| り | ||||
| 完了 | ・・・タ。・・・テシマッタ。 | 1 | 「くらもちの皇子は優曇華の花持ちて上り給へ【り】。」(竹取物語・蓬莱の玉の枝) | 「くらもちの皇子は、優曇華の花を持って(都に)お入りになった。」 |
| 存在継続 | ・・・テアル。・・・テイル。 | 2 | 道知れ【る】人もなくて、惑ひ行きけり。(伊勢物語・九段) | 道を知っている人もいないので、迷いながら(東国へ下って)行った |
| 種類 | 語 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 |
已然形 |
命令形 | 活用型 | 接 続 |
| 完了 | り | ら | り | り | る | れ | れ | ラ変 | サ(変)未(然形)四(段)已(然形)サミシイ |
※「り」は終止形・連体形が多く用いられる。未然形は奈良時代に多い。
※Q 「り」はサ変未然形と四段命令形という説がありますが・・・
A 今はどちらでもよいことになっています。(本当は命令??)
昔は「万葉仮名」といってすべての言葉が漢字で表記されていました。
「上代特殊仮名遣い」といって、奈良時代には四段の已然形には「乙類」命令形には「甲類」という発音の違いがあり、
それから考えると「命令形」が正しいことになります。しかし、平安時代には「上代仮名遣い」がなくなりますので、
已然形と命令形の区別がなくなり、どちらでもよいと考えられるようになったのです。(ここまで読んだあなたはスゴイ!)
参考「たり」
| たり | ||||
| 完了 | ・・・タ。・・・テシマッタ。 | 1 | これぞ、たたはしきやうにて、馬のはなむけし【たる】(土佐日記・十二月二十三日) | この人が、いかめしくりっぱに礼儀正しい様子で、餞別をした。 |
| 存在継続 | ・・・テアル。・・・テイル。 | 2 | 「鳶のゐ【たら】んは、何かは苦しかるべき。」(徒然草・一〇段) | 「鳶がとまっているようなことは、なんで不都合なことがあろうか。」 |
| 種類 | 語 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 |
已然形 |
命令形 | 活用型 | 接 続 |
| 完了 | たり | たら | たり | たり | たる | たれ | たれ | ラ変 | 連用形(ラ変型以外) |
※「た」+完了の「り」とまったく同じ活用型・意味も同じ。接続だけ違うので注意!
※完了の「つ」の連用形「て」にラ変動詞「あり」がついた「てあり」から生じたものといわれる。(teari→tari)