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〜はじめて印刷物をつくる人のために〜
<第4回>紙と色校正
●紙を選ぶ
第3回<印刷物の発注>では、デザインが決まり、印刷屋さんに入稿するところまで行きました。やれやれ、ホッと一息といきたいところですが、印刷屋さんにこう尋ねられました。
「紙はコート紙でいいですね?」
入稿に際して、紙を選択する作業が残っていました。
同じデザインでも印刷する紙の種類によって、印象が違って見えます。紙の選択は、デザインの最後の仕上げといってよいでしょう。
●紙の選択と値段
第2回<印刷物の発注>で触れたように、紙も種類によって値段が異なります。また、同じ種類でも厚いほど高くなります。デザイン上、どうしてもこの紙が使いたい、厚手の紙がいい、ということもあるので、紙の選択に際しては、依頼主(クライアント)とデザイナーの打ち合わせが必要です。
紙と一口に言っても多くの製紙会社が多種多彩な製品を製造していますから、その種類は数え切れないほどです。しかし、その中で、印刷に適したもの、さらに一般的に印刷に使われるものと選んでいくと、ある程度まで絞ることができます。
印刷代に用紙代が含まれている場合は、印刷屋さんに常備してある紙がセットになっているため、さらに選択の幅は狭まります。
●塗工紙と非塗工紙
印刷屋さんに常備してある紙は、使用頻度が高いもので、たいていの印刷物はこれで間に合います。特にこだわりがなければ印刷屋さんにまかせて間違いはありません。ただ、コート紙かそうでないかくらいは伝えた方がいいでしょう。
コート紙とは紙の表面にコート剤(薬品)を塗工した紙の総称、塗工紙とも呼ばれます。表面が平滑でツルッとしています。雑誌の表紙やカラーページなどに使われている光沢のある紙です。発色がよく、カラー印刷や写真の印刷に向いています。他に、光沢をおさえたマットコート紙、美術書やカレンダーに使われるアート紙、両面コート、片面コートなどがあります。
塗工紙に対して、コート剤を塗工していない紙を「非塗工紙」といいます。文字を主体とした書籍用紙、ノートや便箋、スケッチブック、コピー用紙など、すべて「非塗工紙」です。要するに、加工せず、光沢のない、そのままの紙です。デザインによっては、こちらの方が雰囲気が合うということも。グレードによって、上質紙・中質紙・下級紙・グラビア紙などに分かれます。
●紙の厚さ
紙の厚さも印刷物の印象に影響します。光沢があり厚い紙は高級感が出ますが、文字が主流の書籍などは薄手の紙でないと必要以上に分厚い本になってしまいます。
新聞の折り込みチラシを手に取って較べてみてください。紙の厚さも様々なのがわかりますか?
紙の暑さは、連量というもので表します。これは1000枚の紙が何Lあるかを示したものです。例えば連量118Lの紙は90Lの紙よりも厚くなります。
●色のついた紙
色や模様のついた紙も印刷に使えます。単色印刷でもカラフルな印象になるので、うまく使うといいでしょう。部数が少ないものなどは、普通のコピー機で、紙を通常のコピー用紙ではなく色や柄のある紙を使うだけで、よい作品になることもあります。
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●紙の見本
各製紙会社からは製造した紙の見本帳が出ています。印刷屋さんには必ず置いてありますから、「白地で表面が少しデコボコした紙がいい」「まっ白じゃなくて少しクリーム色がかった紙がいい」などという場合は、見本帳を見て決めることができます。同じ名前の紙でもたくさんのバリエーションがありますから、いろいろ見て決めましょう。
見本帳には、紙の名前・連量などが示してあります。
●色校正
紙も決まって印刷が進行すると、色校正(「色校」と言います)というものが出てきます。これは印刷の過程で、仕上がり具合を確認するためのものです。ここで色の具合、文字の間違い等、最終チェックをします。
直したい箇所が見つかったら、校正紙に赤ペンなどで直接書き入れます。
直しが多いときには、もう一度色校を出してもらい再確認した方がよいでしょう。時間がない場合には、簡易校正という普通の校正より早い方法もあります。
ただし、料金の安い印刷屋さんでは色校正を出さないところもあります。はじめに確認しましょう。
色校正は、依頼主とデザイナーが合同で行うのがベストです。
なお、単色印刷では色校正ではなく、「青焼き」というものになります。色の具合を見る必要はないので、文字の間違いがないか、インクのかすれはないか、などをチェックします。「青焼き」は、刷り色がスミや他の色であっても、青一色で出てきます。
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以上の過程を経て、印刷物は仕上がります。
さて、「手づくりビーズショップ」のチラシもめでたく出来上がりました。例のお母さんは開店準備に大忙しです。お客さまがたくさんいらっしゃいますように!
第5回は<印刷のためのソフト>です。
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