〜はじめて印刷物をつくる人のために〜

<第5回>番外編・印刷物のためのソフト

これまで、印刷物が仕上がるまでの行程を、ひととおり追ってきました。基本的なことはおわかりいただけたと思います。これでもう、急に印刷物をつくることになっても、大丈夫!

今回は、番外編として、実際に印刷物を作成する上で必要なソフトについて。


●コンピューターでの作業


コンピューターによる印刷物作成をDTP(Desk Top Publishing)といいます。

実際に印刷物を作成し、印刷するのは、デザイナーや印刷所の仕事で、依頼主(クライアント)は、お客様でありスポンサーであります。でも、知識として作成ソフトの名前や機能を知っていれば、デザイナーや印刷所との打ち合わせもスムーズです。また、「途中経過を知りたい」「内容に変更が出た」「手元にデータを残したい」など、いろいろな理由で作成したデータをやりとりすることになったとき、作成したソフトあるいはそれに替わるものが受信側のPCにあると、いちいちフォーマットを変えたりする手間が省けます。

●WinかMacか

PC業界では優位なWinも印刷業界では、Macに座を譲っています。これは、PCが普及し始めたころにMACの方がグラフィックスに優れていたため。業界に占める割合が、圧倒的に高く、したがってグラフィックソフトの開発もMacが先んじていました。最近は、機能の面でもソフトの面でも差がなくなりつつありますが、PC間の互換性を考え、Macを使うところが多いようです。

●どんなソフトがあるか

代表的なのは、Adobe(アドビ)のIllustrator(イラストレーター)とPhotoshop(フォトショップ)。
平面(2D)のグラフィックをデザインするならこのふたつのソフトがあれば充分。
その他、よく使われるものは、ページものの構成には、Quark(クォーク)のQuark Xpres(クォークエキスプレス)、Adobe(アドビ)のPageMaker(ページメーカー)など。電子文書のやりとりのためには、Adobe(アドビ)のAcrobat(アクロバット)などがあります。

●ソフト別に紹介(Mac版を想定しています)

Adobe Illustrator
最も一般的なドローソフト。ペラのチラシやポスターはほとんどこれで制作されている。
http://www.adobe.co.jp

Adobe Phoroshop
最も一般的な画像処理ソフト。デザイナーでなくても写真好きな人にはよく知られている。
http://www.adobe.co.jp

Adobe PageMaker
ページものの構成・編集のためのソフト。雑誌・書籍などに。
http://www.adobe.co.jp

Quark Quark Xpres
ページものの構成・編集のためのソフト。雑誌・書籍などに。
http://www.quark.co.jp

Adobe Acrobat
PDFファイルに変換するためのソフト。電子文書によるコミュニケーションがとれる。見るだけのAcrobatReaderは無償配布。
http://www.adobe.co.jp

Adobe InDesign
IllustratorやPhoroshopと連携したDTPソフト。まだ一般的ではないが、これから普及するのでは。
http://www.adobe.co.jp

Ergo EGWord
ワープロソフト。あると便利。機能を絞った版もある。
http://www.ergo.co.jp

Microsoft Excel
Winでは標準的な表計算ソフト。
http://www.microsoft.com/japan/mac/

Microsoft Word
Winでは標準的なワープロソフト。
http://www.microsoft.com/japan/mac/


●何を持つか


先に述べたように、ここに紹介したソフトをすべて持つ必要はありません。ソフトによっては10万前後するのもありますから。必要と思われるものだけをもっていればいいのです。
例えば、Illustratorで作成したデザインを、依頼主(クライアント)に添付ファイルにして送信する場合、相手のPCにIllustratorがなければ、JPEGに変換して送ることもできます。受信側はJPEGデータを開くソフトがあればいいのです。

●ヴァージョンに注意

せっかくソフトが揃っていても、古いヴァージョンのままだと、最新のファイルが開けなかったりします。情報をこまめにチェックして、なるべく新しいヴァージョンを手に入れるようにしましょう。また、データをやりとりする相手のヴァージョンを確かめるのも忘れずに。

●印刷・デザインに関する書籍

大きな書店やパソコンショップなどには、様々な雑誌・書籍がそろっています。もっとくわしく印刷やデザインについて知りたいという方は、いろいろご覧になってみてください。


今回を持ちまして「印刷物の仕組みについて〜はじめて印刷物をつくる人のために〜」は終了いたします。
おつき合いをいただきましてありがとうございました。
これを参考にして、機会がありましたら、印刷物というものをつくってみてください。そして、必要がありましたら、ご連絡ください。一緒に仕事をいたしましょう。

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