| シルミド | 監督‥‥カン・ウソク |
| 出演‥‥ソル・ギョング アン・ソンギ ホ・ジュノ チョン・ジェヨン | |
| 1968年4月、死刑囚ら31人が無人島シルミ島に送られた。そこで彼らは刑の帳消しと引き換えに、北朝鮮の金日成の暗殺を命じられる。だが政府の転換で暗殺計画は中止。しかも政府はこの部隊の抹殺を軍に命じるのだった‥‥。 今まで闇に葬られていた韓国暗黒歴史を忠実に再現した韓国産戦争映画。 事実が元、あまりにも悲惨。と言った文句は戦争映画では常套句ですが、これは敵との戦いではなく、自国との争いであるという点が特徴。 私はアジアの戦争は何かエグいと思ってるのですが、これもそう。死人さえ出る過酷な訓練風景。泥まみれの顔。凄惨な処刑シーン。そしてその中で芽生える友情。エグくて泥臭いが故に、これ以上無い程にリアル。強烈な匂いが画面からも漂ってきそうです。 有名人はいませんでしたが、熱い男達のドラマをこれでもかと言わんばかりに展開してました。みんな格好よすぎ。「もう北の歌しか歌えない」って言葉、ああっ、切ねえ。 そして、ここでは言えませんが、最後が悲しい‥‥。これが実話だと思うと悲しくてどうしようもない気分になります。30年を経てようやく世間に知られる事になったこの事実。あの時亡くなった人達に哀悼の意を表したい気分になりましたね。 アメリカの戦争映画よりも遥かに泥臭く、リアルで、切ない物語です。韓流スターとかそんな事どうでもいいから、是非見て欲しい作品です。 |
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| プライベート・ライアン | 監督‥‥スティーブン・スピルバーグ |
| 出演‥‥トム・ハンクス トム・サイズモア ジム・ガヴィーゼル バリー・ペッパー ビン・ディーゼル マット・ディモン |
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| 第二次世界大戦、ノルマンディー上陸作戦。激烈な戦いを乗り越えた8人の兵士にある指令がくだる。それは兄弟全員を失ったライアン二等兵を生きて連れて帰るというモノだった‥‥。 天才、スティーブン・スピルバーグが描く究極の戦争アクション。原題は「Saving Private Ryan」(で、いいはず)。 この作品の特徴は反戦を描く事無く、あくまで「エンターテイメント」している所にある。確かに物凄い残酷描写はあるし、戦争の中で苦悩する兵士達もありありと描かれてはいる。だが、監督のスピルバーグは「昔は戦争映画は娯楽として扱われていた。私は戦争は残酷なモノだという反戦のイメージも当然あるが、それと同時にエンターテイメントとして描きたい」と語っている。現に、そのストーリーはただ悲惨さを訴えるモノではなく、誰かを探すという冒険的なモノが感じられる。 で、気合を入れたアクションシーンだが、冒頭20分のノルマンディー上陸作戦のシーンは圧巻の一言。乱れ飛ぶ弾と血。絶叫の嵐とその中で戦う兵士達。誰もが言葉を失う事必至である。それ以降も、テンポ良くアクションシーンが盛り込まれていて、飽きる事は無い。そこらへんはやはりエンタしてるな、と思う。 俳優陣も見事の一言。主役のトム・ハンクスはもはや細かな説明は不要。更に常に隣にいるトム・サイズモアもうまい。チョイ役でビン・ディーゼルもいい味出してました。個人的に一番好きだったのがスナイパー役のバリー・ペッパー。聖書を読み上げながら、一発一発引き金を引く姿は、実に格好良かったです。 エンターテイメントだと言いながらも、慣れない人なら吐き気を催す程の強烈な残酷描写があるのも事実。まあ、戦争映画なのだから、見る人は大体そこらへんは分かっているとは思うが、その中でも特に凄まじいと思います。だが、戦争映画の傑作である事に変わり無し。皆さん、見て損は無いと思います。 |
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| スターリングラード | 監督‥‥ジャン・ジャック・アノー |
| 出演‥‥ジュード・ロウ ジョセフ・ファインズ レイチェル・ワイズ エド・ハリス | |
| 第二次世界大戦、ソビエト軍対ドイツ軍の激しい戦いの広がる都市、スターリングラード。そこに一人の若者が現れた。彼の名はヴァシリ・ザイツェフ。正確な射撃能力で次々とドイツ軍を倒していく彼はやがて国の英雄になっていく‥‥。 第二次世界大戦において実際に活躍したロシア人スナイパー、ヴァシリ・ザイツェフの半生を描いた戦争物。ドイツ人対ロシア人なのにオール英語なのはご愛嬌。原題は「ENEMY AT THE GATE」。 このヴァシリなる人物。実在したのは確かだが、その後の伝記があまりにも多岐に渡っているため、何が真実で何が嘘なのか、誰にも分からない。なので、全部が全部実話だとは思わない方がいいでしょう。 この作品の特徴は、戦争物でありながらスナイパーの戦いが描かれている事。爆弾と銃撃飛び散る、戦争ならではのドタドタシーンも前半にあるが、後半はずっと静かなスナイパーの戦いになる。ちょっと違うかもしれないが、トム・べレンジャー主演の「山猫は眠らない」を大仰にした感じだろうか。まあ、そのクオリティとスケールの大きさはこちらの方が圧倒的に凄いですが。 出演者は凄いの一言。超美形スナイパーのジュードを始め、頭の良さそうなジョセフ。自ら戦いに赴く強い女性のレイチェルと、皆どれも様になっていてうまい。特にエド・ハリスの渋すぎる名演は圧巻。音楽、演出もいい。 格好良いスナイパーの戦いもさる事ながら、いつの間にか有名になっていて、苦悩する主人公も丹念に描かれている。どちらかと言うと、戦争メッセージよりかは娯楽性が強く、また娯楽もスナイパーという戦争物にしては珍しい設定。戦争物はちょっと‥‥と言う人でも見れる良作です。ちゃんと恋愛模様も描かれてるしね。 |
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| 地雷を踏んだらサヨウナラ | 監督‥‥五十嵐匠 |
| 出演‥‥浅野忠信 羽田美智子 | |
| 1970年代に起こった泥沼の戦争、ベトナム戦争の時、フリーカメラマンとして現地に赴いていた日本人がいた。彼の名は一ノ瀬泰造。銃ではなく、カメラを手に、戦地を駆ける泰造。そんな彼の半生を描いた戦争ドラマ。 この作品の注目すべき点は戦う兵士ではなく、カメラマンの目から戦争が描かれているという点。それは、明らかに普通の戦争映画とは異質なものに仕上がっている。また、実在の一ノ瀬泰造にそっくりだと言われている浅野忠信の熱演も見逃せない。いつもは素なのか演技なのか分からない独特の演技が光っていた彼だが、本作では実にちゃんと演技している。 ベトナム語も流暢に喋り、熱のこもった演技も素晴らしい。音楽も演出も文句無いと言える。ちなみに、彼の撮った写真はあまり有名ではなかったりする(一枚だけはかなり有名)。単純に反戦を描いているというよりは、彼の生き様を描こうとしてそれが偶然戦場だったという感が強い。ちなみに彼はアンコールワットを撮りに行く途中で行方不明になっている。(10年後に死体が発見される)この作品は戦争とか何だとか言うよりも、戦場という極限の場所で懸命に生きようとした人間の想いが描かれた作品と言えるだろう。 今の現代。何に対しても熱くなれない人にこそ見て欲しい作品。ちなみにタイトルは彼が家族に当てた最後の手紙の一文から引用された言葉です。 |
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| シン・レッド・ライン | 監督‥‥テレンス・マリック |
| 出演‥‥ショーン・ペン ジム・ガヴィーゼル ニック・ノルティ ウディ・ハレルソン | |
| 第二次世界大戦、ガダルカナル島での日本軍対アメリカ軍の戦いを描いた作品。 この作品の特徴は「反戦」を描いているわけではない、という事。では何が言いたいのか。それはもう、監督にしか分かりません。言いたい事は何となく分かるような分からないような・・・。とにかく、いい作品なんです。 美しい緑の草原を走る米軍、そして降り注ぐ爆弾と銃弾の雨、そして、カメラはその激烈な映像を流れるように映し出す。戦争物は基本的に残酷を全面に押し出し、反戦を歌ったりしますが、この作品は戦争の映像をある種の「美学」として 描いている部分があり、フランシス・フォード・コッポラの「地獄の黙示録」に通じる所があったりします。 しかし、更にこの作品が上を言っているのが、自然描写。これは他の戦争映画ではまず描かれていません。爆風走る戦場のシーンり途中に、草を食べる昆虫や、懸命に立ち上がろうとする小鳥なんかの映像が入るわけです。これは非常に新鮮で、またこれも一つの戦争の描き方だな、と関心しました。 単なる戦争映画ではありません。一度、ご覧になってみて。ただし、3時間以上あります。 |
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| ワンス&フォーエバー | 監督‥‥ランダル・ウォレス |
| 出演‥‥メル・ギブソン | |
| ベトナム戦争において、初めて米軍とベトナム兵が銃撃戦を交えたその時の戦いを描いた作品。 この作品は明らかに反戦の意思が見える。ただし、残酷描写を強調してそれを描くのではなく、同時に敵兵の様子(アメリカ映画がベトナム兵の描写をするのはメチャクチャ稀)や、帰りを待つ女達の映像を載せる事によって描いている。 それにより、反戦の意識はかなり分かるが、それと同時に強いアクション性も持っている。実際に激烈だったとは思うが、それでも凄い。そこにエンターテイメント性まで見てしまいました。 メル・ギブソンの演技もむ申し分無く、秀逸な佳作だと思う。ただし、日本人はベトナム戦争とはあまり縁が無いので、映画を見てもパッとしない人もいるかもしれませんな。 |
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| トラ! トラ! トラ! | 監督‥‥リチャード・O・フライシャー 深作欣二 舛田利雄 |
| 出演‥‥三船敏郎 | |
| 第二次世界大戦というよりは真珠湾攻撃までのアメリカと日本を全体的に描いた作品。 正直言ってしまうと、この作品さえ見てしまえば、真珠湾攻撃の全貌が見えてしまうと言っても過言ではない。それほど的確にこの映画は真実を捉えている。ただし、事実にぴったりだった為、真珠湾攻撃をもろに描き、アメリカではまったくヒットしなかったようだが。 作品前半は軍部でのシーンが多く、そして後半は真珠湾攻撃のシーンという大迫力のシーンとなる。1970年の映画だが、その迫力は決して今の作品と引けをとらない。鉄と鉄とが軋み合うような重い重い戦闘シーンで、本物の真珠湾攻撃もあんなだったのかな、と思わせます。 反戦も何も無く、ただ真実を描くというコンセプトで作られた作品なだけに、人間の感情的なものはあまり無いが、それであっても、紛れも無く戦争映画の傑作。是非見てみましょう。 |
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