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小笠原を学び、知るための本 + CD
ホームページにおいて、小笠原の自然や歴史を詳しくお伝えするのは、とても難しい。そこで比較的入手しやすい本4冊紹介します。小笠原をもっと知りたいと思った方は読んでください

「フィールドガイド 小笠原の自然 -東洋のガラパゴス-

小笠原自然環境研究会編    古今書院 1800円

動植物から地形まで、海洋島(p1参照)特有の小笠原のあらゆる自然を解説する総合的フィールドガイド。小笠原の自然を知るにはまずこの本を手に入れましょう。このガイドを作った小笠原自然環境研究会は、小笠原をフィールドとする研究者たちが数多く参加しているるNGO。自然科学的な立場から、大規模開発による小笠原の自然の改変に警鐘を鳴らしています。

「写真帳 小笠原 -発見から戦前まで-」

倉田洋二     アボック社 3500円

小笠原が発見されてから太平洋戦争までの期間に残された絵、写真、文章などで構成された本で、貴重な写真がふんだんに使われています。開拓の様子やウドの大木、風俗や日常生活、欧米系住民の肖像や当時の島の風景など、日本でも異色の歴史を持った小笠原という地域の歴史を知るには最適の本です。ただし、この本は最近絶版になってしまいました。小笠原では、父島のOCFという店で売っている「かも」しれません。見かけたらすぐ買うことをおすすめします。

「小笠原の植物 フィールドガイド」 

 小笠原野生生物研究会  風土社 1000円 + 税

ハンディーでフルカラーの植物図鑑、ほとんどの植物の解説に写真をつけ、きれいに仕上がっている。構成はシダ、人里、海岸、山地といった自然環境別に別れ、固有種から帰化植物まで紹介。ノボタンの解説では、ムニン、ハハジマ、イオウの3種を比較しながら紹介するなど、各所に工夫が施されている。なお小笠原野生生物研究会は、小笠原各所で植生回復や営巣地の保全を行っている地元NPO

「幕末の小笠原」   田中弘之 中公新書 840円

小笠原には19世紀、捕鯨船とともに人間が訪れるようになりました。その頃、まだ無人島に等しかった島の自然と、欧米人移民の生活、日本が小笠原を領有化する根拠となった史実と過程などについて検証、解説した本です。発見された当時の島の原生自然の描写は見事。また挿絵として使われいるキトリッツ(1827年、ロシアの探検船セニアビン号に同乗した鳥類学者)が描いた版画は、当時の小笠原の自然を表したものです。現在と何という違い。失われてしまった自然の大きさを痛感させられます。

「孤島の生物たち」   小野幹雄  岩波新書 650円

小笠原は東洋のガラパゴスと言われるほど、固有の生き物がいます。小笠原の生き物たちはどのような過程を経て、どうやって進化したのかを、小笠原と、同じ海洋島であるガラパゴスを交互に取り上げながら、島の生態系を解説し、生物の進化について解説した本です。

「小笠原古謡集」(CD)  RING LINKs 2000円 + 税

小笠原が、まだ南洋諸島との窓口だったころから、歌われてきた小笠原だけのリズム、詩をRING LINKsが歌っています。聞くことで知る小笠原というのも大切かな。内地なら竹芝の売店で購入できます。

もっと本を読みたい方には……

『小笠原は楽園-森と農地のボニノロジー-』

星典 アボック社出版局

『小笠原自然年代記』

清水善和 岩波書店自然史の窓シリーズ

『島の植物誌-進化と生態の謎』

伊藤秀三 講談社選書メチエ