機能と評価
磁石の定義、機能、評価について説明する。
磁石の機能と評価
ここでは、磁石の定義や機能、評価などについて説明する。
磁石の定義
磁石には様々な定義がある。
「永久」磁石とも呼ばれるように、外部からのエネルギーの供給なしに磁界を発生する性質は、様々な夢をもたらすと同時に、誤解の元ともなっている。
磁石の機能
磁石の機能は、「一定の継続した磁界の発生」であるが、これは一次的な機能である。
磁石を実際に応用する上で重要な二次的な機能は多様であり、様々な工業製品などに適用されている要因となっている。
電磁変換はモータや発電機に、信号素子はセンサに、粒子作用はMRIなどに応用されている。
磁石の評価項目
磁石用組成系の評価項目としては、次の3項目が挙げられる。
飽和磁化は、磁性材料全体に求められる特性で、これが大きいほど性能が高くなる可能性がある。
異方性磁界は、高い保磁力が得られる可能性を示す指標である。この値が高いほど保磁力が大きくなる可能性があるが、高保磁力が得られる保証はない。
キュリー温度は、室温または使用温度で磁力が得られるか否かの判断指標である。
工業材料磁石の評価項目
磁石材料の評価項目については、磁気特性しか考慮されないことが多い。しかし、工業材料として実際に用いる際には、それ以外の評価項目が重要となる。
磁気特性は、高いことが求められることは当然である。
工業的に考えると、コストは重要な判断基準となる。
実際に使用する際には、熱や外部環境に対して減磁するなど不安定であると不都合である。
どんなに優れた磁石材料であっても、資源的な問題を有していると、コスト高になったり、使用できなくなる。
