巡礼の道・旅日記-2000(4)

7/20(木)

0700に出発予定だったが、寝坊して朝起きたら0800。急いで身支度をする。そんなに急ぐ旅じゃないけど、暑くなる前に距離をかせいでおきたい。どうせ今日はパンプローナに着くのだから。

途中でフランス人の自転車カップルと一緒になる。「昨日も会ったよね」という言葉で思い出したのだが、ザビエル城を出て、サングエサに向かう峠の途中で外国人女性を追い越したのだ。女の人一人でしかもチャリ旅なんて珍しいなぁと思ったのだ。その後峠の休憩所で休んでる自転車の男性を見かけたのだが、2人は一緒に旅してたらしい。

3人で一緒にMonrealという所まで行く事にする。「彼女、上り坂は遅いけど、下り坂はめちゃくちゃ早いんだぜ〜」冗談だと思って、2人してガハハハと笑いあっていたのだが、本当に早かった。少なくともこの時の下り坂で一番顔が青ざめていたのは僕だと思う(笑)。

一人だとすぐに休憩を取ってしまうが、仲間がいるとやっぱり気合が入る。このフランス人カップルと併走したおかげで、思ったよりも早くMonrealに着いた。ほとんど一軒しかないと思われるBarで休憩。2人とはここでお別れ。彼らは巡礼の道本道上のプエンテ・ラ・レイーナへ。僕はここから道を逸れてパンプローナへ向かう。

Monrealには中世の橋と教会が一軒あった。

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モンレアルの石橋と教会

パンプローナ到着1300。昨年使ったオスタルに泊まる。シャワーを浴びて昼飯。オスタルでRENFEのオフィスを教えてもらい、翌日のマドリー行きの切符を購入する。昨年ブルゴスからマドリーへは自転車をそのまま乗せられたので、今年もマドリーまで解体せず持っていくつもりだった。が、オフィスで聞くとローカルでマドリーまで行くと乗り換え時間も含めて同日着というのはないんだそうだ。翌日はこれまた両親と会う予定にしてたから夕方までには着いておきたい。結局、自転車をたたむ事にし、タルゴの切符を買う。それでもマドリーまで所要5時間。電車で5時間というのもかなり長い時間だ。

昨年休館で見れなかったナバラ美術館へ。外観とは違い、中はとても近代的。ローマ時代の石器から始まって、今世紀の前衛的な絵画までナバラの代表的なアートが展示されている。それらが時代によって各フロアに分けられているので、興味のない時代の所には行かなくても済む(笑)。遠くから見た時に何となくゴヤっぽいなぁ、と思って近づいて見たら、本当にゴヤの筆によるものが一枚だけあった。「サン・アドリアン公爵の肖像画」。美術館というのもわかる人が行ってこそなんだろうなぁ、と思うが、意外と私のような素人でもこういう瞬間はうれしい。この絵を見れただけでも、ナバラ美術館に来たかいがあるというものだ。

その後、町をブラブラ。サン・フェルミンが奉ってあるというサン・サルバドル教会へ行ったが、ミサが始まっていたようなので、すぐに失礼する。

オスタル近くで晩飯。

                         本日の走行距離 49km

7/21(金)

前日で巡礼の道のチャリンコ旅も終わり、一路マドリーへ戻る。朝6時起床。0705の電車に乗るので0630に宿を出る。

セントロの広場からタクシーを拾うつもりだったが、タクシー乗り場に行っても車が全然来ない。タクシーどころか車の通りがないのだ。10分程様子を見て待ったが来るような気配がない。仕方なく、公衆電話の所に行き、前日インフォメーションでもらった薄っぺらいガイドのTELEタクシーの番号にかける。ここまでは順調だった。これでタクシーを呼んで、RENFEの駅に行き、電車に乗る、と。

ところが・・・ガイドに書かれた番号にTELしてもうんともすんとも言わない。間違えたかと思い、もう一度じっくりと念入りにボタンを押したが、同じ反応。

ここへ来ていきなり焦りだしてきた。切符を買ってる事もあるし、この0705の電車に乗れないと、後はパンプローナを夕方出て、マドリーに夜遅くに着く電車になる。自転車を担ぎながら夜のマドリーで宿を探すのは極力避けたかった。それか出費覚悟で飛行機に乗るか。

仕方なく元のタクシー乗り場まで戻る。相変わらず車が来る気配はない。キョロキョロしながらふと「TAXI」と書かれた看板を見ると、ガイドの電話番号と違う番号を書いたシールが貼ってあった。どうやら番号が変わっていたらしい。

内心ニンマリ(*^^*)。気付いてみると、どうって事ない。こんな事は良くある事だ。意気揚々と先程の公衆電話に向かい、貼ってあった番号にかけてみる。

ツーーーーー ツーーーーー ツーーーーー ガチャ 

(やった!! 今度は出た!!)

ピーーーーー ヒャラヒャラヒャラヒャラ・・・

出たのは人間ではなく、FAXだった(T.T)・・・。掛け間違えたかと思い、電話番号を再度確認し、今度も又念入りに、じっくりと、そして指に願いを込めるかのような心境で数字の書かれたボタンを押してみた。

が、結果は同じ。時計は6時50分を過ぎていた。さすがにこの時間になると、相当焦ってくる。地図でRENFEの駅を確認したが、自転車を担いで15分で着きそうな距離とは思えない。バスも走ってなさそうだし、頼みの綱はタクシーだけだ。・・・と、そこへ緑色のネオンをつけた車が・・・タクシーだ!!運ちゃんにRENFEの駅までと言うと、何時の電車だと聞く。07時5分というと、ちらっと時計を見て、「OK、大丈夫だ」という返事がきた。

パンプローナ駅到着7時ちょっと過ぎ。この時は本当にこのタクシーの運ちゃんが神様のように思えた。

12時過ぎマドリー・チャマルティン駅到着。タクシーでそのままソルへ。ソルでオスタル探し。3軒程廻ったが、一人部屋が満員で結局、ツインの一人使用の部屋にした。

シャワーを浴びたり、ブラブラして昼間を過ごす。夕方、両親のいるホテルへ。当初、旅行会社からもらったツアーの日程では、マドリーの夜はオプションでフラメンコを見に行く予定だったそうだが、アンダルシアの方ですでに見たとの事だった。何でも、ツアコンがマドリーで夜出かけるのを嫌がったらしい。女性の方だし、何人も連れて歩く責任を考えたら、一番の安全策かもしれない。

両親と一緒に晩飯。アンダルシアの方を回ってきたので、感想を聞いたのだが、白い村とアルハンブラとメスキータ位しか記憶にないようだ。教会やカテドラルも見てるはずなのだが、余程目に訴える外観的な特徴がないと、どれも同じように見えるんだろう。

両親をホテルに送った後、ソルで少し飲んで、就寝。

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