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さて、それでは、出題頻度は少ないですが、ざっと現代の作家をやっておきましょう。 昭和二十年代には、『壁〈かべ〉』『砂の女〈すなのおんな〉』の安部公房〈あべこうぼう〉、『広場の孤独〈ひろばのこどく〉』の堀田善衛〈ほったよしえ〉などが登場します。さらに、「第三の新人」と呼ばれる『悪い仲間〈わるいなかま〉』の安岡章太郎〈やすおかしょうたろう〉、『驟雨〈しゅうう〉』『夕暮れまで〈ゆうぐれまで〉』の吉行淳之介〈よしゆきじゅんのすけ〉、『白い人〈しろいひと〉』『海と毒薬〈うみとどくやく〉』『沈黙〈ちんもく〉』の遠藤周作〈えんどうしゅうさく〉などが出ました。遠藤周作は、「ダバダー」でおなじみの「ネ○カフェ」のCMの、元祖「違いのわかる男」でした。井上靖〈いのうえやすし〉の『氷壁〈ひょうへき〉』『天平の甍〈てんぴょうのいらか〉』『敦煌〈とんこう〉』などの作品は、今でもよく読まれていますね。 昭和三十年代には、『太陽の季節〈たいようのきせつ〉』の石原慎太郎〈いしはらしんたろう〉、『パニック』『裸の王様〈はだかのおうさま〉』の開高健〈かいこうたけし〉、『死者の奢り〈ししゃのおごり〉』『飼育〈しいく〉』『万延元年のフットボール〈まんえんがんねんのふっとぼーる〉』の大江健三郎〈おおえけんざぶろう〉。石原慎太郎は今の東京都知事ですし、大江健三郎は、もちろん、ノーベル賞をもらった人ですね。 また評論家であり詩人である吉本隆明〈よしもとたかあき・りゅうめい〉は、学生運動をやってたお父さん世代の若かりし日のカリスマです。『共同幻想論〈きょうどうげんそうろん〉』なんかは、君たちのパパのバイブルだったはずです。そう、そして、今人気の吉本ばななのパパなのです。 その後は、まぁ、ほんとに最近ですね。 『限りなく透明に近いブルー〈かぎりなくとうめいにちかいぶるー〉』『コインロッカー・ベイビーズ』の村上龍〈むらかみのゅう〉、『風の歌を聴け〈かぜのうたをきけ〉』『ノルウェイの森〈のるうぇいのもり〉』の村上春樹〈むらかみはるき〉、『キッチン』『TSUGUMI〈つぐみ〉』の吉本ばなな〈よしもとばなな〉、短歌の『サラダ記念日〈さらだきねんび〉』の俵万智〈たわらまち〉などは君たちの中にもファンがいるんじゃないでしょうか。『TSUGUMI』は、97年のセンター試験に出題されました。あの問題やると、思わず読みたくなるぞ。私も、実は、センター試験で出た後、本屋で買って読んでしまいましたが、うん、『TSUGUMI』は、よかった! |
| この章は、試験にはほとんど出ないので、復習テストはありません |