お好み焼き みっちゃん

広島といえば、牡蠣、と思っていた。
ところが、これが、地元であまり評判がよくない。

ついこの前も、そこそこいい刺身やら和食やら出してくれる店で、「生牡蠣はありますか」と聞いたら、「生は勘弁して下さい、焼いたのか、フライなら」と言われ、ちょっと驚いた。

もちろん、いわゆる高級店なら、絶品の生牡蠣を食べられるのだろう。ことしは特に、ノロウィルスとやらでみんなが神経質なのかも知れない。縁起物だなんて悪口も聞いた。よくあたる、という悪い洒落である。そうした事故が多いとすれば、それは特産品ゆえ水揚げも多いだろうし、多ければ、当然、事故の発生も多いだろうと私は好意的に見ているけれど、ともかく、評判はあまり芳しくない。

とすれば、残る名物は、何と言っても「広島風お好み焼き」だろう。

旅先の土地での楽しみといえば、やはり食べること。広島に行きはじめてまだ1年足らずだが、ずいぶんいろいろな「お好み焼き屋」に行った。

これがまた千差万別。コースで魚や肉の料理を出して最後に「お好み焼き」が出るところから、単に「お好み焼き」だけ食わせるところまで、いろいろである。

広島の人が「お好み焼きでちょっとやろう」という時は、ビールか焼酎をたのみ、それと一緒に枝豆だの小料理だのを二、三品たのんで、最後にお好み焼きで仕上げる、というパターンのようだ。

この「お好み焼き」、何が「広島風」なのかは聞く人によって答えが違う。味も、店によって大違いだ。パリパリしたのあり、グチャグチャしたのあり、これで同じ「お好み焼き」かよと言いたくなるくらい、食感も違う。

どこでも共通なのはデカイこと。私はすっかりファンになって、昼飯にもお好み焼きに行ったりするけれども、一応、覚悟しないと、関東人のおじさんにとっては、かなりのボリュームである。

今回ご紹介する「みっちゃん」は、グチャグチャの系統で、野菜もいっぱい使っていて、ボリューム満点。私がよく行くのは学校のそば橋本町だが、八丁堀に総本店があり、市の中心部だけで4、5店ある。空港に行けば、1週間くらい保つ真空パックも売ってる。

地元の人は、焼いている鉄板のそばに座って、自分でさらに小さく切り分けながら食べてる。保温には、この方がいいのだろう。私のような他所者は、そんな生意気はできないから、テーブル席にいると、切り分けたのを持ってきてくれる。

まだまだいろいろなタイプの私の知らないお好み焼きがありそうだが、今のところ、私のお気に入りは、この「みっちゃん」である。

お好み焼き みっちゃん TEL 082-228-2573
予算の目安 お好み焼き600円〜。一人で生ビール2杯くらいと何か一皿、さらにお好み焼き1枚で2000円前後。
八丁堀総本店のほか、市内4店舗。

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