『あなたが必要なのです』

『あなたが必要なのです』
2003年2月1日発行


 三冊目の私家本を編集することができた。特に今回は扉の裏にも記したように、わたしはこの本を四人の子どもたちに贈りたいと思って作った。
 子どもは親の生活を見ているがその内面まではなかなか理解できない。親も自分の生きてきた日々を語ろうとはしないだろう。わたしは語らなかった。しかし、子どもは親がその親独特の匂いのようなものを持っていたぐらいは分かるだろう。だから、もしもその匂いのようなものが恋しくなったとき、それを嗅ぐことができるなにかを残してやりたいと思ったのだ。「母の背、友の背、イエスの背」、「山が見える」、「シャローム」それに今度の本を併せてこの四冊を贈ることができることをわたしはとてもよろこんでいる。
 来年はできたら妻・和子のことをまとめて一冊にしたい。それをこの四冊に追加すればわたしはわたしの人生をだいたい伝えられるだろう。
 とはいえ、右の事情だけでこの本をまとめたわけではない。「あなたが必要なのです」という書名で現したように、一人ひとりの価値がかけがいのないものであることを、人はみなその人でなくてはならない存在であることを最近特に思うゆえに、そのこともわたしのエッセイや講演を通して伝えたくてこの本を編んだのである。
 感謝をもってこのあとがきを読み手の皆さんに贈ります。「あとがきより」

「こころの便り」へ

「母の背、友の背、イエスの背」へ


(2003年2月27日更新)