減磁曲線
磁石の特性値の多くは、減磁曲線から得られる。つまり、磁束密度も保磁力もエネルギー積も、その値を得るためには減磁曲線を測定する必要がある。また、磁化曲線は保磁力機構を考察するのに有用な情報を与えてくれる。
磁石の減磁曲線
ここでは、磁石の磁化曲線や減磁曲線などについて説明する。
磁化曲線と減磁曲線
一般に、磁化曲線のうち第二象限を減磁曲線という。
消磁状態で磁界の強さを零から単調に増加して得られる磁化曲線を初磁化曲線という。
減磁曲線上のある点((BH)maxの点という定義もある)から磁界を戻したときに描かれる曲線をマイナーループという。
4πI-H曲線とB-H曲線
B=4πI+Hの関係にある。4πI-H曲線は磁石内部(磁石固有)の特性を表しており、B-H曲線は磁石の外部にあらわれる特性を表している。
磁界(H)が零の時の磁束密度の値を残留磁束密度(Br)と言う。
保磁力は減磁曲線における磁界の強さで、B-H減磁曲線で磁束密度が零に対応するものをB保磁力HcB、4πI-H減磁曲線で磁気分極が零に対応するものをJ保磁力HcJという。
最大エネルギー積
最大エネルギー積((BH)max)とは、B-H曲線上の磁束密度とそれに対応する磁界の強さとの積(エネルギー積)の最大値である。
磁束密度が残留磁束密度(Br)の90%のときの磁界の値をHkと言う。このHkをHcJで割った値を角形性(SQ)という。
動作点
反磁界Hdに対応するB-H曲線上の磁束密度の値Bdで表わされる点(Hd,Bd)を動作点と呼ぶ。
B-H減磁曲線における動作点と原点を通る曲線を動作線と呼び、-B/H=Pcをパーミアンス係数という。
