元気印文化プレーヤー
文化の森は世界の森

「キラリ」と「ギラリ」
世界中ただ一つしかない、私たちの、この街には、日頃気がつかないけれども、大事なことを訴える人やグループや企業が存在するはずです。
決して派手にもてはやされたり、ぎらぎらみせつけるものではなく、大切なことを教えてくれる技能や技術や行いをシリーズで紹介していきたいと思います。「ギラリ」ではなく「キラリ」なのです。投稿や提案を歓迎します。          

(編集部)



東雪谷2丁目のわりと閑静な住宅街の一角に「トン、トン」とリズミカルに響き渡るノミの音、そこに塚原忠雄さん(雅号 桂昌)の工房、塚原彫匠所がある。
58年木彫一筋に励み、木彫技能の奥義を極め、社寺仏閣の建築彫刻や重要文化財の復元などを数多く手がけ、また洋風彫刻にも広く技能を披露している。
昭和8年10月生まれの73歳、中学卒業と同時に父塚原桂月氏(昭和55年勳六等瑞宝章受賞)に師事、後継者として木彫刻のうちでも主として、関東後藤派の正統を継ぎ、現在まで木彫一筋、伝統工芸木彫刻の技能昂揚に尽力されている。

木に命を刻み込む塚原さん
木に命を刻み込む塚原さん
現在までに手がけた社寺は150有余、重要文化財等の復元も20ヶ所に及ぶ。神社仏閣の拝殿・本堂・山門などを飾る獅子頭、龍、花鳥等を手がけ、中でも木彫刻で最も高度な技能が必要とされる欄間の彫刻に卓越した才能を持ち、「日蓮聖人一代記、釈尊一代記、天人、鳳凰、花鳥」などに新機軸を加えた作品も特筆される。
代表作を紹介するには誌面不足だが、香林禅寺(川崎市)の五重塔、建長寺(鎌倉市)の山門、天徳寺(横浜市)の欄間、建長寺(鎌倉市)の仏殿欄間の復元、久遠寺(身延山)の奥の院仁王尊の修復等々、西洋彫刻では国会議事堂の参議院本会議場の議長席および演壇彫刻の修復等がある。
最近では、2年がかりで成田山の開基1070年祭記念事業として建立される総門を飾る隅柱の木鼻獅子(阿吽の3対、合計6体)の大作を製作した。
木彫刻は、各工程に高度な技能が必要とされるため、一人前になるには20年以上もの歳月がかかると言われている。
塚原さんも「父から欄間が彫れるようになったと認められるには、20年かかりました」と言う。現代の名工と言われる塚原さんでも、今も新たな題材を与えられた時には、試行錯誤を繰り返すとか。「木彫刻は奥が深いのです、だから今も修業の途中、ずっと勉強です、一生修行です」と柔らかな物腰で、穏やかに語られたが、いざ製作に取り掛かると、眼が輝き、静かに燃える不屈の闘志が溢れ、まさに木に命を刻み込む姿であった。
平成14年度の卓越した技能工として厚生労働大臣から表彰状を授与された。現在、後継者(三代目ご子息正年氏)を育成中で日本木彫連盟江戸木彫刻の理事長として活躍されている。
区内で塚原さんの作品が見られるのは、金剛院の本堂(新蒲田)、長福寺の長明閣(下丸子)、長慶寺の龍と獅子(東雪谷)、本光寺の日蓮一代記(久が原)、安詳寺の花鳥(久が原)などがある。

文化プレーヤー 宗 正雄




「百芸よりも一芸」
「何でも」できることを尊敬する風潮はあります。しかし「何か」ができることを誇りに思い、それがベースとなって全体のレベルが上がるものです。私たちの街には、区内だけではなく東京都にも日本全国にも、世界中に紹介したくなる、そんな「我に一芸ある」学校があちこちに、あるのではないでしょうか。ユニークな活動や部門を「我に一芸あり」シリーズで取り上げたいと思います。投稿や提案を歓迎いたします。

(編集部)


50歳を過ぎてから保育の専門学校へ入学・・・それは、自立する女性の育成を目指した二代目理事長簡野よし氏の、幼稚園設立のための進学だった。
蒲田女子高等学校は、そんなエネルギッシュな女性によって支えられてきた。
デザインクラス・社会福祉クラス・幼児教育クラス・スポーツクラス・生活文化クラス、と言った特色ある5つのクラス(敢えて“コース”とは言わないのだそうだ)を設け、生徒達の個性を伸ばしているが、今回は「幼児教育クラス」にスポットを当ててみた。
この幼児教育クラス、文字通り幼稚園の先生や保育士になりたいという夢を確実に叶えてくれる。特筆すべきは高校1年生次から体験する、授業の一環としての保育実習。同一敷地内に併設されている“ふぞく幼稚園”に赴き、先生方の指導を仰ぎながら「お姉さん先生」に“変身”するのだ。この上ない実践学習である。屈託のない子ども達の笑顔が「お姉さん先生」一人一人の夢を大きく後押ししているように思えた。
そしてもう一つ忘れてはならないのが「児童文化」の学習である。この授業でも教室を飛び出し、やはり併設する蒲田保育専門学校で専任教師の指導を受ける。まさに「高専一貫教育」である。
実践学習や専門家の指導で知識と技術を習得し、共に過ごす友人や先生方が心を育んでくれる。そんな彼女達が、素晴らしい保育者にならない訳がない。
今日も、中庭を取り囲む各教室で、プロフェッショナルの卵が笑い声をたてているのだろう。

運営委員 山本 直子

特集
収穫祭 文化の出会い広がる輪
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読み応えのあるコラムが自慢
元気印 文化プレーヤー
文化の森で活躍でのボランティア活動のご案内です。今まで興味はあったけど何をするのか分からなかった方、是非読んでみてください。
私の文化の森
文化の森運営協議会委員の方に、志を語っていただきました。今回は染谷昇さんです。
実行委員会イキイキ
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文化の森育ち
文化の森でつながっていく、育っていくそんな人たちをご紹介します。大好評の「季節寄席」と水墨画サークル「竹翠会」、文化箏サークル「箏曲桜の会」をご紹介します。
ここに花あり 大田花百景
立派な花壇でなくても良いから街を歩いているときに癒されるスポットをご紹介します。今月は大森駅近くの「入新井公園」をご紹介します。
フォレストメーツ
外部有識者の方に文化の森での活動に対するコメントや期待を語っていただきました。辛口のコメントも飛び出します。
大田の顔キラリ
木彫り一筋58年、現代の隠れた名工である塚原忠雄さんをご紹介します。皆さんもよくご存じの場所の彫刻なども手がけています。
我に一芸あり
ユニークな学校を紹介するこのコーナー、今月は蒲田女子高校をご紹介します。授業に保育実習があるんですよ。


魅力あるイベント満載
イベント情報 文化の森何でもあり
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大田文化の森Vol.22Web版

2007年1月1日発行 
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