日常にひそむ三十一文字の小宇宙、短歌をお届けします
啖呵ではありません、短歌です
なくてもいいんだけど勝手に名乗っている短歌のペンネームは藤崎愛希子(あきこ)
かの与謝野晶子にあやかって付けたのです!
目ざせ 平成の与謝野晶子!
ツッコミとひとコマ付き

その三「くさぐさの」 2009.5.15


1. 

くさぐさの草が繁りて
     くさぐさに伸びし競いし一面の青


「くさぐさ」という表現をはじめて知って、
なんと草の匂いがしそうな言葉だろう、と。
実は「さまざまな」という意味ですが。


2.  

水面(みなも)にて白き紫陽花
     白龍の鱗
(うろこ)となりて息をひそめる

夢にでてきました。
「千と千尋」の見過ぎ?

3.  

長月(ながつき)の下弦の月が灯灯(あかあか)
     河をみる屋をみる我をみる


本当は、上弦の月だったんですが、
なぜか「上弦」は歌に詠みにくいですね。
ゴロがわるいんですよね。

4.  

ぶつ切りの北海蛸の足一本
     怪なる主と遭わず済みたり


足一本だけでこんなに大きいのだから、本体は…、と思うと。
別に北海道で潜水する予定はないですが。


5.  

生まれくる前をたとえばゼロとして
     この世に存るは一以上なり


実際には、生まれくる前の世界を知らないというか覚えてないんで、
何ともいえませんが、そうじゃないかなー。

6.  

切り取られ拗ねて丸まる缶蓋の
     ふち鋭くて切り傷となる


き、君を邪険にしたつもりはないんだ。
でも君がいるとツナが出せないんだ。
信じてくれ。

7.  

母の母 そのまた母の母の母
     幾億の母 我をば産まん


うんとさかのぼるとアメーバに。
もっといくと宇宙のガスかチリに

8. 

夏きたり
  西瓜を割りてあざやかに映る緑と赤 補色なり


クリスマスにもよく使われる緑と赤は、
色相の上では対極に位置していて、
これを補色といいます。
それを平気で配色する自然って不思議。

9.  

朝まだきキョウワキョウワと啼くカラス
       今日は何やと問う京の女
(ひと)


いやあ、京都に姉がいまして。
そのまんまですわ。

10. 

稚児亀は爺の顔してトマト喰い
       萬年目にも同じ顔かや


知り合いのうちで飼ってる小さな小さな陸亀くん。
トマトもミニトマトでした。


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