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阿佐ヶ谷の中古物件の内覧。
売主さん居住中なので失礼のないよう気を遣いながら。
案内は売主さんみずからしてくださる。ひとのよさそうなおじさんだ。
いわゆる旗竿地という敷地延長の土地に
ゆとりをもって建てられた家。
ちょっと奥にこもった感じの庭も、落ち着きがあって意外に広い。
もちろん四方すべてよその家で囲まれてはいるが
家の中にはいってしまえばそういうのもわからなくなるのだった。
しずか、何の音もしない。
心配した日当たりの悪さは、
一階がリビングというよくある間取りなので明るい、というわけにはいかないが
まっくら、でもなくて、まあふつう。じゅうぶん。
二階はぽかぽか気持ちのいい日差しが差し込んで寝室にはもったいないくらい。
どの部屋もそこそこ広めで、築10年の築浅はめずらしい。
ひとつだけ気に入らないのが、外壁のかんじ。
サイディングというやつで人造レンガ風のごつごつが貼ってある。
色が微妙なグラデーションになっており… いやだ…きもちわるい。
そういうふうに思ってしまうとずっとそこばかりが気になって
最初は部屋をまわっていいな〜と思えたけど、どんどん気持ちはしぼんでしまって。
帰りの電車で感想をもらしあう。
壁がきらい…と伝えると「細かいこといってたら家なんて決まらないぞ」と怒られ
家に帰るとさっさとランニングにいってしまった。
彼は気に入っているのだなー。
さらに調べると家の前の道は暗渠のようだ。
暗渠とは、水路だったものを下水管などに通し、被せて道路みたいにしてあること。
よく遊歩道などにも化けている。
ここらへんは水害の多かった土地なのでそういうことも余計に心配になる。
阿佐ヶ谷っていうとやっぱり谷なのかな。
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