーム感はほぼ完全に消滅。スピード感や無茶苦茶感も無くなり、私が感じたなりに言えば、最近のメタルコア勢に近いような、そんな音楽性になっております。
コリィのVoは相変わらずカッコいいし、ジャケットもクールになっているし、音数が減った事によりシンプルになり、聞きやすくなったとも解釈出来るので激音に慣れていない女の子にも聞かせられる音楽とも思います。
‥‥しかし、SLIPKNOTがそんな生易しくなっても全然面白くない! 彼らは狂わんばかりに音をひたすらにぶちまけている方がいいと思うんですよね。歌メロもキャッチーではありますが、それだったら他のメタルコアを聞いた方がいいような気がします。
お気に入りは「Dead Memories」。唯一iPodに入れた曲です。これも昔の彼らとはかけ離れた曲ですけど、これはこれで良い。というか、STONESOURっぽいな。私はやっぱり1枚目が一番良いと思います、はい。


SOIL WORK
(ソイル・ワーク)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

STEEL BATH SUICIDE / 1998年作 / 70点
アーク・エネミークリソツのメロデスラッシュバンドの1枚目。
今やメロデス四天王の仲間入りを果たそうとしている彼らですが、この頃はまだまだ真似っこ。アークエネミー系のABメロはスラッシュ、サビではメロデスというタイプをやっております。
この頃から演奏に関しては文句一つありません。実にうまいです。特にツインGtの演奏技術はなんか影響を受けたギタリストが凄いからか、非常にハイレベル。
スラッシュとメロデスの融合率に関してはこちらの方がうまいですが、メロディそのもののレベルはアーク・エネミーの方が遥かに上。何しろ泣きがほとんど無いですから。声の迫力もまだまだ追いついていません。まだまだ勢いだけって感じがします。
お気に入りは「ENTERING THE ANGEL DIABOLIQUE」。最初のインストナンバー。出だしはOKやね。これからを期待しましょう。

THE CHAINHEART MACHINE / 1999年作 / 76点
2枚目。
基本路線は変わりませんが、耳に残るメロディがグググッとレベルアップ。随分と聞いていて心地良くなりました。
スピード、勢いはまったく変わらず、メロディだけがレベルアップしており、ビョーンのVoも随分とたくましくなりました。泣きというよりはクサいと言えそうな感じのメロディですが、これはこれで全然OK。それなりにアークエネミーとの差別化を図ろうとしていて、それなりに成功はしているような気がします。
が、まだ完全には脱却できているとは思えず、進化は認めますが、まだまだ改善の余地ありと言った所。
お気に入りは「CHAINHEART MACHINE」。無理無く入るサビがとても素敵です。

A PREDATOR‘S PORTRAIT / 2001年作 / 81点
3枚目。今まではアーク・エネミー二番煎じと言われていた彼らですが、この辺りから確実に方向性が変わってきます。
まず、リズムがかなりスリム&ハイになっており、ノリノリな展開が増えました。またGtがややスラッシュ性を減退させ、より普遍的なヘヴィメタルへ回顧したような音作りになっており、個人的にこの作品から「スラッシュ」と呼べる要素はほとんど無くなったように思います。
それに輪をかけているのが、ノーマルVoを大胆に導入している点です。これがアーク・エネミーと決定的な違いを見せ付けています。ノーマルメロディそのものはまだまだ高揚感を得る程良いもんじゃないですが、ここまで如実に進化の分かるバンドって早々無いですよ。
お気に入りは「Needlefeast」。出だしからすっ飛ばしてくれます。メチャクチャ格好良いです。

NATURAL BORN CHAOS / 2002年作 / 94点
素晴らしい! まずはこの言葉から始めたいと思います。ソイル・ワーク4枚目にして、完全なオリジナルを確立しました。
まず突進力が非常に上がりました。個人的にはアークエネミーって細身のボクサーみたいなイメージがあるんですが、彼らは猛牛の如き厚さと重厚さを身に着けました。
それに伴ってメロディもどことなくモダンな要素を入れながらも、より正統派的な色合いを見せ、もうこのバンドに「泣き」とかって言う言葉は似合わないと思います。
そして声です。ノーマルVoの導入が更に加速し、前までは部分部分でしたが、今回はほぼ全曲のサビがノーマルです。印象的かつ大仰なコーラスをもぶち込んだサビは、メロデスという範疇を越えた代物であり、しかし、それがメロデスの中に入っている事により、それはもう孤高の世界感を演出しています。一言で言うとめっちゃ格好良いんですわ!
お気に入りはプロデューサーもデス声で参加している「Black Star Deceiver」。この声がまた格好良いんですわ。
メロデス四天王に迫る勢いのこのアルバム。今のメロデスを語る上で彼らを外す事はできないでしょう。名盤です!

FIGURE NUMBER FIVE / 2003年作 / 89点
満を持して出た5枚目。
基本路線は変わりませんが、まず、より正統派的な音になっています。前の飛び跳ねるようなタイトかつプログレッシブな音が薄くなり、正直前ほどの豪快さ、凄さは無くなってしまいましたが、その分メロディなどがより洗練され、普段メロデスを聞かない人でも、「ヘヴィメタル」さえ好きなら誰でも聞けるような感じになっています。
比較的シンプルなリズムの曲が並んでおり、苦言から言ってしまったものの、こちらの方がより初心者向けになったと思います。一直線にゴリゴリと進む曲もあったり、ノーマルサビを用いないアグレッション全開の曲もあったりと、よりストレートに格好良さが出てきた、と言った所でしょうか?
お気に入りは「Rejection Role」。ソイルの中でも1、2を争う名曲。こんなメロディの曲が作れるメロデスバンドは早々いません。

STABBING THE DRAMA / 2005年作 / 80点
6枚目。
インフレも途中から大きくその音楽性を変化させましたが、ついにソイルもそこまで来てしまいました。
理由は何はともあれモダン化です。元々北欧メロデス的美旋律はあまり無いバンドでしたが、本作はそれがほぼ完全に消滅。強烈なグルーヴ感を全面に押し出したスタイルになっており、これはもはやパンテラなどに近いスタイル。
それに伴ってサビのメロディもメタルハードコア調になっており、正直前までの頃を想像すると痛い目を見ます。この路線でも格好良い事は間違いないんですが、私はここまで昨今の流行のスタイルにはなってほしくなかったなぁ。やっぱアメリカを意識してるんでしょうね‥‥。
お気に入りは「WEAPON OF VANITY」。これもメタルハードコア的な感じなんですが、本作中最も昔の頃の色があったので。
今までが好きだったら聞いて損は無い事は保証しますが、傑作と感じるかは人次第ですね。3rdの頃に戻ってほしいなぁ。

SWORN TO A GREAT DIVIDE / 2007年作 / 70点
Gtの片割れが脱退してしまった7枚目。
「NATURAL BORN CHAOS」を頂点にどんどんとレベルが下がってきているような気がするんですが、本作も中古が高い割にあまり充実したアルバムとは言えないと思います。
前作は好みのスタイルではなかったものの、勢いがあったので結構聞ける作品でした。しかし本作は同じ路線ながら勢いを無くしてしまっており、彼ららしさが全然伝わってきません。
その原因として言われているのが脱退した創始者のGtピーター・ウィッチャーズの存在。
ソリッドながら抒情的な彼のGtワークがSOILの原動力だったわけで、それが無くなった本作はそこらへんにいるメタルコアバンドとさほど変わらない存在になっていると思います。とにかくガッツンと来る1曲が無いんですよ。ビョーンのVoだけが更なる高みに上昇しているのは皮肉ですね‥‥。
お気に入りは「I, Vermin」。タフなリズムが好き。
マジックはもう起きないのか‥‥。そんな事をふと思った作品でした。


SONATA ARCTICA
(ソナタ・アークティカ)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

ECLIPTICA / 2000年作 / 90点
フィンランドからまさしく彗星の如く現れたメロスピバンドの1枚目。
音楽性はロイヤル・ハントのキラキラ感と、ストラトヴァリウスのキャッチーさ、それに怒涛の疾走感を足した感じです。
大抵こういうバンドはイントロから始まりますが、この作品は1曲目、1秒から怒涛の疾走が始まります。しっかりと歌えているVo、的確な早弾きをこなすGt(当時18!)、早すぎるDr‥‥。キラキラとした北欧の香りを撒き散らしながら終始爆走をかますその楽曲の数々はどれもフックに富み、印象的なメロディが山盛り。メロハーバンドに「メロディの洪水」なんて言い方をたまにしますが、それはこのバンドにも言えそうです。
お気に入りは「Unopened」。初っ端からキラキラのKeyが鳴り響き、分かり易すぎるメロ、最高です。
とにかく聞きましょう。女の子にだって勧められますよ。名盤!

SILENCE / 2001年作 / 92点
超期待されて出た2枚目。ファンの期待を裏切らない出来です。
今回は1曲目はイントロですが、そこから繋がるように怒涛の疾走をぶちかます2曲でもう失禁です。あとはもう彼らの世界です。煌びやかなKey、格好良いDr、表現力豊かなVo‥‥。彼らに望むモノが完璧な形で納められています。
スピード曲は更にギアを上げ、逆にバラードは前よりもしっとりと歌うという起伏の妙も心得るようになり、前は若干感じた「似た曲が並ぶ」という印象がありません。
前が好きなら、というかメタルが好きなら間違いなく買いです。お気に入りは「Wolf&Raven」。ソナタ史上最速です。そして、とにかく格好良いです。こっちも名盤!

WINTERHEART‘S GUILD / 2003年作 / 97点
またまた超期待を待たれて出た3枚目。世間での評価は低いですが、私はこのアルバムで彼らを知ったので、これが一番好きです。何と言われようと好きなんです。
評価が低い原因はKeyが目立ちすぎ、Gtの出番が格段に減ってしまった事だと思います。それと怒涛の疾走曲が減った事でしょうか? これを成長を取るか、はたまた裏切りととるかは自由ですが、私はいいと思いました。
近所のレコード屋の試聴機で聞いた時にマジでおしっこをもらした「Abandoned Pleased Brainwashed Exploited」(長すぎ!)、今までの流れを汲む「The Cage」、ミドルながらKeyが美しいオーロラの夜空を連想させる「Victoria's Secret」などは、どれも最高の出来だと思います。
確かにスピード感は落ちたし、スリリングなGtソロも随分と落ち着いてしまいましたが、彼らの味は何一つ変わっていませんし、前までの青春色が薄くなってグッと大人っぽくなったと私は思います。
疾走も嫌いじゃないですが、そうでなくてもいいものはいいのです。

RECKONING NIGHT / 2004年作 / 88点
私がメロスピを聴くきっかけになった前作から一年半。やっと彼らの新作がでました。
で、これが微妙です。もはやメタルというよりは「華麗に疾走するロック」と言った方がいいほど、ガリガリしたモノが感じられません。でも、もうそれはいいと思います。彼らはずっとこの「ひたすらに美しい路線」でいいのです。
疾走感は更に減り、昔の「若さならではの勢い」はもうほとんどありません。あとはミドルが面白くない。2曲目であれほどつまらないモノを持ってこられ、3曲目はインスト! 変わったなぁ‥‥。大人になったというべきなのか。
でも、早い曲はすんごく綺麗で格好よいし、結局は帳消しになっちゃうんだけど。
ソナタが好きなら失敗する事は無いと思います。ですが1、2枚目の頃が好きだったという人は多分物足りなさを感じるはずなので、ご注意を。
お気に入りは今回初めてヤニが作ったという「MY SELENE」。新生ソナタの代表曲だと思います!

UNIA / 2007年作 / 83点
発売前から物議を醸し出していた5枚目。タイトルはフィンランド語で「夢」という意味で、まんま「ウニア」と読みます。
3、4枚目でも若干片鱗は見え隠れしてましたが、ここに来てついに大化けしました。
まず、疾走曲が1曲もありません。全てミドルです。更にヤニのGtが非常にヘヴィになり、曲展開はかなりプログレッシブ、トニーのVoも多様な顔を見せるようになり、もはや「メロスピ」とは言えない音楽になってしまいました。
これは評価しにくい作品です。一聴して理解出来る作品ではありません。キャッチーさは無いし、スローなテンポから一転してヘヴィになる場面も多く、なかなか音像が掴みにくいんですよね。
ただ、美旋律は健在であり、今回はその調理方法が今までとは違ったって事なんですよね。各メンバーのテクニックは間違いなく向上してるし(特にトニーVoの多彩さは恐れ入った!)、何度も聞き込めば、これまでの即効性のみに頼っていたような楽曲よりも遥かに高評価出来るような気がします。
お気に入りは「IT WON'T FADE」。荘厳な雰囲気から始まり、急にヘヴィになる曲。本作の中では比較的サビがキャッチーなので、一応今の所のお気に入りです。
きっと、次の作品くらいで新生ソナタが拝める気がします!


SONIC SYNDICATE
(ソニック・シンディケイト)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

EDEN FIRE / 2006年作 / 80点
スウェーデン出身の若手メロデスバンドの1枚目。最初は輸入盤しかありませんでしたが、後に日本盤が出ました(私が持ってるのは日本盤)。
さて、私は2枚目から聞いたタイプですが、かなり気に入ったのでこうして1枚目も買ってみました。
この頃はまだノーマルVoを使う事も無く、伝統と最近の融合的な部分も見られず、Keyを使ったメロデスという感じです。疾走感も控え目で、正直ちょっと痛い買い物だったかな、とか思っちゃいました‥‥。
とは言え、それでもメロデスアルバムとしてのレベルは高く、2枚目を聞かないでこれから聞いたら両手を上げて「凄いバンドですっ!」とか言ってたと思います。そこらへんのおっさんバンドでは出来ない若々しさとチャレンジング精神を感じますわ。
お気に入りは「Soulstone Splinter」。ノーマルVoによるキャッチーな歌メロが無いのは寂しいですが、Keyメロがカッコイイです。
うーん、悪くはないけど、2枚目からワールドワイドデビューってのも頷けるって感じ?

ONLY INHUMAN / 2007年作 / 87点
スウェーデン出身の若手メロデスバンドの2枚目にして日本デビュー作。
ドイツの大手メタルレーベル「NUCLEAR BLAST」が行ったコンテストで見事を優勝し、デビューを果たした彼らの音楽性は「COME CLARTY」の頃のIN FLAMESに近い、モダンな要素のあるメロデスです。
テクニカルなGtソロや凝った展開はほとんど無く、Aメロで叫んで疾走してサビではスピードダウンしてモダンなノーマルVoで歌うという、オリジナリティという点で言えばまだまだですが、とにかくメロディセンスが抜群で、どの曲もシングルカット出来そうな程クオリティは高いです。
トップを飾る「AFTERMATH」を筆頭に「DOUBLE AGENT 616」、「DENIED」、「ONLY INHUMAN」などの疾走曲はどれも一度聞いたら合唱出来る程にキャッチーです。また「ENCLAVE」のようなバラードや「ALL ABOUT US」のようなミドルナンバーもソツなくこなす技量はメンバーのほとんどが私よりも年下のくせにまったく侮れません。
GtもBaもDrも悲しいくらいに普通で、完全に歌メロがメインのメロデスなんですが、こういうメロデスもアリだと私は思います。流行についていかないとね(笑)。
お気に入りは「DENIED」。これは効いたね、幕ノ内一歩のパンチのようだ。
本作もいいですし、これからにも期待出来る逸材の登場だ!

LOVE AND OTHER DISASTERS / 2008年作 / 84点
3枚目。
前作に比べると落ち着いた曲が増え、少々地味になった感じがします。メロデスバンドなのにバラードも結構多かったし。ノーマルVoの頻度が更にアップしているのも、アグレッシブさが減退したと思わせる原因の一つかなと思います。
とは言え、彼らなりのキャッチーな歌メロは健在で、個人的には未だにSCAR SYMMETRYと並んでこれからに期待してます。見た目もいいしね。
お気に入りは「Fallout」。本作が前作と比べてどう変わったかを証明する例としては最適の1曲。このサビメロはもはやメロデスではないな‥‥。
若いので、1枚でイメージも変わります。次はどう進化するのか、見守りたいです。


SOUND HORIZON
(サウンド・ホライズン)
出身地‥‥日本
ジャンル‥‥シンフォニックメタル

Elysion -楽園への前奏曲- / 2004年作 / 75点
日本人作曲家Revo氏のゴシックロマンバンドのメジャー1枚目。
コミックマーケットの音楽同人活動から始まったという経歴のバンドで、固定メンバーはRevo氏一人(作詞・作曲・Gt・Key等)。Voを含め、ほとんどの楽器はサポートメンバーのようです。
音楽性は大量の朗読を取り入れたストーリー性の高いシンフォニックゴシックメタル(男女比3:7)。Drこそ全曲に入ってますが、他に関してはGtよりもヴァイオリン、Keyの方が目立っています。
この作品の特徴は、とにかく圧倒的なドラマ性にあると思います。全曲に朗読が挿入されており、アルバム内で一つの物語が展開しています。曲単体よりも全体的な完成度に拘りがあるようで、他にも様々なSEが入っています。その凝り様は方向性は違えど、ラプソディ並み。
そんな内容なので、純粋なメタルファンからは嫌われそうですが、アニソンやゲームミュージック、メタルには「ドラマチック」という共通点があり、それに関して言えば本作はこれ以上無い程にドラマチックかつ叙情的。マリス・ミゼルやALI-PROJECTなんかが好きな人はきっと気に入ると思います。
全曲にナレーションが入っているので、単体で「音楽」として聞くとやや不満な点もあるんですが、アニソンもゲームミュージックもメタルも全部入りな感じで私はとても気に入りました。
お気に入りは「恋人を射ち堕とした日」。儚げな女性Voと叙情性のあるメロディが秀逸です。
アニソンとかゲームミュージックに偏見を持ってなく「良いものは良い」と言える人に是非聞いてもらいたいです。

Elysion〜楽園幻想物語組曲〜 / 2005年作 / 60点
メジャー2枚目。
方向性は一切変わりないんですが、前作よりも音質、ドラマ性に更なる拘りが伺えます。
ただ、あまりにも物語に拘りすぎている為「音楽アルバム」としては、前作以上に不満足な部分があるとも言えます。へヴィメタルな部分は前作以上に希薄だし、単体で聞ける曲も存在せず、アルバムとして聞かないと理解が出来ないというのは、ちょっとどうかと思います。
‥‥ちょっと、ここで書くのは間違ってたかも、と思ってます(汗)。

Roman / 2006年作 / 83点
メジャー3枚目。
物語への拘りは更にもうワンステップアップ。今回はついに著名な声優陣を起用。大塚明夫、若本規夫、能登麻美子、田村ゆかりと言った豪華な面々がほぼ全曲で朗読を聞かせており、更に戦闘の音、馬の蹄の音も入っています。
前は大いに不満だった「音楽アルバム」としても聞ける内容になっており、へヴィな曲、疾走系の曲などもあります。今までの中で最も出来の良い作品なのではないでしょうか?
お気に入りは「朝と夜の物語」。一発目を飾る曲。冒頭の大塚明夫さんのナレーションが格好良い!


SPIRITUAL BEGGARS
(スピリチュアル・ベガーズ)
出身‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥ハードロック

AD ASTRA / 2000年作 / 80点
アーク・エネミーのマイケル・アモットがGtをやっているハードロックバンドの4枚目。
ブラック・サバスの暗黒性、ディープ・パープル、レインボーのロック性をうまーく現代に甦らせたような、超骨太のハードロックです。勿論ノーマル声です。
ロックなので、所謂疾走曲はありません。またアーク・エネミーとは方向性がかなり違うので、マイケルのGtも泣きではなく、どちらかというとブルーズとかに近い、サイケっぽくもジャジーな感じがします。
初めて聞いた時は「うわぁ!格好良い!」とか思いました。がっつりと組んだ、ワイルドでパワフルな楽曲はハードロック好きなら絶対身を乗り出してしまう事間違いありません。
ただ、改めて聞くとある致命的に悪い点が。それは「歌メロ」。歌メロがおっそろしい程地味なんですよね。ハモリもコーラスもほとんどない一本声の為、Gtに負けてる気がするし、何よりそのメロディがまったく響いてこない! Gtのメロディを聞いて「あっ、ここサビなんだな‥‥。えっ?えっ? 何今の歌メロ、サビのつもりなの?」ってな感じです。
お気に入りは「SAVE YOUR SOUL」。サビでの歌メロが「ショウ!ショウ!」だけなんですが、これが一番印象的でした。
格好良いGtが堪能したい人は必聴。恍惚感を得る歌メロが聴きたい人はやめときなはれ。

ON FIRE / 2002年作 / 85点
Voを交代しての5枚目。
基本路線は同じですが、Gtの音が前と比べるとかなり大人しくなっています。これはあくまで「音の質」の問題で、弾きまくってる事は違いはないですけどね。しかしオイラはそれでいいと思うし(アングラ臭は嫌い!)、何よりそれを補うかのように歌メロが豊かになったのが嬉しい所。
その一端を担ったのは間違いなく新Vo。ブルーズアルバムに参加していそうなソウルフルな歌唱は、元々グルーヴィーだった楽曲を更に魅力的なものにしています。
前述した歌メロですが、前に比べたら確かに豊かになりました。とは言ってもまだまだ満足できるレベルに達してないのも事実なんですよね‥‥。
それとあるサイトで誰かさんが言ってましたが、バラエティの狭さはどうにかならんものか。全曲、ほっっとんど同じノリですからね。もっと早い曲とか入れてもいいんじゃないのかな〜?
お気に入りは「KILLING TIME」。一番歌メロが良かった曲です。

DEMONS / 2005年作 / 84点
珍しくイントロから始まる6枚目。
ぜーんぜん変わってないですね。世間じゃ「AD ASTRA」の頃のジャジーさが戻ったなんて言われて、確かにそんな感じもしますが、正直そんなのはそれほど大きな変化じゃないですよ。
相変わらずGtは死ぬ程格好良いけど、歌メロが地味っつうのは不変。アーク・エネミーがちょくちょく路線変更してるんだからさ、こっちもそろそろ何か変化つけてくんないかなぁ。あっ、でも後半になるとVoメインの曲が増えるってのは進化かなぁ。歌メロの地味さは変わんないけど。
お気に入りは「ONE MAN ARMY」。一番キャッチャーっす。
新作が出る度にチェックはするけど、高評価は与えられない。私にとって彼らはそんな存在。


STAN BUSH
(スタン・ブッシュ)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥ハードロック

IN THIS LIFE / 2007年作 / 85点
アメリカで25年以上に渡り、メロディアスなハードロックをやり続けている実力派スタン・ブッシュのアルバム。何枚目かはちょっと分かりません。
私は彼を聞くのは初めてだったんですが、これはなかなかにいいですね。奇をてらった事は何一つしてない、シンプルなメロディアスロックなんですが、とにかくメロディが良いです。
スタンの歌声はとても25年もやっているとは思えない程若々しく、オッサンとは思えません。これぞまさしくメロディアスロックな「This Moment」、「I'll Never Fall」、トレンディドラマのEDに流れていもおかしくない「Waiting For You」、「The Other Side Of Love」など、寒い秋の昼間が似合う曲が満載です。
刺激はまったく無いので、へヴィメタルが好きな人には物足りない作品かもしれないですが、哀愁のメロディが好きな人なら間違いなく涙を誘う作品だと思います。
メロディ派は必聴!


STARBREAKER
(スターブレイカー)
出身地‥‥多国籍
ジャンル‥‥ハードロック

STARBREAKER / 2005年作 / 86点
TNTのトニー・ハーネル(Vo)と、LAST・TRIBEのマグナス・カールソンが組んだバンドの1枚目。
Voがノルウェー出身で、Gtがスウェーデン、他がイタリアやらアメリカやら、です。どんな関係だ、お前ら。
んで、かなり音圧のある骨太のキラキラハードロックです。80年代の正統派へヴィ・メタルからの影響もヒシヒシと感じ、正直ジャンルに関してはどちらとも取れそうです。
トニーの強烈なハイトーンとテクニカルなGtも非常に味があり、おそらくそれが最大の売りでもあると思うんですが、私はそれよりスーパーダイナミックなDrが気に入りました。この超強力なサウンドは聞くと病みつきになります。
楽曲は疾走系こそ無いものの、どれもフックに富み、憂いのあるメロディーが堪能出来ます。ハードロックバンドとしてはかなりのものなんじゃないでしょうか。
お気に入りは「LIES」。もっともメロが素晴らしいっす。近くのレンタル店でたまたま見かけたので、借りてみたんですが、かなり得した気分です。聞いて損無し!

LOVE’S DYING WISH / 2008年作 / 50点
出るとは思わなかった2枚目。
前作はマグナス・カールソンが関わった作品の中ではトップクラスに入る程気に入ってました。しかし、本作はVoのトニー・ハーネルの味が前面に出ているらしく、全体的に地味で暗めの曲が並んでいます。
これがとにかく良くありません。もっと言うなら「最悪」です。マグナスのGtソロも疾走感も歌メロも何もかもがトロく地味で、悲しいくらい印象に残りません。これは今のTNTに匹敵するのではないでしょうか?
一応最後まで聞きましたが、最後まで何一つ引っかかる部分はありませんでした。
もう「Die For You」や「Lies」みたいな曲はもう聞けないんでしょうか? 残念です。


STEEL ATTACK
(スティール・アタック)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥ジャーマンメタル

FALL INTO MADNESS / 2001年作 / 60点
スウェーデン出身の純正ジャーマンメタルバンドの1枚目。
疾走、疾走また疾走、バラード挟んでまた疾走と、疾走のオンパレード。KEYは使わず、ツインGtのみでグイグイ引っ張っていく様は、ドストレートジャーマン。
ツインGtはそれなりに格好良いし、疾走感は確かに心地良いんですが、Voがあかん。下手ではないんですがレンジが恐ろしい程狭く、更に抑揚に欠けるので、歌メロが非常に地味。とにかく地味。ツインGtは格好良いけど、歌は死ぬ程退屈。これで説明が出来る作品ですな。
お気に入りは「GUARDIANS」。強いて選べと言われればね。
Voがうまくなれば、聞けるかもしれない逸材ですな。終わり。

ENSLAVED / 2004年作 / 71点
2、3枚目をすっ飛ばして4枚目。
1枚目はあまりにもC級な出来で速攻で売ってしまったんですが、4枚目をお店で見た時、結構格好よいジャケで、メンバーが大幅交代と書いてあったので、変わったのかな? と思って購入してみました。
なるほど。前はチープなジャーマンでしたが、迫力と硬質感が200倍程アップしていて、これはジャーマンではなく実に正統派ヘヴィ・メタルですね。疾走にも頼らなくなり、系統的にはドリーム・イーブルに近いです。
ただ、メロディ作り、フックの良さなどは圧倒的にドリーム・イーブルに軍配が上がるわけでして(汗)、勇ましいVoやパワフルなツインGtなんかはメタラーなら反応しないはずが無い! なんですが、それがやや空回り的な感じに思えてしまうのが実に残念。あと後半捨て曲多し。
お気に入りは「ENSLAVED」。マイティーなコーラスとクサめなツインGtが素敵。
500円くらいで買ったんですが、それだけの価値は十分にある作品だと思います。


STEEL SEAL
(スティール・シール)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

BY THE POWER OF THUNDER / 2007年作 / 70点
イタリア出身のメロパワバンドの1枚目。
別段変わった事をしてるわけではない、ネオクラシカルな要素の入ったメロパワなんですが、VoがD.C.クーパーというのが最大の特徴。ちなみに彼は正式なメンバーではなく、ゲスト扱いです。
で、D.C.クーパーはやっぱり上手いわ〜。どんな音域も見事&華麗に歌い上げる彼がいるだけで、平均点くらいのバンドを数段上に押し上げてしまうんだからさ。
しかし、上記で語った通り、レベルの高さは彼のお陰という面が非常に大きく、それ以外に関してはほとんど特筆すべき点がありません。特にロボットが弾いてるかのような感情皆無のGtはかなりつまんなかったです。ああっ、Gtのつまんなさが気になってVoに集中出来ない!
お気に入りは「ANGER STORM」。一番最初だったから。
実はこのアルバムはサイレント・フォースの4枚目と一緒に買ったんですが、だから店で聞いた時は良く聞こえちゃったんだな。


STORMLORD
(ストームロード)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥シンフォニックブラックメタル

AT THE GATES OF UTOPIA / 2001年作 / 84点
イタリアから生まれた、エピック性溢れるブラックバンドの2枚目にして日本デビュー作。
その音楽性はシンフォニックな味付けがふんだんにされたブラックメタル。一部では「ブラック・ラプソディ」なんて呼ばれていますが、まさにそんな感じ。
とにかく全編に渡ってKeyによるシンフォニックアレンジが凄い。これがドラマチックな雰囲気を醸し出していて、正直あまりブラックという感じがしません。Voも迫力があるし、疾走感も抜群。
Gtの音がややチープだし、フックに欠ける感じもあり。更にどれもほとんど同じ曲調なので、最初に食いつけないと飽きが来る。等々の文句はありますが、やろうとしている音楽は十分に伝わります。素直に格好良いと思いますよ。
お気に入りは「THE BURNING HOPE」。タイトルが好き(笑)。次はもっとシェイプアップを期待したい所ですね。

THE GORGON CULT / 2005年作 / 82点
3枚目。
プロダクションが格段に良くなった事により、まず彼らが作りたいであろう世界観はほぼ完璧で描けていると思います。
ただ、そのせいなのかは分かりませんが、エピックさよりもブラックさ、禍々しさが大幅に増加しており、これは大NG。私はそこまでブラックだとついていけないんですよ。。。
だから、このバンドも人によっては「メロディ満載!」とか言って絶賛しそうですが、私は「これがメロディなのか? ただシャンシャン言ってるだけじゃないか!」と聞こえてなりません。
スピード感も減退してるし、前のままの路線の方が良かったかな〜。
お気に入りは「UNDER THE BOARDS」。これが一番前の路線を踏襲してる感じがしました。
うーん。やっぱサウンドホリックは曲者が多いな(汗)。


STORM WIND
(ストーム・ウィンド)
出身地‥‥スウェーデン
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

REFLECTIONS / 2001年作 / 70点
順調にアルバムは出しているもの、ここ日本ではほとんど無名という悲しいネオクラバンドの5枚目。
で、超分りやすいネオクラです。Gtの人なんか結構上手いし、ソングライティングもセンスを感じますが、アット・ヴァンスなんかに比べるといまいち決定打に欠けます。何が悪いってわけでも無いんですが、何か突出したものも無いんですね。そんなに疾走曲も無いし。
まぁ、何でも欧米ではミドル曲の方が人気があるって話ですから、そのせいなのかもしれませんけど。
お気に入りは「ILLSUION」。これは分かりやすくていいです。他は特に耳には響きませんでした。マニア向けアルバムです。

RISING SYMPHONY / 2003年作 / 75点
マニア向けとか言いながら、ちゃんと次も買っています。
前よりちょっと疾走曲が増えて、よくなりました。とは言ってもまだまだアット・ヴァンスには遠く及ばないし、この国で有名になっているバンドには勝てないですね。声とかもちゃんと歌えてるんだけど、やっぱし歌メロが弱いのよ。メロをもっと劇的にしてほしい。素質は十分にあると思うし。
お気に入りはタイトル曲の「RISING SYMPHONY」。これはちょっとピクピクッと来ました。進化した事はしましたが、やっぱりまだマニア向けです。
お金が余って仕方の無い人は、ノストラダムスと一緒に買いましょう。


STORMWARRIOR
(ストームウォリヤー)
出身地‥‥ドイツ
ジャンル‥‥正統派ヘヴィメタル

HEADING NORTHE / 2008年作 / 85点
ドイツのハンブルグ出身の正統派ジャーマンメタルバンドの3枚目。
初期HELLOWEENにヴァイキング要素を取り入れたような勢いのあるジャーマンメタルをやっています。Voはカイ・ハンセン似の下手ウマ系ですが、とにかく楽曲に勢いがあり、多少下手でも気になりません。
メタルコアなどが跳梁跋扈している今日において、不器用なまでに古き良きヘヴィメタル道を脇目も振らず突っ走っており、最近になってからメタルを聞き始めた人にとっては赤面モノかもしれませんが、ヘッドバンギングを誘う疾走曲の数々、拳を振り上げたくなる熱い男のメロディ、クサみを発散するツインリードGtは愛せずにはいられません。
その姿勢だけでなく、メロディも印象的でキャッチーなものが多く、マニアだけの慰み物になるのはとても勿体ないと思います。
お気に入りは「Metal Legacy」。本作の中ではそれほど速くはありませんが、Gtリフと言い、メロディと言い、愛すべきヘヴィメタルの全てが詰まっています。ブリッジ部分の「ア〜ア〜」ってのがステキ過ぎです。
他のレビューサイトでも軒並み高評価ですし、ヘヴィメタルが好きな人は是非聞いてもらいたい1枚です。


STORMZONE
(ストームゾーン)
出身地‥‥アイルランド
ジャンル‥‥ハードロック

CAUGHT IN THE ACT / 2006年作 / 80点
北アイルランド出身のブリティッシュハードロックバンドの1枚目。
何でもDEN OF THIEVESというバンドが前身らしいんですが、詳しい事は分からないので割愛。本作はウェットな哀愁たっぷりの正統派ブリティッシュハードロックです(絶対ジャケから連想出来ないって)。
21世紀からこちらの世界に入った私としては、Keyの音色や音楽スタイルに正直古臭さを感じずにはいられないんですが、明るくなりきれない曇り空を想像させる雰囲気は嫌いじゃありません。そんな私が最も気になったのがVoです。ジョン・ハーヴ・ハービンソンという人らしいんですが、この人のマイルドながら実に力強い歌唱がとってもナイス。
メロスピとかが好きな人にはお勧めできないですが、古き良きヨーロピアンロックが好きな人はきっと気に入るんじゃないかなと思います。
お気に入りは「New World」。本作最大の疾走曲。弾きまくられるKeyが素晴らしい名曲です。
私も昔を勉強しないといけませんね〜。


STONE SOUR
(ストーン・サワー)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥へヴィロック

STONE SOUR / 2002年作 / 70点
スリップノットのVo、コリィ・テイラーのプロジェクトの1枚目。同じくスリップノットのジェイムズ(Gt)も参加してます。
コリィはスリップ・ノットと同じくVoを担当してますが、ここでは素顔を披露(イケメン!)。音楽性もガラリと変わっており、ミドルテンポ主体の飾り気の無いへヴィロックをやっています。
ズンズンと響くBa、ひたすらにへヴィなGt、シンプルなリズムを繰り返すDr、その中で時に切々と、時に激しくシャウトするコリィ‥‥と、スタイル的にはコーンに近いと思いました。
ライナーなどでは「メロディアスなへヴィロック」みたいな事が書かれており、確かにスリップノットに比べれば非常にメロディアスではありますが‥‥何か普通すぎ。
別にスリップノットの真似はしなくてもいいですけど、かと言ってニッケルバックくらい哀愁が漂っているわけでもなく、本当にごくごく普通のグランジを通過してきたアメリカのへヴィロックでちょっとガッカリ。個人的にはもっともっとメロディアスだと思ってたんですけどね。
お気に入りは「Bother」。これだけは別格です! アコギとシンセアレンジだけの物悲しいバラードで、この1曲を聞く為だけに買っても損はありません! あとは「Tumult」とか、リズムがいいですわ。


STRATOVARIUS
(ストラトヴァリウス)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・スピードメタル

FIURTH DIMENSION / 1995年作 / 85点
所謂「北欧らしい哀愁とドラマチックさを疾走感と共に最初に打ち出した」偉大なるバンドの4枚目。バンド名はヴァイオリンの名前から。リーダーはティモ・トルキ。んで、小ティモこと、ティモ・コティペルト初参戦アルバムです。
前まではメロディは良かったものの、Voが上手くなかったので、それほど凄いとは思いませんでした。しかし、今回から小ティモが参戦しそれはクリア。それによって非常に良い、後輩が標榜にするには打って付けの「メロスピアルバム」となっております。
疾走系、ミドル、バラードなど、丁度良く配分されていて、これと言った問題はありません。ただ、後半ややダレる感じがしますが。
お気に入りは「DISTANT SKIES」。最もキャッチーなナンバーでしょう。

EPISODE / 1996年作 / 84点
鍵盤紳士イェス・ヨハンソン初参加にして5枚目。
あまり前と大きな変化はありません。クラシカルフレーヴァーをモリモリ注入しながらドラマチックに疾走に次ぐ疾走。
ただ、前と変わりは無いという事は後半ダレる事も同じなわけでして、今回は全体的にやや地味な感じがしましたね。特にミドルは‥‥全然良い曲が無い。
お気に入りは「FATHER TIME」。出だしはやっぱいいね。「TOMORROW」も甲乙つけがたい良さでした。

VISIONS / 1997年作 / 90点
メロスピの開祖の6枚目。世間で最も評価の高い作品です。
これは素晴らしい! 確かに今までも悪くはなかったんですが、本作は今までの中でも最高傑作だと思います。とにかく疾走感、メロディ、フック、バラエティ、全てが非常に充実しています。今までと同じと言えば同じなんですが、好きなんだから仕方ない。
お気に入りは「BLACK DIAMOND」。最初から最後まで非常に印象的なKeyがとにかく素晴らしい。彼らの中でも1、2を争う曲ですね。
彼らも既に古株ですが、それでも聞いてまったく損無し。メロスピマニアは持ってて当然か?

DESTINY / 1998年作 / 86点
個人的最高傑作だった前作からどうなってるかなと思って聞いてビックリ。いきなり10分超えの曲から始まります。でも、メロディアスなので結構聞けちゃいますのが彼らの凄い所。
で、その後はいつものストラトです。ティモ自身には何か色々とあったみたいですけど、音楽自体は何も変わっちゃいないね。イェスの出番も増えて、キラキラ感が増えた感じもしてGOOD。
お気に入りは冒頭で言った「DESTINY」。メロディが良ければ長さなんて関係と思わせる名曲です。

INFINITE / 2000年作 / 90点
8枚目。
完成度は更なる高みに達しており、所謂「メロスピ」アルバムでここまでハイクオリティな作品が作れるバンドはそうはいないと思います。
前はティモ・トルキの精神状態が色々あったようで比較的ダークな作風でしたが、今回は典型的メロスピに戻っており、充実さで言えば「VISIONS」と対等のレベルかと思います。
各楽器があまりにも正確すぎて人間らしい肉質的なものを感じなかったという文句もあるにはあるんですが、この極上のメロディの前ではそんな事はどうでもいい。CDだって機械じゃん(笑)。
お気に入りは映画「スパイ・ゾルゲ」にも使われた「INFINTY」。溜めて一気にサビに行く瞬間が最高です。メロスピの筆下ろしには最適だと思います。でも今はやっぱりソナタの方がいいのかな?

ELEMENTS Pt1 / 2003年作 / 77点
3年の月日を経て出た9枚目。大曲が多いですな。
音楽性は3年経ったわりには大して変わってません。分かりやすいメロスピです。ただ、今回は言った通り長い曲が多くなってます。1曲1曲作り込んだと言えば聞こえはいいですが、途中で飽きるのも事実です。私は飽きました(汗)。
前はどの曲もコンパクトにまとめられていたのに、今回はどうもねぇ。
お気に入りは1曲で「EAGLE HEARTS」。これは分かりやすいです。でも他の曲はと言うと‥‥。「PAPILLON」も悪くはないと思うんですけどね。

ELEMENTS Pt2 / 2004年作 / 70点
前作の続きに当たる10枚目。
大曲が多かった前に比べるとどの曲もそつ無くまとまっていて、聞きやすくなっていると思います。
ただ、楽曲そのものはどーも歌メロがつまらないものが多く、「こいつは!」って気分になりません。あるサイトで「PT1のアウトテイクだけを集めた」とか言ってましたが、本当にそんな感じがします。
あと、今になってようやく気がついたと言うか、私小ティモの声と相性が悪いみたいです。彼のハイトーンは聞いてて「うぜえ!」って思えるんですよ。無理して出してるように思いません?
お気に入りは特に無し。
これから彼らはどうなるんでしょう。でもまあ、もう十分その役目は果たしたんじゃないですか??

STRATOVARIOS / 2005年作 / 70点
Voの小ティモが脱退して、女性Voが入って、また小ティモが出戻ってきたというお騒がせをした後の11枚目。
自身のバンド名をタイトルにしてきたんだから、さぞかし力が入ってるのだろうと思ったものの、ここで大きな変化が。
まずメロスピと呼ばれるジャンルではなくなってます。スピードを抑え、キラキラしたクラシカルフレーズも無くし、ゴリゴリとしたGtで攻める正統派ヘヴィメタルに近いスタイルになってます。
妙なポップ感がハマる「MANIAC DANCE」。サビでのバックの単音Gtが心地良い「FIGHT!!!」なんかはまあまあ好きです。しかし、やはり多くの人がストラトに求めているであろう音ではないと思います。また、ときたま聞ける昔の音も明らかにそのレベルは下がっているとしか言い様が無い‥‥。
お気に入りは前述した2曲。私はレンタル店で200円で借りたので、2曲いいのがあればもう十分です。
さて、これからどうなるんでしょうね? 気になるなぁ。やっぱ解散かなぁ‥‥。


STURM UND DRANG
(シュトゥルム・ウント・ドラング)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

LEARNING TO ROCK / 2007年作 / 87点
メタル量産国フィンランドからの新たなる新星の1枚目。出身はフィンランドですが、バンド名ではドイツ語で訳すと「疾風怒濤」です(By Gガンダムより)。
SONATAらをお手本とした典型的な北欧メロディックパワーメタルなんですが(スピード一辺倒ではない)、にしてはかなり注目されています。いきなり日本盤も出ましたし。その理由はBLACK TIDEと同じく全員が10代である事、年下好きのおねーさんのハートを直撃しそうな美少年達である事、などが挙げられると思います。私もVo・Gtの男の子は可愛いと思います(ライヴも見ましたしね)。
演奏自体はまだまだ荒い所がありますし、Voももう一段階パワーアップしてほしいと思えるレベルではあるんですが、胸をキュキュッと締め付けるメロディのセンスは確かなもの。典型的ナンバー「Broken」「Talking To Silence」なんかは若さとか関係無く、とても良い曲だと思います。ミドルやバラードもなかなかのものですよ。
今は若さだけが先行して話題になっている感じがあるので、これからが大事になってくると思います。

ROCK’N ROLL CHILDREN / 2008年作 / 89点
2枚目。
前作はメロディセンスは秀でていたものの、演奏にまだ粗(あら)がありました。しかし僅か1年で発表された本作ではその弱点だった演奏力が驚異的にレベルアップ。前作以上にKeyアレンジを施したサウンドはゴージャス&ファットで、頼りなかったアンドレ少年のVoもかなり逞しくなっています。
サウンド面での問題は完全に解決されたと言っていいでしょう。
で、メロディ面ですが、これがまた前作を遥かに超える出来栄えです。疾走、ミドル、バラードのバランスも良いし、どの曲にも絶妙なフックと印象的なメロディが目白押しで、これをまだ10代の少年達が作り上げたかと思うと、本当フィンランドってのは凄いなと感心してしまいます。
PRETTY MAIDSの「Future World」にそっくりだけどカッコイイから許せる「Last Of The Heroes」、元SONATAのヤニ・リマタイネンが作曲した明るめの「The River Runs Dry」、本アルバム1の爆走曲「Break Away」、壮大なバラード「A Million Nights」、80年代の北欧メタルらしさが光る「Life」、IRON MAIDENのカヴァー「Fear Of The Dark」など、捨て曲無し。ここまで捨て曲の無いアルバムに出会ったのは久しぶりです。
ちょっと前までは疾走系をメインとした北欧系バンドが現れると「第二のSONATA」なんて言われましたが、実際にその名称に収まったバンドはいなかったように思います。でもこのバンドなら本気でそう言っていいと思います。もし今のSONATAがプログレな方面から変わらないのであれば、彼らがとって代わってもいいように私は思います。
素晴らしい北欧メロパワアルバムです。


SUMMONER
(サマナー)
出身地‥‥イタリア
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

WINTER SOLSTICE / 2003年作 / 80点
イタリア出身のキラキラメロデスバンドの1枚目。
音楽性はツインGtを擁しながらも、Keyを前面に押し出したクサクサ・シンフォニック・デス。カダクロスやスカイファイアー辺りがお仲間って所でしょう。
デスとグロウル、女性の3種類のVoを駆使し、時折爆走をぶちかますシンフォニックな楽曲(全体的に見るとミドル中心)はプロダクションこそ良好とは言えないものの、かなりのクサさを放っています。間違いなくメロディ作りの才能はあると思いますね。
ただ、無駄に間奏が長い曲が多い為、1曲1曲がやや冗長に感じます。6分中、意味も無く3分くらい間奏ってな曲もありますからね。これは頂けなかったなぁ。
お気に入りは「MY EPITAPH」。本アルバム中、最速のナンバー。間奏が1分以内だったらメロデスの名曲になりえた!(実際は3分半くらいあります)。
もっとコンパクトにして、プロダクションを良くすれば軽く国内盤が出せると思うので、頑張ってほしいです。


SUPREME MAJESTY
(スプリーム・マジェスティー)
出身地‥‥フィンランド
ジャンル‥‥メロディック・パワーメタル

DANGER / 2003年作 / 85点
フィンランド出身の2枚目。1枚目は持ってません。
音楽性はKeyを程よく配したメロパワです。しかし、そのKeyの感じはシンフォではなく、ヨーロッパのような透明なシンセタイプです。その為、雰囲気的には昨今のメロパワというよりかは古き良き北欧メタルと言った感じでしょうか?
声も非常にマイルドで、楽曲も決してクサくはありません。昔の北欧メタルの血を脈々と感じる事ができます。怒涛の疾走曲は僅か1曲。あとはほぼ全ての曲がハイテンポ程度ですが、これがまたいい感じなんですよね。アンニュイって感じ? 分かりづら。
お気に入りはタイトル曲の「Danger」。ミドルテンポの曲ですがサビの「ウオオッ! デンジャ、デンジャー!」ってのが凄く好きです。
物凄いアルバムではありませんが、さらりと聞けていい気分になれる、そんなアルバムです。

ELMENTS OF CREATION / 2005年作 / 88点
3枚目です。
相変わらずヨーロッパからの影響を受けた古き良き北欧メタルなんですが、Keyが曲によってかなり違う音色を奏でており、時にシンセに、時にシンフォに鳴り響き、オリジナリティが出始めました。
それとメロディなんですが、今までのマイルドな感じも確かに伺えるんですが、緊張感というか、メタルらしいドラマ性も打ち出しています。これは新しく入ったギタリストのテクニックかもしれませんね。

非常に良い進化だと思います。ソナタとかとは違う心地良さを感じます。早くはないんですが、聞けば聞く程味が出てきそうで、長く愛聴できそうです。
お気に入りは「SPELLBOUND」。メロディが如何にも彼ららしいですねー。うーん、ナイステイスト。
ってなわけで、大きく変わる事はありませんが、今となっては貴重な音を出すバンドだと思うので、これからも頑張ってほしいです。


SYBREED
(サイブリード)
出身地‥‥スイス
ジャンル‥‥メロディック・デスメタル

ANTARES / 2008年作 / 75点
スイス出身のメタルハードコアバンドの2枚目。
基本は後期IN FRAMESやSOIL WORKを彷彿とさせるモダンなメロデスなんですが、彼らの特徴はそこにサイバーなKeyをたっぷりと配している所です。クサメロやGtソロなどがほとんど無い為、無機質でダンサンブルなインダストリアル臭がプンプン漂う結果になり、独特の雰囲気をまとっています。ちょっとRAMMSTEINっぽさもあると思います。
演奏自体は皆上手いし、Voもデスとノーマルのギャップもアンダース・フリーデンっぽくて、聞いてて面白いです。また時たま電子ドラムなんかを使うのも、いいアクセントになっていると思います。本当、最近のバンドは切磋琢磨が分かりやすくて良いですね。長髪一人もいないし。
しかし、欠点も数多く見受けられました。まず、ほとんどの曲がミドルナンバーなので刺激が少ないです。グルーブ感はありますが、素直に突っ走ってくれないので、少々飽きがきます。
また前述したようにGtソロなどが皆無なので、「人間ならではのカッコ良さ」が感じられなかったのが残念。サビメロもまだまだ改善の余地ありって所です。
お気に入りは「EGO BYPASS GENERATOR」。一番の疾走曲にしてキャッチーなナンバー。こういうのがいっぱいあると嬉しかったのに。
次が楽しみなバンドです。


SYMPHONY X
(シンフォニー・エックス)
出身地‥‥アメリカ
ジャンル‥‥プログレッシブメタル

SYMPHONY X / 1994年作 / 70点
Gtマイケル・ロメオ率いるアメリカンプログレバンドの1枚目。
その音楽性はアメリカ産とは思えない程、プログレ要素の入ったダークなイングヴェイ。クラシカルな要素をたっぷりと入れながらも、ダークでヘヴィ、そしてプログレシッブな感性に溢れてます。ジャンルに「ネオクラプログレ」とか書こうと思ったんですが、彼らしかカテゴライズされなさそうなので、単純に「プログレ」にしました。
既に1枚目にしてマイケル・ロメオの激ウマGtテクはほぼ完成されており、そこに絡むようにして切り込んでくるKeyもメッチャ上手い。Voも決して下手ではないし、全体的に非常に良く出来ていると思います。
しかし、ほとんど自主制作レベルで作ったらしく、音が悪い。全体がバラバラに聞こえ、更にDrの音にこだわりのある私としては、このスタスタとした音がどーにも好きになれませんでした。
うまいんだけどねぇ‥‥。

THE DAMNATION GAME / 1995年作 / 82点
2枚目。Voが変わってます。
まず音が格段に良くなったのが何より嬉しい所です。整合性がとれ、彼らの作ろうとしている音楽にかなり近づいたと思います。更に新Voが非常に上手い。前の人も下手ではなかったですが、こちらは更に上手い。やっぱ歌が上手いと違うね。
クラシカルフレーヴァーも更なる磨きがかかり、歌メロもキャッチーになりました。ド疾走ってのは無いんですけど、クラシカルで歌メロが良いなら、それでも問題無し。プログレ具合も眉間に皺を寄せる程ではないし。
お気に入りは「DRESSED TO KILL」。歌メロが心地よいっす。
うむ、2作目にして順調な成長。これからも期待大!

THE DIVINE WINGS OF TRAGEDY / 1996年作 / 86点
3枚目。
基本路線は一切変わる事無く、更に音が良くなり、全体的にレベルアップしてます。
まず頭3曲が素晴らしい。今まで疾走がほとんど無かったのに、この頭3曲にはかなりのスピード感があります。勿論、彼らの味を一切失う事は無く、です。
その後も、GtとKeyの壮絶バトルや、艶やかなVoで歌われるキャッチーなメロディと、今までよりも更なる充実感を得られます。
そして後半には20分にも及ぶ強烈な大作が待ち構えてます。ちと長すぎるとも思いましたが、長くてもフックが聞いているので聞けないって程ではないし。最後は感動的なバラードで締めくくるという良さ。曲構成も良いですね。
お気に入りは「OUT OF THE ASHES」。4分も無いですが、彼らの中でも最速ナンバー。良いクラシカルと良い歌メロが合わさった名曲!

TWILIGHT IN OLYMPUS / 1998年作 / 84点
4枚目。
基本路線は変わりません。んがしかし、前が強烈だったので、今回はちと印象が薄いです。このバンドに疾走を期待してはいけないんですが、流石に今回はトロい感じが否めませんでした。どんどんプログレ要素が濃くなっているのもそう感じる原因の一つでしょう。
お気に入りは「SMOKE AND MIRRORS」。プログレながらも、歌メロがミステリアスで良いっす。
流石にちょっとダウンな感じの一枚。次はどうなるかな?

X (FIVE) / 2000年作 / 91点
5枚目にして初のコンセプトアルバム。
前の微妙な仕上がりとは打って変わって、今回は素晴らしい出来です。とにかく1曲1曲の出来が大変良い。プログレ感も薄れ、代わりにメロディが洗練され、プログレが苦手な人でも十分聞ける作品になっています。コンセプトが作品全体を底上げしたのは間違いないですね。
それと特筆したいのはシンフォレベルの大幅なアップ。とてもKey一つだけでやってるとは思えない程にアップしていて(実際に他の音も入ってるし)、それがまた彼等の描く音楽をより重厚なものにしています。コーラスも大々的に取り入れてるし、素晴らしい進化。
お気に入りは「COMMUNITION AND THE ORACLE」と「A FOOL’S PARADISE」。前者は今までの彼等の中でも最高のバラード。サイモン&ガーファンクルの「スカボロ・フェア」みたいな前奏がたまんねえっす。後者はかなりシンプルなネオクラナンバー。間奏でのGtとKeyの掛け合いに思わず鳥肌。
今までの中で間違いなく最高傑作。初心者はここから入ってもいいかと思います。名盤!

THE ODYSSEY / 2002年作 / 86点
6枚目。
ん? 何かまた元に戻ったような‥‥。何故またシンフォレベルを落として、へヴィにするのだ! あのままで良かったのにぃ。
それに伴って楽曲のレベルも前に戻ってしまったような気がします。勿論今までの彼等とそう変わりないんですが、個人的には前の路線のまま行ってほしかった‥‥。
お気に入りは「ACCOLADEU」と「THE ODYSSEY」。前者は前の「COMMUNITION AND THE ORACLE」の流れを汲む、超切ない系バラード。後者はこのアルバム最大の聞き所。23分、全7章仕立てとラプソディもびっくりの超大作。しかし、各章のメリハリも聞いてるし、良いんだわ。これだけ長い曲を聞かせられるのは彼等とラプソディ、そしてXJAPANだけですな。
この2曲だけは最高に良いんですが、他はどーも‥‥。次はまたシンフォレベルを上げてほしいものです。

PARADISE LOST / 2007年作 / 89点
4年半ぶりの7枚目。ジャケがカッコいいっ!
前作はちょっとへヴィ過ぎて個人的には不満があったんですが、本作はかなり初心に戻った感があります。
ストレートな疾走曲、クラシカルなメロディ、物悲しいピアノのバラード、これら初期のスタイルが今の熟練のテクで見事に表現されており、かと言って4〜6枚目に顕著になっていたへヴィさも決して疎かにはなっていません。曲ごとにしっかりとカラーを捉えており、まあとにかく一言で言えば「素晴らしいアルバム」だと思います。
勿論、彼らの持ち味であるダークでミステリアスな雰囲気もしっかり引き継がれており、これまでの彼らのアルバムで1枚でもイイッと思ったアルバムがある人なら、絶対に気に入ると思います。
イントロに続く疾走曲「Set The World On Fire (The Lie Of Lies)」から掴みはOK。ピアノメロディに悶絶の「Paradise Lost」、7分もあるネオクラシカル大疾走曲「Seven」、定番のドラマチック超大作「Revelation (Divus Pennae Ex Tragoedia)」もいい感じです。
ボートラを除けば僅か10曲しかないので、食い足りない感はおおいにありますが、どの曲も非常に完成度が高く、4年半もかけただけの事はあるな、と思いました。
お気に入りは‥‥上に書いたヤツです(笑)。
これを聴いて、改めて私はドリームシアターより彼らの方が好きだと分かりましたわ。

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